印刷営業は企画提案力やビジネス構築力まで求められています。デジタルメディア、印刷加工技術、デザイン、マーケティングなど多岐にわたる知識を習得する必要があります。一方、顧客へ提案するためのベースとなるビジネススキルとして「プレゼンテーション」は改めて注目されています。
■受注を決める最後の一手がプレゼン
印刷会社も印刷物を営業で受注するスタイルだけではなく、ブランディング・プロモーション支援、動画、Web制作、AI等デジタルと紙の連携による提案、BPO、地域活性支援など、多岐にわたる企画と提案が求められます。それに伴い、競合は印刷業だけではなく、広告代理店、Web制作、デザイン会社など競争環境も厳しくなります。差別化要因として重要になるのが提案するサービス内容になるのはもちろんですが、それを顧客にわかりやすく伝えることができるかが営業の腕の見せ所です。そこで重要なスキルがプレゼンテーションとなります。
今回のpage2020では、プレゼンテーションの極意について学べるセミナーとして、【S5】最強のプレゼン資料作成術 ~孫正義氏一発OK連発のワケ~と題して、孫正義氏へのプレゼンで幾多の事業提案を承認され、孫氏のプレゼン資料づくりにも参画し、関連著書が累計26万部を誇る人気講師の前田鎌利氏にご登壇いただきます。前田氏は「プレゼンテーションクリエイター」と書家の2 つの顔があり、6~7 割が書家としての活動をしている、異色の経歴の持ち主です。
■登壇者■
前田 鎌利 氏
株式会社固 代表取締役
一般社団法人プレゼンテーション協会 代表理事
1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、17年にわたり移動体通信事業を中心にIT業界に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され初年度第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。著者のプレゼンテーション術を実施した部署で、決裁スピードが1.5~2倍になることが実証された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。
セミナーでは、社内、社外向けの2つに構成を分け、企画構成、表現方法の勘所と、短時間でも効果的なプレゼン技術をご紹介します。受講者がノウハウの習得ができることを目的とするため、スライドの具体的なつくり方として、フォントの使い分け、キーメッセージの表現から配置方法、グラフの見せ方、効果的な色の使い方までエッセンスを紹介していくので、明日からでも活用できるノウハウをお持ち帰りいただきたいです。
また、JAGATが主催する夏フェスで前田氏が登壇した際、プレゼンに対する思いをお話しいただいたので紹介します。
■プレゼンは念い(おもい)を伝えるもの
プレゼンテーションとは、「何か事業提案をしたい」「この案件を通して、会社を通じてもっと世の中を良くしていきたい」というように念いを伝えるために使うものです。しかし、日常のプレゼンテーションではなかなか思うようには通らないかも知れませんが、相手の立場に立って伝え方を少し変えるだけで、成功率は高くなるのです。今回、紹介したのは一つのヒントでしかなく、伝え方は他にもたくさんあります。ですが、テクニックよりもそもそも何を伝えたいのかという中身がなければ結局は伝わりません。そのためにもしっかりと考えることがポイントです。そして、プレゼンテーションは待っていてもなかなかプレゼンをするチャンスは巡って来ません。積極的に取りに行くことが必要であると私は考えます。ぜひ、多くの方々がプレゼンでご自身の念いを実現させて、未来を勝ち取っていただけますと幸いです。
page2020セミナー【S5】最強のプレゼン資料作成術~孫正義氏一発OK連発のワケ~では、印刷業界に向けて、プレゼンテーションの重要性と具体的なノウハウについて、前田氏に自らご登壇をいただきます。なかなか無い貴重な機会なので、ぜひご参加いただけますと幸いです。
(JAGAT 塚本 直樹)
<page2020セミナー>
【S5】最強のプレゼン資料作成術~孫正義氏一発OK連発のワケ~
日時:2020年2月6日(木)10:00~12:00