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全国グラビア、2月1日より「品質判定ガイドライン」購入受付開始(1/10)

 全国グラビア協同組合連合会(全国グラビア、田口薫会長)は、3年の歳月をかけて策定した「品質判定ガイドライン〜軟包装(インキ抜け)〜」の購入申込受付を2月1日より開始する。
  同書は、品質課題の中で自力での解決が難しいフィルム起因によるインキ抜けなどについてまとめたもの。

 今回、第一弾として、フィルム製造時に発生する(ゼロにはできない。それらを未然に防ぐには、検査を強化し、不良品をはじく必要があるが、それは膨大な資源の無駄を招く)異物に起因して発生する印刷不良、インキ抜けについての『品質判定ガイドライン~軟包装(インキ抜け)~』を作成した。A4判カラー印刷、本文54ページで、綴じ込みとして、軟包装インキ抜けサンプル3 枚(OPP40μm にデジタル印刷後、ニス加工)、付録として、CMYK+Wの各インキ抜け品質判定シート(PET100μm にデジタル印刷後、両面PPラミ)が付いている。

  第1章では、軟包装パッケージの品質基準と業界の現状および同課題における背景と目的、そしてフィルム起因によるインキ抜け発生のメカニズムをまとめている。
  第2章では、現状のフィルムメーカーの品質の実力値や欠点検査機の運用上の精度限界を調査し、それらから軟包装業界として適正と考え得る品質判定基準をまとめている。
  第3章では、同書の運用方法などについてまとめるとともに、第4章の補足資料には、グラビア印刷関連の周辺情報およびインキ抜けの実例写真、フィルムによるインキ抜け見本サンプル、欠点検査機の原理をまとめている。
  同書の購入については、全国グラビア協同組合連合会ホームページまで。

 

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東京ミッドタウン・デザインハブ第63回企画展(1/11)

東京ミッドタウン・デザインハブ第63回企画展
   『地域×デザイン2017 -まちが魅えるプロジェクト- 開催』

 

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 いま全国各地で地域の特色を活かした様々な取り組みがおこなわれています。

 本展ではこのような取り組みの中でも、地域が持つ魅力を発見し、事業化しているプロジェクトを、 デザインの視点から分析、紹介します。会期中は、常設の展示だけではなく、トークセッションも連日開催します。

 

 

会期 : 2017年23日(金)~226日(日)     11:00~19:00  会期中無休・入場無料

会場 : 東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F) 

 

 

展示で紹介するプロジェクト  
  ・写真文化首都「写真のまち」プロジェクト(北海道・東川町)
  ・アジアの若手デザイナーと震災被災地を繋ぐ「DOOR to ASIA」(岩手県・宮城県 ほか)
  ・木のおもちゃから広がる、南会津の林業再生とまちづくり「マストロ・ジェッペット」(福島県・南会津町)
  ・グローバル×ローカル(兵庫県・豊岡市)
  ・地場産業ブランディングと人材育成による地域拠点づくり「Toyooka KABAN Artisan Avenue 」
  ・愛のバッドデザインプロジェクトin 小豆島(香川県・小豆島町、土庄町)
  ・これからの日本の湯道具をつくる「YUIRO」(愛媛県・松山市)
  ・離島と都会を結ぶ、小さな私設図書館「さんごさん」(長崎県・五島市)
  ・綾町の魅力を100年後に伝える「aya100」(宮崎県・綾町)
  ・100年後の「工芸大国」を目指す、産地再生の取り組み「中川政七商店」(全国各地)

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 全国から選りすぐった10件の地域プロジェクトを展示により紹介するとともに、日 ごとにテーマを設定しゲストを招いた トークセッションやワークショップなどの関連プログラムも予定しています。本展は昨年2月に開催し、 約1万人を集めた第56回企画展「地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-」に続く第2回目となります。
 日本の各地でおこなわれている地域の特色を活かした取り組みを、昨年の企画展では地域がもつ価値を改めて見出し「まちを編集」すること、また生活・文化やコミュニティの「編みなおし」と考え、デザインの視点から分析、紹介しました。今回はその考えかたをもとに、デザインによって価値の転換を図り魅力に変えているプロジェクトを紹介します。
 本展は、グッドデザイン賞を主催する国際的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会と、プロジェクトデザインで社会を変革する力を持った人材育成を目指す事業構想大学 院大学(東京都港区、学校法人日本教育研究団)が共同で企画運営をおこないます。

 

 

主催: 東京ミッドタウン・デザインハブ
企画運営: 公益財団法人日本デザイン振興会、事業構想大学院大学
後援(予定): 内閣府、農林水産省、経済産業省
サポーター企業: 株式会社ジェイティービー、株式会社ゼンリン、
株式会社地域経済活性化支援機構、西日本電信電話株式会社、
株式会社ポニーキャニオン、株式会社モリサワ、株式会社ワイス・ワイス他
ウェブサイト: http://www.jidp.or.jp/lds2017/
 

グラビア印刷並みの高濃度印刷を実現するパッケージ用水性フレキソインキ「マリーンフレックスLM」を開発(12/22)

DIC グラフィックス株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:谷上浩司)は、高濃度印刷を実現するパッケージ用水性フレキソインキ「マリーンフレックスLM」を開発しました。同新製品は、インキ中の揮発性有機化合物(VOC)を5%未満に抑え地球環境負荷低減に配慮するとともに、欧州の食品パッケージの安全性に関わる「スイス条例」※にも対応可能な世界基準のインキです。

食生活やライフスタイルの変化などを背景とした、食品の個包装化、冷凍・チルド食品、レトルト食品、洗剤・シャンプーの詰め替え用パウチなどの需要増大により、パッケージ市場は新興国を中心に拡大しています。これに伴い、パッケージ用インキの需要も順調に伸張しており、当社では、世界需要は2020 年までには2015 年比で20%成長すると見込んでいます。

現在、パッケージ用インキは、基材となるプラスチックフィルムへの濡れ性(なじみ易さ)や印刷時の乾燥性に優れる溶剤系が主流となっていますが、新興国を中心とした国家レベルでの環境負荷や残留溶剤の低減に向けた取り組みなどにより、水性やUV硬化型など環境対応型インキへのニーズが急激に高まっています。

パッケージフィルムへの印刷には、凹版を使用するグラビア印刷や凸版を使用するフレキソ印刷が主に利用されますが、水性化の検討は世界的にフレキソインキが先行しています。これはフレキソ印刷がグラビア印刷に比べてインキ塗布量が少なく、乾燥が遅い水性インキを使用した際にも、乾燥エネルギーを抑制でき生産性(高速印刷)が優位であることなどによります。一方、インキ塗布量が少ないため高濃度・高精細印刷が難しく、印刷品質がグラビア印刷に比べ劣るため、その改善が求められています。

この度の新製品は、当社が保有する配合技術と分散技術を駆使し、印刷適性を損なうことなくインキの高濃度化に成功したことで、印刷品質をグラビア印刷と同等レベルにまで高めることを可能にしました。また、バインダーとなる樹脂を構造から見直し、インキ高濃度化によるラミネート時の接着強度低下を防ぐとともに、版から基材へインキ転移後、版面に残ったインキの再溶解性を高めることで印刷品質の安定化を図るなど、安心と信頼を生む使い易さを実現しました。

 

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マリーンフレックスLM を使用した印刷物

 

当社グループでは、同新製品を戦略製品として位置付け、深刻な環境問題を背景としたVOC規制などにより、水性インキなど環境対応インキ市場の急激な拡大が期待できる、中国やインドをはじめとしたアジア地域を中心に拡販を積極的に進めていきます。
当社グループは、新製品の拡充などによりフレキソインキ事業を強化し、中期経営計画「DIC108」で掲げるパッケージ関連材料(グラビアインキ、フレキソインキ、ラミネート接着剤、フィルム)において、2016 年からの3 年間で売上高を2015 年比で500 億円増加させる計画です。

 

※スイス条例:Swiss Ordinance §817.023.21 Annex6
食品非接触の印刷インキを含む包装材料のポジティブリストと、包装材料からの化学物質溶出量を規制するスイス連邦の条例。厳しい基準を設定しているため、世界基準となっている。

 

◆お客様からのお問い合わせ    DIC グラフィックス㈱リキッドカラー事業部  TEL 03-6733-5060

共同印刷、「読みやすい紙面」提案する組版サポートツール開発(12/20)

共同印刷(株)(藤森康彰社長)は、印刷紙面の文章レイアウトを分析し、より読みやすい紙面を提案する「組版サポートツール」を、東京女子大学の小田浩一教授との共同研究で開発した。同ツールの使用により、年代に合わせた「読みやすい印刷物」の作成が可能となる。
  同社は、この「組版サポートツール」を、小さくても読みやすいUDフォント「小春良読体(こはるりょうどくたい)」、高齢者の色の見え方を考慮して読みやすい配色に色変換する「配色サポートツール」とともに活用し、「より読みやすい印刷物」の提案に取り組んでいく。

 

 印刷物は、製品の説明書や販促物など多様な場面で用いられているが、限られたスペースに必要な情報を記載するため文字が小さくなり、高齢者にとっては読みづらいという課題があった。
  また、文章レイアウトについても、紙媒体になじんだ高齢者とスマートフォンの画面に慣れた若年者では読みやすいと感じるデザイン特徴が異なる可能性もある。

 こうした点を解決し、”利用者の年代を考慮した読みやすい文章レイアウト”を学術的根拠に基づいて実現するため、東京女子大学の小田研究室と共同研究を行った※。その結果、若年者と高齢者では読みやすい行長・行間に違いがあることが明らかとなった。

 

 この研究を元に開発したのが、利用者の年代を考慮して、横書き文章のレイアウトの読みやすさを評価する「組版サポートツール」だ。本ツールでは、対象のPDFから文章を抽出し、行長・行間・文字サイズによる読みやすさを年代別に分析し、読みにくいと判断された文章に対する改善案が提示できるため、ターゲット年代に合わせた”より読みやすい印刷物”の作成が可能となる。現在は、同社が小田研究室と共同開発したUDフォント「小春良読体®」を使用した文書のみ分析が可能だが、順次、他のフォントにも対応していく予定だ。
※年代によって読みやすい文章レイアウトの特徴に違いがあるかを調査するため、被験者の年代に応じて文字サイズを最適化したうえで行長と行間を変更した文章を各種用意し、読書評価実験を実施

 

医薬品パッケージでの利用イメージ ※60代をターゲット年齢に設定し、評価

 「組版サポートツール」評価前のレイアウトspacer

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「組版サポートツール」の評価を反映したレイアウト

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富士ゼロックス、「戸田浦における露国軍艦建造図巻」複製(12/16)

富士ゼロックス(株)(栗原博社長)は、伝統文化継承に貢献する活動の一環として、公益財団法人東洋文庫(東京都文京区、槇原稔理事長)にて東洋文庫が所蔵する「戸田浦における露国軍艦建造図巻」の複製を製作し、12月16日、贈呈式を行った。同複製品と同様のものが、12月15日にロシア連邦のプーチン大統領に安倍首相から贈呈された記念品の1つとして選ばれた。

 

  今回手掛けた「戸田浦における露国軍艦建造図巻」は、伝統文書固有の色彩や光沢、経年変化による独特の風合いがあり、このような色彩を複合機で和紙に忠実に再現するには、高度な複写技術が要求される。製作にあたっては、電子化した画像情報を印刷に適した形式に色変換し、原本に忠実に再現する独自のカラーマネジメント技術を活用した。また、自社のグラフィックアーツ市場向け高画質フルカラー複合機DocuColor 1450 GAを活用し、表面に凹凸があり、含水量の異なる和紙にトナーを定着させるための特殊な設定を加え、複製品を製作した。

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日印産連、第16回印刷産業環境優良工場表彰-12月より募集開始(11/30)

(一社)日本印刷産業連合会(日印産連、山田雅義会長)は、第16回印刷産業環境優良工場表彰制度の応募工場の募集を12月1日より開始する。

  同制度は、印刷産業界における各企業の環境問題に対する取り組みを促進するとともに、印刷工場の環境改善および印刷企業に対する社会の一層の支持・理解を獲得することを目的に平成14年からスタート。経済産業省の支援を受け、過去15回、延べ241工場が受賞している。
  今回の第1次審査の応募受付は、平成28年12月1日から平成29年2月3日まで。また、第2次審査応募受付期間は、平成29年2月20日から4月21日となっている。第1次審査を通過した工場が第2次審査の応募資格があり、過去受賞工場は第2次審査から応募することができる。また、昨年につづき印刷産業全体の90%以上を占める従業員規模29人以下の事業所(企業全体で49人以下)を対象に、小規模事業所振興部門も設置し、表彰する。

  応募に関する詳細は、日印産連ホームページまで。

技能五輪、印刷種目・日本代表に早瀬選手が正式決定(12/16)

第44回技能五輪国際大会(アブダビ大会)の印刷職種・日本代表候補として、(一社)日本印刷産業連合会(日印産連、山田雅義会長)が、中央職業能力開発協会に推薦していた亜細亜印刷(株)の早瀬真夏さんが、このほど代表選手として正式に決定。

12月14日には、クロスウェーブ船橋(千葉県船橋市)において、日本代表決定通知書授与式が行われ、早瀬選手も出席した。

  正式決定を受け、日印産連では、強化検討委員会を設置し、早瀬選手の金メダル獲得強化に向け、全面的にバックアップしていく予定。
  なお、アブダビ大会の印刷職種では、オーストリア、ベルギー、ブラジル、スイス、中国、コロンビア、ドイツ、フィンランド、フランス、グルジア、香港、イラン、日本、ロシア、ザンビアの15ヵ国がエントリーしている。

 

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正式に日本代表となった早瀬選手

凸版印刷、出版生産拠点を再構築 – 川口工場に100億円投資(11/28)

凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、出版印刷分野の総合生産拠点である川口工場(埼玉県川口市)に約100億円を投資し、新棟を建設するとともに、同工場内の印刷・製本設備を集約した最新の統合生産ラインを導入。12月から稼働を開始する。

  今回同社では、大きく変化する出版市場環境に迅速に対応するため、点在していた印刷、製本設備を集約・更新し、川口工場を出版印刷分野の総合製造拠点として再構築した。最新設備の導入により、雑誌、書籍、コミックス、すべての出版物の一貫生産体制を強化するとともに、さらなる生産の効率化、短納期対応、小ロット多品種対応を実現した。
  さらにエネルギー利用状況、生産状況の見える化や、人・モノ・作業の管理強化によるセキュリティ性を向上させる。

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 同社は、2011年に第1期としてオフセット枚葉印刷機を効率化、今回の第2期では最新のオフセット輪転印刷機の導入を中心に改善を実施。今後もさらなる再構築を進め、デジタル生産拠点である板橋工場と密接に連携することで、電子書籍などデジタル化が加速する市場環境の変化により多様化するニーズに柔軟に対応していく方針。

印刷博物館 企画展「武士と印刷」開催

印刷博物館では2016年10月22日(土)より企画展「武士と印刷」を開催します。武士の展覧会といえば、刀や甲冑がおなじみです。しかしそれだけではありません。

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意外なことに、印刷物を作らせた武士たちがいます。その代表は、徳川家康です。没後400年を経た今、企画展「武士と印刷」ではあらためてその印刷事業を取り上げます。同時に、特に戦国時代や江戸時代の武将、将軍、藩主で印刷物を製作させた人たちにも焦点を当て、武士による印刷物を幅広く展示します。

 

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(歌川国芳『稲葉山中におゐて荒猪を生捕たる強勇を大将の目にとまり臣下とす』 1847~1852年頃)

 

 

 

 

 

 

 

 

江戸時代は、武士の印刷があった一方で、武者絵と呼ばれる浮世絵が人気を集めました。なかでも歌川国芳が描いた武者の姿は、躍動感に溢れ、人々を魅了しました。ところが、武者絵に描かれた武士のイメージは、同時代の印刷物を作らせた武士たちとは異なります。「摺られた武士」と「刷らせた武士」との間には、驚くほどのギャップがありました。

 

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(『泰西輿地図説』 1789年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武士たちが全国的に個性豊かな印刷を行ったことは、あまり知られていない日本史の一面です。本展では、「戦」が本分であった武士が、「知」による活動(=印刷)を行っていた事実を紹介します。徳川家康が目指し、続く武士たちが実現させた文治政治には、「印刷」が深く関わっていたことを考えていきます。

 

 

会 期 2016年10月22日(土)~2017年1月15日(日)
休館日 毎週月曜日
(ただし1月9日(月・祝)は開館。12月29日(木)~1月3日(火)、1月10日(火)は休館)
開館時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
入場料 一般500円、学生300円、中高生200円、小学生以下無料
※20名以上の団体は各50円引き
※65歳以上の方は無料
※身体障害者手帳等お持ちの方とその付き添いの方は無料
※11月3日(木・祝)文化の日は入場無料