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凸版印刷 印刷博物館、企画展「地図と印刷」 開催

凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)が運営する、印刷博物館では、9月17日(土)より「地図と印刷」展を開催します。
私たちが暮らしていく上でなくてはならない地図は、古来より地理情報を伝える表現技法のひとつとしてつくられてきました。日本では、多くの人に同じ情報を伝えることのできる印刷された地図が近世以降登場し、民間での印刷・出版の広がりとともに様々な地図や地誌がつくられます。やがて蘭学の発展により西洋の地図知識を受容することで、世界の認識が広がりました。近世後期には伊能忠敬による近代的な地図づくりが幕を開け、日本における地図の制作に大きな影響を与えました。
本企画展は日本の近世を中心に、地図や地誌づくりにおける印刷と人々との関わりをご紹介します。

【開催概要】

会期 : 2022年 9月17日(土)-12月11日(日)
会場 : 印刷博物館
    〒112-8531東京都文京区水道 1 丁目 3 番 3 号 トッパン小石川本社ビル
開館時間 : 10:00-18:00
休館日 : 毎週月曜日 (9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
入場料 : 一般 500 円、学生 300 円、高校生 200 円
     ※中学生以下、70 歳以上の方、身体障がい者手帳などお持ちの方とその付き添いの方は無料
     ※20 名以上の団体は各 50 円引き
     ※11 月 3 日(木・祝)文化の日は無料

Web : https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/t20220917.php
主催 : 凸版印刷株式会社  印刷博物館
※感染予防のために中止もしくは延期となる可能性があります。なお、開館する場合でも入場制限の措置を講じさせていただきます。

*印刷博物館は凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴)が創立100周年を記念し、2000年に設立した公共文化施設です。

展示内容

第1部 日本の印刷地図のはじまりと文治の展開

日本で印刷された地図のはじまりは、古活字版『拾芥抄』所収の図でした。日本では京都で木版印刷による民間での印刷・出版がはじまりますが、地図の印刷も同様にスタートします。平和な時代が到来し、文化の受け手が拡大すると、元禄期には江戸で石川流宣が『日本海山潮陸図』を刊行。流宣が手がけた日本図(流宣図)のスタンダードとなるなど、地図(絵図)が大衆化していきました。

『拾芥抄』洞院公賢編 1642(寛永19)年刊

第2部 地誌の大成と拡がる世界

日本では文治政治が展開する中で、実証的な考え方が歴史学などで進みます。中国の影響を受けながら、考証された地図づくりや地誌編纂は江戸時代を通じて行われました。長久保赤水も代表的な一人です。赤水による日本図(赤水図)は近世後期から近代まで受け入れられるベストセラーとなり、西洋でも日本を知るための参考資料とされました。一方で、徳川吉宗による漢訳洋書の輸入緩和により蘭学が発展。さらに広い世界へと目が向けられ、西洋の地理知識が吸収されていきます。

「改正日本輿地路程全図」長久保赤水
1779(安永8)年刊
「地球隋円図」司馬江漢
1796(寛政8)年刊

第3部 世界との接近と伊能図の衝撃

ロシアの南下政策が進み、西洋列強も日本と接触を試みようとする中で、幕府は海防意識を強め、世界と日本が急速に接近していきます。松平定信は寛政の改革で『三国通覧図説』などを絶版にし、取締りを強化する一方で、西洋の情報にも熱いまなざしを向けていました。伊能忠敬は日本初の実測日本地図(伊能図)をつくりましたが、その出来映えが正確だったため、機密情報とされました。しかし、その忠敬の地図の情報が国外に伝わり、日本には印刷物として逆輸入されました。その正確さは近代へと引き継がれ地図づくりの礎となり、活用され続けていきました。

「官板実測日本地図」より畿内東海東山北陸  伊能忠敬作
慶応期(1865~1867年)刊 
「北海道国郡図」
1869(明治2)年

以上

RMGT、 東京ショールームにてエコプリ2022を開催

「エコプリ2022」を開催しました。

リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社

7月27日(水)、28日(木)の2日間、RMGT東京ショールームにおきまして、エコプリ2022を開催しました。

「最新の環境印刷で新ビジネスを発掘」と題して、様々な印刷資材メーカーとコラボレーションし、用紙やインキをはじめとする環境対応型印刷資材のアプリケーションや、環境対応印刷のノウハウをご紹介し、印刷会社様のSDGsへの取組に対応した新しいビジネスのご紹介を行いました。

セミナーでは太平紙業株式会社とRMGTによる「RMGT/太平紙業がアシストするSDGsとは」、及び一般社団法人 日本印刷産業連合会による「グリーンプリンティング(GP)認定でSDGs推進をアピール!」の2つを開催しました。

また、実演では、RMGT 970ST-5+CC+LED-UVによる「バイオマスインキと環境対応用紙、LED-UVによる環境負荷低減印刷の提案」、及びRMGT 1050V1ST-5+LED-UVによる「水無しLED-UVとコンセントリックスクリーニング(注)によるインキ量削減と環境印刷の提案」をご覧いただきました。

(注)コンセントリックスクリーニング
網点をリング状に分割したもので、網点上のインキ塗膜を抑制し、インキ使用料量を5-25%削減する。(エスコグラフィックス株式会社 Esko Imaging Engine専用スクリーニング)


多くのお客様にご来場いただき、誠に有難うございました。

セミナー

発表:太平紙業(株)、RMGT
発表:(一社)日本印刷産業連合会

<セミナータイトル(発表順)>
■RMGT/太平紙業がアシストするSDGsとは
太平紙業株式会社/リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社

■グリーンプリンティング(GP)認定でSDGs推進をアピール!
一般社団法人 日本印刷産業連合会

実 演

■バイオマスインキと環境対応用紙、LED-UVによる「環境負荷低減印刷の提案」
 菊全判5色オフセット印刷機 RMGT 970ST-5+CC+LED-UV

株式会社T&K TOKA製のUV CORE TYPE-A BM LED-UVバイオマスインキを使用し、環境に配慮した特殊原反である「kome-kami*」(非食用米で出来た紙で、米の含有率3~5%:太平紙業株式会社提供)への両面印刷を行いました。 kome-kamiの手触りや風合いについてお客様にご確認いただくと共に、LED-UVによるストレート機での両面即乾印刷の他、菊全ジャストサイズによる菊全機の刷版サイズに比べ約20%減によるランニングコストの削減、設置スペースが菊全機に比べ約30%減少、消費電力約が約34%削減といったRMGT 970モデルの特徴をご説明しました。 

*kome-kamiの詳細については、下記のホームページをご覧ください
フードロスペーパー(株式会社ペーパル)

■水無しLED-UVとコンセントリックスクリーニングによる「インキ量削減と環境印刷の提案」
B1判5色オフセット印刷機 RMGT 1050V1ST-5+LED-UV

東京インキ(株)製 水無し用UVインキ Zipcure ALUX (UV OL HEL アルックスR)、東レ(株)製 waterless plateを使用し、水無し印刷、及び網点をリング状に分割したコンセントリックスクリーニングを使用した印刷実演を行いました。AMスクリーニング、コンセントリックスクリーニングで同じ絵柄を左右に2分割して印刷を行い、発色など、それぞれの特長を確認いただきました。

展 示

GP認証マークを取得した製品を取り扱う各種資材メーカー様12社に出展いただき、様々な環境対応製品をご紹介するとともに、セミナーに加え(一社)日本印刷産業連合会にも出展いただき、GPマーク認定制度や業界の取組などについてのご紹介を行いました。印刷会社様は熱心にご質問いただくなど、関心の高さがうかがえました。

出展企業については以下の通り。(展示ブース番号順)

・一般社団法人 日本印刷産業連合会
・富士フイルム グローバル グラフィックシステムズ株式会社
・光陽化学工業株式会社
・ マコト化学工業株式会社
・ウエノ株式会社
・株式会社日研化学研究所
・太平紙業株式会社
・ホリゾン・ジャパン株式会社
・株式会社ニクニ
・東京インキ株式会社
・東レ株式会社
・エスコグラフィックス株式会社
・株式会社T&K TOKA

以上

竹尾、見本帖本店で「VENT NOUVEAU DIGITAL」展を開催

株式会社竹尾(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 竹尾稠)は、ファインペーパーのショールーム「見本帖本店」にて、8月22日より「VENT NOUVEAU DIGITAL」展を開催いたします。


版を必要とせず、データをダイレクトに出力できるデジタル印刷は、今、革新的な技術進歩を遂げています。新時代を迎えた印刷技術を支える次世代の紙として誕生したヴァンヌーボDigitalシリーズを、このたび見本帖本店にて、村上雅士氏(㎡ | emuni)のアートディレクションによりご紹介いたします。



○ヴァンヌーボDigitalシリーズ

ヴァンヌーボは、1994年の発売以来、オフセット印刷業界でラフ・グロス®というジャンルを確立したファインペーパーです。印刷適性と紙の風合いという相反する性質を高いレベルで両立させ、グラフィックデザイナーから高い支持を得ています。
このたび新たにご紹介するヴァンヌーボDigitalシリーズの3銘柄は、HP Indigoデジタル印刷(液体トナー)、UVインクジェット、高速インクジェットといったデジタルの印刷方式でも、ヴァンヌーボならではの【ラフな風合い】と【印刷グロス】を実現しています。
・HP Indigoデジタル印刷に最適化した「ヴァンヌーボLT-FS」
・高速インクジェットに対応する「ヴァンヌーボSIJ-FS」(近日発売予定)
・UVインクジェット対応のロール品「ヴァンヌーボRIJ-FS」
 製品ページ:ヴァンヌーボDigitalシリーズ
 https://www.takeo.co.jp/finder/main/ventnouveau-digital.html

会場では、各印刷方式と銘柄の特性を紹介するとともに、村上雅士氏(㎡ | emuni)のアートディレクションによる美しく鮮やかなグラフィックの印刷物をご覧いただきます。紙と印刷の新しい領域を予感させるクリエイションをぜひご体感ください。


左からヴァンヌーボLT-FS、ヴァンヌーボSIJ-FS、ヴァンヌーボRIJ-FSを使用。オフセット印刷に匹敵する印刷仕上がりをデジタル印刷で実現しています。



ヴァンヌーボLT-FS × HP Indigoデジタル印刷|一つの絵柄から複数のパターンをランダムに生成する可変ソリューションソフト「HP Mosaic」を活用。


展示会概要

VENT NOUVEAU DIGITAL
会期:2022年8月22日|月|―10月21日|金|
   11:00-18:00 土日祝/休
会場:株式会社竹尾 見本帖本店
   〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3
   Tel. 03-3292-3669
入場:無料  

アートディレクション:村上雅士(㎡ | emuni)
主催:株式会社竹尾
協賛:大王製紙株式会社
協力:株式会社セントラルプロフィックス、凸版印刷株式会社、
   株式会社中本本店、株式会社日本HP、光村印刷株式会社 (五十音順)
展示会ページ: https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20220822.html

○スペシャルトークの開催を予定しております。詳細は竹尾コーポレートサイトにてお知らせいたします。

ジャパンイーブックス、「DX推進における印刷物を発注する側の課題」に関する調査を実施

DX推進が加速する今、印刷物を発注する側が求めるものは?

4割以上の方が“印刷物は今の時代にそぐわないかも”と疑問や不安を感じていた!


一般社団法人ジャパンイーブックス活用研究会(本社所在地:宮崎県宮崎市(株)宮崎南印刷内、代表理事:大迫 雅浩)は、行政機関・民間企業に勤めており印刷会社に印刷物を発注する方を対象に、「DX推進における印刷物を発注する側の課題」に関する調査を実施しました。


今日、さまざまな分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されています。
デジタル技術を駆使して人々の生活や企業の業務に変革をもたらすことをDXと呼びますが、そのDXを推進するために不可欠なのが「ペーパーレス化」です。

紙媒体が衰退する時代において、印刷業界にも大きな変革が求められています。 例えば、文書を電子化しインターネット上で公開すれば、印刷物にするよりも軽量化やコストダウンが期待できるほか、自治体が発行する広報誌などはより多くの方の目に留まりやすいといった多くのメリットがあるでしょう。

しかし反対に、IT環境やツール、アプリの選定、電子化する際の手間、または紙媒体での保存が必要な重要書類は電子化しにくいといった別の課題も考えられます。

印刷物を発注する側は、今後、印刷物にどのようなことを求めているのでしょうか。
行政機関や民間企業のDXに対する姿勢なども関係するかもしれません。

そこで今回、インターネット上で宮崎県の電子書籍を無料で閲覧できる地域特化型電子書籍ポータルサイト『Japan ebooks』(https://www.japan-ebooks.jp)を運営する一般社団法人ジャパンイーブックス活用研究会https://www.japan-ebooks.jp/blank)は、行政機関・民間企業に勤めており印刷会社に印刷物を発注する方を対象に、「DX推進における印刷物を発注する側の課題」に関する調査を実施しました。

どんな印刷会社に何の印刷物を発注している?

はじめに、発注している印刷物について伺っていきたいと思います。

「印刷会社にどのような印刷物を発注していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『広告(チラシなど)(44.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『カタログ(パンフレットなど)(38.6%)』『案内状や挨拶状など(17.5%)』と続きました。

広告を発注している方が4割以上と最も多いようです。
また、カタログや案内状など、さまざまな物を頼んでいることが分かりました。

印刷会社を選ぶ際は、どのような点をポイントとしているのでしょうか?

そこで、「印刷会社の選考の基準となるのはどのようなポイントですか?(複数回答可)」と質問したところ、『費用(見積もり次第)(66.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『納期(期限に間に合うか)(50.3%)』『希望どおりに印刷できるか(サイズ・制作)(42.4%)』と続きました。

会社によって印刷物の予算も異なりますが、費用を基準に印刷会社を選んでいる方が多いようです。

・印刷物を発注する際に、疑問や不満を感じたことはある?          

印刷会社に発注している物や、印刷会社を選ぶ際の基準が分かりました。

そこで、印刷物を発注する前に困ったことや不安に感じたことなどはあるのでしょうか?

「印刷物を発注する前に、困ったことや疑問、不満や不安を感じたことはありますか?」と質問したところ、7割以上の方が『とてもある(28.1%)』『ややある(45.6%)』と回答しました。

多くの方が疑問や不安を感じたことがあるようですが、印刷物を発注する前に感じる疑問や不安とは一体どのようなことなのでしょうか?

『とてもある』『ややある』と回答した方に、「感じた疑問、不満や不安について近いものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『印刷物は今の時代にそぐわないのではないか(41.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『印刷しても読まれないのではないか(34.7%)』『このまま印刷物を続けて問題はないのか(33.3%)』と続きました。

DX推進が加速するなかで、印刷物は時代に合わなかったり、読まれなかったりと疑問や不安を感じているようです。

・印刷物を発注する側のDXはどのくらい進んでいる?           

印刷物を発注する際、疑問や不安を感じている方が多いことが分かりました。
印刷物だけでなく、在籍する組織ではどのくらいDXが進んでいるのでしょうか?

 

そこで、「ご自身の社内(庁内)のDXはどのくらい推進していますか?」と質問したところ、『とても推進している(11.8%)』『ある程度推進している(39.5%)』『あまり推進していない(31.4%)』『ほとんど推進していない(17.3%)』という回答結果になりました。

DXを推進している組織が半数以上いる一方で、推進していないところも4割以上とまだまだ多いようです。

では、組織内のDXについて相談できる相手などはいるのでしょうか?

続いて、「社内(庁内)のDXに関して誰か(どこか)に相談していますか?(しましたか?)」と質問したところ、『はい(46.1%)』『いいえ(53.9%)』という回答結果になりました。

差はそれほど大きくはありませんが、社内のDXに関して相談していない方のほうが多いようです。
では、保存性の高い資料などはデジタルアーカイブ化されているのでしょうか?

続いて、「永久保管性の高い紙資料はデジタルアーカイブ化されていますか?」と質問したところ、『はい(54.0%)』『いいえ(46.0%)』という回答結果になりました。

保存性の高い紙資料がデジタルアーカイブ化されていない組織もまだまだ多いようです。
DX推進が加速している中ですから、インターネットでの検索や活用が可能になるデジタルアーカイブ化について検討する必要があるのかもしれません。

・印刷物だけでもだめ?デジタルだけでもだめ?              

先程の調査結果で、DX推進の状況などが分かりましたが、今まで印刷物で行ってきた施策をデジタル化する予定などはあるのでしょうか?

 

「広報誌、観光パンフなど従来印刷物で行ってきた施策をデジタルに置き換える予定はありますか?」と質問したところ、『全て置き換える予定(12.1%)』『ある程度は置き換える予定(42.2%)』『現在行っている施策のまま(置き換える予定はない)(23.1%)』『分からない(22.6%)』という回答結果になりました。

全てデジタルに置き換える、あるいはある程度置き換える方が半数以上いますが、現在のままだったり、分からないという方が4割以上とデジタル化に消極的な組織もまだまだ多い様子が窺えます。

しかし、広告や広報物を全てデジタルに置き換えれば良いという訳ではありませんよね。
では、紙資料とデジタル資料はどのくらいの割合が適正だと考えているのでしょうか?

続いて、「広告や広報物に対して、紙資料とデジタル資料(スマホ・タブレット・PC)の比率はどれくらいが適正だと思いますか?(10分率対比)」と質問したところ、『5:5(21.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『7:3(13.5%)』『6:4(12.9%)』と続きました。

紙資料とデジタル資料の比率は5:5が適正と考えている方が多く、状況などに合わせて使い分けた方が良いと考えているのかもしれません。

■以降の結果はこちら
『8:2(11.7%)』『3:7(9.6%)』『9:1(7.6%)』『10:0(完全に紙資料)(7.4%)』『2:8(6.0%)』『4:6(4.7%)』『1:9(2.7%)』『0:10(完全にデジタル資料)(2.4%)』

DXが推進されても印刷物として残すべき資料とは?
適正だと考えている紙資料とデジタル資料の比率が分かりましたが、今後も紙資料として必要だと思う印刷物とは何なのでしょうか?
詳しく聞いてみました。

■今後も紙資料として必要だと思う印刷物とは
・押印が必要な紙媒体(20代/女性/埼玉県)
・パンフレット(40代/男性/大阪府)
・契約書(40代/女性/京都府)
・領収書(50代/女性/宮城県)

今後も紙資料として必要だと思う印刷物はさまざまあることから、それぞれの組織内で話し合って紙資料とデジタル資料を使い分けることが大切かもしれません。

【まとめ】DX推進における印刷物を発注する側の課題が明らかに!      

今回の調査で、印刷会社に広告や会社のカタログなどを発注している方が多いことが分かりました。

費用を基準として印刷会社を選んでいるものの、そもそも今の時代に印刷物は合わないのではないかなど疑問や不安を感じている方も少なくないようです。

DX推進に関して、企業によって推進状況は異なりますが、紙資料とデジタル資料は5:5という比率が適正だと思っている方が多く、業務などによって使い分けをしてより働きやすい環境を整える必要があると言えそうです。

「印刷だけじゃない、デジタルだけじゃない」印刷会社からソリューションプロバイダーへ

今回、「DX推進における印刷物を発注する側の課題」に関する調査を実施した一般社団法人ジャパンイーブックス活用研究会https://www.japan-ebooks.jp)は、インターネット上で全国各地(2022年8月現在28都道府県)の地域の自治体などが発行する印刷物を電子書籍で閲覧できる地域特化型電子書籍ポータルサイトです。

■『Japan ebooks』とは
全国各地の紙をすべてデジタルブック化し、「いつでも」「誰でも」「どこからでも」見れるようにしよう!
インターネット上で、全国各地の電子書籍を無料で閲覧できる、地域特化型電子書籍ポータルサイトの連合体です。

そのきっかけは、2012年4月に宮崎県の宮崎南印刷において『miyazaki ebooks』(https://www.miyazaki-ebooks.jp)を正式にオープンいたしました。
その後同社が母体となり、紙とデジタルを融合したハイブリッド提案であるこの仕組みは全国へと拡がり、2022年8月現在28都道府県で採用されています。

地方において、県や市町村などの自治体が発行する刊行物は重要な情報なのにも関わらず、発行部数が限られているため、「手にできない」人たちがたくさんいます。
こんな情報過多の時代に、身近で最も大切な情報が、実は最も手に入りにくい社会なのかもしれません。

そこで私たちは考えました。
「電子書籍にすれば、飛躍的に多くの方に必要な冊子(情報)をみてもらうことができるのではないだろうか?」
「あえて対象地域だけに絞ることで地元の人にとって情報を得やすく、また地域の良さを再発見していただけるのではないか」と。

現在、『Japan ebooks』は、全国各地域の印刷物はもとより、Webや動画などのオリジナルコンテンツもプラスされたクロスメディアによる様々な情報が、パソコンやスマートフォン・タブレットで、「いつでも」「誰でも」「どこからでも」すべて無料で読むことができます。

私たち「Japan ebooks」はそれぞれの地域に特化したデジタルブックが集まるポータルサイトをつくり、全国が連結することで、そこに住む人達や、そして関心をもつすべての人達に、情報を共有してもらうことを目的としております。

■株式会社宮崎南印刷:https://minami-p.co.jp
■「miyazaki ebooks」:https://www.miyazaki-ebooks.jp
■「Japan ebooks」: https://www.japan-ebooks.jp
■お問い合わせ(Japan ebooks事務局):https://www.japan-ebooks.jp/blank
■mail:web@japan-ebooks.jp

文化施設「市谷の杜 本と活字館」で「探検!雑誌づくり工場」展を開催

普段見ることができない雑誌の製造工程を展示

大日本印刷株式会社(DNP)は、活版印刷と本づくりに関する、自社運営の文化施設「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区)で、雑誌の印刷・製本工程を紹介する企画展「探検!雑誌づくり工場(中とじ編)」を2022年7月16日(土)~10月30日(日)に開催します。


企画展「探検!雑誌づくり工場」について


書店やコンビニ、駅の売店などに並ぶ色とりどりの週刊誌や月刊誌。身近にある雑誌ですが、その製造プロセスはあまり公開されていませんでした。そこで今回の企画展では、株式会社小学館の全面的な協力を得て、アウトドア雑誌「BE-PAL」2022年7月号ができるまでの工程を紹介し、雑誌づくりの魅力に迫ります。

出版社の編集部からの入稿や修正指示、印刷会社でのデータ修正、印刷用原版を作る刷版(さっぱん)、印刷、針金で製本する“中とじ”などの工程を、わかりやすい解説とともに紹介。修正指示書や、製本前の状態など、工程ごとにさまざまな現物を見ることができます。迫力ある工場内の映像・音声も体感できます。

なお、本展では、小学生の夏休みの自由研究に役立つように、すべての解説文に読み仮名を付けています。

探検!雑誌づくり工場(中とじ編)

  • 会期 : 2022年7月16日(土)~10月30日(日)
  • 会場 : 市谷の杜 本と活字館(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)2階展示室
  • 入場料 : 無料(完全予約制)
  • 主催 : 市谷の杜 本と活字館
  • 特別協力 : 株式会社小学館 「BE-PAL」編集室

左:ロール状の印刷用紙(巻取)を印刷機にセットする 
右:印刷した用紙をページ順に並べる“丁合(ちょうあい)”の工程
(撮影:高井潤)

「市谷の杜 本と活字館」について

当館は、活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザインから、活字の鋳造、印刷・製本までのプロセスを展示・紹介する“リアルファクトリー”です。昭和初期の印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も、実際の動きがわかる“動態展示”の形で公開しているほか、活版印刷のモノづくり体験ができる工房を備えており、参加型ワークショップも開催しています。

*専用Webサイトはこちら → 市谷の杜 本と活字館|トップページ (ichigaya-letterpress.jp) 
アクセス はこちら

Hunkeler社、日本でのポジション強化へ

  中尾誠一氏

スイスに本社を持つ、デジタル印刷用後加工装置の世界的リーディングカンパニーであるHunkeler 社は、日本市場における販売店やパートナーとの関係を強化するために、中尾誠一がチームに加わったことを発表いたします。中尾は、高性能デジタル印刷において深い経験を持ち、長年にわたり業界に貢献してまいりました。
Hunkeler AG とHunkeler Far East の下で日本をはじめとするアジアパシフック地域の戦略的アライアンス責任者として活動し、複雑なシステムに関する深い理解と専門知識を顧客やパートナーに提供いたします。特に、従来のオフセット印刷からデジタル印刷への転換(DX)についてお客様を支援することを専門にします。
この戦略的イニシアチブは、重要な日本市場におけるHunkeler の存在を強化し、日本でのプロジェクトにおける顧客やパートナーとの協力関係を強力に推進していくものです。


英文のプレスリリースは下記URL で見られます。
https://www.hunkeler.ch/en/hunkeler-ag-strengthens-its-position-in-japan/

東洋美術印刷、本社アートギャラリーと工場をつなぐ工場見学会『Real Virtual FACTORY』、7月13日~22日開催

本社と工場をオンラインでつなぐ
「Real Virtual FACTORY」を開催します!


印刷を礎としたコミュニケーションサポート事業に取り組む弊社・東洋美術印刷株式会社では、本社のアートギャラリーと印刷工場をオンラインでつなぐオープンハウスの工場見学会「Real Virtual FACTORY」を2022年7月13日(水)~2022年7月22日(金)にて開催いたします。

「Real Virtual FACTORY」について

オープンハウスは東京・飯田橋にある弊社の本社に併設されたアートギャラリー「イイクロッシング」で開催されるリアル展示会のイベントです。

東洋美術印刷では2014年から毎年、オープンハウスを開催してきましたが、新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年と開催できませんでした。

3年ぶりの開催となる今回のオープンハウスでは、「Real Virtual FACTORY」と題して、本社から40kmほど離れた埼玉県ふじみ野市にある東洋美術印刷 埼玉工場をオンラインでつないで、実際に工場で働いているメンバーとお客様とのコミュニケーションをはかる展示を企画しています。

この「Real Virtual FACTORY」では、展示会や工場見学の開催に苦慮している企業の方へ新しい展示会の在り方を提案するとともに、弊社の新しい技術も発表し、普段お会いすることのない社員も顔を合わせて、お客様の困りごとを解決する場を提供いたします。


「Real Virtual FACTORY」の展示内容

印刷物が出来るまでの工程から、美術印刷や環境対応印刷、デジタル印刷などの印刷技術を、工場とのライブ中継や工場設備のVR、印刷資材や成果物の展示を通して体験していただきます。

「Real Virtual FACTORY」はこのような方におすすめです!

  • 印刷工場の様子を見学してみたい
  • 印刷の仕組みや技術を詳しく知りたい
  • リモートやオンラインの見学会に興味関心がある
  • VR技術や3DCG技術に興味関心がある

開催概要

タイトル  「Real Virtual FACTORY」
日  時   2022年7月13日(水)~7月22日(金)
      ※7月16日(土)~7月18日(月)は休業いたします。
      ※1日4便のツアー形式です。下記のお時間でのご来場が難しい場合にはご相談ください。
      ① 10:00~(工場との中継 あり)
      ② 13:30~(工場との中継 なし)
      ③ 15:00~(工場との中継 あり)
      ④ 16:30~(工場との中継 なし)

所要時間  約1時間
定  員  各回10名まで
参加費用  無料
申込締切  参加ツアーの前日まで

開催場所  東洋美術印刷株式会社 アートギャラリー
      ii-Crossing(イイクロッシング)
      〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-6-2
      JR総武線 飯田橋駅 東口より徒歩3分
      地下鉄東西線 飯田橋駅A5出口より徒歩1分
      地下鉄有楽町線・南北線・大江戸線 飯田橋駅A4出口より徒歩3分

申し込み方法

申し込みはWEB予約または電話予約で承っています。
以下のボタンから申し込みページを開くか、下記の番号にてお申し込みください。

  オープンハウスのお申込みはこちらから!  

電話でのお申込みはこちら
TEL:03-3265-9861

※担当営業がいる場合には、直接担当営業までお声がけください。
またメディア取材も受け付けておりますので、WEBか電話で気軽に申し込みくださいませ。

お問い合わせ先

  東洋美術印刷株式会社・お問い合わせ窓口はこちら  


今回のオープンハウスの概要については、こちらのチラシもご覧ください。

SO-KEN「インタラクティブ・インテリアアイテム」を新たにTRICKPRINTシリーズからリリース

コンセプトルームの楽しさを倍増させる体験型の内装材が新登場

株式会社 SO-KEN(代表取締役:浅尾孝司) とリンテックサインシステム株式会社(代表取締役社長:小島一仁/以下:リンテックサインシステム)は、2022年6月9日より、観光ホテルやテーマパーク併設ホテルを中心に人気が高まるコンセプトルーム向けに、変化する仕掛けで世界観演出の「変身」や「驚き」、「ストーリー」を具現化し、来場客や宿泊客の楽しさを倍増させる体感型の4つの内装材「インタラクティブ・インテリアアイテム」を新たにTRICKPRINTシリーズからリリースいたします。

従来コンセプトルームの内装においては、グラフィック壁紙や造形物により来場者を楽しませる世界観の演出が一般的でした。しかし近年体験型のニーズがより高まると同時に、技術の進歩もあり、AR・VR・プロジェクションマッピングが登場しましたが、従来型と比べ導入までのコストが高く、コンテンツ製作の手間もかかるため、導入障壁が高くなっておりました。

今回発表するTRICKPRINシリーズよりリリースする4つの「インタラクティブ・インテリアアイテム」は印刷物1つで来場者を楽しませることが可能な「変化する印刷技術」となっており、アナログな印刷物の手法でデジタルのような仕掛けを体感できる新しいエンターテインメントプラットフォームとなっております。

また、デジタルプリント壁紙の先駆者であり、今やさまざまなデジタルプリントの課題解決を支援するリンテック(株)グループのリンテックサインシステムとパートナーシップを締結いたしました。壁紙を内装材として使用する際、建築基準法で定められた技術的基準である防火認定やF☆☆☆☆認定が必要となっており、リンテックサインシステムは同認定を取得した壁紙やインクジェットメディア・ラミネートフィルムを数多くラインアップしております。またリンテックグループの確かな技術力で製造された製品と長年培かったデジタルプリントのノウハウも持ち合わせているため、安心・安全で、品質の高い製品を皆さまへ提供することが可能です。

SO-KENは、導入施設様に安価で新しいエンターテインメントプラットフォームをお届けし、誰もが新しい“ワクワク”が体験できる環境を提供することで、2022年6月10日から再開予定の外国人観光客受け入れにより、期待される観光需要回復に貢献してまいります。


1.リライト・ウィンドウフィルム(リライトプリント)

到着時は、ウェルカムメッセージでお出迎え。起床時はモーニングメッセージでおもてなし。後ろから光があたっていない時は通常デザインが見え、後ろから光があたっている時は隠しデザインが見えます。


リライト・ウィンドウフィルムは、後ろから光があたると隠れたデザインが見えるウィンドウフィルムです。一見、普通のウィンドウ装飾に見えますが、到着時の夜には「Welcome!」と書かれたお出迎えのウェルカムメッセージ。起床時の朝には「Good Morning!」のモーニングメッセージ、というようにウィンドウ装飾のメッセージを変え、宿泊客をサプライズでおもてなしすることができます。一般的なウィンドウフィルムと同じように、フィルムを貼るだけで他に装置などはいらず、必要なのは「日光」だけ。他の体感型商材と比べても、コスト、施工の面で優れます。


2.トリックウォール・リアル宝探し(ブラックライトプリント)

普段はどこに隠れているか見えませんが、ブラックライトの紫外線で隠れキャラが見えます。

トリックウォール・リアル宝探しは、ブラックライトの紫外線に反応して隠しデザインが見える壁紙クロス:トリックウォールを使用したまったく新しい宝探し壁紙です。一見、普通の内装壁紙に見えますが、ハンディUVライトの紫外線に反応して隠れキャラが出現。部屋中に隠れた様々な隠れキャラから指定されたキャラクターを探します。客室全体に使用することで、長い時間夢中になって楽しめる客室アトラクションとして、宿泊客をおもてなしいたします。謎解き企画や景品企画などと組み合わせると、さらに楽しさが倍増します。

トリックウォール: SO-KENが技術を結集して開発した紫外線励起発光インク(invisible ink)を使用したグラフィックウォール。リンテックサインシステムは、「プリンテリア®オーロレインボー」で販売中。
壁紙仕様の場合は、国土交通大臣認定:防火認定・F☆☆☆☆認定取得製品として提供。

3.アート額縁・フラッシュポスター(フラッシュプリント)

フラッシュ撮影をすると魔法がかかったような不思議な体験ができる装飾ポスター

アート額縁・フラッシュポスターは、スマートフォンのフラッシュ撮影で隠しデザインが見えるアート装飾ポスターです。一見、普通のアート装飾に見えますが、フラッシュ撮影をするだけで魔法がかかるような、楽しい体感型のアート装飾でコンセプトルームの世界観演出が出来ます。アプリのダウンロードや、インターネット接続などは一切必要なくスマートフォンのカメラ機能だけで楽しめるため、様々な来客を対象にまったく新しいエンターテイメントディスプレイを提供いたします。


4.ベローズ・ウォールステッカー(ベローズプリント)

左から見たときと右から見たときでデザインが変わります。


ベローズ・ウォールステッカーは、見る角度によって異なるデザインが見えるウォールステッカーです。同じ場所なのに行きと帰りでデザインが変わる魔法のような装飾で、世界観演出ができます。一般的なウォールステッカーと同じように、貼るだけで他に装置などは何もいりません。壁紙クロスの上から直接貼ることが出来るステッカータイプで、元の壁紙クロスを傷つけることもなく、原状復帰工事やクロス張替えなどは一切不要です。

※1~4の製品においてすべてオリジナルデザインで製作することが可能です。


コンセプトルーム企画担当者様
今までの内装・装飾と同じ様に簡単に導入でき、宿泊客がさらにオリジナルコンセプトの世界観を堪能できる体感型インタラクティブエンターテイメントを、ぜひご検討いただければ幸いです。お気軽にお問い合わせください。

コンセプトルームの楽しさを倍増させる「体感型インタラクティブエンターテイメント」
http://www.trickprint.com/ad/conceptroom.html

お問い合せ先

株式会社SO-KEN
お問合せアドレス:info@trickprint.com
ホームページ:http://www.trickprint.com
大阪本社:大阪府箕面市船場東3-3-12 船場オスカービル3F
TEL:072-726-8266 FAX:072-726-8267
担当:岡本
東京営業所:東京都千代田区神田北乗物町10-2 日本遠東KPKビル5F・6F
TEL:03-3256-2021 FAX:03-3256-6190
担当:小林


リンテックサインシステム株式会社
お問合せアドレス:otoiawase@sign-japan.com
ホームページ:http://www.sign-japan.com/

本社:東京都目黒区中目黒2-1-27
TEL:03-5721-4912 FAX:03-5721-4920

大阪支店:大阪府大阪市西区新町1-4-24 大阪四ツ橋新町ビル9F
TEL:06-6539-3101 FAX:06-6531-5613

札幌営業所:札幌市東区北17条東20-4-16
TEL:011-785-1341 FAX:011-785-1146

仙台営業所:宮城県仙台市太白区郡山4-2-20
TEL:022-208-5380 FAX:022-208-5381

名古屋営業所:名古屋市中区丸の内3-14-16
TEL:052-955-6900 FAX:052-951-1113

福岡営業所: 福岡市中央区大手門2-2-3
TEL:092-286-1774 FAX:092-713-7222

TBM、「 LIMEX Sheet」 80μmを粘着ラベル用基材として改良、今夏にサンプリングを開始

石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」80μm を粘着ラベル用基材として改良
2022 年夏頃の量産開始に向けサンプリングを開始

~実質 100%再生可能エネルギーで製造された環境配慮型ラベル~


株式会社 TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:山﨑敦義、以下 TBM)は、「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」80μm を粘着ラベル用の基材として改良し、サンプリングを開始しました。当社の国内第二プラントである宮城県多賀城工場の量産品として、2022 年夏頃の販売を目指しています。

粘着ラベル用基材の LIMEX Sheet 80μm は、表側の面に印刷可能なインク受理層が塗工されており、裏面には粘着剤塗工が可能です。LIMEX Sheet は、ラベル用途として一般的に用いられる PP(ポリプロピレン)や PET(ポリエチレンテフタレート)シート等の合成紙と比較し、CO2 を含む温室効果ガス排出量と石油由来プラスチック使用量を削減することができます。また、紙製ラベルと比較し、製品の原料に木材パルプを一切使用せず、製造時の水使用量を大幅に削減できるため、森林と水資源の保全に貢献できます。

多賀城工場では、紙やフィルムの代替として使用可能な LIMEX Sheet 製造の効率化と、製品の物性強化および品質安定性向上を可能にする成膜工程を整備しています。今後、量産によるコストダウンを図ることで、ラベルや商業印刷物用途で LIMEX Sheet を更に普及して参ります。


■ LIMEX Sheet 80μm の特徴

LIMEX Sheet は、溶融状態の複合体である LIMEX(炭酸カルシウム等無機物を 50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材)を T ダイから押出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造します。LIMEX Sheet を製造している白石工場と多賀城工場は、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2 排出係数ゼロ」の電力を使用しています。
※ラベル印刷に使用される UV インキを使った凸版印刷、オフセット印刷等に対応しております。

特徴 1  石油由来プラスチック使用量削減と、水や森林資源の保全
LIMEX Sheet 80μm は、一般的な合成紙と比べ、石油由来プラスチックの使用量を抑え、CO2 を含む温室効果ガスの排出を抑えられます。また、紙と比較し、原料に木材パルプを一切使用せず、製造時に水をほぼ使用しません。

特徴 2  安定した価格
LIMEX Sheet 80μm の主原料である石灰石は、地球上に豊富に存在する資源で、日本国内においても自給自足が可能なため、価格の変動が少なく、安定した価格での原料調達・生産ができます。

特徴 3  優れた耐久性と耐水性
LIMEX Sheet 80μm は紙と比較し、耐久性と耐水性に優れているため、水滴の付着が心配される粘着ラベル等への利用に適しています。

ご注文・お問い合わせ先
ラベル用途の LIMEX Sheet のサンプリングをご希望の方は、お問い合わせフォーム (https://tb-m.com/contact/) よりご連絡ください。

■LIMEX Sheet 80μm 使用用途例

LIMEX Sheet 80μm は、冊子、カレンダー、マップ、包装紙、配送伝票、ラベル、包装資材(開発中)等、様々な用途に使用できます。

※LIMEX Sheet は、レーザープリンター(プロダクションプリンティング推奨)、油性オフセット機、UV オフセット機、UV インクジェット機、ラテックスインクジェット機等に対応しています。
LIMEX Sheet ガイドブック:https://tb-m.com//doc/LIMEX-Sheet_Guide_ver2.1.pdf

■ LIMEX(ライメックス)とは

LIMEX は、炭酸カルシウム等の無機物を 50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源等、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。
すでに 8,000 以上の企業や自治体等にて採用されており、世界 40 ヵ国以上で特許を取得、COP や G20 等の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。
※一般社団法人日本規格協会が発行する JSA 規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。

<石灰石について>
LIMEX の主原料である石灰石は地球上に豊富に存在し、資源輸入国である日本においても自給自足が可能な資源です。そのため原油価格の変動に左右される石油由来プラスチック等と比較して、安定した価格での原料調達が可能であり、供給面においても安定性を有しています。さらに、石灰石は石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階の CO2 排出量を約 50 分の 1 に抑えることができ、焼却時の CO2 排出量を約 58%削減できます。

<リサイクルについて>
LIMEX は、主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用することができるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化の可能性が担保されています。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用した LIMEX のマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。
※LIMEX Sheet 製品は、古紙回収には混ぜないでください。事業系廃棄物として処分する場合は、産業廃棄物として処理してください。家庭系廃棄物として処分する場合は、お住まいの自治体のルールに従いご対応ください。

■ 株式会社 TBM

代表取締役 CEO :山﨑 敦義
本社 :東京都千代田区有楽町 1-2-2 15F
設立 :2011 年
資本金 : 234 億 2,993 万円(資本準備金含む)/ 2021 年 7 月時点
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/

・2013 年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
・2014 年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む 40 ヵ国以上で登録。その他 100 件以上の特許出願を実施
・2015 年 宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一プラントを建設
・2015 年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
・2016 年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・2018 年 COP24(第 24 回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
・2019 年 軽井沢で開催された「G20 イノベーション展」に出展。G20 大阪サミット 2019 の会場での運営品として LIMEX 製品が採用
・2019 年 中国・河南省、モンゴルでの LIMEX 事業化に向けた基本合意を締結
・2019 年 代表取締役 CEO の山﨑敦義が、「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019 ジャパン」Exceptional Growth 部門「大賞」を受賞
・2020 年 使用済みプラスチック等の再生材料を 50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
・2020 年 100%再生可能エネルギーの電力を LIMEX の生産拠点に導入
・2020 年 BtoC 向けの EC 事業「ZAIMA」を開始
・2021 年 宮城県多賀城市に年間 23,000 トンの LIMEX を製造する第二プラントを建設
・2021 年 韓国財閥の SK グループと 135 億円の資本業務提携を合意
・2021 年 神奈川県横須賀市で国内最大級のリサイクルプラントのプロジェクトを始動
・2021 年 自社製造拠点で使用する全電力を実質 100%再生可能エネルギーへ転換


*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。


この件に関するお問い合わせ先
株式会社 TBM ブランド&コミュニケーションセンター 酒井菜摘 /LIMEX 事業本部 近藤一則
TEL: 03-6268-8915 Email: pr@tb-m.com

ローランド ディー.ジー.のUVインクジェットプリンターで葛飾北斎「八方睨み鳳凰図」を再現

業務用インクジェットプリンターを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社は、東日本電信電話株式会社(以下:NTT東日本)が主催し、株式会社NTT ArtTechnology(以下:NTT ArtTechnology)が企画・運営する「Digital×北斎」*1特別展で公開される、葛飾北斎の岩松院本堂天井絵「鳳凰図」(八方睨み鳳凰図)の高精細デジタル復原画制作に協力しましたのでお知らせいたします。

八方睨み鳳凰図は、葛飾北斎によって、長野県小布施町の岩松院*2の本堂に描かれた天井絵です。90歳でこの世を去る北斎が最晩年に手掛けた肉筆画であり、もっとも大きなサイズ(奥行5.5m×間口6.3m)の作品とも言われています。

                岩松院 本堂大間の天井絵「鳳凰図」


この八方睨み鳳凰図のデジタル化と高精細デジタル復原画の制作は、NTT東日本およびNTT ArtTechnologyが推進する「分散型デジタルミュージアム構想」3の一環として行われました。天井絵のデジタルデータ化は、NTT ArtTechnologyのパートナーである株式会社アルステクネ(以下:アルステクネ)が、特許技術「高品位三次元質感画像処理技術DTIP」4を用いて実施。さらに、同社が未完成部を推定復元し、質感毎に多層化処理を行いました。そして、約300億画素にもなるその高精度なデータを元に、ローランド ディー.ジー.がUVインクジェットプリンター*5を使用し、原寸大で出力。その高精細デジタル復原画は、2022年6月2日より開催される体験型美術展「Digital×北斎」特別展の目玉作品として展示・公開されます。

当社 代表取締役 社長執行役員の田部 耕平は、「復原画の印刷には、UVインクジェットプリンターLEC2-640を使用しました。今回のプロジェクトでは、広い色域や正確な色再現性が求められるだけでなく、絵具の風合いや、人の手で描かれた筆使いの質感、金箔の輝き、そして、この作品の最大の見所である“油煙墨の反射”などを忠実に再現する必要があり、そのためには、特殊印刷が行えるUVインクジェットプリンターの表現力が必要不可欠でした」と語ります。

NTT ArtTechnologyの代表取締役社長 国枝 学氏は、「高精細デジタル復原画の仕上がりにはとても満足しています。八方睨み鳳凰図に施された鮮やかな色使いや精巧な技法、特にデジタル化の過程で発見された特定の条件下で天井絵が輝く様も再現できており、北斎が込めた想いや、作品の持つ永遠の力までをも表現できていると思います。デジタル技術を活用すれば、これまで現地に行かなければ見ることができなかった作品の数々を、空間・距離・時間にとらわれず、誰もが身近な環境で鑑賞できるようになります。それは、貴重な文化財を保護するとともに、文化芸術の楽しみ方の新しい可能性を大きく広げ、さまざまな交流を生み、地方創生にもつながっていくと考えています」と述べています。

また、アルステクネの代表取締役社長 久保田 巖氏は、「UVインクジェットプリンターのメーカーはもちろん他にもありますが、高精細で多質感な巨大出力という、未知の領域へのチャレンジに尻込みせず協力くださったのがローランド ディー.ジー.でした。ポジティブな姿勢に素晴らしい企業風土を感じると同時に、ローランド ディー.ジー.とでなければ実現できなかったと思います」と語りました。

最後に田部は、「デジタル技術を活用してアートや文化の素晴らしさを伝えていきたい、というNTT東日本、NTT ArtTechnology、アルステクネのビジョンや取り組みには、人々の創造性を大切にしながらビジネスを展開している当社との共通点が多く、このプロジェクトへの参加に大きな意義と喜びを感じています。また、日本が世界に誇る北斎の作品に関わることができたことは、たいへん名誉なことです。制作した復原画は、プロジェクションマッピングなどの演出も交え、素晴らしい展示になっておりますので、ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと願っています」と述べています。

〈高精細デジタル復原画 展示概要〉

名称   :「Digital×北斎」特別展
主催   : NTT東日本
企画・運営: NTT ArtTechnology
開催期間 : 2022年6月2日(木)~2022年7月3日(日) 木曜日~日曜日開催
開催場所 : NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA
(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階)
入場料  : 一般・大学生 1,500円
公式サイト: https://www.ntt-east.co.jp/art/hokusai-special/

           UVインクジェットプリンター LEC2-640



*1 NTT東日本主催、NTT ArtTechnology企画・運営により開催している一連の体験型美術展。2019年~2020年に【序章】展を開催、2020年12月から【破章】展を開催中で、特別展は【破章】展と併催となる。その他に九州国立博物館等でサテライトミュージアムを展開している。

*2 長野県小布施町にある曹洞宗の寺院。1812年(文化9年)の火災による本堂消失後、1831年(天保2年)に再建された際、高井鴻山が世話人を務め、葛飾北斎に本堂大間天井絵の制作を依頼した。
https://www.gansho-in.or.jp/

*3 NTT東日本がNTT ArtTechnologyと共に推進する「ICT技術を活用して、様々な人々が身近な環境の中で、文化芸術に触れることにより、地域と都市、世界をつなぎ地域の活性化に貢献すること」を目指す取り組み。
https://www.ntt-east.co.jp/art/hokusai-hasyo/museum/

*4 絵画から、図像や色彩だけでなく、質感や立体感、サイズなどの情報を読み取ってデータ化し、特殊な画像処理システムによって合成するアルステクネの特許技術。このDTIPデータから制作されるリマスターアートは高く評価されており、世界で初めてフランス国立オルセー美術館より、絵画のマスターレプリカとして認定されている。
https://www.arstechne.co.jp/

*5 UVインクを搭載した大判インクジェットプリンター。紫外線を照射することで瞬時に硬化する性質を持つUVインクを使用するため、インクを重ねて印刷すれば立体的な表現が可能に。また、光沢インクが使用できたり、紙以外のさまざまな材料に直接印刷できることも大きな特長のひとつ。
https://www.rolanddg.co.jp/products/printers/versauv-lec2-640-330-uv-printer-cutters


報道関係の方のお問い合わせ先
ローランド ディー.ジー.株式会社
コーポレート本部
〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4  TEL:053-424-6055
E-Mail:rdg-pr@rolanddg.co.jp


お客様のお問い合わせ先
ローランド ディー.ジー.株式会社
コールセンター
〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4  TEL:0120-808-232
E-Mail:rdg-info@rolanddg.co.jp