印刷業定点調査 各地の声(2014年12月度)

掲載日:2015年3月30日

売上高伸び率は△2.0%と3カ月連続のマイナスで2014年を終えた。増税の影響は予想以上に長期化したが、増税前の駆け込み需要が大きかったため、年間では+0.3%と2012年以来2年振りのプラスになった。

地域別に見ると、好調だった名古屋圏が9カ月ぶりのマイナス、甲信越静が3カ月ぶりのマイナスに転じた。首都圏は3カ月連続、大阪圏は7カ月連続のマイナスであり、2014年は残念ながら年末にかけて大都市圏で失速する推移をたどった。

業種・業態別でみると、特に商業印刷が10月以降に失速した影響が大きい。受注件数は△2.3%と売上高同様に3カ月連続のマイナスだが、年間を通じれば+0.6%であった。

【印刷会社経営者の声】

茨城:商業

新年の挨拶回りでお客様の要望が4,5年前とは明らかに変化したことを痛感しました。後は自分たちがどれだけ応えられるかです。

埼玉:商業

12月はオーバーフローすることもなく終わり、繁忙期が年々無くなっていくように思える。

東京:商業

前年比130%と好調であった。

神奈川:商業

3つのスペースからなるスタジオを新設しました。メディア製作から配信までを可能にするセミナールーム・フォトスタジオ・動画スタジオを備えます。

長野:総合

人材も会社も健康でなければ発想が生まれない。常に新しい情報を収集し、継続して仕事を獲得していく努力を続けます。

石川:総合

中小企業にアベノミクスの恩恵は少なく、受注に苦慮しています。円安による資材料値上げ、4月からは電気料金の値上げと、厳しい状況が続きます。

岐阜:総合

新年早々、ワンストップサービスの提案によってお客様の困りごとを解決できた。Win-Winの関係構築に向け、全営業で情報を共有して行動します。

岐阜:総合

新年が明けて新たな気持ちで取り組みます。昨年は5カ年計画をスタートさせた発進の年、今年は計画を一歩進める“前進”の年にします。

岐阜:その他

年末の紅白歌合戦を観たが、出演者の半分以上は知らない人だった。情報産業界の一員として、もう少し世の中を知らなければ。

大阪:紙器

2014年は貸倒事故もみたが、売上高は伸長、利益も確保できた。ただ、価格競争は熾烈を極めている。3月の期末まで気を緩めることなく頑張りたい。

和歌山:商業

唐突な選挙で終わった感のある2014年でしたが、2015年は4年に1度の統一地方選があるので期待しています。