印刷で培った強みを活かし、Webを受注する。そしてきちんと利益を上げていくためには印刷営業とはちがった勘所を押さえる必要がある。
Web制作ビジネスには多くの印刷会社が取り組んでいるが、決してハードルは低くはなく、必ずしも成功したり期待通りには利益が上がっていない現実も見受けられる。 特に、現場の営業がWeb制作受注営業のノウハウをつかめないままに苦労している状況では、印刷の付帯サービス(おまけ)として格安で受注してしまう可能性もあるであろう。 さらに、正しい見積と契約書の重要性をきちんと理解していないと、利益を確保できないだけでなく大きなリスクを背負ってしまうこともある。
JAGATのセミナー講師や、印刷会社におけるWebビジネスを支援するコンサルティングを手掛けるとともに、Webをはじめとする全方位のクリエイティブで企業をサポートするブライ・プロジェクトの代表を務める布施貴規氏は、印刷会社がWeb事業に取り組みにあたって、以下のようなアドバイスをしてくれた。
「Webの世界は確かに難しく、多くの知識や技術が必要となる。しかし営業として成果を上げるためには、まず勘所をしっかりと押さえておけばよりスピーディーにWebを受注していくことができる」
「テクニカルな知識を学んでからでは、変遷のスピードも印刷に比べて早く機会を損失する。ただし詳細な知識は実務の中で身につけて行けばよいが、基本のアウトラインを知らないと顧客の信用を失い、トラブルの種になる」
「社内外に一気通貫で問題なくWebを制作・運用できる体制を確保する。制作体制とリスクマネジメントがWebセールスの要」
「見積もりを正しく読めるとともに利益を獲得できる見積もりを書けるようにする。Webに関しては営業独断で要件を変え、コストはそのままということは絶対にしない。どんなに顧客の要望でも見積元と相談の上、決定する」
「顧客の方が立場が強く、見積書や契約書に明記がない限り、有責とされる。もしくは泣き寝入りするケースが多いのであらゆる可能性を抽出し、責任の所在、請負範囲を明確にすることが重要」 など・・・。
そこで、上記のアドバイスに対し具体的な知識や手法を得るために、今回のpage2019セミナーでは布施講師に登壇いただき、営業が最低限知っておかなければならない「Webの基本知識」「案件を遂行する制作体制の組み方」および「リスクを事前に回避する見積書と契約書の重要性」について学び、Web事業の成功を目指すための講座を企画した。 まずはWebの要所を押さえる学び方を知り、Web案件をスマートに遂行するチームのあり方を考察し、Web案件に潜むリスクを知り、その回避術を学ぶ。
■【S14】ここを押さえておけば大丈夫!Web受注の勘所 ~利益を上げる正しい見積と契約書の作成~:2月8日(金)13:00~15:00
(CS部 橋本 和弥)
■page2019セミナー紹介ページ →http://www.page.jagat.or.jp/cms/topics/seminar
pageセミナーは「今」抱えているさまざまな課題解決のヒントや、すぐに役立つスキルを身につけることが目的となる。page2019ではノウハウの取得とスキルアップを目指し、16本の多彩なテーマを取り上げる。
・基調講演→https://page.jagat.or.jp/cms/topics/keynote
・カンファレンス→https://page.jagat.or.jp/cms/topics/conference
まだ定まった答えのない未知の技術やビジネスの可能性をテーマに、第一線の識者たちが活発な議論を繰り広げる。特にpage2019では、これからの印刷経営を支える技術・サービスの重点キーワード、デジタル印刷、マーケティング、AI・RPAなど自動化、動画、収益改善、地域活性・地方創生をベースに12企画を用意した。