>販売促進を行う際に、パンフレット、DM、チラシ等の紙メディアや、Webサイト、SNS等のデジタルメディアを組み合わせた、「売れる仕組み」をつくることで販促効果は大きくなる。
■紙とデジタルと売れる仕組みの連動
page2018で開催する「紙媒体の成果アップ・SNSとの組み合わせでつくる売れる仕組み構築」の内容を紹介する。講師を務める小澤氏が強調するのは、顧客は印刷物を欲しているのではなく、使用することで得られる成果を求めているということだ。それは経営戦略に関わることであり、決して印刷物のデザインさえ見栄えがよければいいということではない印刷会社が顧客の販売戦略からコミットできれば、印刷物の価値は大きく高まる。
■「売る」から「売れる」へ
もう一点、強調していたことは、売れる「仕組み」を考えるということだ。「売れる」の反対語は「売る」であり、単に売り込むのではなく、自然と売れる「売れる仕組みづくり」が大事である。消費者の段階には①未認知(ブランドを認知していない)②(購買が見込まれる)見込客③一般客④リピート客とそれぞれあり、それぞれ伝えるべきこと、適した媒体は異なる。例えばSNSでも未認知の消費者に対しては拡散するフローメディア(フェイスブックやツイッターなど)が向いていることもあれば、見込み客にはストックメディア(ブログなど)を用意し、検索してもらうのが効果的なこともある。
そういった購買までのプロセスで最適なアプローチを行うことが「売れる仕組みづくり」なのである。
ピーター・ドラッカーは「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることである」と述べた。マーケティングの定義についてはさまざまな異論があるが、営業パーソンがハードに売りつけることをなくし、自然と売れる仕組みを構築することが重要になってきているのは確かである。顧客が欲した時にブランドを想起し、印刷物やSNSを使って見込み客を育て、購買につなげる。そのための手段が印刷物であり、SNSであるということだ。
<関連講座>
■【S15】紙媒体の成果アップ!SNSとの組み合わせでつくる売れる仕組み構築法
開催日:2月9日(金)13:00~15:00
( CS部 塚本直樹)