KOMORI 、100周年記念ハウスノートが最優秀ハウスノートアワードを受賞

掲載日:2024年5月21日

株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)(以下、KOMORI)は、KOMORI 100周年記念ハウスノートが、「High Security Printing EMEA」にて最優秀ハウスノートアワードを受賞したことをご報告いたします。

  KOMORI100周年記念ハウスノート


3月4日~6日、ブルガリア・ソフィアにて、世界各国の中央銀行及びセキュリティプリンター、業界のサプライヤーが一堂に会するカンファレンス「High Security Printing EMEA」が開催され、2023年にKOMORIが発行した100周年記念ハウスノートが2024年度のThe Best New Housenote award(最優秀ハウスノートアワード)を受賞しました。

ハウスノートとは、本物の銀行券と同じセキュリティープリントテクノロジーを用いて印刷された、特殊印刷サンプルです。用紙やインキも本物と同じものを使い、印刷機械サプライヤーなどが販売促進のために作成しています。

100周年記念ハウスノートは、”Power to the Print” をコンセプトに、KOMORIがこれまで築き上げたセキュリティープリントテクノロジーを結集させたデザインとなっています。表面は、灰から蘇り永遠に生き続ける伝説の不死鳥「フェニックス」と富士山、当社会長 小森善治のポートレートのイメージで構成され、裏面は、つくばプラントと2羽のフェニックス、桜、そして絵柄の組み合わせが一枚一枚異なる5体のフェニックスの折り紙が描かれています。

印刷は、2023年にオープンしたKGC-S(Komori Global Center-Security)のオフセット印刷機カレンシー LC、凹版印刷機カレンシー IC、デジタル印刷機インプレミアIS29sにて行われました。オフセット印刷では、5色のUV発光インキを含む17色印刷、凹版印刷では、5色印刷とインキを入れずに凹版を強圧で押し付けるブラインドエンボス、デジタル印刷機では、ナンバリングと番号に紐づいた折り紙のフェニックスを可変で施しました。

このハウスノートは、紙、インキ、デザインおよびセキュリティシステムにおいて、KOMORIとパートナーシップを結ぶ各社の協力を得て制作され、高いレベルの偽造防止技術を実現しています。この各社とのコラボレーションを通じて、デジタル印刷、およびスマートフォンのアプリを使用した認証機能等の最新技術と実績のある偽造防止技術を組み合わせた表現を可能にしており、今後の偽造防止技術の可能性を示すことができました。

受賞にあたっては、銀行券にはまだ導入されていないデジタル印刷技術を、既存の銀行券印刷技術と組み合わせたことで、銀行券の未来が描かれている点が注目されました。特に、デジタル印刷技術による独特の波形ナンバリングとその番号に紐づいて変化する絵柄により、銀行券一枚一枚が唯一無二のデザインを有していることが評価されました。

受賞トロフィー