印刷会社の採用意欲は回復へ向かう！～新卒採用調査2021～

印刷会社の2021年新卒採用について、採用職種の傾向、学生からの応募状況、利用する採用メディア、重視するPRコンテンツ、採用コストの相場までアンケート結果をもとに紹介する。

昨年の新卒採用市場を振り返ると、新型コロナウイルスの影響は大きく、例年と比べて企業の採用抑制が顕著に表れていた。コロナの影響は依然として大きいものの、印刷会社も新たなステップへ向けて若手人材の獲得は重要な施策となる。JAGATでは、昨年に続き、印刷会社の新卒採用及び新入社員教育に関する実態調査を行った。調査対象は、JAGAT会員、非会員問わず全国の印刷会社とし、88社の企業に協力をいただいた。本稿ではそのアンケート結果について紹介する。

Q１. 2021年4月の入社人数と2022年の採用予定人数

　●営業は36.0％（前年比2.1ポイント増）と、営業力強化を重視する企業が増加
　●工場オペレーター（前年比3.9ポイント減）の採用数は抑制傾向

Q2. 2021年と比べた2022年採用の学生からの応募状況

　●増加が減少を5.8ポイント上回り、印刷業を志望し応募する学生が若干増えている

Q3.新卒採用活動で利用している媒体・機会

　●自社採用Webサイトの利用率は年々増加、学校求人も根強く利用率は7割を超える

Q４.自社PRの上で重視するコンテンツ

　●「仕事内容」「社風」は会社内容を学生に伝えやすく重視している企業が多い
　●「技術力、クリエィティブ」を強みに捉えている企業が45％と過半数に迫る
　●「福利厚生」「給与」など待遇面でのPRは、前年と比べても大きく下げている。

Q4. 2021年入社の新卒採用費実績と教育年間予定額

　●採用費は前年（258,445円）より増加、教育費は前年（188,187円）と比べて減少
　●採用費30万円以上が35.3％、1万円以下は20.4％と投資スタンスが大きく分かれる

JAGAT　塚本直樹

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