page2021リアル展示会 中止決定の背景

掲載日:2021年1月20日

2020年12月28日の仕事納めまで、page2021リアル展示会は開催の予定だった。

開催するリスクと中止するリスク

しかし年が明け、一気に潮目が変わった。 1月7日に発令された「緊急事態宣言」は、実はイベントの開催手法の制限はあるが、禁止ではないため、今日現在もpage2021の会場となるサンシャインシティにおいても、イベントは開催されている。またライブイベントなどと違い、BtoBビジネスショーであるpage展において、大声を出すことはほとんどない。また展示会場内の飲食は厳禁であるから、マスクを外す機会も少ない。しかし、pageイベントはひとえに来場者が多いイベントであり、業界の皆様にもそう認知されてきた。人が動き、集まれば、ウイルスの感染リスクは高まる。万が一、当イベントにかかわる方の命に関わることが起きたら…、さらにはクラスター発生…。事務局としては、ご出展の申し込みをいただいた企業様や、準備を進めてきた関係者の方々の努力を思うと胸が痛いが、苦渋の決断であったことをどうかご理解いただきたい。

周到に準備してきたオンライン展示会

一方、昨年6月ごろからオンライン展示会の開催準備を進め、9月24日にはリアル展示会&オンライン展示会の開催発表の説明会を行った。その時から一貫して「リアルも開催、オンラインも開催」と言い続けてきた。同時並行で準備を進めてきた結果、中止の発表と同時にWebサイトもオンライン展示会の仕様に切り替えた。またpage2021オンラインの出展企業には、元々リアル&オンライン双方に出展する企業とともに、リアル展示会の中止に伴い、速やかにオンラインへの出展に移行した企業も多い。リアル展示会用に準備した動画やカタログ、パンフレットの画像データはオンライン展示会に活用できるからだ。したがって、page2021オンラインはまだ出展を募集している。

在庫に戻ったポスターの束を見て思いついた盛り上げ施策

page展は、第1回のPAGE’88の開催以降、紆余曲折を経ながらも33年連続開催してきたが、オンライン開催は初めてとなる。その為には「page2021オンライン」の認知を上げる施策が不可欠となる。その一環として、「page2021ポスター貼って、撮って、送ってキャンペーン」をスタートした。これはpage2021ポスターを貼っていただく企業様(個人でもOK)を広く募集するものである。その掲載画像をお送りいただければ、page2021サイト上やJAGAT公式SNSにてご紹介させていただく。展示会場に貼ることが出来ず、廃棄せざるを得なかったポスターが、ご参加企業のエントランスや応接室に掲載され、それがWeb上に掲載され拡散していく。JAGATが2年以上前から掲げてきたスローガン「デジタル×紙×マーケティング」を体現した企画であるので、ぜひご協力をお願いしたい。

波は乗り越えるのではなく乗りこなす

先日、新型コロナウイルス感染者が初めて日本で発見されてからちょうど1年、という報道を目にした。誰も想像できない1年だったが、 ただヒヤヒヤしながら過ごしていたわけではない。 昨年2月には感染対策を施して「page2020」を開催し、page2021開催に向けてはオンライン開催の準備を並行してきた。これからさらなる第4波、第5波が来るかもしれないが、波は乗り越えるものではなく、次に来る波を見据えながら、上手く乗りこなすものである。開催手法も期間も大きく変わるpage2021にぜひご期待いただきたい。

<JAGAT CS部 堀雄亮>