イベントを盛り上げるためには

掲載日:2018年5月29日

「ワールドカップっていつからだっけ?」つい先日、家族から聞かれ、はっきりと答えることができなかった。ミーハーとはいえ、スポーツ大好きに私にとって4年前、8年前の同じ時期では考えられないことである。

 

ロシアワールドカップの話題をあまり聞かない、と思うのは私だけであろうか?

前横浜DeNAベイスターズ球団社長の池田純氏によると、スポーツイベントには試合、大会を盛り上げていくための「助走」が必要だそうだ。言い換えれば、ファンの興味・関心を高めていく「煽り」を、イベントを運営する側で展開していく事が重要だということであるが、今回のワールドカップにはこの「助走」・「煽り」が欠けているように思われる。

 

実際に、5月19日、20日に行われた、ワールドカップ開催による中断期間前最後となるJ1リーグ戦9試合の総観客動員数は177,470人で、昨年同時期(197,778人)よりも約2万人も少なかった。日本代表の多くの選手が海外リーグでプレーしており、また日本代表候補となる選手が発表された後ということも考えられるが、日本代表候補に選ばれた選手が複数出場したガンバ大阪対浦和レッズの試合の観衆(25,361人)も、昨年同じ場所で開催された試合(34,733人)に比べ、9,000人以上も観客動員が減少していた。最大のイベントであるワールドカップに向けて、日本におけるサッカー界の助走が不足しているということが、こうした事態を招いているのでは?と感じるのだ。

 

イベントを盛り上げるためには、スポーツに限らずビジネス再度でも「助走」が必要だという。ただしマスメディアをフル活用できるスポーツイベントとは異なり、一企業が主催するイベントにおいて「助走」を行うためには、SNSの存在が不可欠だ。印刷業界で、SNSを上手く活用した煽りイベントの事例をご紹介する。株式会社竹尾は、自社主催イベント「takeo paper show 2018『precision』(6月1日~3日@スパイラルホール)」に先駆けて、5月26日(土)に代官山蔦谷書店で行われた「takeo paper show 2018「precision」開催直前スペシャルトーク」を行った。このトークショーは定員50名限定であったが、イベント中からツイッター上で多くの反響が寄せられていた。自社の一方的な通達ではない形での「煽り」は、本番のイベントに向け、格好の「助走」となったのではないだろうか。

 

JAGATでも8月22日、23日の2日間、「JAGAT Summer Fes 2018(夏フェス2018)」を開催する。pageイベントは、開催時期が近付くにつれて、来場登録数が増えていったが、前回の夏フェスではその傾向が見られなかった。まだまだ認知度が低い夏フェスをどうやって盛り上げていくか?イベントにおけるWebサイトの重要性は立証されており、SNSの活用戦略も含め、知恵を絞って行きたいと思う。

(CS部 堀雄亮)