「協会情報」カテゴリーアーカイブ
page2022リアル展示会会場における感染症拡大防止対策について
2月2日(水)~4日(金)に東京・池袋のサンシャインシティで開催予定のpage2022リアル展示会における、感染拡大防止対策についてまとめました。
1. 主催者として実施する感染症拡大防止対策
・来場者へのマスク着用の徹底/会場入口での検温の実施/手指消毒液の設置
・適切な身体的距離を保つための表示等の設置
・三密回避の注意喚起サインの設置/館内アナウンスの実施
・入場口を限定しての入場管理
・適切な館内滞留人数の把握と入場制限の実施
・場内換気の徹底
・運営スタッフのマスク着用/手指消毒の徹底(場合によってはフェイスシールド/手袋の着用)
・来場者の個人情報の把握
2. 出展社へ依頼する感染症拡大防止対策
・説明員の連日の検温実施(37.5℃以上の方は入館いただけません)
・マスク着用と手指消毒の徹底(場合によってはフェイスシールドや手袋の着用)
・各ブースでの高頻度接触部位や運営ツールの消毒
以下は推奨事項
・説明員/運営スタッフ/施工スタッフの名簿の作成
・適切な身体的距離を保つための表示の設置やブース運営
・商談カウンターなどでの飛沫拡散防止対策
当協会として、最大限の感染対策を施し、リアル展示会の運営を行ってまいります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(page2022 事務局)
基調講演・カンファレンス・セミナー申し込みスタート
2022年1月6日からpage2022プレセミナー、基調講演、カンファレンス、セミナーの申し込みがスタートします。コロナ禍(現在)やafterコロナ(近未来)に合わせた、印刷業界に最適な内容を用意して、必ずや現在の印刷ビジネスを変えるキッカケになると思います。
さて、page2021リアル展示会が無念の中止(急に出された緊急事態宣言)に泣いたことでpage2022は何としてもリアル展示会開催したいと願っています。
page2022はpage2021用に作成した「青いリセット・ザ・フューチャー(お気に入り)」のポスターを踏襲して、色違いの「赤いリセット・ザ・フューチャー」も作成しました。評判を心配していたのですが、すこぶる良くて安心しています。二つのポスターを貼ることでリセット・ザ・フューチャーの「解」が単一のものではなく、様々な道があることが示せれば(不幸中の)幸いです。
そんな解を具体的に示してくれるのが、展示会であり、説明員との会話(議論)であり、セミナー類(プレセミナー・基調講演・カンファレンス・セミナー)、その他です。JAGATはコロナ禍で印刷業界が困難に直面した先、目指すものはサービス産業であり、その時マーケティング知識・ノウハウが大きな役割を果たすことになると考えています。
その方向性を集約しているのが基調講演です。そのものズバリのベタベタのテーマ名を付けました。「リセット・ザ・印刷ビジネス」ですが、くどくど説明しなくても理解いただけると思います。ダイレクトマーケッターの大家であるロン・ジェイコブス氏の講演を基本に、同じく大御所のシンフォニーマーケティングの庭山一郎氏、MSL代表の本間充氏(デジタルに詳しく、クライアントの立場や印刷会社の立場も理解)、そして印刷業界代表でJAGAT専務理事の郡司が「意見を言うモデレーター」として参加して、皆さんで議論したいと思います。
コロナ禍の今、印刷業界に一番必要なことは(印刷)受注です。注文さえ取れれば格好良いことにこだわらなくても何とかなるのが印刷業界です。その造注(増注)のためのカンファレンス・セミナーを数多く用意しています。セミナーの中には、割り切って「受注は他所に任せて、生産に特化する印刷ビジネス」を、ご自分の会社の目指す道とする会社もあるでしょう。
本日からプレセミナー、基調講演、カンファレンス・セミナーの申し込みが始まります。必ずや皆さんのビジネスのお役に立つと思いますので、ご聴講ください。
公益社団法人 日本印刷技術協会
専務理事 郡司 秀明
新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。コロナ禍での生活も、もうすぐ2年となりそうです。こんなに長く普通の生活ができない状況が続くことを一体誰が予想できたでしょうか? 昨年の後半を振り返れば、夏の東京オリンピック大会終了後、9月以降はワクチン接種が一層進み、新型コロナウイルスの感染者数が週を追うごとに減少し、長かった緊急事態宣言も月末に終了しました。コロナ禍での2年間を比較してみると、緊急事態宣言の出されていた期間は昨年の方が長く、材料の出荷を見てもその影響は大きく、良くなかった一昨年と比べてもさらに悪化した月もありました。10月からは徐々に経済の回復が感じられるようにもなりましたが、その一方で、それを待っていたかのように資材や原材料の値上げが次々と発表されました。原料コストや物流コストの上昇、パンデミックによる需要減などが理由とされています。一般の印刷企業は、需要減と原材料コスト上昇で板挟みの状況です。
さらに現代では地球温暖化の問題はますます深刻になっており、日本政府は温室効果ガスの削減目標を2030年度までに2013年度比で46%減(以前は26%減)としました。各企業ではこれにどのように取り組むのでしょうか。群馬県では一定以上の規模の工場には太陽光発電パネルの設置を義務化すると発表しました。東日本大震災以降、火力発電に頼ることが多い日本は世界から非難を浴びていますが、同様の問題を抱える中国では、強硬に火力発電による電力供給を制限し、各地で大停電や工場の操業短縮の事態となっています。従来の資本主義の枠組みではパリ協定で掲げた気温上昇を2℃以内に抑えるという目標は達成できないという議論が現在では主流になりつつあり、岸田新首相も新しい資本主義を掲げています。
「リセット・ザ・フューチャー」が今年もpage2022のテーマではありますが、afterコロナの世界では、業務のデジタル化が加速されコロナ以前とは違った市場ニーズへと変化してゆくと思われます。業務プロセスをDXでどれだけ自動化できるか、また、企業のマーケティング活動にどのような新しいサービスでサポートできるかが現代の印刷企業の重要な課題です。
今年のpage展は2年ぶりにリアルな展示会として開催できそうです。出展される各社からもそうした提案がいろいろされると予想されます。また、カンファレンスやセミナーはオンラインとして翌週に用意しました。感染対策には十分留意して、皆様のご来場をお待ちしています。
公益社団法人 日本印刷技術協会
会長 塚田 司郎
【マスター郡司のキーワード解説2021】レストアサービス(BNPL)
アメリカの決済サービス大手PayPal(ペイパル)が日本の新興BNPL(Buy Now Pay Laterの略で、EC市場で拡大している後払い決済のこと)Paidy(ペイディ)を2021年10月に買収したことが注目を集めた。そこで今回は、BNPLの周辺について語ってみたい。
工程で品質を作り込むセキュリティインシデント対策
情報管理は人の管理
ポストコロナで新しい生活様式「ニューノーマル」が社会に大きな変化をもたらしている中、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する一方でサイバー攻撃や情報漏洩などのセキュリティインシデントも重要視されている。日本郵便は12月15日、全国47都道府県の郵便局で延べ約29万人分の顧客の個人情報を記した書類を紛失したと発表した。紛失の内訳は、国債や投資信託の取引状況を記した書類が延べ約14万8千人分、公共料金などの払い込みを記載した書類が延べ約14万2千人分におよぶ。(2021年12月15日 日本経済新聞オンライン)原因は、職員が保存期間を間違って認識していたことや、保存用の箱の入れ間違いなどだという。工場管理でも課題となっているヒューマンエラーだ。
品質管理は人の“心” の管理
印刷ビジネスでも益々セキュリティインシデント対策は重要である。品質管理の上でも情報セキュリティは欠かせないものだ。管理の上で課題として上げられるのが人の意識だ。コンプライアンスを意識することが必要になる。そもそもコンプライアンスとは、法令遵守だけに止まらない。その概念や目的が重要で、倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうこととなっている。要するに人の“心”の問題を意味している。「良いこと」「悪いこと」の当たり前の判断力を持つことだ。その想像力を持った上で、法令を知り、順守すること、ルールを守ることが肝心だ。
工場マネジメントにおけるトヨタ生産方式では、「品質は工程でつくり込む」という考え方がある。勿論、セキュリティインシデントも含まれる。各工程での不良品を受け取らない、作らない、流さないという人の意識が土台となっている。ルール守ることは当たり前のことだが、それ以上に「顧客のために良いものを作る」「生命や安全を守る」といった目的や心が重要なのである。印刷ビジネスにおける品質管理は、時代の変化により管理する“もの”や“こと”は変わっても、人を育て、心を大切にすることは変わらないようだ。
CS部 古谷芸文