新型コロナウイルスの感染防止のため、新入社員の集合研修を中止した企業も多く、また今後内定者にどのような形でコミュニケーションや入社前教育を進めていくか、担当者にとっては悩ましいところだ。このような状況下、在宅で無理なく学べるテキストと通信教育を紹介したい。
新型コロナウイルスの世界的な猛威は、いつ収束するかの見通しも立たず、日本でもついに首都圏において二度目の緊急事態宣言が発せられた。そうした中、感染の危険が伴う集合型の研修が中止になるケースも多く、教育機会の損失という点で企業としても頭の痛いところである。
在宅ワークも余儀なくされる中であるが、JAGATではこの状況を勉強の機会と捉え、あらためて印刷技術の基本を学び直すなど、自宅学習をお勧めしている。
新人~初心者に向けて印刷技術の基本を、豊富な図版を用いてわかりやすく解説したテキストが『みんなの印刷入門』である。
印刷ビジネスを取り巻く環境が激変する状況下、現代にふさわしいコンセプトのもと新しい印刷の入門書を作ろうと、各界の専門家による制作委員会を立ち上げ、読者対象の想定、デジタル時代の印刷入門書に必要なコンテンツをはじめ、体裁など本のテイストまで議論し、執筆分担、編集作業を経て初版を発行したのが2019年3月である。
本書はあえて必要部数だけ印刷製本して、小まめに内容をアップデートしていくことを一つのコンセプトとしており、そのためデジタル印刷を活用し増刷するたびに内容も更新する方針できている。おかげさまで好評をいただき順調な販売もあり、現在、すでに第6版まで発刊されている。
DTPや印刷技術についてこれから勉強を始める初心者の方、最新の技術ワード、事例を学びなおしたい現場、営業の方に是非おすすめしたい。
この『みんなの印刷入門』をテキストに、4ヶ月の添削課題に取り組む通信教育が「よくわかる印刷技術・基本コース」である。
印刷人として必要な印刷技術全般の基本的知識を学べるため、新人・初心者向け人気講座として多数の企業に採用されている。書籍(参考書)と集合研修、そして自己啓発的にOff-JTとして通信教育という組み合わせは、新人教育として合理的、効果的であるからだ。
本コースでは、印刷人であれば部門、職種に関わらず知っておくべき最新の印刷技術の基本はもちろんだが、デジタル印刷機とその活用法などの新しい必須知識も学ぶことができる。
なお、通信教育「印刷業のための新入社員コース」は、文字通り印刷業界に特化した唯一の講座で、社会人としてのマナーなどビジネスの基本だけでなく、印刷産業の成り立ちや、印刷物制作の基礎知識、印刷会社の仕組みなどを総合的に学習できる。そのため入社後すぐに実力を発揮し、活躍できる土台作りに最適なカリキュラムになっており、現在多くの印刷会社で内定者教育に活用されている。
通信教育は自宅で受講者自身のペースで無理なく進められるため、在宅ワークの一環として学びの機会を得る、などとともに社員のモチベーションを維持するためにも活用が可能である。
内定者、新入社員の方々に向けて、この機会に参考書『みんなの印刷入門』の購読、または通信講座「みんなの印刷技術・基本コース」の受講を検討されてはいかがだろう。
(CS部 橋本和弥)
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