コロナ禍はさまざまな企業活動に影響を与えたが、なかでも大きく変わったのが営業のやり方ではないだろうか。訪問営業が著しく制限されるなかで、内勤営業がインサイドセールスという名前で新しい定義づけをされたり、オンライン商談やオンライン校正のツールが定着しつつある。
営業のデジタルツールの一つがMA(マーケティングオートメーション)である。MAとは顧客、特に見込み客を一元管理し、顧客の属性や顧客が起こしたアクション(メールの開封など)に応じて、事前に設定したシナリオに沿って自動的に各種マーケティング施策を行うツールである。
印刷会社にとっては、MAは自社の営業ツールとしての活用のみならず、お客様への導入提案、運用サポートの商材としての活用が考えられる。以前にも増して、お客様の困りごとを解決するという姿勢が求められるなかで、印刷物以外の課題解決の商材を増やしていくことはお客様からの期待値を高めることにもなる。本研究会では、印刷会社の営業支援を想定したMAツールを紹介し、印刷ビジネスへの活かし方を議論する。