新入社員にフォローアップ教育の機会を

掲載日:2024年5月15日

新入社員に対する印刷技術知識や社会人としてのコミュニケーション能力などの基礎教育は、ビジネス現場に踏み出すファーストステップとして大切であるが、早期戦力化のためにはフォローアップ教育が重要である。

 

◆「新入社員養成講座」リアル会場開催に63名が参加
JAGATでは、「新入社員セミナー2024」を4月2日~5日の4日間、東京本社会場でリアル開催した。また、5月24日までは、場所・時間を問わずに繰り返し受講が可能なオンデマンド配信を展開している。
初日の「新入社員養成講座」には63名が会場受講した。コロナ禍以降、オンラインセミナーが主流となっているが、久しぶりに期待感あふれる大勢のフレッシュな若者たちが集まった。

 

 

会場の様相に、講師も「やはり対面で話ができて、参加者の反応がじかに見られるのは、やりがいがある」と意気込む。
一方、参加した新入社員たちは入社2日目とあって不安も大きい様子であったが、他社を含む大勢の同期と一緒に学べることで、徐々に安心感を覚えたのではないだろうか。

 

◆新入社員の早期戦力化に向けて
顧客ニーズの多様化に応える能力とその人材育成が求められるなか、新入社員に対する基礎教育は、業界の将来を担うべく新たな価値を生み出していくための知識習得や、実践の最初のステップとして位置づけられなくてはならない。
そのためには、これまで以上に「印刷」のみならず、多くのメディアに関する知識・技術に裏付けられたコミュニケーション能力が求められる。JAGATの新入社員セミナーも、その要請に応えるべくカリキュラムを構成している。
しかし、技術に関する専門用語やビジネスパーソンとしてのコミュニケーションの習得は、新人にはハードルが高い。受講後のアンケートでも、「1回のセミナーでは理解が難しい」「セミナー内容を復習する機会があれば安心する」との声が毎年寄せられている。
そこでJAGATでは、例年実施している新入社員セミナーの内容を2022年度にリニューアルし、「学び放題サービス」として展開している。
社会人としてのビジネスの基本・マナーはもちろん、印刷技術の基礎知識やコニュニケーションに関する講座がオンラインで一定期間、いつでもどこでも何回でも聴講ができることが最大の特長だ。フォローアップとして繰り返し学習の機会を作り、復習を重ねることで理解を深め、新入社員の早期戦力化を目指すものである。

 

◆フォローアップ教育に通信教育を活用
また、JAGAT発足当時からの教育コンテンツの一つである通信教育講座のうち、入門者向けの「よくわかる印刷技術・基本コース」は、「新入社員養成講座」でも使用した『みんなの印刷入門』をテキストとして、4カ月の受講期間で課題に取り組む。そして、成績がフィードバックされるため、一種のアチーブメントテストとして活用できる。
書籍(参考書)と集合研修、そして自己啓発的なOff-JTとしての通信教育という組み合わせは、多数の印刷会社が合理的かつ効果的な新人教育として採用している。フォローアップ教育の一手段としてお勧めする。

(研究・教育部 橋本 和弥)

 

 

■JAGAT新入社員向けセミナー2024「学び放題サービス」
 https://www.jagat.or.jp/archives/472166
 
■JAGAT通信教育「よくわかる印刷技術・基本コース」
 https://www.jagat.or.jp/archives/4671

※各講座のお問い合わせ、お申し込み、資料請求などはこちらから
 https://www.jagat.or.jp/cat4