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印刷白書2017

 

印刷白書2017
印刷産業の現在とこれからを知るために必携の白書『印刷白書2017』
第1部「特集 デジタルイノベーションと新ビジネス」
第2部「印刷産業の動向」「印刷トレンド」「関連産業の動向」
第3部「印刷産業の経営課題」
ご注文はこちら発行日:2017年10月26日
ページ数:152ページ
判型:A4判
発行:公益社団法人日本印刷技術協会
総図版点数:152点
定価:9,167円+税
JAGAT会員特別定価:7,685円+税

解説

印刷産業の現在とこれからを知るために必携の白書『印刷白書2017』
印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、「印刷白書」は3部構成となっています。
印刷業界で唯一の白書として1993年以来毎年発行してきましたが、2017年版では創刊の1993-1994年版から2017年版までのキーワードと印刷産業の概況・環境変化・課題の推移を一覧表にしました。

第1部「特集」では「印刷産業の50年とイノベーション」をテーマとしました。50年間の印刷産業を取り巻く変化と、人材育成の重要性に言及しています。人工知能(AI)とソーシャルメディアの最新トレンドにも触れて、次世代のビジネスモデルを検討しています。

第2部「印刷・関連産業の動向」、第3部「印刷産業の経営課題」では、社会、技術、産業全体、周辺産業という様々な観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。印刷メディア産業に関連するデータを網羅、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載し、他誌には見られない経営比率に関する調査比較などのオリジナルの図版も増加しました。

 


CONTENTS

第1部 特集 印刷産業の50年とイノベーション
[プロローグ]印刷産業の新たなビジネス展開のために必要なもの
[特集1]技術進歩と産業構造変化の中を歩んできた印刷産業の半世紀
[特集2]ビジネス環境とニーズに呼応する人材育成の50年
[特集3]マルチユースとクロスメディア展開で印刷ビジネスの未来を切り拓く
[関連資料]DTP・デジタル年表
[特集4]人工知能と社会ネットワークがイノベーションを加速する

第2部
第2章 印刷産業の動向
[産業構造]デジタル×アナログで可能性を広げる印刷産業
[産業連関表]経済波及効果で考える印刷需要
[市場規模]軟調な印刷市場、足踏みする生産性改善
[上場企業]未来志向で事業領域を拡大する上場印刷企業
[海外印刷事情]グローバル市場で伸長する印刷通販
[関連資料]産業構造/産業分類・商品分類/規模/産業別国内生産額/国内生産額・国内需要に占める輸出入割合/調達先と販売先/産業全体への影響力と感応度/最終需要と生産誘発/印刷物の輸出入額と差引額/印刷物の地域別輸出入額/印刷物の輸出相手国・輸入相手国/費用構成/経営動向/上場企業/生産金額/売上高前期比・景況DI/設備投資と研究開発/生産能力/紙・プラスチック/印刷インキ/M&A

第3章 印刷トレンド
[デザイン]ビジネスの仕組みを創り、暮らしと社会を豊かにするデザイン
[ワークフロー]JDFの効果の拡大を促すデジタルワークフロー
[印刷]効率化を促進する印刷技術と活躍の場が広がるデジタル印刷
[後加工]Industrie4.0の活用による生産性の向上とM&Aによる競争力の強化
[関連資料]デジタル印刷/フォーム印刷業界

第4章 関連産業の動向
[出版業界]出版流通の多様化とオンデマンド出版の高まり
[電子書籍]電子コミックが市場を牽引、電子雑誌は多様なサービスで健闘
[新聞業界]メディア環境の変化を見据えた新たな挑戦が本格化
[広告業界]印刷メディアとデジタルメディアを駆使した販促支援が求められる
[DM業界]DMマーケティングのインフラ拡大を促す顧客データベース基盤の進展
[折込広告他]拡大する電子チラシサービスと地域に特化したフリーペーパー
[通信販売業界]スマホ活用やオムニ化の加速で6兆円市場の拡大が続く
[関連資料]読書率/出版市場/電子書籍市場/新聞市場/広告市場/通販市場

第3部
第5章 印刷産業の経営課題
[地域活性化]「コトづくり」から「まちづくり」へ深化する地域活性ビジネス
[経営管理]作業時間と内容を「見える化」し、時間当たり付加価値額を高める
[クロスメディア]ソーシャルメディアの浸透がリアルの価値を高める
[デジタルマーケティング]生活者の視点からより多くの顧客との結びつきを深めるコンテンツマーケティング
[著作権]デジタル社会における著作権侵害リスク
[人材1]採用活動のプロジェクト化で採用力強化と組織活性化を図る
[人材2]資格制度を活用し次世代の人材を育成する
[関連資料]地域活性化/クロスメディア/人材
[コラム]労働生産性と働き方改革/「やったもん負け」を生み出さないために

●巻末資料
年表/主な統計調査の概要/関連団体アドレス/図版インデックス

印刷技術を核とする33社をリストアップ

現在編集中の『印刷白書2017』の上場企業分析では、社名もしくは特色に「印刷」とある33社を対象とした。売上高構成比を見ると、出版印刷、商業印刷を主力とする企業は少数派となっている。(数字で読み解く印刷産業2017その8)

上場印刷企業分析を30社で開始

印刷白書では2011年版から上場企業分析を行い、事業展開の特色と売上高構成比、個別業績による規模・収益性・生産性・安全性・成長性、連結業績による設備投資総額・研究開発費、キャッシュフローバランスなどを比較してきました。また、「印刷産業の経営比率と損益構成」のデータとして個別業績を利用しています。

2011年版で上場印刷企業をリストアップする際には、金融庁のEDINET業種の小分類における「出版、印刷、同関連産業」59社から28社(サンメッセ、セキ、トッパン・フォームズ、トーイン、三光産業、三浦印刷、光ビジネスフォーム、光村印刷、共同印刷、共立印刷、凸版印刷、図書印刷、大日本印刷、宝印刷、日本写真印刷、朝日印刷、東京リスマチック、ウイルコホールディングス、フジシールインターナショナル、プロネクサス、マツモト、ヴィア・ホールディングス、光陽社、平賀、廣済堂、福島印刷、竹田印刷、総合商研、以上EDINETコード順)、「紙、紙加工品製造業」から野崎印刷紙業、「その他の製造業」からカワセコンピュータサプライの合計30社を抽出しました。

2012年版では「運輸に付帯するサービス業」からアサガミ、「その他サービス業」からアイフィスジャパンの2社を追加し32社となりました。

ヴィア・ホールディングスが2013年4月に暁印刷を共立印刷に売却し、印刷業から完全撤退したことから、2014年版からは31社となりました。

2017年版では33社をリストアップ

EDINET業種は2013年度に稼働した次世代EDINETで廃止され、「日本標準産業分類」で定める33業種(東証33業種)が導入され、印刷業は「その他製品」に分類されるようになりました。

また、2015年7月にクレステック、2016年3月に中本パックスが上場し、印刷白書の上場印刷企業リストを更新する必要性が生じてきました。

そこで2017年版では、社名もしくは事業展開の特色に「印刷」とある33社を上場印刷企業として取り上げることにしました。2014~2016年版の31社との違いは、フジシールインターナショナル、三光産業を除外し、新たにナカバヤシ、中本パックス、古林紙工、クレステックを追加したことです。

印刷白書の関連資料「印刷産業の経営比率と損益構成」では、財務諸表(個別業績)から収益性、生産性、安全性等に関する財務指標を作成しています。今回は、個別業績に印刷事業が含まれない3社(アサガミ、日本創発グループ、ウイルコホールディングス)と、2017年5月29日に上場廃止となった三浦印刷を除く29社の個別業績を利用しました。

『印刷白書2017』は、『JAGAT50周年記念誌』と二分冊にして、2017年10月26日開催の「50周年記念JAGAT大会2017」で発表予定です。

限られた誌面で伝えきれないことや、今後の大きな変更点は「数字で読み解く印刷産業」で順次発信していきます。ご意見、ご要望などもぜひお寄せください。

(JAGAT 吉村マチ子)

印刷物は6年連続の輸入超過

貿易統計で印刷物を見ると、2005~2010年の6年間は輸出超過、2011~2016年の6年間は輸入超過となった。輸入先のトップは4年連続でシンガポール、輸出先は中国が不動の1位となっている。(数字で読み解く印刷産業2017その7) 続きを読む

『JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム第12版準拠』 正誤表

『JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム第12版準拠』に以下の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

本文中の注記号(*)は傍注を意味しますが、以下の用語には傍注がありません。
42ページ本文17行目 *ハウスルール
71ページ本文13行目 *ベースライン
71ページ本文14行目 *ドライバ

42ページ傍注1行目「バウハウス」
本文中には掲載されていないので、「バウハウス」の項を削除してください。

76ページ左下図「和文と欧文ベースラインを調整」
調整なしと調整ありの図が逆になっていました。次の図に差し替えてください。

141ページ傍注「慣用色名」1行目「168色」を削除してください。

144ページ本文下から1行目
(誤)Raは90以上 (正)最低Raは90以上

211ページ傍注1行目「サーマル方式」の説明を以下に変更してください(イラストは合っています)。
ヒーターの加熱でインク内に沸騰した気泡を発生させて、その圧力でインク粒をノズルから吐出する方式。

217ページ傍注9行目
(誤)IPS(アイエスピー〜) (正)IPS(アイピーエス)

241ページ傍注「リスクアセスメント」2行目
(誤)「保全性」 (正)「完全性」

JAGAT経営力調査における財務分析


JAGATが会員企業(メーカー等を除く)に対して毎年実施している印刷産業経営力調査は、調査結果を集計、分析して報告書としてまとめるだけでなく、回答企業に対して個別に結果をフィードバックしている点が大きな特徴である。

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2015年の印刷産業出荷額は9月公表予定

全産業・全事業所を対象とする「平成28年経済センサス‐活動調査」の速報が、5月31日に公表された。さらに、9月には工業統計の概要版に該当する集計結果が公表される。(数字で読み解く印刷産業2017その6) 続きを読む