新入社員研修については受講者・担当者ともに悩みは多い。「研修を1回受講しただけでは、内容を全て理解するのはなかなか難しい」「研修の効果があまり上がっていない」といった声がある。
■新入社員教育の課題とは？
印刷会社の経営者・人事担当者を対象にしてJAGATが実施したアンケート調査で、「新入社員に対して4月に受講させたい研修テーマ」について聞いたところ、“印刷業界知識”、“ビジネスマナー”、“コミュニケーション”、“印刷技術知識”が上位を占めた。また、人事担当者が新入社員研修で感じていることとして、①社内の研修日程と外部機関の研修日程とがなかなか合わない、②地元の研修機関には印刷に特化したコンテンツがない、③オンライン配信が便利である、④繰り返し学習できる機会があると良いというものがあった。
一方、新入社員研修を受講した新入社員からは、①印刷業界や印刷技術に関することは初めて聞く用語が多く、1回の研修で多くを理解するのは難しい、②研修を何度も復習することができると安心するというコメントが寄せられた。
■新入社員からの質問を通じた社内活性化
新入社員研修で重要なことは、印刷の専門知識や技術を繰り返し勉強することである。オンデマンドで何度も受講できると勉強する機会が増えれば、早期の戦力化も期待できる。また、新入社員が研修の内容をある程度理解できていれば、上司や先輩に自ら進んで質問できるようになるだろう。だが、自分が理解できていない事柄が分かっているからこそ質問ができるが、何も分からなければ質問すらできない。研修では理解できていない点を早く見付け、できるだけ多くの質問ができるようになってもらいたい。質問が多くなると、それをきっかけにして上司や先輩とのコミュニケーションが深まり、結果として社内の活性化にもつながる。
JAGATでは、人事担当者の新入社員研修に対する課題の解決に少しでも役立つべく、一定期間中は全国どこでも何度でも受講できるオンデマンド配信をプラスした、ライブ配信による新入社員研修を企画した。
さらに、オンデマンド視聴の期間を設けることにより、受講者の都合に合わせて何回でも場所を選ばずに受講できるため、研修の目的も達成しやすくなる。オンデマンドで繰り返し勉強して、一日も早く会社に貢献してもらいたい。 （CS部 伊藤 禎昭）
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