ジャーナリズムに大きな変革の時が訪れている。
これまでのジャーナリズムは新聞の膨大な発行部数が人員と取材コストを支え、ニュースの質を担保してきた。しかし、止まらない新聞の発行部数減は新聞のみならず、業界全体の態勢変革を迫っている。 続きを読む
ジャーナリズムに大きな変革の時が訪れている。
これまでのジャーナリズムは新聞の膨大な発行部数が人員と取材コストを支え、ニュースの質を担保してきた。しかし、止まらない新聞の発行部数減は新聞のみならず、業界全体の態勢変革を迫っている。 続きを読む
10月23日(水)にホテル椿山荘東京(文京区)において開催するJAGAT大会2019では、特別講演にすかいらーくグループの創業者にして日本の外食産業の礎を築いたレジェンドといわれる横川竟(きわむ)氏に登壇いただき、その60年に及ぶ商売と経営の経験で得た哲学をお話しいただきます。 続きを読む
8月に開催した「JAGAT Summer Fes2019」では、2つの講演でDigital transformation(DX)がキーワードになった。DXはこの2~3年、よく目にするようになった。「DX」は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念で、「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」ということである。
これだけではなかなか具体的にイメージしにくいが、デジタル技術やIT技術によってより便利に、豊かになっていくということでは、実際に日々の暮らしの中で実感しているのではないだろうか。
JAGATの夏フェスでは、アドビシステムズの租谷考克氏は、同社が顧客体験マネジメントを通じてDXに取り組んだ事例を紹介した。
印刷業界にとっては欠かせないDTPツールであるアドビのパブリッシング用アプリケーションソフトウェアは、かつてパッケージソフトとして個別に販売されていた。しかし、今は統合プラットフォームとなってクラウドへ移行した。結果、バージョンアップが従来の1~1年半の間隔から毎月ように新しい機能を提供できるようになった。
さらに常にクラウドとつながった状態で顧客が使うために、途中で作業がスタックするようなものや、あまり使ってもらえない機能があれば、すぐにサービスの改善につなげられるようになった。
当然、これは顧客側にとってもメリットで、まさに顧客が体験したことが、顧客にとっての利便性の向上に生かさていくのである。これがDXの一つの例になる。
また、デジタル時代のB2Bマーケティングに関して講演いただいた横河電機の阿部剛士氏も、ITリテラシーの高い若い人たちは6割以上の消費者は、価格よりもカスターエクスペリエンスを優先しているとして、やはり顧客体験の要性を強調した。
こういったことの表れの一つは、消費が自己表現の一つになってきたということがある。つまり、例えば購入した商品やサービスをインスタグラムにアップし、それに対して共感してもらいたいということがある。自分以外の人にどう思われたいのかが消費行動の核になっていく可能性がある。消費が自分のブランド、自己表現になるということである。
そういった消費者の変化に企業は対応しなければならず、そのためにも(デジタル)マーケティングは重要になるということだろう。
租谷氏は、DXが重要になっているのは、「デジタル社会が進展して消費者・生活者の意識や行動が変わってきて、それに企業もあわせていかければならないからだ」という。
印刷会社にとってもDXは他人事ではない。クライアント企業がDXに取り組むとき、印刷会社はどのようにクライアントに向き合うのか、あるいは印刷ビジネスそのものを変革していくのかが問われることになる。
JAGAT info10月号では、JAGAT夏フェス2019の報告としてアドビシステムズの租谷考克氏と横河電機の阿部剛士氏の講演内容を紹介する予定です。ぜひ、ご一読してください。
(JAGAT info編集部)
JAGAT Summer Fes2019は、今回で3回目の開催となり、前回の夏フェス2018から引き続き「デジタル×紙×マーケティングfor Business」をテーマに2日間で49本の講演、セミナー、ワークショップで構成した。
3Fのセミナールームでは、様々な業種の企業のマーケターとして、あらゆる施策を構築、実行してきた経験を持つ方々に登壇いただく特別講演を2日間で5セッション実施した。聴講が有料であったにもかかわらず、多くの方にご来場いただき、マーケティング施策への関心の高さがうかがえた。また8月22日(木)17:00~は文藝春秋取締役の濵宏行氏の講演「出版の過去、現在、そして未来」、8月23日(金)17:00~は、ピースオブケイク代表取締役の加藤貞顕氏の「デジタルコンテンツの集まる街『note』の今とこれから」を実施した。出版業界の現在と未来をつなぐ両社の話は知己に冨み、講演後の名刺交換には長蛇の列ができていた。
ご協賛企業による展示ブースを設けた会場は、夏フェス2019のテーマから「for Businessゾーン」と名付け13社が出展した。また同ゾーンでは、出展企業主催によるミニセミナーを2日間で18本実施した。事前登録の段階で定員を大きく上回り複数開催となったセミナーや、当日参加の来場が増えたため、立ち見となるセミナーも出て、活気のあるゾーンとなった。
夏フェス2019参加者数(セミナー参加者、展示コーナー参加者、プレス含む)
夏フェス2019の参加者においては、2本以上のセッションを受講した方の割合が68.5%となり、前回から6ポイント近く増加した。今回、大幅にセッション数を増やすとともに、近しいテーマのセッションは連続して開催するプログラムを組み立てたことにより、連続しての受講も増え、その結果64.5%の実参加率に繋がったと言える。またイベント特設webサイトの累積PV(ページビュー)も、前回のおよそ1.5倍となった。
「JAGAT Summer Fes 2019(夏フェス2019)」は盛況裡に終了いたしました。酷暑、そして2日目は雨の降る中での開催でしたが、前回を上回る方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
3回の開催を経て、「JAGAT Summer Fes」というイベントの骨格は出来上がりました。第1回を開催した時から「冬はpage、夏はSummer Fes」となる事を目標にしてきましたが、夏フェス2019では、弊会の本社社屋の施設をフル活用し、ご来場いただいた方々が、それぞれの会場を行き来する姿を見ることが出来、それに近づけた実感があります。
また当イベント毎年恒例のバーベキューパーティーには、直前セッションの参加率が高かったこともあり、これまでにないほどの方にお越しいただき、準備した食材、飲み物が全て無くなりました。近年大きな問題となっているフードロスもゼロ!というノルマも達成し、主催者として胸をなでおろした次第です。
(JAGAT Summer Fes 事務局)
印刷会社の業績・戦略・設備を多角的に分析する『JAGAT印刷産業経営動向調査2019』の報告会を開催する(9/25,26,30)。通算41回の調査結果から見える現状と今後、そして優れた印刷経営のあり方と平均的な企業との差について考察していく。
本日より更新試験が開始となります。
申請手続きを完了されたかたは、8/29にお送りした更新試験サイトログインパスワード案内メールにてご自身のパスワードをお確かめのうえ、試験へお取り組みください。
■試験期間:9月2日(月)10時~9月30日(月)当日中
■更新試験専用サイトURL
https://expert.mc-plus.jp/exam/
パスワード案内メールを受信していない場合は?
試験専用サイトログインページの「パスワードをお忘れですか?」よりご登録情報を入力いただくと、パスワードを自動再発行いたします。(ユーザーIDは、エキスパートID四桁‐四桁です。)
■お問い合わせ先
・試験専用サイトのシステムや取り組みかたに関するお問い合わせ
(株)イー・コミュニケーションズ サポート窓口
TEL 03-3560-3905
受付期間:試験期間中
受付時間:平日10:00~17:00
・制度内容および更新手続きに関するお問い合わせ
(公社)日本印刷技術協会 資格制度事務局
TEL 03-3384-3115
E-MAIL expert@jagat.or.jp
今回は「アフィリエイト」について取り上げる。 続きを読む
初日(8月22日):916名(前年比109.3%)
2日目(8月23日):795名(同124.0%)
合計:1,711名(同115.7%)
皆様のおかげで、イベントが無事に終了することが出来ました。心より御礼申し上げます。
(JAGAT Summer Fes 事務局)
今回は「ひじわ」について取り上げる。 続きを読む
マーケティング活動を通じて学ぶビジネスの原点を異なる2つの視点から
企業の管理職・マネジャー、またマーケティング担当者の方々に聞いていただきたい特別講演セッションのご紹介です。
「翼を授ける」のキャッチコピーでおなじみのエナジードリンク「レッドブル」。創業者のディートリッヒ・マテシッツは、「我々のための市場は存在しない。我々がこれから作るのだ。」と宣言しました。レッドブルのマーケティング戦略は、プロスポーツチームの買収や、新しいカテゴリのスポーツイベントの開催など、独創的なイメージが先行していますが、その原点はどの企業にも共通する「市場の創造」でした。そしてこれらの施策を通して、自社商品の販売だけでなく、よりよい顧客体験を提供することで、長期的なブランド価値向上につなげ、市場の創造を成し遂げたのでした。今まで語られることがほとんどなかった物語を、元レッドブル・ジャパンマーケティング本部長の長田新子氏に語っていただきます。
いつの時代も「優良顧客との良好な関係構築と維持」にマーケターは頭を悩ませてきました。現在、様々なデジタルマーケティングツールを活用して行われている施策の原点が、三越の「お帳場制度」にありました。三越における最上位顧客と呼ばれる「帳場前主」には、「扱者(あつかいしゃ)」と呼ばれる担当が付きます。扱者は、帳場前主の「タンスの中まで知っている」と言われるほど、顧客との関係は深いものでした。バブル崩壊とそれに伴う百貨店不況により、顧客との関係構築が見直され、帳場制度を現代風にアレンジして作られた三越日本橋本店お得意様営業部では、地道な施策を繰り返し、様々な試行錯誤を経て、既存顧客からの売上向上を成し遂げました。同組織のマネジャーとして、数々の実績を残した鈴木一正氏に、究極のONE TO ONEマーケティング施策についてお話しいただきます。
どちらのセッションも、ここでしか聞けない貴重なお話です。
【管理職・マネジャー・マーケティングご担当者様向け】特別講演>
「市場を創造するということ ~レッドブルが日本にもたらした変化とは」
(8/22(木)10:00~11:00 )
元 レッドブル・ジャパン マーケティング本部長 現 一般社団法人 渋谷未来デザイン 長田新子
「タンスの中まで知る」伝説のONE TO ONEマーケティング
(8/22(木)11:20~12:20 )
元 三越日本橋本店お得意様営業部マネジャー 現 お得意様育成事務所スズセイ 代表 鈴木一正
上記のセッションのご登録は、こちらからお願いいたします。
経営活動に直結する戦略思考と組織改革の実例を学ぶ
企業の経営者、役員の皆様に聴いていただきたい特別講演セッションのご紹介です。
「戦略」とは何か?ビジネスパーソンにとって魅力的な響きを持つこの「戦略」という言葉に対し、「なぜ『戦略』で差がつくのか。-戦略思考でマーケティングは強くなる」の著者である音部大輔氏は、「戦略とは、目的達成のために資源をどう利用するかの指針」と、明確に定義付けています。つまり、達成すべき目的があり、かつ資源が有限である時に必要となるのが戦略であり、売上を向上させるために実行するのが販売戦略、経営上の目的達成のために行うのが経営戦略となります。本講演では、戦略を正しく理解し、思考の道具として活用するための考え方を学びます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)によって顧客の購買行動の劇的な変化し、その傾向はBtoCだけではなくBtoBにおいても顕著になっています。3年前に半導体メーカーのインテルから横河電機に移籍した阿部剛士氏は、「DXに対応するため、マーケティングの力で会社を変えてほしい。」という経営陣からの依頼を受けて、組織の改革に着手しました。今、横河電機のマーケティング部には、営業部門だけでなく、工業デザインやR&Dセンター、さらには知財部門までも入っており、いわば1つの企業体に近い状態です。その結果、意思決定のスピードは劇的に早まりました。こうしたマーケティング活動を経営活動そのものと捉える考え方は、中小企業にこそ当てはまるものといえます。聴いたその日から、ビジネスのヒントが見つかる講演ですので、ぜひお聴きいただきたいと思います。
現代のスポーツ新聞を再発明する
今年9月のラグビー・ワールドカップ、そして来年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本のスポーツ界が盛り上がってゆく大きなチャンスが到来しました。スポーツは「やる人」「見る人」「応援する人」など多くの人を一つにする力があり、健康寿命が延び、可処分時間が延びている中ますます多くの人がスポーツに関与することになります。
スポーツ新聞社は、自社の発行する新聞だけでなく、webサイトからの速報性の高い記事発信ゴルフやマラソンなどの各種スポーツ大会の主催、後援、協賛といった活動を行っています。これらの様々な資産をDXが進む現代に即した形で活用すべく、新たにスポーツニッポン新聞社のCDOに就任した江端浩人氏の考えるスポーツ新聞の再発明とは?デジタルマーケテイング界きっての実績と知見を持つ同氏の取り組みを語っていただきます。
<【経営者・役員向け】特別講演>
「戦略思考で考えるジャイアントキリング」
8月23日(金)10:00~11:00
クー・マーケティング・カンパニー 代表 音部大輔
「デジタル×スポーツ×マーケティング」
8月23日(金)11:20~12:20
江端浩人事務所 代表 スポーツニッポン新聞社 特任執行役員 CDO 江端 浩人
「デジタル・トランスフォーメーションとマーケティング ~デジタル時代におけるB2Bマーケティングの戦略と組織」
8月23日(金)14:10~15:10
横河電機株式会社 常務執行役員 兼 マーケティング本部長 阿部剛士
これらのセッションのご登録は、こちらからお願いいたします。
ご参加お待ちしております。
(JAGAT Summer Fes 2019事務局)