page2025は会場内セミナーも人気です

掲載日:2024年12月2日

page2025は前回に比べて、出展企業が大幅に増加している。それに伴い、会場内セミナーの開催枠も残りわずかとなってきた。オンラインで気軽にセミナーが聞ける昨今、なぜリアル会場内セミナーがこれほど人気なのか?

1988年の初開催以降、今回で38回目となる印刷・メディアビジネスの総合イベント「page2025」は「共奏」をテーマに、2月7日~2月14日にカンファレンス・セミナーをオンライン配信する。そして2月19日~21日の3日間、リアル展示会をサンシャインシティで開催する。また基調講演もリアル展示会の開催初日の2月19日に、展示会場内のセミナー会場で開催する。オンラインでご視聴になり、翌週のリアル展示会に足を運んでいただきたい。

出展企業向け展示説明会が満席に

JAGATではイベント開催に先立ち、page2025「出展企業様向け展示説明会」を2024年11月15日にJAGAT本社で開催した。page2025展示会の出展企業各社を対象に、上述した開催の概要をはじめ広報・PRなどの計画、会場内セミナーや広告プランの紹介、スケジュールや会場内での各種規定の説明、協力会社から会場設営時における注意点などのガイダンスを行った。当説明会は遠方の出展企業向けに録画し、後日視聴できる形にしたのだが、会場内には出展企業関係者で満席となった。質疑応答も行われて熱気に包まれた。近年にはない光景であり、page2025の盛り上がりを予感させた。

展示会場内セミナー枠があと2枠に

page2025では、前回に引き続き展示会場内にセミナー会場を設置する。1枠30分にて製品、サービスのプレゼンテーションなど出展企業の自由な発表の場として活用いただくのだが、有料にもかかわらずこのセミナー枠が残りわずかとなっている(本日12月2日現在で残り2本)。そして売れ行きもさることながら、こちらの想定を上回っているのが、1枠30分のセミナー枠を連続で申し込んでいる企業が複数いらっしゃることである。確かに連続で枠を取れば、枠と枠の間の休憩時間を埋めて、60分以上のセミナーを実施することが可能となる。より充実したコンテンツの提供が見込まれ、多くの方々に聞いていただきたい。

「展示会場内セミナー」がもたらす相乗効果

pageイベントだけでなく、他の展示会でも自社の出展ブース内でプレゼンテーションやミニセミナーを開催しているのを多く見かける。自社ブース内であれば確かに費用は掛からないが、聞いている人があまりいない中行われているプレゼンテーションは正直あまり見栄えがしない。それは登壇者やコンテンツが悪いからではない。ミニセミナーという形で10~15分程度のプレゼンテーションを準備して、出展社からすると気軽に聞いてほしい、ということで座席を設けていないケースが多いためと推測される。来場者からすると、立ち見で15分のプレゼンを聞くというのは正直かなり高いハードルであり、結果として途中で移動するか、出展ブースに足を止めないということになるのである。その点、会場内セミナーは時間内で枠内であれば他の出展企業に邪魔されることなく、思う存分プレゼンテーションが出来る。また会場内セミナーを開催するのは出展企業である。出展ブースを訪れた来場者には「○○日の○時からセミナーがあるので、ぜひ聞いてください。」と言えるし、セミナー参加者には「より詳しいお話は出展ブースでどうぞ。」と言うことが出来る。こうした効果に有料でもいいから、会場内セミナー枠を買おうと思ったことが要因である。

また昨今はオンラインでセミナーを視聴することが多くなっている。JAGATでも開催するセミナーは、一部リアル会場と併催することはあっても、オンラインが基本である。これにより会場に来られない遠方の方でも参加することが可能になり、距離の壁は無くなった。しかし展示会に行くと、どのイベントでもセミナーが行われており、参加者が少ないセミナーを見ることはあまりない。これはひとえに「展示会場内セミナー」だからと考える。「セミナーを聞いた帰りに展示会にも行ってみよう。」もしくは「展示会に行くついでにセミナーを聞いて来よう。」というちょうどよい相乗効果が生まれるからに他ならない。 30分のセミナーを聞きに、往復2時間かけて参加する方はそれほどいない一方でオンラインセミナーであれば、自分のデスクからでも視聴可能だが、その反面、当日予定が入ってしまったり、忙しくしているうちにセミナーが終わってしまっていたりと、手軽に聞ける分聞き逃すケースも多々ある。page2025はサンシャインシティでの開催であり、都内在住在勤者であれば、アクセスも良い。ぜひイベントにお越しいただく際には、会場内セミナーにもご参加いただきたい。

<研究・教育部 堀雄亮>