“他流試合”の場としてJAGATコンテンツの活用を

掲載日:2021年2月15日

「他流試合」という言葉がある。『広辞苑』によれば、「自分の流派と異なる人との試合」が本来の意味だが、ビジネスの分野では「他分野の人との交流や議論、あるいは切磋琢磨」という意味合いで使用されている例も少なからず見かける。要するに、今まで知らなかった人たちと丁々発止の掛け合いをすることで、それ自体が自分にとっても良い刺激になるという捉え方だ。これは何もビジネスに限らず、勉強や趣味においても、とりわけ行き詰まったときには有効な方策ではないかと思われる。
JAGATでは印刷業界を支援するさまざまな取り組みを行っているが、2月8日にスタートした「page2021オンライン」はその最たるものであろう。狭義の印刷業界だけではなく、関連産業や隣接分野など多くの人が登壇し、それぞれの知見を述べている。「今の自分の仕事には関係ない」と一見すると思いがちなコンテンツでも、“他流試合”の一つだと思い、ぜひ機会を作って視聴してみてほしい。時間と場所を柔軟に、自分の都合に合わせることができるのが、オンライン開催のメリットである。

さて、毎月刊行している会員誌『JAGAT info』2月号の内容をご紹介したい。
特集では、2020年12月2日から12月19日までオンラインにて開催した「JAGAT大会2020」の特別講演の要旨を収録している。オイシックス・ラ・大地株式会社執行役員COCO・株式会社顧客時間共同CEO取締役である奥谷孝司氏を講師に迎え、「コロナ影響下の消費行動レポート」をベースにコロナ禍での消費行動のシフトを分析。そしてデジタルシフトとは何か、顧客とのつながりとはどのようなことか、あるいは顧客の体験という意味での「顧客時間」を重視する必要性など、マーケティングにおける奥谷氏ならではのさまざまな議論を展開している。
今後の経営戦略の策定や、あるいは日頃の営業活動などにおいても、それらを考える際のヒントがここにも散りばめられているだろう。他分野の人から多くの話を聞き(すなわち“他流試合”を多数行い)、それらの要点を頭の片隅にとどめておきたい。そうすれば、いざ何かを考えるときに、全くの手探り状態であるのとでは雲泥の差がある。

page2021オンラインは、閉幕まであと13日。入場登録がまだの方はぜひこれを機にお申し込みいただき、どうぞ2月いっぱいお楽しみください。

(『JAGAT info』編集部)

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