印刷経営と戦略の相関を知るために2019-2020

掲載日:2020年3月17日

JAGATの印刷産業経営力調査は、印刷会社の収益構造・戦略・設備投資を多面的に考察、通算40回超の膨大な蓄積から好業績企業に近づくためのデータと資料を提示する。

好業績企業の特徴要約-2019年実施「JAGAT印刷産業経営力調査2018」から

基本戦略、事業領域等

事業領域は、自社の強みを広げようと総合化を目指すか強みに絞ろうと専門化するかどちらか明確化している企業であり、将来的には脱印刷までを選択肢に含めている。業態としては印刷を核としたワンストップサービスのスタンスが多く、さらにはBPO(Business Process Outsoursing)にまで発展させている企業の業績はさらに良い。新規の市場・技術・サービスを重視する戦略が有利。

設備投資、技術・サービス

印刷とDTPを核とし、企画・マーケティングと後加工の強化を考えている。設備投資は、近年の積極的な補助金等の活用による充足感とdrupa2020を控えたタイミングからか様子見姿勢が強い。新たな技術・サービスは、自動組版など生産支援系を使いこなす一方、SFAなど営業支援系の不満足度が高く、AI・RPAなど業務支援系への期待が高い様子がうかがわれる。

営業戦略

営業面は、新市場開拓と差別化、デジタルメディアとの組合せを重視、顧客には技術を訴求する。市場は様々あるが、既存商圏を徐々に広げて自社商圏を拡大する戦略が良い。そして外注活用を進める一方で、外注管理が新たな課題に浮上してもいる。情報発信の強化、工場見学会の開催、地域活性化の取り組みなど、足で稼ぐよりもファンを作るようなプル型の仕組みづくりに取り組む。

生産戦略

生産面は、多能工化・標準化・新規技術をテーマとする。特に「多能工化」は年々増え、5年連続最多だった「オペレータのスキルアップ」を初めて抜いた。平均準備時間や準備紙率などを計測、作業時間の短縮など構造的な原価低減努力を続けることが業績に結び付く。工場では、製造業として品質を追求、作業を標準化・共有して多能工化する姿勢が業績を押し上げる。

実施中の「JAGAT印刷産業経営力調査2019」(2020年分)にご回答ください!!

調査の概要
調査票の発送 :2020年2月21日(金)
回答の提出期限:2020年4月10日(金)
回答する資格    :JAGAT会員企業であること

以下3点から多面的に印刷会社の経営状況を捉えます。

(1)経営面
(2)戦略面
(3)設備面

JAGATの調査は経営面だけでなく、戦略面や設備面も調べます。経営数字だけを見ても、その経営成績が生まれた理由を理解することはできないからです。経営成績はあくまで結果であり、そこに至った戦略や設備、そして好業績企業の抽出と平均的企業との差の客観的な把握こそが大切だと、JAGATは考えています。

回答社数が毎年安定的なことは好評いただいていることの証と感謝しています。形式的な調査ではなく業績向上の具体的な示唆を一つでも多く提供したいのです。本調査は、好業績企業の収益構造、そして好業績企業がどのような戦略と設備を選ぶ傾向にあるかの相関、つまり好業績企業になるためのヒントを回答社に報告書や報告セミナーの形でフィードバックします。

詳しくはこちら ⇒ 第42回「JAGAT印刷産業経営力調査」

回答社への特典

自社の回答結果と詳細な調査結果レポートをすべて無料でフィードバックします。

(1)レポート 『JAGAT印刷産業経営動向調査2020』
 印刷会社を経営面、戦略面、設備面から網羅的に捉える業界唯一のレポートです。

(2)自社と業界の経営成績比較チャート
  自社の業績や経営資源を業界平均と客観的に比較したるチャートです。

(3)自社の戦略と課題一覧表
 戦略と課題を財務・顧客・生産・営業・マーケティング・人材の6視点から一覧表にします。

(4)報告会セミナー『最新調査結果にみる印刷会社の経営・戦略・設備2020』
 東京・愛知(または岐阜)・大阪で開催される報告会セミナーに無料参加できます。

問い合わせ:
研究調査部「印刷産業経営力調査」係 担当:松永・古田(03)3384-3113

関連セミナー&レポート(回答社特典等、昨年調査に基づく参考)

・報告書 JAGAT印刷産業経営動向調査2019
・セミナー 最新調査にみる印刷経営と戦略、設備2019【東京・名古屋・大阪】
・要約 最新調査による印刷会社の経営動向2019[業績・戦略・設備]