最近では、リモートでの商談や会議も増え、プレゼンテーションのオンライン化も加速している。伝える内容が同じでも対面とオンラインでは、「伝え方」と「伝わり方」が大きく変わってくる。対面の場合、相手の表情や反応からさまざまな情報が得られるため、反応が悪ければその場で関心を持ってもらえるよう対策を講じることができるが、オンラインの場合は、画面越しとなるため、表情が読み取りにくく、話が一方通行になりやすい。聞き手は気になったことを検索したり、他の作業をしながら聞くこともできてしまう環境なので、興味関心や集中力を持続させる工夫が必要だ。
また、オンラインでのプレゼンテーション時は、相手の環境を考え進めなくてはならない。ネットワーク環境に配慮し、資料のデータ量を軽くしたり、質問を交えながらなるべく双方向のやり取りを増やす工夫が必要だ。
ある印刷会社の営業の方によると、得意先が在宅ワークとなり、オンラインでの商談が増えたという。しかし、オンラインであっても大事な説明や協議の際には、制作や現場の方も参加できるので、むしろ業務のスピードが増し、生産性が上がったという。さらに、遠方の顧客とも移動時間なしで面談ができることから、日程の調整なども安易にできるようになったとのことだ。