page2015を終えて

掲載日:2015年2月9日

2015年2月4日~6日のpage2015では、カンファレンス・セミナー、技術展示、オープンセミナーやみどころツアー、印刷作品展示など、多彩なイベントが繰り広げられた。

“page”でトレンドを捉える有用性

“page”のコンセプトは、情報グラフィックコミュニケーション・デジタル系印刷関連技術のトレンド展示と未来考察であり、30回近くの開催を重ねる現在もそのコンセプトは変わらない。デジタル時代の本格到来でメディアとコミュニケーションを巡る革新は加速、先端の技術トレンドに触れる必要性はますます高まっている。そこでpage2015は、特に今回のコンセプトを”変わるニーズ、変わるビジネス”とした(以下、すべての写真はpage2015から)
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3フロアから構成される展示会、新しい取り組みも

展示会はフロア別に、2Fはグラフィックアーツとグラフィックコミュニケーション、デジタルワークフロー、3Fは印刷全般、4Fは印刷関連ソリューションとした。2015年は、デジタル印刷向け印刷用紙など材料関係ブースの出展、インバウンドビジネスや自動翻訳ソフトも散見され始めるようなトピックがあった。また、DM大賞の受賞作品展示と印刷会社が発行主体のフリーペーパーの特別展示など、初の試みも加えた。
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印刷の未来を議論するカンファレンス

カンファレンスは情報コミュニケーションや印刷ビジネスはもちろん、デジタル印刷・電子書籍・メディア多様化対応・地域活性ビジネスなど、多くの先進的なテーマを取り上げた。page2015では、『未来を破壊する』のその後や、インバウンドビジネスと印刷会社の関わり方、動画関連、地域活性関連に特に人気が集まった。40に及ぶセッションにおいて、第一人者による講演と活発な議論を通じて、それぞれの考え方を明らかにし、”page後”のコンセンサスと方向性を多くの聴講者と共有した。
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開催規模は2年連続で拡大”page2015″

悪天候のため来場者の伸び悩んだ日もありながら、最終的に2年連続で来場者が増える活況となった。来場された皆様においては、会場で一つでも1人でも多くの発見や出会いがあったことを願う。また、出展規模も前回より拡大した。pageは、来場者、出展社、会員社、講演者、報道社、関係各団体と関係省庁の協力から成り立っている。pageの企画運営に関わられたすべての方々に厚く感謝申し上げたい。

●page2015開催概要
・開催期間 2015年2月4日~6日
・出展規模 140社・508小間(前回 130社・507小間)
・来場者数 67,990人(4.2%増)
        4日(水) 17,500人
        5日(水) 23,030人
        6日(水) 27,460人
・page2016 2016年2月3日~5日

(JAGAT研究調査部 藤井建人)