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2016年度の情報通信業売上高は最高値を更新

「情報通信業基本調査」(2016年度実績)によれば、情報通信業の売上高は50兆7,425億円で最高値を更新。個別業種ではウェブコンテンツ配信業と情報処理サービス業が5年連続の増加となった。(数字で読み解く印刷産業2018その3) 続きを読む

製本加工ハンドブック【技術概論編】

 

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製本加工ハンドブック【技術概論編】
製本加工の種類や特徴といった基本知識から、製本の製造工程、技術手法、品質チェック等をまとめた技術概論編。
製本部門のみならず、発注者・企画・デザイン・DTP 制作・製版・印刷・営業に携わる全ての人へ。
発行日: 2018年1月25日(初版4刷)ご注文はこちら
頁数:180頁
判型:A4判
編・著: 製本加工編集委員会
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会

定価:2,857円+税

 

解説

製本品質のチェックポイントを知っていますか?知っているつもりで、実はよくわからない製本技術。製本加工の技術や知識、品質・工程管理を解りやすく解説。上製本や並製本、商業印刷製本、簡易製本、特殊製本など幅広く網羅しています。

~姉妹編~ 
製本加工ハンドブック【ソリューション編】
営業で使える製本知識や困ったときのトラブル用語が満載!

製本加工ハンドブック【マネジメント編】
製本工程の管理者、外注担当(工務・営業)の方は必須!

CONTENTS

第1章 総論
1.本の構造と部分名称及び役割
2.製本加工の種類と特徴
3.用紙の知識
4.関連工程の知識
5.製本と環境問題

第2章 並製本の製造工程と工程管理
1.並製本の分類と前準備
2.中綴じ工程
3.無線綴じの工程
4.アジロ綴じの工程
5.平綴じの工程
6.並製本共有設備の概要
7.並製本関連材料の基礎知識

 

第3章 上製本の製造工程と工程管理
1.表紙とくるみ方から見た上製本の種類と特徴
2.上製本の製造工程
3.本文加工工程と品質チェック
4.表紙加工工程と品質チェック
5.上製本の装飾
6.上製本関連材料の基礎知識

第4章 その他の製本
1.商業印刷物の製本
2.その他の製本

 

著者紹介


[製本加工編集委員会]

岩田 知二:元(株)DNP製本 技術担当役員/元・大口製本印刷(株) 技術顧問
石田 真:凸版印刷(株) 生産・技術開発部 生産技術・情報系技術チーム主任
北野 誠之:(株)DNP製本 モノづくり21推進事務局 造本技術部係
樋口 宗治:印刷アドバイザー/元・日立インターメディックス(株)製造本部長
堀 知文 :丸栄(有) 代表取締役社長

「オフセット印刷物(紙に対するもの)」の事業所数は26都府県で第1位

2016年の印刷産業の事業所数(全事業所)は14.3%減、東京、大阪、埼玉、愛知で4割を占める。都道府県別産出事業所数は「オフセット印刷物(紙に対するもの)」が不動の1位となった。(数字で読み解く印刷産業2018その1)

印刷産業(全事業所)の事業所数は、昨年末に公表された最新の調査結果(総務省・経済産業省「平成28年経済センサス‐活動調査 製造業(産業編)」)によれば、2万2140事業所(2016年6月1日現在)で、前回調査の「平成26年工業統計表 産業編」(2014年12月31日現在)に比べて14.3%減となりました。

都道府県別に見ると、東京都が4256事業所(全国の19.2%)と最も多く、大阪府2420事業所(同10.9%)、埼玉県1543事業所(同7.0%)、愛知県1358事業所(同6.1%)と、都市圏が上位を占めています。増加率では47都道府県のすべてで減少し、最も減少幅が大きいのが東京の23.1%減、次いで大阪・佐賀の17.8%減、愛媛の17.3%減となりました。

次に人口に対する事業所数で見ると、東京に次いで、人口78万人の福井が事業所数241で2位となり、以下大阪、京都、長野、岐阜と続いています(下表参照)。福井県は眼鏡の産地として有名で、一番多い事業所は「眼鏡枠」ですが、次に多いのが「オフセット印刷物(紙に対するもの)」の事業所なのです。47位は人口623.6万人の千葉(事業所数472)、46位が914.5万人の神奈川(同743)、45位が山口、44位が鳥取、43位が長崎、42位が滋賀と、下位6県は前回と同じ顔ぶれとなっています。

1月19日に経済センサスの参考表として、「製造業(品目編)における都道府県別上位1~3位品目の産出事業所数及び出荷金額」が公表されましたが、1位「オフセット印刷物(紙に対するもの)」、2位「その他の製缶板金製品」、3位「その他の製造食料品」と例年どおりの順位となりました。

これを都道府県別にみると、「オフセット印刷物(紙に対するもの)」は東京1217事業所、大阪696事業所、愛知436事業所の3都府県合計で産出事業所数の3割強を占めています。この状況は、現在の品目分類となった2008年調査から変わらないものです。ちなみに2016年調査では26都府県で第1位品目、12道県で第2位品目、4県で第3位品目となっています。

印刷産業の事業所が存在しない県は一つもないことからも、印刷産業の裾野の広さがよくわかります。また、東京だけが1位から3位を「オフセット印刷物(紙に対するもの)」「写真製版」「紙以外のものに対する印刷物」と、印刷・同関連品が独占し、東京の地場産業が印刷産業であることが統計からも明らかになっています。

2008年より前のデータを見ると品目分類は違いますが、1位の「平版印刷物(オフセット印刷物)」が突出し、2位以下が半分程度という状況は、1996年ごろから続いています。ただし、1996年の時点では「凸版印刷物(活版印刷物)」が8位、「写真製版(写真植字業を含む)」が19位と、印刷・同関連品の産出事業所が上位30品目に3品目入っていることが大きな違いです。その後、凸版印刷物は徐々に順位を下げ、2007年の27位を最後にランク外となり、写真製版は2000年ごろまで20位前後を維持していましたが、2002年の29位以降はランク外となりました。平版印刷物の1位は1993年から現在まで続いていて、ここからも印刷需要の根強さがうかがえます。

 

JAGAT刊『印刷白書2017』では印刷メディア産業に関連するデータを網羅し、わかりやすい図表にして分析しています。また、限られた誌面で伝えきれないことなどは「数字で読み解く印刷産業」で順次発信しています。

(JAGAT 吉村マチ子)

読めて役立つ『印刷白書2017』

特集「印刷産業50年とイノベーション」では、『印刷白書』創刊から現在までのキーワードと印刷産業の概況・環境変化・課題の推移を一覧表にした。(シリーズ『印刷白書2017』) 続きを読む