展示会への来場は、単なる情報収集の場としてだけでなく、ビジネスチャンスを掴むための総合的な機会として捉えるべきだ。最新トレンドの把握、競合分析、人脈形成、商談機会の創出など、多面的な価値を提供する。
– 情報収集と商談 –
展示会は、業界の最新動向を一度に体感できる絶好の機会だ。各企業が競って最新製品やサービスを披露し、市場の方向性や技術革新の最前線を肌で感じることができる。そしてカタログやウェブサイトだけでは伝わりにくい製品の質感や使用感を、実際に手に取って確認できることも展示会の大きな魅力だ。特に高額な設備や専門機器の場合、購入前に実機を確認できることは非常に重要だ。
また競合他社の展示ブースを訪れることで、彼らの最新の取り組みや戦略を直接観察できる。市場での自社のポジショニングを再確認し、差別化戦略を練る上で重要な洞察が得られる。(しかし歓迎されるわけではないので節度を持って訪問しましょう。)
これらは、自社の戦略立案や製品開発に直接生かせる貴重な情報源だ。そして当たり前のことだが、興味のある製品やサービスについて、その場で詳細な情報を得て、具体的な商談を進めることができる。
– 交流 –
さらに展示会は同業者や関連業界の専門家と対面で交流できる貴重な場でもある。名刺交換やカジュアルな会話を通じて、ビジネスパートナーや協力者を見つける可能性が広がる。また、業界内での自社の認知度向上にも繋がるだろう。
– 学び –
そして展示会に併設されるセミナーは、業界のトップランナーや専門家から直接、学べる貴重な機会だ。最新の市場動向や成功事例、将来の展望などについて、深い洞察を得ることができる。これらの知見も自社のビジネス戦略の立案や改善に大いに役立つ。
– 目的意識 –
以上のように展示会は多面的な価値を提供してくれるが、これらのメリットを最大限に生かすには、事前の準備と明確な目的意識が不可欠だ。訪問したいブースやセミナーのリストアップ、質問事項の整理、名刺の準備など、綿密な計画を立てて臨むことで、展示会来場の効果を最大化することができる。展示会に積極的に参加し、得られた知見を戦略的に活用すれば、ビジネスの成長と競争力の強化につながるだろう。
– page2025 –
JAGATは2025年2月19日(水)から2月21日(金)の3日間、東京・池袋のサンシャインシティにてpage2025 を開催する。38 回目を迎える今回は、「印刷会社がさまざまなステークホルダーと連携しながら、共にビジネスを創ってほしい」という思いから『共奏』をテーマに掲げ、印刷業に関わる全ての方々に有益な機会を提供する。JANPS(新聞製作技術展)の同時開催も決定し、新しい交流が生まれることは間違いない。この機会に皆様の奮ってのご参加をお待ちしている。
来場登録・出展社一覧ページは12月中旬にアップ予定。今しばらくお待ちください。
（研究・教育部 河原 啓太）