売上げアップにつながるパッケージとデザインの提案

掲載日:2021年2月10日

コロナ禍における外出自粛や緊急事態宣言をきっかけに、店舗販売と比べてEC・通販が大幅に売上を伸ばしている。


商品価値を高めるパッケージの提案

店頭であれ通販であっても、商品のパッケージは消費者の購買意欲を掻き立てる最後のマーケティング活動といえる。商品の売上を増加させるためには、他社商品との差別化を図り、売れるデザインを試行錯誤することが必要である。 パッケージというと、商品を保護し、品質を保ち保存するための包材イメージが大きいが、商品の機能面や形態、他社との差別化できる情報を伝えることはもちろん、商品のコンセプトやデザインの雰囲気などを訴求する役割も担っている。

物と情報があふれている今、他社との差別化を図ることは簡単ではないが、パッケージの形や色、デザインの他、企業の歴史や理念などがその商品と結びつくことで消費者の記憶に残り、企業ブランドとなっていく。消費者にとって購買意欲を掻き立てることや企業イメージへつながりとなるきっかけの一つとして、パッケージは重要である。ただの包材ではなく、商品の一部として用途に合わせた形態や質感、デザインを提案していくことが企業の商品価値を高めることにつながっていく。

ターゲットを絞る

パッケージを提案する際、まずはどこで誰に売るのかを明確化する必要がある。商品を自家用として購入するのか、贈り物として購入するのかでも大きく変わり、さらに贈り物の中でもお祝い事やイベント、お返しなどさまざまな種類がある。ターゲットを絞ることにより、商品を必要としている層に対して効果のあるプロモーションを行うことができる。不特定多数ではなく、年齢性別などの属性からのターゲット絞り込みや、商品に対する興味関心の強さによってアプローチの仕方も変わってくる。競合他社との商品の違いやターゲット層の情報を事前に調べ、パッケージデザインを提案してくことで受注されるポイントとなる。

page2021オンラインカンファレンスでは、売上アップにつながるパッケージデザインについて考える「商品価値を高めるパッケージとデザイン~笠原製菓の再生過程を事例に~」を開催する。倒産寸前だった家業の煎餅屋を、工夫を凝らしたデザインやパッケージなどを駆使し、一流百貨店に扱われるまでになったセンベイブラザーズこと笠原健徳氏をはじめ、商品価値を高めるための化粧箱の制作や提案を行っている泰清紙器製作所の大木啓稔氏、そしてマーケティング視点からバリューマシーンインターナショナルの河島弘司氏を迎え、選ばれる印刷会社になるためにはどうすればいいのか、経営持続性の観点も含め議論する。興味のある方は、全国どこからでも聴講できるオンライン開催の機会を是非ご利用ください。

(JAGAT CS部 加治寛子)

■page2021オンラインカンファレンス

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■商品価値を高めるパッケージとデザイン~笠原製菓の再生過程を事例に~

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