7月の売上高は+3.4%、3カ月ぶりのプラス。平日(21日)が昨年より1日多かったカレンダー要因が影響している。冷静に見れば営業日が5%増えたにも関わらず売上高は3.4%増だったため、同基準対比なら実質的には1.6%減であったと考えられる。
地域別では、3大都市圏である首都圏(△0.6%)、名古屋圏(+5.0%)、大阪圏(+14.8%)の売り上げ伸び率がいずれも6月より改善した。
業種・業態別では、商業印刷(+3.9%)と東京に多い出版印刷(+1.4%)がともに3カ月ぶりのプラス。地方に多い総合印刷(+1.9%)は2カ月連続のプラスと堅調。紙器・事務・その他(+2.2%)は3カ月連続のプラスと好調。
規模別では30人未満(△4.9%)が3カ月連続のマイナス、30~49人(△5.9%)が2カ月ぶりのマイナス。50~99人(+6.2%)は6カ月連続のプラスと好調。100~299人(+4.0%)は3カ月ぶり、300人以上(+3.0%)は5カ月ぶりのプラス。50人未満が低調で50人以上が順調だったことになる。
【印刷会社経営者の声】
■ 東京:商業
4月から7月にかけて受注が落ちこんでいます。時代の変化にとり残されているのかも? と不安になります。
■ 長野:出版
7月の目標比は88%だったので、7~9月期における目標を必ず達成できるよう、8月と9月の計画変更を行い、提案営業をしていきます。「できるまでやる」をモットーに営業力を強化して目標の達成に努めます。目標達成力を強化しなければ。
■ 岐阜:総合
ものづくり補助金が2度目の採択になりました。これで4戦2勝です。回を追うごとに競争率が上がって狭き門になっているように思いますが、設備投資には本当に助かります。
■ 岐阜:その他
夏の甲子園(高校野球)が大好きだ。夢中になって白球を追う姿に感動する。仕事も同じ、いかに夢中になれるか。これで業績の浮沈が決まる。
■ 大阪:商業
印刷用紙の値上がりをお客様にどう理解していただくか? 紙離れをどう考えるか? その対応は? 考え続けています。
(『JAGAT info』 2019年9月号,印刷経営ウォッチング,p60-61より抜粋して要約)