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新 印刷メディアの基本設計

  

企画デザインの要は”設計”にあり!
既刊「印刷メディアの基本設計」に大幅加筆修正した改訂新版登場。

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発行日:2005年7月(第2版2刷)
頁数:84
判型:B5判
発行:公益社団法人日本印刷技術協会

定価:1,524円+税

解説
DTPのオペレーション前に必要な、情報の分析・整理、表現コンセプト決定、具体的レイアウトや色彩知識を、実務ワークフローに沿って、わかりやすい図表を交えて解説。
デザインの基本とは?読みやすい組版とは?わかりやすいレイアウトとは?
企画デザインの設計セオリーを学ぶ1冊。
CONTENTS

第1章 デザインのはじめに
●デザインの前に必要なもの
アマチュアとプロの違い
印刷物の存在理由
重視される論理的構築力
印刷物の説明責任
重要な工程把握
[コラム]デザインコンセプト文章化の三大メリット
工程ごとのチェックポイント
工程ごとのチェックに必要な「段階」という意識

●コンセプトや企画を具体化する
すべてはコンセプトの明確化からスタート
まずは問題意識を持って情報を収集
認識の深さで違う問題点把握
分析に役立つマーケティングの知識
役に立つ簡単なマーケティング知識の例
第2章 情報の分析・構造化
●基本設計の構築には能力・技術・創造力が必要
デザインとは何か
●抽象的な要求から具体的な作品へ
サムネール(thumbnail)
カンプの作成
[コラム]作業の境目がわかりにくい
デジタル環境
カンプの作成で具体化される情報の再構築
デザイン要素ごとの注意点
設計能力
[コラム]カンプ作成とプレゼンテーションの勘所
インプットからアウトプットへ
表現の時間的構造・空間的構造
コツは主たる情報をつかむこと
●表現と情報内容の一致と不一致
評価する力 (Evaluationの能力)を高めよう
評価の実際(演習)
評価の前提となる説明
【演習解答】
「評価」を反映した新デザイン
第3章 表現段階に必要となる基礎知識
●基礎知識は可能性を広げる
基本要素となる図形
複雑な図形と単純な図形
図と地、丸い形と尖った形
曖昧さはデザインに不向き
図形の見え方-奥行き
錯視
アイデアの具体化と展開
効率の良いデザイン展開
バリエーション展開
配置(図形の相互関係を演出する)
デザイニング・プログラムという考え方
デザイン展開に便利で効果的な数学的比率
[コラム]数と図形
[コラム]パターンを利用したカンプ作成

 

 

 

 

 

第4章 紙面と構成要素の心理効果
●ページに働く多様な力を理解する
レイアウトの基本設計と心理的効果
ページに働く目に見えない力
レイアウトの遠心力・求心力
断ち切りの上手な使い方で変化を演出
実際のマージン比率
段組と視覚効果
行長との関係
●レイアウトと心理的な効果
レイアウトの分類
安定と不安定
対称と非対称
静的と動的
実際のレイアウト
写真の取り扱い
変わりつつある写真原稿
トリミング
「落ち着きサイズ」
真の性質を生かす
写真には方向がある
レイアウト上での写真の取り扱い
第5章 製造段階に必要な基礎知識
レイアウトの基本設計を決定する要素
ページ数による違い
日本語の書籍の構成
欧文の書籍の構成
よく使用される用紙サイズ
マージンと基本版面(はんづら)
段間隔とマージンの決め方
文字の順位
本文
見出し
柱とノンブル(ページ番号)
キャプション
文字サイズとウエイト
タテ組とヨコ組
行送り(行間)
ぶら下がり(ぶら下げ)
追い出し、追い込みとウィドウ
欧文でのジャスティファイ
行揃え
字下げ
文字の詰め
第6章 合理的レイアウト設計の基本
フォーマット作成の意味と効用
グリッド・システム
自由度を高めるグリッド・システム
ガイドを利用して基本フォーマットを作成
必要となる原稿の分析と計画
テンプレートとしての活用
レイアウトシート作成時の段組設定
レイアウトシート作成例と手順
実際の運用
[コラム]グリッド・システムとその確立
第7章 実務で使いたい色彩の基礎知識
●色選びに必要なもの
ひとつ覚えれば良いカラーシステム(表色系)
色の三属性
色相は色環で把握する
明度と彩度はトーン図で把握する
色環
トーン図
[コラム]CMYK<RGB<Lab

著者紹介
和田 義徳(わだ よしのり)
1945年東京生まれ。東京商船大学航海科中退。
1984年広告代理店(株)エフアドバタイジング退社後フリーランスとしてグラフィックデザイン活動の傍ら、日本デザイン専門学校グラフィックデザイン科講師、JAGATでデザイン・色彩関係の講座講師を担当。
趣味はエレクトロニクス工作、鉄道模型、俳句。

はじめて学ぶ印刷技術 印刷・製本加工編 改訂新版

hajimete_seihonkakouプリプレス以降の印刷にテーマをしぼり、オフセット印刷を中心に、版の種類、オフセット印刷機の仕組みと印刷品質、オフセット印刷の版、印刷インキ、紙、色、製本などの基本的な知識と問題点などを分かりやすく説明していきます。印刷製作に携わる人たちに向けて、共通認識としての「印刷技術知識」を網羅しています。
2000年の発刊以来、版を重ね、印刷・製本加工の基礎知識を学ぶ好著と評価されています。技術変化に対応して、2007年に改訂版を発刊しました。今回は改訂新版として、植物油インキ、CTPプレートの管理、CTPワークフロー管理、ワークフロー標準化の流れなどの項目を盛り込みました。
ご注文はこちら※新項目は内容詳細のNewをご覧ください。

発行日:2013年4月(改訂新版第1刷)
ページ数:112ページ
判型:B5判
著者:小早川 亨
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会

定価:2,381円+税

CONTENTS

1章 印刷物ができるまで 
  Ⅰ.工程がデジタル化した Ⅱ.制作工程で押さえるポイント

2章 色のいろいろ 
  Ⅰ.色の世界はあいまい Ⅱ.なぜ色が見えるのか Ⅲ.色と明かり

3章 色を測る物差し
  Ⅰ.色の測り方 Ⅱ.色の表し方

4章 印刷インキの常識
  Ⅰ.インキの選択 Ⅱ.インキの成分と色 Ⅲ.インキの色いろいろ
  Ⅳ.プロセスカラーの色評価 Ⅴ.インキあれこれNew

5章 紙と印刷
  Ⅰ.紙の話 Ⅱ.紙の規格 Ⅲ.紙と湿度 Ⅳ.紙の種類

6章 オフセット刷版の種類
  Ⅰ.版の話 Ⅱ.オフセット刷版の種類 Ⅲ.PS版(Pre-Sentitized Plate)
  Ⅳ.水なし平版 Ⅴ.紙版 Ⅵ.CTP(Computer To Plate)

7章 刷版の管理New
  Ⅰ.刷版の話 Ⅱ.刷版管理の目的 Ⅲ.刷版管理 Ⅳ.CTPプレートの管理
  Ⅴ.管理用チャート Ⅵ.CTPワークフロー管理

8章 オフセット枚葉印刷機
  Ⅰ.枚葉機とは Ⅱ.枚葉機の種類 Ⅲ.枚葉機の各部の構造 Ⅳ.機構と印刷品質

9章 オフセット輪転機
  Ⅰ.輪転機とは Ⅱ.輪転機の種類 Ⅲ.輪転機各部の構造 Ⅳ.印刷品質と機構

10章 印刷のトラブル
  Ⅰ.良い印刷物とは何か Ⅱ.網点のトラブル Ⅲ.色のトラブル
  Ⅳ.インキのトラブル Ⅴ.その他のトラブル

11章 印刷物の機能と品質
  Ⅰ.使用目的と機能 Ⅱ.インキの味付け Ⅲ.ワークフロー標準化の流れNew

12章 製本とDTP
  Ⅰ.製本の話 Ⅱ.本作りの設計図が台割 Ⅲ.面付けが本作りのスタート
  Ⅳ.文字組みで変わる面付け Ⅴ.綴じ方で変わる面付け Ⅵ.印刷の面付けは2通り
  Ⅶ.紙の手配 Ⅷ.折りと丁合 Ⅸ.本の版下はノドが大切 Ⅹ.台の話

著者紹介

小早川 亨(こばやかわ とおる)
1936年生まれ、東京都出身。千葉大学短期工学部印刷科、明治大学機械工学科卒。
東京インキ株式会社を経て、都立工芸高校印刷科、都立石神井ろう学校印刷科、都立赤羽技術専門学校等の講師を務める。
著書に「DTP初級知識1-6」(日本印刷技術協会)、「DTP & 印刷スーパーしくみ事典」(ワークスコーポレーション)などがある。

はじめて学ぶ印刷技術 デジタルプリプレス編

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これからプリプレスを学ぶ人への便利な一冊。めまぐるしく進化するプリプレス知識もまずは基本から。

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発行日:2007年9月(第4版)
頁数:148頁
判型:B5判
著者:DTP研究会 
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会

定価:2,858円+税

CONTENTS

第1章 デジタルに関する基礎知識
  アナログからデジタルへ
  コンピュータの基礎

第2章 DTPのアーキテクチャ
  DTPのワークフロー
  PostScript
  フォント
  レイアウトと組版ルール

第3章 入出力の技術
  入力
  出力
  スクリーニング

第4章 データベース・パブリッシング
  データベースと印刷
  SGML
  XML

第5章 色の基本
  光と色
  RGBとCMYK
  CIE表色系
  色温度
  カラーマネジメントの基礎知識

第6章 紙と印刷
  紙の種類
  面付け
  プロセスインキと特色インキ
  印刷の特性

第7章 複合メディアの活用
  通信ネットワーク
  電子メディア向けコンテンツ制作
  PDF
  電子書籍

追補版発刊のお知らせ

印刷物の製作工程は、プリプレス、印刷、後加工の3つに大きく分けることができますが、最も大きく変化したのがプリプレス工程です。本書では、従来型の工程と対比してDTP工程を取り上げていますが、CTPが主流となった現状から見ると記述が古くなっている部分もあります。そこで、CTPワークフローについて整理するとともに、各章ごとに関連する項目を追補版にまとめました。
なお追補版は2013年5月発送分より挟み込まれます。

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製本加工ハンドブック【マネジメント編】

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製本加工ハンドブック【マネジメント編】
製本工程の4つのポイント・品質管理・日程管理・ 進行管理・外注管理を解説。ISO9001の要求項目にも対応。
製本工程の管理者、外注担当(工務・営業)の方必須の1冊です!

発行日:2015年1月(初版第3刷)ご注文はこちら
頁数:76頁
判型:A4判
編・著: 製本加工編集委員会
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会

定価:1,429円+税

 解説

JAGAT通信教育「製本加工の知識と管理コース」のオリジナルテキストとして、2006年11月に発刊いたしました「マネジメント編」。姉妹本の「技術概論編」「ソリューション編」が大変好評だったため、ついに2008年12月に<書籍>として発売することになりました。
製本工程の「品質管理」「日程管理」「進行管理」「外注管理」にポイントを置いて解説。製本工程の管理者や外注担当(工務・営業)の方は必須の知識となります。ぜひ、ご一読ください!

~姉妹編~ぜひ合わせてごらんください。
製本加工ハンドブック【技術概論編】

製本加工ハンドブック【ソリューション編】

CONTENTS

第1章 品質管理

1.刷り本・部材の品質チェック
  (1)生産管理部門からの入荷予定情報の伝達
  (2)荷受け部門での荷受け作業
  (3)生産管理部門での入荷状況確認および生産指示
  (4)製造部門での品質チェック
  (5)製本工程から見た前工程品質および造本企画の注意点
  (6)営業担当者の役割

2.並製本工程の品質チェック
  (1)中綴じ
   §製品(出来本)品質の確認・手順
  (2)無線綴じ・アジロ綴じ
   §製品(出来本)品質の確認・手順
  (3)平綴じ
   §製品(出来本)品質の確認・手順

3.上製本工程の品質チェック
  (1)背の形状について
  (2)耳について
  (3)ミゾ(イチョウ)
  (4)表紙と本文の位置関係
  (5)薄表紙本の品質
  (6)その他の品質基準
  (7)製品(出来本)品質の確認・手順

4.品質保証体制の構築
  (1)標準作業と作業標準書
  (2)立ち上がり確認(チェック)
  (3)自主確認(点検)
  (4)検査作業
  (5)品質管理体制の構築

 

第2章 進行計画と日程計画

1.製品品質と進行計画

2.進行計画の立案
  (1)作業日程の変動要因
  (2)標準的な作業日程

3.製本指定書の起票

4.追加訂正の処置
  (1)製本指定書の追加訂正
  (2)印刷物の刷替え
  (3)納入指示の追加訂正

第3章 外注管理

1.外注先の選定と評価
  (1)外注先の選定基準
  (2)業務の発注
  (3)品質確認
  (4)環境対応

2.下請法について

3.物流管理

  (1)入荷
  (2)出荷

 

著者紹介


[製本加工編集委員会]

岩田 知二:元(株)DNP製本 技術担当役員/元・大口製本印刷(株) 技術顧問
石田 真:凸版印刷(株) 生産・技術開発部 生産技術・情報系技術チーム主任
北野 誠之:(株)DNP製本 モノづくり21推進事務局 造本技術部係
樋口 宗治:印刷アドバイザー/元・日立インターメディックス(株)製造本部長
堀 知文 :丸栄(有) 代表取締役社長

製本加工ハンドブック【ソリューション編】

 

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製本加工ハンドブック【ソリューション編】
製本工程における難問やトラブルをQ&A 形式で解決。
「困ったときの製本トラブル用語50 ~原因と対策」では図版でわかりやすく解説。製本加工現場の視点からアプローチしたソリューション編。
発行日:2014年5月(初版3刷)ご注文はこちら
頁数:110頁
判型:A4判
編・著: 製本加工編集委員会
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会

定価:1,714円+税

 

解説

【得意先】「本が壊れた!」「表紙が外れた!」どうすればいい??
【あなた】①「これはこうですと」と即座に対策を練る。
      ②「申し訳ございません、わかりません」と対策に時間がかかる。

①の対応ができるビジネスマンを目指す方に朗報です。製本工程における様々な難問やトラブルをQ&A形式にまとめました。上製・並製に分けた「トラブル用語50」では図版でわかりやすく原因と対策を解説。製本関連知識習得に最適の1冊です。制作・製本現場の人にもお奨め

~姉妹編~
製本加工ハンドブック【技術概論編】 
製本技術知識をつかむ1冊 好評発売中!

製本加工ハンドブック【マネジメント編】
製本工程の管理者、外注担当(工務・営業)の方は必須

CONTENTS

PartⅠ 営業で使える製本知識Q&A

  1.製本の基本ルール
  2痛い指示ミス・確認ミス
  3.綴じ方のうまい選択
  4.紙の選択と注意点
  5.手作業か機械作業か
  6.仕様変更・無理難題
  7.大切な指示・伝達
  8.本が壊れた!表紙が外れた!
  9.相性の悪さに要注意
  10.思わぬ設計ミス
  11.製本安全策は企画から
  12.薄い本・厚い本の限界
  13.製本の安定は刷り本チェックから
  14.束見本は本作りには必須
  15.箔にもいろいろ
  16.早すぎる製本作業
  17.高い品質要求に応えるには

PartⅡ 困ったときのトラブル用語50~原因と対策

1中綴じ製本トラブル
乱丁 / 増丁綴じ / 落丁綴じ / 変丁 / 片綴じ・綴じなし / 断裁袋残り / 断裁もぐり / 仕上げ寸法違い / 断裁曲がり / 白付き / 字切れ / 背ずれ / 表紙背破れ / 芯抜け / 折れ込み、めくれ、しわ / キズ・コスレ / 破れ / かぶり

2.無線綴じ、アジロ綴じ製本トラブル
折りずれ / 逆折り / 折りじわ / 折りでのキズ・汚れ / 乱丁 / グル / 表紙・本文グル / 落丁 / 増丁 / バラ本 / 背割れ / 表紙剥離 / 仕上げ寸法違い / 断裁曲がり / 白付き / 字切れ / 断裁もぐり / 断裁袋残り / ムシレ / ノドしわ / 折れ込み / こすれキズ / 汚れ / 破れ

3.上製本トラブル
折りずれ / 逆折り / 折りじわ / 折りでのキズ・汚れ / 乱丁 / グル / 落丁 / 増丁 / 袋残り(断裁もぐり) / 見返し穴空き、見返し綴じ / 背割れ / ブロッキング / 白付き / 字切れ / 断裁曲がり / 袋残り / 背剥がれ / 見返し浮き・剥がれ / 表紙・本文グル / チリ不良 / 見返し折れ込み / 花布不良 / 表紙反り / 箔押し不良 / ノドしわ

 

著者紹介


[製本加工編集委員会]

岩田 知二:元(株)DNP製本 技術担当役員/元・大口製本印刷(株) 技術顧問
石田 真:凸版印刷(株) 生産・技術開発部 生産技術・情報系技術チーム主任
北野 誠之:(株)DNP製本 モノづくり21推進事務局 造本技術部係
樋口 宗治:印刷アドバイザー/元・日立インターメディックス(株)製造本部長
堀 知文 :丸栄(有) 代表取締役社長

印刷会社と地域活性 vol.2

印刷会社と地域活性vol2表紙JAGAT研究調査レポート
『印刷会社と地域活性 vol.2
―事例とデータから見る地域活性ビジネスのヒント』

発行日:2014年12月15日
体裁:A4判 74ページ オールカラー
定価:3,600円+税
JAGAT会員特別価格:2,381円+税
発行:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)

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昨年好評を博した印刷会社の地域活性ビジネスガイドブック 第2弾!

地域活性ビジネスは印刷会社に向いているのか、どのような取り組み方法があるのか、仕事は増えているのか、収入の内訳は―。

本レポートでは、地域活性ビジネスに取り組む全国1都7県12の企業の事例やアンケート分析結果のほか、地域活性ビジネスに取り組む経営者の座談会、業界内外の取り組み状況、地域活性のキーワードなど豊富な内容を取り上げている。読むことで、印刷会社の地域活性ビジネスの実際と方向性、今後の可能性が見えてくる。

本書の内容

■印刷会社と地域活性、その向かう先

2040年に自治体の半数が消滅、2050年には人口が1億人を割り込み、GDPがインドに抜かれるなど、先進国で最も早く人口減少社会に突入した我が国の未来に関し、衝撃的な予測が示され始めている。政府は、全国の地域を一律的に底上げするのでなく、やる気のある地域を選別して政策効果を高める方針を打ち出した。次の世代へ受け継がれる地域になるために、印刷会社にできることは。

■特別座談会 モノ作り会社が取り組む地域活性ビジネスの可能性
瀬田 章弘[弘和印刷株式会社]/ 堀井 清孝[共栄印刷株式会社]/久米 信行[久米繊維工業株式会社]

「地域活性」がいよいよ実践段階に入った。印刷業界でも、地域活性を新しい役割と捉えてまちづくりに積極的に参画、これまで獲得してきたモノ作りの知識やノウハウ、情報加工技術を活用し、地域活性の仕掛け人となる会社が増え続けている。座談会に参加したモノ作り会社経営者の話から、印刷会社が取り組む地域活性ビジネスのカタチが見えてきた。

■「印刷会社の地域活性化」に関するアンケート結果分析

地域活性ビジネスの取り組み状況、取り組み体制、収入内訳、力を入れている取り組みなど

■我が国地域をめぐる現状と課題、地域活性化における印刷会社の可能性
桃井 謙祐[信州大学/長崎大学/前 経済産業省]

■地域の活性化と新聞販売所の役割
辻 唯志[一般社団法人日本新聞協会 経営業務部業務担当主管]

■地域における書店の新たな役割の可能性
人口8500人の町における書店「ウィー東城店」の取り組みから

■観光を核にした地域活性化と広がるプラットフォームビジネス

■デザインの力で地場産業を盛り上げる

■地域活性のキーワード
・商店街活性化の従来型手法と新しい「三種の神器」
・都市部に増え続ける「マルシェ」の魅力
・「道の駅」を中心にした地域活性の広がり
・地域活性策として注目が高まる「ニューツーリズム」

■地域活性に取り組む事例集

・動画で地元・地域の魅力を再発見―インターネット放送局「ジーオ」の挑戦
王子印刷株式会社 (兵庫県明石市)

・地域に住む人と人を結ぶ架け橋に―「いすみライフ」が織り成す情報の輪
有限会社水谷印刷所(千葉県夷隅郡)

・3媒体で図る地域支援活動―エリアをセグメントし、最適なツールを提供する
川口印刷工業株式会社(岩手県盛岡市)

・アニメの力で地域に若者を呼び込む―観光都市・秩父の新しい挑戦
秩父アニメツーリズム実行委員会(埼玉県秩父市)

・地域の課題を「ジャズ」で解決―ジャズが育む地域のきずな
株式会社東京アート印刷所(東京都墨田区)

・地域活性ワークショップの実際―「地域再生実践塾」を通して製造業の地域活性化を考える
一般財団法人地域活性化センター

・キャラクターの力で地域をひとつに―情報発信業が担う地域活性のかたち
たつみ印刷株式会社(埼玉県深谷市)

・店舗の「ナカ」に顧客を呼び込む商店街活性法
プロの知識をゼミスタイルで伝授する「まちゼミ」とは
青梅商工会議所(東京都青梅市)

・失われた街の記憶をつなぎ再編集する―写真集、カレンダーを通して見つけた歴史と文化
株式会社立川印刷所(東京都立川市)

・時代の潮流と地域ニーズを同時に捉える
業界の先駆者、地域貢献企業という2つの顔を持つ印刷会社の取り組み
朝日印刷工業株式会社(群馬県前橋市)

・コミュニケーションツールを使って地域課題を解決する
老舗印刷会社が仕掛ける地域ビジネスとは
内藤印刷株式会社(京都府亀岡市)

・地域のシンボル「四天王寺」を生かす
お寺+「イベント」「土産物開発」で地域の活性化を促進
株式会社日進社(大阪市天王寺区)

関連書籍

印刷会社と地域活性

印刷会社と地域活性 vol.3

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印刷白書2014

 

 

印刷白書2013
印刷白書2014
変革の時代の印刷メディア産業をナビゲートする印刷業界で唯一の白書。
 
 
第1部「特集 デジタルマーケティングからみたメディアビジネス」
第2部「印刷産業の動向」「技術トレンド」「関連産業の動向」
第3部「印刷産業の経営課題」
ご注文はこちら発行日:2014年10月3日
頁数:152ページ
判型:A4判
発行:公益社団法人日本印刷技術協会
総図版点数:約130点
定価:9,167円+税
JAGAT会員特別定価:7,685円+税

 

解説

変革の時代の印刷メディア産業をナビゲートする 印刷業界で唯一の白書
印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、「印刷白書」は3部構成となっています。

 第1部 「特集」では、イノベーションを喚起するため「デジタルマーケティングからみたメディアビジネス」をテーマとしました。消費者視点によるビジネスの必要性を確認して、印刷の新たな役割とその実現可能性を展望しています。

第2部 「印刷・関連産業の動向」、第3部「印刷産業の経営課題」では、社会、技術、産業全体、周辺産業という様々な観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。印刷メディア産業に関連するデータを網羅し、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載しています。

CONTENTS

第1部

 
第1章 特集 マーケティング発想によるデジタルメディアビジネス
特集1    総合的サービスで「未来を創る」
特集2    マーケティングオートメーションを中心にした展開で活路を開く
特集3    来たるべきメディアに対応する印刷の新たな役割
特集4    加速するメディア環境の変化とビジネスモデルに求められる視点
*DTP・デジタル年表
 

第2部
第2章 印刷産業の動向
[産業構造]産業構造から見る印刷産業の可能性と進化
[産業連関表]すべての産業を顧客とする印刷産業
[市場規模]市場規模縮小も業績回復局面へ 業界再編とソリューションビジネスへの転換
[上場企業]変化をチャンスとして進化する上場印刷業
[アメリカ印刷産業]特化多様化戦略で生き残りを目指す
*関連資料 経営動向/景況DI/個人消費と印刷需要/材料費・外注費など

第3章 技術トレンド
[デザイン]印刷産業界で求められるデザイナーの役割と技能
[DTP]岐路に立つDTP・プリプレス
[デジタル印刷]顧客の課題にソリューションを提供するデジタル印刷
[オフセット印刷]オフセット印刷の価値を高める納期短縮への取り組み
[その他印刷]小ロット、省エネへの対応が進展するフレキソ印刷技術
[海外情報]印刷ソリューションに重点をおいたIPEX2014
[後加工]専門性を活かして後加工で差別化
*関連資料 デジタル印刷/フォーム印刷業界

第4章 関連産業の動向
[出版業界]拡大傾向が加速する電子書籍市場と構造転換が求められる出版業界
[電子書籍]EPUB制作と電子書籍ビジネスにおける印刷会社の役割
[新聞業界]クロスオーバー時代の新聞メディアへ 紙かデジタルかの二者択一からの脱却
[広告業界]「枠」への配信から「人」と「機」を的確に捉えるマーケティングへ
[折込広告ほか]新しい活用例が生まれる折込広告メディアへと進化する電子チラシ
[通信販売業界]「オムニチャネル」加速で生まれる新たな潮流
*関連資料 出版市場/電子書籍市場/新聞市場/広告市場/通販市場
*コラム 著作権/オムニチャネル

第3部
第5章 印刷産業の経営課題
[海外事例]顧客の課題に応える新たな付加価値の提供
[地域活性化]地域活性の政策的位置づけと印刷会社のスタンス
[MIS]付加価値重視の経営のためのコスト管理
[印刷通販]進化する印刷通販ビジネスとその活用法
[3Dプリント]3Dプリントとデジタルファブリケーション
[クロスメディア]動画制作を起点としたクロスメディア展開
[データサイエンス]新たなメディアビジネスを創出するデータサイエンス
[人材]明確なビジョンと新しい戦略につながる人材育成
*関連資料 地域活性化/クロスメディア
*コラム 360°パノラマVR/CSR・環境/DTPエキスパート

●巻末資料
年表/主な統計調査の概要/印刷産業&関連団体アドレス/図表インデックス

*記載内容は一部変更となる場合があります。