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「製版屋さんのまかない雑貨」~印刷技術を活かした商品開発~

現代の印刷ビジネスにおいては、顧客の多様なニーズに応えるとともに、新たな収益を確保するためにも新商品・新サービスの開発が求められている。去る7月4~5日の2日間、(株)日光プロセスが錆猫ギャラリー(吉祥寺)において「製版屋さんのまかない雑貨」展示・即売会を開催し、製版屋ならではの紙を使った商品を中心に展示・販売をした。
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印刷営業のDXを実現しよう

ある印刷会社の営業担当者によると、6月に入ってから、少しずつ顧客への訪問も可能になったが、主たるコミュニケーション手段はウェブツールを活用したテレワークスタイルだという。

新型コロナウイルス感染による緊急事態宣言下では、通常の経済活動ができなくなり印刷需要が減少した上に、印刷営業はお客様への訪問ができなくなって、受注活動が苦境に陥った。緊急事態宣言が解除された以降も、これまでのような訪問営業は難しくなっているようだ。

既存顧客からのリピート受注なら、電話等の打ち合わせで仕事を進めることができるだろうが、新規案件の受注や新規開拓となると顧客訪問ができなくなることは大きなダメージだ。

となると、否応なくafterコロナ/withコロナ時代をにらんだ新たな営業戦略、営業スタイルが必要になる。コロナ禍でテレワークやリモートでの作業スタイルが進み、働き方が変わりつつあるなかで、印刷営業のあり方も従来とは違ったやり方が求められるだろう。

このような状況で、もうすでに、新たな取り組みを始めている印刷会社がある。例えば営業ツールとしてのウェビナーの活用である。7月下旬に発行する『(仮)JAGAT テレワークガイドブック』では、実際にウェビナーを開催している印刷会社の経営者、担当者にZoom等を使って取材した。

目的や想定ゴールはそれぞれだが、概ね見込み顧客の開拓、既存顧客とのエンゲージメント強化、ケースによっては受注案件の創出などである。取材したいずれの会社も、まだ手探り状態の部分もあるようだが、ウェビナー活用を積極的に評価しており、恒常的な営業ツールとして強化していくとのことである。

この数年はデジタルトランスフォーメーション(DX)が言われるが、印刷業界ではほとんど注目されてこなかった。印刷業界のデジタル化はどうしても製造・生産面に注目されるため、DXはあまりピンこないというのが現実だったと思う。

しかし、コロナ禍で仕事の入り口である案件創出から受注への流れで、訪問営業を主とした旧来の印刷営業が困難になり、またコロナ禍で社会と市場環境が変わるなかで印刷営業の存在とあり方そのものが問われている。今こそ、営業戦略そのものを再構築する印刷営業のDXの実現が迫れられているといえよう。

まさに「デジタル×紙×マーケティングfor Business」が重要であり、マーケティングオートメーション、ウェビナー、Zoom等のデジタルツールを駆使して印刷営業のDXを実現していくことが、印刷ビジネスの未来を拓くのではないだろうか。

【JAGAT info編集部】

7月30日開催の『JAGAT テレワークガイドブック(仮)』発刊記念セミナー
コロナとテレワークは社会と印刷をどう変える【オンライン開催】

オンラインでのコミュニケーションと課題

新型コロナウイルス感染拡大防止の影響でオンラインによるコミュニケーション活動への対応が加速している。例えば、Web会議システムを利用すれば、遠隔での会議や打合せは簡単にできるし、他にも、顧客との面談やプレゼンテーション、講習会などへの対応も可能だ。しかし、コミュニケーションの質となるとツールやシステムを使うだけの話ではない。コンテンツが大切だ。受け手側の欲求は、文字や言葉によるものだけではない。音の響き、声のトーンや映像、顔の表情などの感性に響くところが大きい。

視聴者の関心度合いとメラビアンの法則

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則では、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は下記の割合になっている。「3Vの法則」や「7・38・55ルール」と呼ばれる事もある。

【言語情報】

言葉そのものの意味や、言葉で構成される話の内容

【聴覚情報】

話し手が発する声のトーンや大きさ、また、話し方(口調)や話すテンポなど

【視覚情報】

話し手の表情や目線、そして態度や仕草、また見た目など。

※身体言語(ボディーランゲージ)

•言語情報(Verbal)…7%

•聴覚情報(Vocal)…38%

•視覚情報(Visual)…55%

つまり、言語以外の行動である「非言語的コミュニケーション」による影響が大きいとされる。例えば、面談においては、身振りや手振り、表情、声の出し方や間の取り方などの言語情報以外の対応がより重要だということだ。これは、オンラインでも同様だ。新型コロナウイルス感染拡大防止の中、オフラインでの面談が難しくなり、電話やメールだけでは事足らずで、急速にWeb(動画)会議システムの利用が広がった。聴覚情報に加え視覚情報へのニーズが高いことが伺える。システムやツールを効果的に使うには、非言語的コミュニケーションを意識することが肝心だ。単にツールの機能を覚えるのではなく、感性に訴えるためにどう使いこなすかがポイントになる。

ただし、メラビアンの法則に触れると「話す内容より演出が大事」と誤った解釈をする場合がある。そもそも元となる言語情報がおろそかであれば信頼性が失われ、コンテンツが成り立たない。誤解のないように注意したい。

CS部 古谷芸文

JAGATのセミナー<オンライン化推進中>https://www.jagat.or.jp/cat3

ビジネス×マンガの最新動向 ~コロナ時代に活きる対面不要の広告、採用、教育戦略~

 

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響により、対面でのビジネス活動が見直されている。直に訪ねる営業手法は難しくなり、コンテンツを活用したプル型の営業手法や非接触のフリーマガジン、DMが注目されている。教育分野でも、自宅学習に力を入れる企業が増えた。 続きを読む

オンライン配信イベント開催のお知らせ

JAGATでは7月以降、複数のオンライン配信イベントの開催と、刊行物(JAGATinfo別冊)の発行を行うことになりました。


「『テレワーク特集号』(仮称)」発行特別研究会( 7月30日(木) )


JAGATでは、2020年3月~5月にかけて、新型コロナウイルス感染拡大による印刷業界における様々な影響についての調査を実施した。その結果、「テレワーク時代」における新しい仕事のやり方が見えてきた。今回、反響の大きかった調査結果に加え、新たな提言を加えたレポートを発行する。その発行を記念したオンラインセミナーを7月30日に開催する。


「最新技術トレンドセミナー」 (8月下旬開催予定)

drupa2020の開催が、2021年4月に延期になったが、いかなる状況においても、技術革新の歩みが止まることはなく、そのトレンドをしっかりと押さえておくことは重要である。「幻のdrupa2020」として必見のセミナーです。


JAGAT地域大会オンライン (9月下旬開催予定)

JAGATが、地域会員との交流を目的に2012年から実施してきた「JAGAT地域大会(通称:JUMP)」に代わるオンライン配信のイベントです。あたらしい時代における働き方、地域とのつながり方を考えます。


また先日10月8日、9日開催とお伝えしておりました「秋フェス2020」ですが、 日程が10月15日(木)、16日(金)となりました。(場所は変わらずJAGAT本社)

(CS部 堀雄亮)