今回で第43回目となる「2020年度印刷産業経営力調査」の調査結果がまとまった。本日発行の『JAGAT info』7月号では、業績分析編として業績動向から印刷会社の経営状況を分析、その結果を掲載している。そのアウトラインを記すと、有効回答企業110社の2020年の経営状況は平均売上高5.0%減、売上高経常利益率は0.5%である。また、営業利益は初の赤字を記録したが、助成金などにより経常利益は黒字を確保している、という結果となっている。詳細については、同誌をご覧いただきたい。
「2020年度印刷産業経営力調査」については、『JAGAT info』8月号で経営戦略分析編を、9月号で設備投資分析編を掲載するほか、詳細な数値なども収録した『JAGAT印刷産業経営動向調査2021』を今年9月に発行予定である。また、9月29日には「印刷産業経営力調査報告会2021」の開催も予定している。ぜひこれらの資料を読み込み、経営やマーケティングの計画策定時の参考資料として活用していただけると幸いである。
『JAGAT info』2021年7月号のご案内
◯特集 「2020年度印刷産業経営力調査」業績分析
afterコロナ時代の経営モデル -長引く調整局面とデジタルシフトの行方-
公益社団法人日本印刷技術協会 研究調査部長 主幹研究員 藤井 建人
「2020年度印刷産業経営力調査」を基に、業績動向から印刷会社の経営状況を分析。今号では業績分析編として、その結果を6ページにまとめている。
afterコロナの到来が見えてきた現在、コロナ禍で一気に加速したデジタルシフトに印刷会社はどのように対応していくのか。最新動向や業績を確認しつつ、着実に歩みを進めていきたい。
◯特別企画 page2021オンラインカンファレンス
Webと地域活性化で顧客を創る ~実践!インバウンドマーケティング~
富沢印刷株式会社 工場長兼IT課 齋藤 正美 氏
真生印刷株式会社 東京SP課 アートディレクター 河野 竜太 氏
公益社団法人日本印刷技術協会 研究調査部長 主幹研究員 藤井 建人
印刷の多品種小ロット化が進み、従来型の訪問営業が難しくなってきたところにコロナ禍となり、新たな営業手法の模索が進んでいる。顧客の興味や関心を引き付け、接点を構築するインバウンドマーケティングの手法にはどのようなものがあるのか。
特別企画では、page2021オンラインカンファレンスに登壇した、コロナ禍の前からウェブなどの事業に取り組んできた2社による事例報告と、その後のディスカッションにおける議論の要旨を収録する。
(『JAGAT info』編集部)
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