先日、インテックス大阪で開催されたJP2015情報・印刷機材展に伺った。その前日には東京ビックサイトでのJapan IT Week 2015春、また翌日には高崎でのシタラフェア2015にも伺ったので、いわば展示会行脚の3日間となった。開催地域も規模の全く異なる3つの展示会を見てつくづく感じるのは、「展示会はプラットフォーム(platform)だ」と言うことである。
プラットフォームとは、鉄道用語では電車が入ってくる駅の「ホーム」を意味し、IT用語ではシステムの「基盤」を指す。ビジネスの観点で言えば、平野敦士カール氏の著書「プラットフォーム戦略」によると、プラットフォームとは、「様々な企業や人が参加する『場』」だと解説している。そして「この場を作り、関係する企業や人をその場に乗せることで、一人で出来るより何倍もの事が出来るようになる。」とある。 今回伺った展示会はそれぞれ魅力があり、様々なコラボレーションが生まれそうな「場」となっていた。
昨今、あらゆる情報がネットを通じて手に入れられる環境において、出展社にとって展示会は単なる製品展示の場ではなく、企業サイトを訪れただけでは分からない製品・サービスの価値を、来場者にお伝えする貴重な場である。一方、来場される方々にとっては、展示会と併設されるセミナーやカンファレンスでヒントを得ることもできる。こうしたプラスアルファの可能性が生まれる事こそ、展示会の本来の意義であり、展示会がプラットフォームたる所以なのではないかと考える。
2016年開催のpage2016で29回目を迎える、印刷・ビジネスの総合イベントpage展も、より良質なプラットフォームとなるべく、現在準備を進めている。ちなみにプラットフォームの本来の意味は「周辺よりも高くなった、水平で平らな場所」とある。池袋サンシャインシティコンベンションセンターの入口から1つ階段を上がった2階受付で、来年2月3日、多くの方々をお迎えしたいと思う。
page2016
会期:2016年2月3日(水)~5日(金)
場所:池袋サンシャインシティコンベンションセンター
(CS部 堀 雄亮)