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キヤノンとハイデルベルグ社が枚葉インクジェット印刷機のグローバル業務提携に合意 商業印刷分野の販売活動を強化

キヤノン株式会社のグループ会社であるキヤノンプロダクションプリンティング(Canon Production Printing Holding B.V.、本社:オランダ・フェンロー、CEO:吉田智、以下「CPP社」)とHeidelberger Druckmaschinen AG(本社:ドイツ・ハイデルベルグ、CEO:Ludwin Monz.、以下「ハイデルベルグ社」)は、商業印刷分野における枚葉インクジェット印刷機の販売に関するグローバルでの業務提携について2024年5月17日に合意しました。


マニュアルやパンフレット、書籍などの制作を扱う商業印刷分野では、顧客ニーズの多様化と短納期化に対応するため、多品種・小ロットでの印刷を実現するデジタル印刷の需要が拡大しています。デジタル印刷へのシフトにより大きな成長が見込まれる商業印刷分野を成長領域と捉え、キヤノンはCPP社とのシナジーを発揮しながら、プリンティンググループの総力をあげて製品ラインアップの強化・拡充を進めています。ハイデルベルグ社は、オフセット印刷分野で170年以上の歴史を持ち、世界トップシェアを誇る枚葉オフセット印刷機を中心に、グローバルに幅広い顧客基盤を持っています。

今回の業務提携により、CPP社はハイデルベルグ社にB3サイズ対応の枚葉インクジェット印刷機および世界最大規模の国際印刷・メディア産業展「drupa 2024」(※1)で参考出展するB2サイズ対応の枚葉インクジェット印刷機(2025年内に発売予定)を提供し、ハイデルベルグ社はこれらをハイデルベルグブランドで販売します。これにより、ハイデルベルグ社は商業印刷事業者のニーズに応じて、オフセット印刷・デジタル印刷双方の幅広い製品ポートフォリオを提案できるほか、CPP社の印刷機をハイデルベルグ社の印刷アプリケーション「Prinect」とも連携することで、オフセット印刷とデジタル印刷で異なるワークフローをシームレスに統合したソリューションを提供することができます。ハイデルベルク社の高速・大量印刷を実現するオフセット印刷機と、CPP社の多品種・小ロット印刷を提供するデジタル印刷機と組み合わせることで、お客様の収益性や生産性のさらなる向上に貢献します。

今後も、両社がそれぞれの分野で培ってきた技術力や販売網を活用し、商業印刷分野の新たな可能性を切り開いていきます。


キヤノンプロダクションプリンティング社概要

1.会社名 キヤノンプロダクションプリンティングホールディングスB.V.
2.代表者 吉田智(代表取締役社長CEO)
3.所在地 オランダ・フェンロー
4.設立年月 1877年
5.事業内容 プロダクションプリンティング関連のハードウエア・ソフトウエアの開発・製造・販売

ハイデルベルグ社概要

1.会社名 Heidelberger Druckmaschinen AG
2.代表者名 Ludwin Monz.(CEO)
3.所在地 ドイツ・ハイデルベルグ
4.設立年月 1850年
5.事業内容 商業印刷向けのハードウエア・ソフトウエアの開発・製造・販売


※1. 会場:デュッセルドルフ見本市会場(ドイツ)、会期:2024年5月28日(火)~6月7日(金)


関連情報
キヤノンプロダクションプリンティングホールディングスB.V.
Heidelberger Druckmaschinen AG

DNP、文化施設「市谷の杜 本と活字館」で「発見!雑誌づくり工場(無線とじ編)」展を開催

DNPの工場に密着して雑誌づくりの工程を楽しく学べる企画展

大日本印刷株式会社(DNP)は、活版印刷と本づくりをテーマとした自社運営の文化施設「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区)で、小学生を主な対象にした企画展「発見!雑誌づくり工場(無線とじ編)」を2024年6月8日(土)~10月14日(月・祝)に開催します。


【企画展「発見!雑誌づくり工場(無線とじ編)」について】

本企画展では、登山専門総合誌『山と溪谷』2024年5月号(株式会社山と溪谷社)の、印刷から製本までの製造工程をイラストや動画で来館者にわかりやすく紹介します。雑誌が完成するまでの、臨場感がある工場の映像は必見です。

また、さまざまな印刷手法や色の掛け合わせの仕組みなど、印刷に関する基礎知識も解説付きで紹介します。主な対象である小学生に向けて、全ての解説文に読み仮名を振るなど、夏休みの自由研究にも活用しやすい展示にしています。

DNPの工場で使っている制服を着て写真が撮れるコーナーも用意しています。子どもも大人も楽しめる、知的好奇心をくすぐる企画展です。

会 期 : 2024年6月8日(土)~10月14日(月・祝) 10:00~18:00
会 場 : 「市谷の杜 本と活字館」 2階展示室(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)
休館日 : 月曜・火曜(祝日の場合は開館)
入場料 : 無料
主 催大日本印刷株式会社 「市谷の杜 本と活字館」
特別協力株式会社山と溪谷社山と溪谷』編集部


表紙の印刷から製本まで、雑誌を作るプロセスを紹介


■「市谷の杜 本と活字館」について

DNPが運営する「市谷の杜 本と活字館」は、活版印刷の職場の一部を再現し、文字のデザインから、活字の鋳造、印刷・製本までのプロセスを展示・紹介する“リアルファクトリー”です。昭和初期の印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿なども、実際の動きがわかる“動態展示”の形で公開しているほか、活版印刷のモノづくり体験ができる工房を備えており、参加型ワークショップも開催しています。

*「市谷の杜 本と活字館」のWebサイトURL → https://ichigaya-letterpress.jp/

※事情により、事前の告知なく、開館時間の変更や臨時休館、イベントなどの中止を行う場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載された内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

奥村印刷、IPA2024 Global「サステナビリティ」部門で第1位を獲得

取締役常務執行役員 山田秀生が表彰式に出席 ~印刷技術の可能性を広げる新商品が、国際的な評価を獲得~

株式会社奥村印刷(本社:東京都北区、代表取締役社長:奥村文泰)は、世界的な評価機関であるIPA2024 Globalにおいて、「サステナビリティ」部門で第1位を獲得いたしました。この栄誉は、当社の「折り紙食器 beak」が持つ環境への配慮と革新的なデザインが国際的に認められた結果です。


表彰式の詳細

5月31日にハイアットリージェンシーデュッセルドルフで開催される、富士フイルムビジネスイノベーション カスタマーフォーラムでのスピーチとIPA2024 Global の表彰式に、弊社取締役 常務執行役員である山田秀生が開発者として出席し、受賞の喜びを語ります。

入賞作品は、5/28-6/7までドイツ デュッセルドルフで開催されるdrupa会場富士フイルムブース内に展示予定です。

【災害備蓄用 紙製食器 beak(ビーク)】 糊や接着剤を使わない組立式の折り紙食器

シートに切れ込みと筋押し加工をすることで、糊や接着剤、留め具などを使わずに、強固な組み立て式の紙容器を実現した。厚さ0・42ミリメートルのA4判で、環境に配慮した耐水耐油耐熱用紙を採用した。非使用時はシート状でかさばらず、100人分の食器も厚さ4.5センチメートル。梱包時の緩衝材も不要で、大量備蓄や搬送性に富むため、防災用品として優れている。カップ、カトラリー付きの皿、丼を考案し、汁物を含むあらゆる料理に適応する容積、強度を持たせた。



■本件に関するお問い合わせ先
奥村印刷株式会社
〒114-0005東京都北区栄町1-1
Tel:03-5390-6211 E-mail:info@okum.jp

SCREENグラフィックソリューションズ、ドイツ・CGS社をグループ会社化

株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)はこのほど、カラー技術を駆使した商品の開発・販売を手掛けるCGS ORIS GmbH(本社:ドイツ・ハインブルク、President:Bernd Rückert氏/以下、CGS社)をSCREEN GAのグループ会社としたこと、および同社のCOO(最高執行責任者)として、連(むらじ)国男を任命したことをお知らせします。



CGS社は1985年の設立以来、カラーマネジメントやデジタル校正におけるソフトウエア製品の開発・販売をグローバルに展開しており、カラー技術分野の世界的なリーディングカンパニーです。CGS社とSCREEN GA(旧・大日本スクリーン製造株式会社の印刷製版機器事業部門)は1991年以来、スキャナーとレコーダーシステムに関するカラー技術の協力をはじめ、OEM製品の提供を含むビジネス上の関係を築いてきました。

なお、連国男はSCREEN GAにおいて、「Truepress JET 520HD」など主力製品の開発責任者を務めた実績から、CGS社のCOOとして両社間の事業シナジーをより一層高めてまいります。

今後、CGS社が持つカラー技術を、SCREEN GAのインクジェットデジタル印刷機「Truepressシリーズ」やワークフロー製品のカラーマネジメントのコア技術と融合させ、スキルレスでの印刷技術の実現へと、革新的に進化させていきます。また、CGS社の製品と、SCREEN GAの「EQUIOS」をはじめとするワークフロー製品との連携を強化し、アナログ印刷、デジタル印刷、および双方の印刷の長所を活用するハイブリッド運用など、さまざまなワークフローにおいて、カラーマネジメントソリューションを一段と強化していきます。

* TRUEPRESS、Truepress JET、EQUIOSは日本またはその他の国における(株)SCREENホールディングスの商標または登録商標です。


本件についてのお問い合わせ先
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
ビジネス統轄部 販売推進部
Tel: 075-414-7709
URL:www.screen.co.jp/ga/

2023年

2023年ニュースラウンジ  ※リンク先のページの一部は終了し、表示できない場合があります。

2024年3月
2024年1月
2023年11月
2023年10月
2023年9月
2023年8月
2023年7月
2023年6月
2023年5月
2023年4月
2023年3月
2023年2月

図書印刷、「TOPPANクロレ株式会社」に社名変更

グループシナジー最大化を目指し、新ビジョンの下、新たなスタートへ


TOPPANホールディングスのグループ会社である図書印刷株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:川田 和照)は、「ものづくりのDNAで、コミュニケーションをカタチづくる」というビジョンを新たに策定し、2024年7月1日より社名を「TOPPANクロレ株式会社」(英語名:TOPPAN Colorer Inc.、以下 TOPPANクロレ)として事業活動を開始します 。


「クロレColorer 」はフランス語で「色」や「彩り」を表します。この言葉に、世の中の彩りを豊かにしていきたいという意思を込めました。

TOPPANクロレは、TOPPANグループがこれまで培ってきた情報系印刷・出版製造における高い技術力や精神性を未来まで受け継ぎ、コミュニケーションの新しい在り方を提示し、TOPPANグループにおける情報系印刷事業を牽引する存在として、グループシナジーの最大化を図っていきます。


* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

KOMORI 、100周年記念ハウスノートが最優秀ハウスノートアワードを受賞

株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)(以下、KOMORI)は、KOMORI 100周年記念ハウスノートが、「High Security Printing EMEA」にて最優秀ハウスノートアワードを受賞したことをご報告いたします。

  KOMORI100周年記念ハウスノート


3月4日~6日、ブルガリア・ソフィアにて、世界各国の中央銀行及びセキュリティプリンター、業界のサプライヤーが一堂に会するカンファレンス「High Security Printing EMEA」が開催され、2023年にKOMORIが発行した100周年記念ハウスノートが2024年度のThe Best New Housenote award(最優秀ハウスノートアワード)を受賞しました。

ハウスノートとは、本物の銀行券と同じセキュリティープリントテクノロジーを用いて印刷された、特殊印刷サンプルです。用紙やインキも本物と同じものを使い、印刷機械サプライヤーなどが販売促進のために作成しています。

100周年記念ハウスノートは、”Power to the Print” をコンセプトに、KOMORIがこれまで築き上げたセキュリティープリントテクノロジーを結集させたデザインとなっています。表面は、灰から蘇り永遠に生き続ける伝説の不死鳥「フェニックス」と富士山、当社会長 小森善治のポートレートのイメージで構成され、裏面は、つくばプラントと2羽のフェニックス、桜、そして絵柄の組み合わせが一枚一枚異なる5体のフェニックスの折り紙が描かれています。

印刷は、2023年にオープンしたKGC-S(Komori Global Center-Security)のオフセット印刷機カレンシー LC、凹版印刷機カレンシー IC、デジタル印刷機インプレミアIS29sにて行われました。オフセット印刷では、5色のUV発光インキを含む17色印刷、凹版印刷では、5色印刷とインキを入れずに凹版を強圧で押し付けるブラインドエンボス、デジタル印刷機では、ナンバリングと番号に紐づいた折り紙のフェニックスを可変で施しました。

このハウスノートは、紙、インキ、デザインおよびセキュリティシステムにおいて、KOMORIとパートナーシップを結ぶ各社の協力を得て制作され、高いレベルの偽造防止技術を実現しています。この各社とのコラボレーションを通じて、デジタル印刷、およびスマートフォンのアプリを使用した認証機能等の最新技術と実績のある偽造防止技術を組み合わせた表現を可能にしており、今後の偽造防止技術の可能性を示すことができました。

受賞にあたっては、銀行券にはまだ導入されていないデジタル印刷技術を、既存の銀行券印刷技術と組み合わせたことで、銀行券の未来が描かれている点が注目されました。特に、デジタル印刷技術による独特の波形ナンバリングとその番号に紐づいて変化する絵柄により、銀行券一枚一枚が唯一無二のデザインを有していることが評価されました。

受賞トロフィー

竹尾、「文豪×文庫 夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁 新しい100冊」展を見本帖本店にて開催

日本図書設計家協会の装丁家・装画家が、
ファインペーパーを用いてオリジナル文庫カバーを約100点制作。


見本帖本店展示
「文豪×文庫 夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁 新しい100冊」

株式会社竹尾(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 竹尾稠)は一般社団法人日本図書設計家協会との共催で、ショールーム「見本帖本店」にて、6月10日より「文豪×文庫 夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁 新しい100冊」展を開催いたします。

夏目漱石『こころ』(1914年)、林芙美子『放浪記』(1930年)、萩原朔太郎『猫町』(1935年)。時代を超えて読み継がれる名作3作品をテーマに、日本図書設計家協会を中心とした装丁家・装画家が、オリジナルデザインの文庫カバーをファインペーパーを用いて約100点制作し展示します。


夏目漱石『こころ』(1914年)、林芙美子『放浪記』(1930年)、萩原朔太郎『猫町』(1935年)/いずれも岩波文庫

また、会場では『こころ』初版本など名作3作品の装丁の変遷も展示。新たに引き出された文豪作品の魅力とともにぜひご覧ください。

オリジナルデザインの文庫カバーを販売

岩波文庫『こころ』『放浪記』『猫町 他十七篇』に、本展オリジナルデザインの文庫カバー約100種のなかから、お好きな1種をお付けして会場限定販売いたします。
・夏目漱石『こころ』+カバー       800円(税込)
・林芙美子『放浪記』+カバー      1,400円(税込)
・萩原朔太郎『猫町 他十七篇』+カバー  700円(税込)
また、「オリジナル文庫カバー全種セット」(税込7,000円 / 学割3,500円)も数量限定販売いたします(全種セットに岩波文庫は付属しません)。

朗読会「文豪×文庫 —聴いて感じる文豪の世界—」

関連イベントとして、朗読会を予定しています。夏目漱石『こころ』、林芙美子『放浪記』、萩原朔太郎『猫町』の3作品の一節を俳優・朗読家の河崎早春氏と藤本至氏が表現豊かに朗読します。

朗読会「文豪×文庫 —聴いて感じる文豪の世界—」
日時:2024年6月28日|金|18:00-19:30(17:30開場)
5月末に竹尾コーポレートサイトにて受付開始予定です(無料・予約制・先着順)

開催概要

展示会名:「文豪×文庫 夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁 新しい100冊」
会期:2024年6月10日|月|―7月19日|金| 11:00-18:00
   土日祝/休 ※6月28日|金|は17:00まで
会場:株式会社竹尾 見本帖本店 map
   〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3 Tel. 03-3292-3669
入場:無料
共催:一般社団法人日本図書設計家協会、株式会社竹尾
協力:株式会社岩波書店、関西美術印刷株式会社、新宿区立新宿歴史博物館、特種東海製紙株式会社、萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館
展示会ページ:https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20240610.html

株式会社竹尾
お問い合わせ先:竹尾 見本帖本店
03-3292-3669 11:00-18:00 土日祝・休

平凡社地図出版 、ありそうで、じつはなかった!  書籍地図帳と同じ感覚で使える教育用デジタル地図を無料で公開

デジタル地図 for Schoolを地理院地図のビューア(https://maps.gsi.go.jp/)で外部タイルとして読み込んだところ。

「デジタル地図帳 for School」は、簡単な設定で、「地理院地図」のビューアやleaflet.jsで読み込めるオープンデータの地図タイル(※1)です(地理院地図の場合は、外部タイルとして指定するだけ)。教育や学習での利用を念頭に、各ズーム段階によって地図上の情報を最適化しているので、既存の公開タイルと比較して、低いズームレベル(※2)でも、地図として違和感がすくないという点が特徴です。2024年5月8日より無料公開しており、どなたでも自由にお使いいただけます。公開は、日本はズームレベル9まで、世界はズームレベル5まで。具体的な使用方法や利用規約は当社ホームページをご覧ください。

(※1) 地図タイル:データ容量が大きな地図データを、ネット経由で効率的に使うための技術のひとつです。大きな地図を細かな正方形タイルに分割し、地図表示に必要な部分だけをブラウザなどのクライアントに読み込むことで、ユーザーの表示待ち状態をできるだけなくすことを目的としています。

(※2)ズームレベル:実際の地球と地図の大きさの比率を示す「縮尺」とは異なり、デジタル地図の詳細さを示す指標です。ズームレベル0では地球全体が1枚の地図タイルで表されます。ズームレベルを1に上げると、地図は4つのタイルに分割され、各タイルは前のレベルより詳細な情報を表示できます。このように、ズームレベルを1つ上げるごとに、タイルを縦横それぞれ2倍の枚数にしていくので、計算上の枚数は4のズームレベル乗となります。ズームレベル18では、個々の建物の形が識別できるほど詳細な情報を表現できますが、計算上では4^18=約687億枚のタイルが必要です。この仕組みによって、ユーザーは、ズームレベルが高いほど、より多くの情報を地図上で見ることが可能になるわけです。

なぜ教育用に新しいデジタル地図が必要なのか?

現在ネットで公開されているデジタル地図は、目的地へのルートを見つけたり、店を探したりするのに便利なものです。地名やランドマーク、店舗情報の収録数だけを比較すれば、それらの地図は、私どもが今回作った地図よりも何百倍、何千倍という情報を持っています。それなのに、屋上屋を架すように、いまさらデジタル地図を公開するのはなぜでしょうか。これは、当然の疑問だと思います。以下の地図をご覧ください。

左:Google Map、右:デジタル地図 for School


左がGoogle Map、右が今回リリースする教育用デジタル地図です。比較しやすいように、2つのデジタル地図を、学校で使っている地図帳と同じような縮尺で表示してみたものです。二つの地図がほぼ同じ縮尺でほぼ同じ領域を表示していることがおわかりいただけると思います。一目瞭然ですが、たくさんの情報を持っているはずのGoogle Mapが、教室でよく使われている縮尺(おおよそ、50万分の1~100万分の1)になると、地図上の情報量が極端に減ってしまっています。

これは、いままでのデジタル地図が、お店探しや詳細地形を見せるために最適化されたものであり、そこへ至る途中の縮尺で表示される地図は、いわばインデックスのような位置づけになっているからです。

今回、当社が公開するデジタル地図は、この「インデックス」領域の地図を充実させました。なぜなら、どの縮尺の地図も学習用には必要だからです。社会科の学習においては、はじめは身近な地域から学び、市区町村→都道府県→日本→世界と学習段階に応じて地図のスケールがあがってきます。また、地域の文化や自然の概要、都市間同士の結びつき、人の移動や物流などを学習するためには、それぞれに適した地図の範囲があります。このような学習の場面を想定しつつ、従来から学校の現場で使われてきた冊子地図帳を使い勝手そのままでデジタル化したという点で、ユニークなデジタル地図です。

製作にあたって心がけたこと

教育用のデジタル地図の製作にあたって、冊子の地図帳と同じような使い勝手を目指しました。教育や学習用の地図には、縮尺ごとに子どもたちに何を伝えるかというポイントと主題があります。また、学習指導要領にも則ったものである必要があります。それらを地図上で実現するために、長年、学校用の地図帳を作ってきた弊社のノウハウを注ぎ、今後も、どんな場面でも、誰でもが利用できる学習用地図の開発、提供を続けていきます。

今後の展開

有料になりますが、各種の拡張やサポートをご要望に応じてご提供する予定です。

  1. さらに詳細な地図タイルのご提供、製作(日本はズームレベル11[約29万分の1程度の縮尺に相当]まで、世界は7[約450万分の1程度の縮尺に相当]まで)。
  2. 統計データを一般図地図タイルに重ねて表示する(たとえば、都道府県別の統計情報を図形表現(円)で日本地図上に表示する、など)。
  3. 地名検索を可能にするGeoJSONデータの提供。
  4. カスタマイズ地図タイルの製作(たとえば、小学校の学習に必要な身近な町や村の地図、絵記号での産業分布、歴史関連事項、世界遺産・ラムサール条約登録地の分布、国立国定公園・ジオパーク認定地の範囲、発電所の分布、活火山・断層の分布、天然記念物の分布、動植物の生物分布など)
  5. 地図にインタラクティブな仕組みを導入する。たとえば、ポップアップによる地名の読みや情報の表示、音声による地名読み上げ、などが可能です。
  6. Leaflet.jsを使った地図サーバー立ち上げのサポート。

    また、すでにジャパンナレッジSchoolで、「デジタル地図帳for School」を応用した「学習地図ライブラリ 主題図編」というサービスも展開しております。これも併せてのご利用をご検討ください。

開発担当者のコメント

デジタルコンテンツ部部長 原田康介
冊子の地図帳を数多く制作してきたノウハウとこれまでに蓄積されたデータが、紙媒体にとどまらず多用途に役立てられるのではないか……、そんな着想から生まれたサービスです。印刷用でしかなかったデータを、拡張性のあるGISデータへ昇華させるには膨大な処理が必要でしたが、「地図帳」らしい見た目が再現できたと確信しています。
 コラム「日本地図帳データ、GIS化作業が大詰めを迎えています」

デジタルコンテンツ部主任 村上弘明
「紙の地図帳を地図タイルとして再現させる」という目的を達成させるためには、一般的なGISデータとはまったく異なる構造にする必要があり、その点がたいへん苦労しました。データの更新が比較的容易であるため、今後のバージョンアップにもご期待いただければと思います。

地図タイルの仕様

データ形式: ラスター(png)
大きさ: 256×256 px
タイル方式: XYZ方式
解像度: 96 dpi
投影法: EPSG3857(Webメルカトル)
Zoom Level: 日本(0~9)、世界(0~5)

株式会社平凡社地図出版について

株式会社平凡社の創業者下中彌三郎は、平凡社が作っていた「百科事典」に、欧米に負けないきれいに彩色された地図を付けたいと考え、1954年に日本地図研究所を設立しました。当社は、その下中彌三郎の意志を継ぎ、先の日本地図研究所を前身とし、1980年に株式会社として創業した会社です。近年は、百科事典だけではなく、地理の教科書や学校用地図帳などの制作にも深く関わっています。

当社は、『日本大地図帳』『世界大地図帳』『プレミアムアトラス 日本地図帳』『プレミアムアトラス 世界地図帳』(いずれも平凡社刊)などの地図帳の制作で、すでに40年以上の実績を持っています。教育用地図も、大手教科書会社からの受注は40年以上続いています。また、通販会社のために制作をした『日本大地図』(「日本分県大地図」1冊、「日本名所大地図」2冊の3冊セット)は、「詳しくは明日の朝刊で!」というテレビコマーシャルで広く認知されました。2001年から23年にわたり販売し続け、たいへん多くの読者に恵まれました。

【会社概要】
社名:平凡社地図出版 ホームページ
所在地:東京都 千代田区 九段南 3丁目1番地1号 久保寺ビル5階
代表取締役:西田裕一
事業内容:地図製作および販売
設立:1980年3月

* 本ニュースリリースに記載された内容は、発表日現在のものです。予告なしに変更されることがあります。

グラフィック 、アクリル素材に写真やイラストが映える、「アクリルボード印刷」をリリース

株式会社グラフィック(本社:京都市伏見区、代表取締役社長:西野能央)はネット印刷事業にて、「アクリルボード印刷」をリリースしました。最大A3サイズの透明なアクリル板にお好きな写真やイラストを印刷でき、フォトフレームやアートパネルとしてご利用いただけます。


 
 サービス詳細はこちら 



■写真やイラストを飾れる、スタンド付きアクリルボード

「アクリルボード印刷」は、光沢のある透明なアクリル板にお好きな写真やイラストを印刷できる商品です。アクリルならではの透明感がデザインを引き立て、近年人気の”推し活”グッズとしても活用いただけます。専用のアクリル製スタンド脚が付属しているので、そのまま組み立てて飾ることができます。

近年人気の”推し活”グッズとしても活用いただけます


サイズはポストカードサイズ(100×148mm)からA3サイズ(297×420mm)までの7種類をご用意。B5サイズまでは3mm厚、A4サイズ以上は5mm厚の2種類のアクリル板を採用。大きなサイズならしっかりとした厚みで高級感が出るため、ウェルカムボードのような記念品にもおすすめです。

アクリルボードのサイズ比較と、付属の専用アクリル製スタンド脚



【サイズ展開】

●透明アクリル3mm厚
・ポストカードサイズ(100×148mm)
・B6サイズ(128×182mm)
・A5サイズ(148×210mm)
・B5サイズ(182×257mm)

●透明アクリル5mm厚
・A4サイズ(210×297mm)
・B4サイズ(257×364mm)
・A3サイズ(297×420mm)


▼商品ページ:

アクリルボード印刷
https://www.graphic.jp/lineup/acrylic_board

アクリルボード(同人印刷所 コミグラ)
https://www.graphic.jp/comic/lineup/acrylic_goods/board

■高画質な7色印刷と、滑らかなカット面

アクリルボード印刷は、CMYK4色に、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラックの3色を加えた高画質7色印刷を行うため、細部まで鮮明で色鮮やかな表現が可能です。RGBデータの入稿にも対応し、ビビッドな写真やイラストも鮮明に再現します。
また、四隅の角には全サイズ共通で半径3mmの角丸を施し、アクリルの切り口は「アイスメルトカット」と呼ばれるレーザーカット方式を採用。つるつるとした滑らかな断面がアクリルの透明感を際立てます。

高画質な7色印刷と、アイスメルトカット方式による滑らかなカット面

【参考価格】
・アクリルボード印刷 ポストカードサイズ(100×148mm)
片面カラー/12日納期/100部ご注文の場合
1個あたり 916.5円
※2024年5月現在

■株式会社グラフィックとは

「情報技術とコミュニケーションで、社会の進歩と発展に貢献する。」という理念のもと、印刷やクリエイティブ事業を通してお客様にとって本当に価値があるサービスを追求します。ネット印刷事業ではお客様のニーズに応じたきめ細かなサービスと高い印刷品質の追求を徹底。プロのデザイナー様からも高い評価をいただき、多数のお客様にご利用いただいています。

■株式会社グラフィックについて
名称   : 株式会社グラフィック
代表者  : 代表取締役 西野 能央
所在地  : 〒612-8395 京都市伏見区下鳥羽東芹川町33
設立   : 1989年11月
事業内容 : ネット印刷事業、クリエイティブ事業
資本金  : 9,500万円
URL   : https://www.graphic.jp


■本リリースについて
本リリースに記載されている内容お​​よび情報については、​​市場動向、社会状況、経営方針の変更等により将来的に変わる可能性があります。記載の会社名、および商品名、ウェブサイトのURL等は、​本リリース発表時点のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。​​ここに記載されたすべての会社名と製品名は認識目的でのみ使用され、それぞれの所有者の財産です。