企業の成長と命運を決定づける後継者の育成はできていますか?

掲載日:2015年3月31日

次代を担う印刷会社の後継者・経営幹部を育成する「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」。2013年に修了した方の生の声をお伝えします。

経営者として最も重要な仕事は、自分の会社の経営戦略についていつも考え続けることである。徹底的に調べ、相談すべき人に相談し、自社の方向性について「考え抜く」こと。そうすることで、自分の考えが信念に変わる。経営戦略に対する信念が人を動かし、自分自身をも動機づける。

JAGATでは、企業の成長と命運を決定づける、次代を担う印刷会社の後継者・経営幹部育成のために「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」を開催している。
2015年度は5月に開講し、9月までの1泊2日(全5回)を予定し、経営者に必要な「資質」「能力」「技術」を22テーマのカリキュラムで学んでいただく。
2013年度に修了した、株式会社近代美術 金城 悟氏(写真)に受講した感想を伺った。

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──自己紹介をお願いします。

平成元年(株)近代美術に入社。営業部で4年ほど広告代理店を担当した後、大手流通小売業の営業を担当し翌年、営業・制作一体のチームを発足させていただき、約15年、主にチラシや店内告知物の業務に携わりました。後半はマーケティング情報、商品アイテムの売上情報を基に、月毎のセールスプロモーション立案を行っていました。
現在は受講時と変わらず、企画、デザインするクリエイティブ部を担当しています。

──講座を受けようと思ったきっかけ、動機を教えてください。

当時、上司であった現社長より「こんなゼミあるけど受けてみないか」現役経営者の「生きた」話が聞けるぞと案内がありました。

「久しぶりの東京! しかも築地も近い! おいしいものが食べれるぞ!」

と軽いノリでOKしたものの受講料、沖縄からの交通宿泊費を含めて約85万もの大金がかかる講座で驚いたのを覚えています。

また、統括本部長からは、講座で得た知識、戦略、戦術を社内にフィードバックすることを条件に、経営幹部ゼミナールへ参加させていただきました。受講した講座の内容を社内勉強会で発表することで復習することもできました。

──受講してみていかがでしたか?

弊社は印刷業と広告代理店業を併せた会社で、電波、新聞など幾つかの告知手段も扱えますが、お客様にさまざまな提案をするために、もっと深く印刷知識を学ぶことが重要だと考えるようになりました。

また、講座での経営者の生の話はとてもシンプルで解りやすく、逆に経営陣と管理職のギャップを考えさせられる内容でもありました。そして、期間中は受講者同志が寝食を共にすることで印刷の話題が飛び交い、とても新鮮な気持ちで参加することができました。全国に仲間をつくる良い機会となる大変良いゼミだったと思います。

──今後、この講義で得た知識、人脈をどのようにお仕事の中で活かしたいとお考えですか?

講座を受けて、弊社の改善点や長所も確認することができました。観光立県である沖縄は誘客のため本土でのプロモーション業務も多く、県外ネットワークも必要な立地にあります。県外他社さまとのコラボ、協業を築くことができればと考えています。

──本講座へのご要望、これから受ける方へのメッセージがありましたら、お願いします。

受講する方には後継者や営業職が多いように感じました。今はモノが売りにくい時代です。営業力はもちろんの事、これまで以上に企画力が求められていると実感しています。

また、企画、制作の根拠を求めるクライアントも多いので、マーケティング内容の講義をもっと増やしたら、より充実した講座になると思いました。

印刷業界の経営陣には制作経験のある人は少ないと思いますので、企画、制作や工場のスタッフが参加しやすい呼び掛けや内容にしてほしいです。

──ありがとうございました。

(CS部 小須田紀子)

第36期 印刷経営幹部ゼミナール 9月リニューアル開講
https://www.jagat.or.jp/archives/61871