『JAGAT info』10月号では、出版業界の現状の分析とともに、今後の進むべき方向について議論を行う。
電子書籍を含めた2020年の出版市場は、コロナ禍における巣ごもり需要などもあって2年連続で拡大し、いわゆる「出版不況」はいったん打ち止めとなった。他方、2021年3月には電子書籍取次大手のメディアドゥと出版取次のトーハンが資本業務提携を発表し、5月には講談社・集英社・小学館と丸紅は出版流通改革を目的とする新会社設立に向けて協議を開始するなど、取次・流通関係の動きも慌ただしくなっている。また、PODを用いた出版ビジネスも徐々に花開きつつある。
これらは出版業界のみならず、印刷業界の関係者でも概要を押さえておくべき事柄であろう。四半世紀前の出版業界では考えられなかったようなことが多方面で起きている。印刷に携わる人は純粋に本が好きな人も多いだろうからこそ、販売の形態なども含めて「本」の将来像を考えてみたい。
『JAGAT info』2021年10月号のご案内
◯特集 激変の始まった出版界の現在と行方を探る
~従来出版から電子書籍、そしてデジタル印刷まで~
特集では、2021年6月30日に開催されたJAGAT印刷総合研究会での講演要旨とディスカッションを収録する。
登壇者には、星野渉氏(文化通信社専務取締役)、堀鉄彦氏(コンテンツジャパン代表取締役)、中村由紀人氏(毎日新聞社社長室委員)を迎え、出版界の動向を整理しつつ縦横無尽の議論を繰り広げる。
◯特別企画 「JAGAT大会2021」を開催 〜今こそマーケティング!〜
例年、東京の椿山荘で実施していたJAGAT大会だが、2021年はJAGAT近畿大会とJUMP(JAGAT地域大会)を統合して、オンラインで開催する。開催日は11月25日(木)。基調講演にはロン・ジェイコブス氏が登壇し、講演後のディスカッションを通じて理解をさらに深められるように工夫している。
プログラムの詳細やお申し込みは、下記リンクよりご覧いただきたい。
■JAGAT大会2021特設サイト → https://www.jagat.or.jp/jagat_convention2021
■「JAGAT大会2021」を開催 → https://www.jagat.or.jp/archives/92346
(『JAGAT info』編集部)
■『JAGAT info』最新号の目次はこちらから → https://www.jagat.or.jp/magazine
■印刷総合研究会の詳細はこちらから → https://www.jagat.or.jp/pri