8月22日(水)、23日(木)に、日本印刷技術協会本社(東京都杉並区)にて開催する「JAGAT Summer Fes 2018(夏フェス2018)」の見どころについてご紹介する。
基調講演は「デジタル×紙×マーケティング」の体現者が登場
夏フェス2018のテーマは、JAGATの2018年度のテーマでもある「デジタル×紙×マーケティング」である。昨年から今年にかけて、某雑誌で「変革するアナログメディアの新潮流」というタイトルの連載や「×アナログの最適解を探せ!」というテーマで特集が組まれるなど、アナログ(紙)回帰への関心は高い。マーケティング施策にも取り入れられてきており、page2018でもこのテーマでのカンファレンスは多くの聴衆の関心を集めた。そして夏フェス2018の基調講演も、そのテーマに相応しい方に登壇頂くことになっている(詳細は近日中にお知らせします!)。また前回同様、DM大賞2018の優秀作品の展示も予定しているので、ご覧いただきたい。
IGAS2018からの夏フェス2018
今回の夏フェスは、IGAS2018(7月26日~31日)の終了後の開催となる為、IGAS2018で盛り上がったテーマをより深く考察する。夏フェス初日、8/22(水)10:00~のオープニングセッションでは「人材不足時代のデジタル印刷活用法(仮称)」と題し、デジタル印刷に造詣の深い論客を招いてのパネルディスカッションを実施する。またIGAS2018のトピックの一つである「SMART FACTORY ZONE」についても、キーマンによるトークセッションも実施する。IGAS2018出展企業主催のセミナーと併せて参加いただくことで、お盆休みで一息ついたIGAS2018の盛り上がりを思い起こしていただきたい。
女性目線で印刷ビジネス拡大を
夏フェス2018の特別企画として、「女性目線で印刷ビジネス拡大を!」をテーマにしたカンファレンス・講演を横断的に実施する。印刷会社及び印刷機器メーカーの女性担当者に、組織マネジメントや商品企画の実例を紹介いただくカンファレンスと、ブランドオーナー企業の女性マーケターによる講演を予定している。これは個人的な見解だが、印刷関連のイベントのカンファレンス(pageイベント含む)には、女性の登壇者が極端に少ない。一方、マーケティング系企業が主催するイベントにおいては登壇者の男女比は少なくとも7:3くらいにはなるだろう。新しいイベントらしく、新しい試みを行うので、ご期待いただきたい。
バラエティーに富んだテーマによる特別講演とセミナー
8月23日(木)には「シニアマーケティング」をテーマにしたカンファレンスを行う。シニア層と「紙」との親和性は高く、シニア向け通販企業では、購入経路はネットよりも、紙のカタログからのTEL、FAX、ハガキが圧倒的に多いそうだ。当カンファレンスではマーケティング企業、印刷会社、ブランドオーナーの3社の視点で、シニアマーケティングについてじっくりと考察する。また特別講演では、印刷業界と同様にアナログ施策が先行する企業の経営者によるメディア戦略、デジタル活用の事例や、事業転換による企業再生の実例を語っていただく。またセミナーもコンテンツマーケティング、動画などのテーマを用意しているので、ご期待いただきたい。
最後に前回の「JAGAT Summer Fes 2017」は弊会の創立50周年記念イベントという冠がついており、協賛いただいた企業様と、ご来場いただいた皆様にお祝いしていただいたおかげで開催することが出来た。今回夏フェス2018の開催にあたっては、その御恩を返すため「来ていただいて楽しい」イベントにするべく、コンテンツの充実にこだわっている。実はpageイベントも第1回は、JAGAT創立20周年記念イベントとして行われた。以後31年にわたって継続して行われているが、2回目の開催に際して当時のトップは相当の入れ込みであったという記録が残っている。夏フェスがpageとは少し趣きの異なるイベントとなるべく、独自性と柔軟性をもってイベントを作っていきたいと思う。
(CS部 堀 雄亮)