明るい未来を創る! 後継者の育成はできていますか?

掲載日:2014年11月12日

厳しい現実を受け止めつつも、自ら未来を切り開いていく後継者の育成は、自社のみならず業界の発展のためにも大きな意味を持つ。

2014年秋、「第31期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール」が終了した。
印刷業および印刷関連企業の後継者、幹部候補の方々を対象に、実務知識や事業計画作成のためのノウハウを学んでいただき、志のある仲間づくりをバックアップする講座だ。
より一層、厳しさを増す印刷業界で生き残るために、投資の対象は機械設備よりも人材の教育にシフトしてきている。

今、成功している会社の元経営者はこう言う。
「市場の大変革期に突入することを予想して、経営陣の若返りと社内制度の変革を10年かけて行った」
経営者は自社の現状をどのように分析し、次の世代にどうバトンを渡せばいいのだろうか?
「先見性がない」「勇気がない」「反省がない」。そして何よりも「愛情と情熱がない」。そんなリーダーはいらない。

本講座では、経営者として必要な資質の向上、能力開発、実践能力をみがき、将来の経営者・経営幹部を養成している。
年を追うごとに、「経営幹部」よりも「後継者」の受講が増え、リピーター企業も半数を超えている。現在の厳しい経営環境を乗り切り、新しい未来をつくろうとしているのだ。
以下、受講した皆さんからのアンケートを紹介する。

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経営者の実践事例が勉強になった
実際の経営者の方々から経験に基づいたリアルなお話を聞けて、大変勉強になった。
また、半年間共に学んだ仲間や講師の方々と、印刷業界の未来や、今後やりたいことについて語り合えたことはとても貴重な体験だった。

人材育成のヒントをもらった
「人材育成」実は今、自分が一番大事に思っていることがこのテーマだ。
自社では社員のモチベーションの低下について度々話題に上がる。
そして自分自身そのことについて相当な危機感を感じている。
この研修に参加し、当初の不安だらけの自分が本当に大きく成長できたことを実感している。
この講義ではたくさんのヒントをもらった。
ここで学んだことや自身の体験を元に、しっかりと自分の言葉で社員の皆さんに発信していき、みんながイキイキと働ける会社にしたい。

経営に対する考え方の骨子になった
今回の講習はこれから進むべき道としての大きな道標になった。
・経営理念を軸とすることの意味や大切さを学んだ。
・原価計算の考え方やコストの見える化などで経営の守りの手法について学んだ。
・営業戦略の立て方やマーケティングなど、攻めの手法を学んだ。
・その他、新しいビジネスモデルのヒントや財務や人事評価制度を学んだ。
・そして全ての経済活動は人とのコミュニケーションと5Sが基盤になると学んだ。
こうやって振り返ると、やはりすべてのカリキュラムが密接に繋がっていたと感じる。
そして、既成観念がない今だったからこそ、素直に学ぶことができたし、自分の中で経営に対する考え方の骨子になったと思う。

勇気を持って、前に進もう
自社は今、とても大きな変革期に来ている。
リーマンショック・震災以降止まらない売り上げの減少。
旧態依然の組織体系。社員のモチベーションの低下。
暗い話題ばかり並べてしまったが、それでも少しずつ前に進まなければ…という気持ちになった。
・怪しい案件についてはコストと稼働を見てみよう。
⇒システム化はできていないけど、作業手順を見直すことができた。
・既存顧客への深耕提案をしてみよう。
⇒分析シートやサマリーチャートを元に自分なりの意見を述べ、営業と戦略などを話すことができた。
・社内でのコスト削減を考えよう。
⇒使っていない文房具の回収箱を設置した。ホントにちょっとしたことだが、これは立派な成功体験であるし、研修を受けた自分の成長だとも思う。
研修のテキストは宝物になった。今後もちょくちょく読み返しながら前に進んでいこうと思う。

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厳しい現実を受け止めつつも、自ら未来を切り開いていく後継者の育成は、自社のみならず業界の発展のためにも大きな意味を持つ。先が見えない時代だからこそ、企業が持続的に成長するためには人材に対する取り組み方が重要だと言えよう。
「人材こそ最も大切な経営資源」。
愛と情熱を持って言い切る経営者の皆さんとともにJAGATも歩んでいきたい。

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