2014年3月の売上高は+12.0%と3カ月連続のプラスになった。 売上高の3カ月連続プラスは2012年9-11月以来になる。また、+12%という高さは21世紀に入っての最高水準だ。増税前の駆け込み需要がどれだけ活発だったかを物語る。 地域別には、全地域でプラスとなった。5カ月連続マイナスの首都圏でもプラスに転じた。大阪圏は5カ月連続のプラス、名古屋圏は4カ月連続のプラス、関東・東北・北海道(首都圏除く)は3カ月連続のプラスとなっている。 業種・業態別には、東京に多い出版印刷が異例の+25.7%となった。出版物は作り置きが効くだけに駆け込み需要で賑わったようだ。商業印刷、総合印刷、紙器・事務・その他も軒並み+10%前後の高い伸びを記録した。 受注件数は4カ月連続のプラスだが、首都圏と大阪圏で減少した。用紙・インキ・版の仕入額は2月の二桁増に比べてやや落ち着いた。
●茨城:商業 アベノミクスでデフレを終息とのことですが、我々の業界ではまだ値下げが続いています。差別化戦略をしなければと思っていますが、これが厳しいところです。 ●長野:総合 今後、私たちが情報文化印刷企業と呼ばれるには、お客様の要望にどう対応できるかが求められる。仕事の中身とワークフローを見直し、売り上げと利益を確保 することが最も重要。そのためには、全社員が数字を意識し、社内加工を優先するなどという仕事の仕方にしていく必要がある。 ●岐阜:その他 全日空が制服を変えるようだ。当社も約15年振りに女性社員の制服を変える予定だ。新たな雰囲気で気分も一新。仕事にも弾みをつけたい。 ●岐阜:総合 3月から当社では新しい期がスタートしています。5カ年計画を掲げ、新たな目標に向かって全社一丸となって取り組む決意をしました。先々の目標を立てるのは難しい時代ですが、組織が団結するには必要なことだと感じています。 ●和歌山:商業 地域の平版印刷会社においては、増税に伴う特需はほとんどありませんでした。ただ、原材料費がそれほど伸びていないのは、増税を見越した先行仕入れが売上比率で約7%あるのが原因と思われます。 ●兵庫:商業 4月になり、新版・改版が多いです。消費増税を契機とした新商品・新ブランドのラッシュかもしれません。 ●鳥取:総合 4月から6月にかけての落ち込みが不安です。 「JAGATinfo 2014年5月号」一部掲載