コロナ禍が印刷会社の経営戦略に与えた影響とは 〜『JAGAT info』2021年8月号のご案内

掲載日:2021年8月16日

『JAGAT info』8月号では、「2020年度印刷産業経営力調査」の調査結果を基に印刷会社の経営戦略について分析し、業績が良好な企業群の特性を考察する。この戦略分析調査は今年で15回目となるが、バランススコアカードを印刷業界向けにカスタマイズする形で設計しており、財務の視点・顧客の視点・内部プロセスの視点(生産および営業)・組織と人材の視点から構成している。そして各設問において、最も重視する事項と次に重視する事項を回答していただくことで、プライオリティなどの変化を捉えているものだ。特に今年はコロナ禍の影響があるため、経年での戦略変化、とりわけコロナ禍が戦略に与えた影響を読み解くことに分析の中心を据えている。
調査結果の詳細については誌面をご覧いただくことにして、実は今号で『JAGAT info』は通巻600号となった。前身となる『プリンティング インフォメーション』が創刊したのが1970年6月のことであるから、約半世紀にわたって刊行を続けてきたことになる。これもひとえに会員の皆様の暖かいご支援の賜物であり、改めて御礼を申し上げたい。
なお、9月号では「2020年度印刷産業経営力調査」設備投資分析編が掲載予定であるほか、9月29日には「最新調査と需要見込みから考える印刷経営戦略 ~『JAGAT 印刷産業経営動向調査報告書 2021』をベースに~」も開催予定である。afterコロナへの道程が見えてきた今だからこそ、奮ってご参加いただきたい。

 

『JAGAT info』2021年8月号のご案内

◯特集 「2020年度印刷産業経営力調査」戦略分析
価値共創の事業再構築に向けて -ゼロベースのグレートリセット視点から-
 公益社団法人日本印刷技術協会 研究調査部長 主幹研究員 藤井 建人

「2020年度印刷産業経営力調査」の結果から、今号では戦略分析編を9ページにわたって掲載する。コロナ禍では、テレワークやオンライン営業、デジタルツールなどへの適応を否応なしに迫られたが、これらのインパクトを我がものとして来たるべきafterコロナに備えること、言い換えると従来の延長線上ではなく、ゼロベースで未来を設計するためのヒントを考えたい。

◯特別企画 『JAGAT info』600号のあゆみを振り返る

通巻600号を記念して、本誌の前身である『プリンティング インフォメーション』創刊号を縮小のうえ再録する。同誌は『技術協会ニュース』をリニューアルしたもので、B5判・全16ページ・中綴じという体裁であり、現在のような「会員誌」というよりも、むしろ「会報」と表現した方がしっくりとくるだろう。表紙の主要デザインの変遷とともに、51年前の印刷業界の熱気を誌面から感じ取っていただけると幸いである。

(『JAGAT info』編集部)

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