~第5期工場マネージャー養成講座開催~
■利益を生み出す工場改善と経営幹部との連携
工場を持った印刷会社では、工場の改善活動は利益創出に直結する。印刷工場が利益を出すということは、印刷機の稼働率を上げることだ。稼働率を上げるということは、ムダを無くすことである。これが5S活動だ。5S活動は、作業のムリ・ムラ・ムダを無くし、戦略的に工場改善を行うものだ。お掃除活動ではない。その先には戦略的な経営がある。5S活動をベースに品質管理体制を整え、顧客のニーズに対応していくことが重要になる。
5月11日(土)から開講されるJAGAT主催、第5期工場マネージャー養成講座では、利益を生み出す工場改善に取り組む管理者(リーダー)を養成するための講座だ。座学だけでなく、改善計画を策定し、実行し、報告検証し合う実践型のカリキュラムが特徴だ。
品質管理の全体像として4つの視点で整理することができる。
1、品質管理の考え方を理解する
まずは、品質管理とは何かを理解する、共有すること。重要であるが意外と抜けがちになる。目的やマーケティング視点で求める品質の考え方などを理解する。
2、品質管理を維持する方法やしくみをつくる
安定した品質を維持する方法には、標準化、ISOなどへの取り組み。
3、品質を改善する方法やしくみをつくる
品質改善のノウハウや手法は型として学ぶことができる。
・パレード図、特性要因図等を含むQC7つ道具
・5S活動の推進
・改善提案活動 他
4、組織を改善する方法
組織としての活動推進のしくみつくる。推進リーダーを育成し、経営幹部との連携し、全体として取り組む。
・QCサークル活動の推進
・プロジェクトチームの設置 他
経営者の改善活動における悩みの一番は、推進するリーダー不在によることが多い。改善活動では推進するリーダーの果たすべき役割は大きい。いないのではなく、見つけ育てることが必要である。
■トライ&エラーで取り組む改善活動、前回受講者の事例より
改善活動のリーダーを育成することは各々の会社で大きな課題だ。前回の工場マネージャー養成講座では、工場長、管理者の講座への参加派遣において、経営幹部との連携で改善活動が推進された事例があった。工場の管理者だけに背負わせるのではなく、会社の方針として改善活動を位置づけし、全体でバックアップする体制をつくった事例だ。例えば、生産活動に追われる工場では、PCを使い、改善報告書をつくることが難しい場合がある。そこを経営幹部が自ら改善活動を共有しフォローを行った。ちょっとしたことが弊害になっていることがよくある。現場に寄り添った連携が信頼関係に繋がり効果を上げたようだ。
◆ 工場改善の推進に必要な経営者の姿勢と現場リーダーの育成
~さくら印刷の事例から学ぶ~
改善活動は、リーダーシップがカギを握っている。経営者と工場管理者が固い信頼関係で取り組むことが礎となる。 JAGATの第5期工場マネージャー養成講座も重要性を増し5月11日(土)に開講する。
(CS部 古谷芸文)
◆5/11(土)開講
第5期「工場マネージャー養成講座」