Web会議システムとウェビナーの普及

掲載日:2020年9月10日
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企業のテレワーク化が進み、社内会議や研修などでWeb会議ツールが活用されている。

これまで、遠隔地をつなぐ会議や研修などで利用された仕組みの代表的なものにテレビ会議システムがある。しかし、専用回線やビデオカメラ・集音マイク・大型モニターなどの機材が必要で、参加者はこれらが設置された会議室に集合しなければならなかった。また、ほとんどは映像・音声を通信するだけのシステムである。

現在、広く利用されているWeb会議システムは、インターネットに接続されたパソコン、またはタブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスさえあれば、容易に利用できるものである。場所を選ばず、自宅からでも問題なく参加できる。また、映像・音声の通信だけではなく、資料・アプリケーションの共有やチャット機能、録画・レポート機能も備えられている。
まさにテレワークに適したツールだと言える。

Web会議システムは、オンラインセミナー(ウェビナー)やオンライン授業のツールとして利用されることも多い。運営側は会場を準備する必要がなく、参加者は会場へ移動せずにどこからでも参加できるというメリットがある。
通常のウェビナーは、告知した日時に配信するリアルタイム型か、参加者の都合で視聴できるオンデマンド型のどちらか、または複合型で実施されている。

欧米では、ウェビナーにはコンテンツマーケティングの側面があると捉えられており、特にB2Bにおいて効果的だとされている。

製品やサービスに関して興味を引くような内容のウェビナーを企画し、SNSやメルマガなどを通じて、 広く開催を告知する。ウェビナーを通じて製品やサービスに関する理解や関心を深めるだけでなく、確度の高い見込み客を獲得することができる。参加者自身がウェビナーの内容や感想をSNS等で情報発信することも期待できる。会場が不要のため、低コストにて開催でき、遠隔地からの参加も数多く見込める。コンテンツは再利用することも、用途に応じて編集し2次利用することも可能である。
見込み客に実際に会える通常のセミナーとは別に、ウェビナーにはウェビナーのメリットがあると言える。

今後も、否応なくテレワークやオンラインセミナー・オンライン授業は定着していくだろう。また、ウェビナーを通じたコンテンツマーケティングも取り入れる企業が増えて行くと考えられる。

(研究調査部 千葉 弘幸)