2年近くに及ぶコロナ禍だが、現時点では国内全域で収束期となっている。今年の6月下旬から始まり8月にピークを迎えた第5波といわれる時期に、過去最多となる1日に2万6千人近くを記録した新規感染者数は嘘のように急減少した。
新型コロナは次の第6波もかならず来る予想され、安心できる状況ではないともいわれるが、必要回数のワクチン接種が完了した割合が7割を超えたと伝えられ、医療体制がしっかり整えられてさえいれば、かつてのように重大な驚異と捉える必要がないと考えられる。
いずれにしても新型コロナはこの間、我々の社会に多大な影響と価値観の変化をもたらしてきたが、人材採用活動においても、昨年度からさまざまな局面でリモート化が進むなど、人事担当者は新たな対応や判断が迫られてきた。
しかし、コロナの影響で採用控えがすすんだ昨年に対し、2022年卒の新卒採用活動は順調に推移し、リクルート未来研究所の調べでは、就職内定率はコロナ禍以前の水準に戻ったとしている。
一方で、やはりコロナによるさまざまな社会不安を背景に、内定辞退率も高く推移しているという。
内定辞退が起きる要因としては、より高い条件や希望する他社への就職確定ということが第一に挙げられるが、“内定ブルー”といわれる状態におかれてしまうことに起因することも大きいようだ。すなわち「本当にその就職先に決めてよかったのだろうか」「果たして自分は社会人としてうまくやっていけるのか」という不安を抱えることだ。
JAGATでは、こうした不安を払拭して内定辞退を防止するとともに、スムーズな入社後の研修につながる内定者フォローアップ研修として、通信教育「新入社員コース」をおすすめしている。
例年400人以上が受講しており、研修を受けさせてもらえることによる内定企業への信頼感が生まれ、社会人としての基礎を学び、印刷のイロハのイを学ぶことで不安も解消されると評価を得ているが、今回はその具体的な内容をご紹介する。
◆JAGAT通信教育「印刷業のための新入社員コース」で学ぶこと◆
「新入社員コース」は受講期間が3カ月で、3冊のオリジナルテキストを読みこなし、3回の添削課題を提出する。ひと月に一回提出するペースだが、相当余裕を持った期間で、一度に3回分の課題を提出することも可能で、逆に最悪5ヶ月までは在籍期間として基準を満たせば修了が認定される。修了基準は、課題の平均点が60点以上だ。
毎月1回、人事教育担当者の方宛に成績表を郵送するので、全受講者の進捗状況が把握でき、フォローアプのためのさまざまな手立てを打つことも可能である。
テキストⅠでは、印刷産業のアウトラインを学ぶ。
われわれの暮らしや社会にとって、印刷が果たす役割を学ぶとともに、印刷産業の定義をはじめ、歴史、マーケット、他メディアとの共存、今後の展開などについて、印刷の魅力と可能性の理解を促す。
テキストⅡでは具体的な印刷物制作の工程を、プリプレス、プレス、ポストプレスの流れに沿って、印刷物がどのように作られるかの基本を学ぶ。
そして、テキストⅢでは、印刷会社の仕組みを理解するとともに、仕事の進め方やビジネスマナー、上手なコミュニケーションのしかたを学び、社会人として、印刷人としての準備を整えることができる。
カリキュラム全体を通して、内定者・新入社員のモチベーションを高めることに主眼を置き、入社後の印刷の仕事やビジネスに対する理解力を高める構成となっており、入社前フォローアップ教育には最適なものとおすすめする次第である。
(CS部 橋本 和弥)
【関連情報】
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