当協会は、2017年8月18日付で「中小企業等経営強化法」(平成28年7月1日施行)に基づく「事業分野別経営力向上推進機関」として認定されました。 続きを読む
従来のオフセット印刷を中心とした製造現場では、5S活動や改善活動の話題が多い。目的はムリ、ムラ、ムダの削減であり、ムダを“無くす”ことで価値が生まれる。一方で、マーケティングの視点では、手間を “無くさない”ことで生まれる付加価値もある。
■食べられるインクから生まれる情緒的な価値
食べられるインクが様々な商品となって話題となっている。食べられるインクは可食性食用インクという。食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料として、認可を受けた工場にて製造される。 食べ物の種類や商品により、天然可食性インクと食用可食性インクに分けられる。 印刷方法は下記のようなものがある。
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★食用インクの印刷方法★
[焼き印(焼き鏝)による刻印]
お饅頭やドラ焼き、卵焼きなどに焼付けなど
[パッド印刷]
えび煎餅やクッキーなどへの印刷
[静電スクリーン印刷]
えび煎餅やクッキーなどへの印刷
[可食シート及び可食フィルムへの印刷]
ホットケーキやクッキー、キャンディなど素材
[可食プリンターによる印刷]
和菓子、洋菓子、お餅、ケーキのほか可食シートなど
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個人的に気になった商品では、食べられるインクのペン「フードペン」がある。食用の着色料、揮発性のアルコール成分でできたインクを使っている。果物やパン、菓子など様々な食べ物にメッセージを手軽に書き込むことができる。例えば、ある運動会の朝、朝食の場面で母親が子供にパンの表面に応援メッセージ「がんばれ!」などと書かれていたらどうであろうか。微笑ましい光景だ。ひと手間暇かけることで五感+メッセージによりエモーショナルな(感情、情緒的な)価値が生まれた場面だ。
■エモーショナルマーケティングと幅広い印刷技術表現のコーディネートのツボ
エモーショナルマーケティングは、商品・サービスの機能の優位性を伝えるだけではなく、人の感情や共感に訴えて独自性を訴求する考え方だ。コミュニケーションにおいては、合理的な伝達ではなく、手間をかけたコンテンツの提供が人の感情や共感に訴える効果を高める。例えば、2011年3月11日の東日本大震災では、インターネットでのSNSが活躍した。SNSに求めたものは、合理的な情報の共有もあったが、様々なコミュニティー形成による絆があったようだ。一方、大きな話題となった紙メディアがあった。それは、宮城県石巻市の地域紙である石巻日日新聞の壁新聞だ。電気も機材も無い中、手書きの新聞が手間をかけながら発行され続けた。感動を与えたのは、記者や編集者の情熱や思いであったように思える。肝心なことは、何に感動し、心を揺さぶられるかである。現在の印刷加工技術は幅広い。五感に訴える技術は、デジタルもアナログでも進んでいる。技術に溺れることなく使いこなすことが肝心だ。印刷ビジネスおいては、顧客とその顧客、個人とコミュニティーなどの間に立ってコーディネートすることがビジネスチャンスに繋がる。エモーショナルな価値をテーマに幅広い印刷加工技術をコーディネートすることは益々求められそうだ。
プリンティングコーディネータ養成講座第20期(JAGAT主催)は、様々な印刷技法、素材、作品、人との出会いの場。今年もブラシュアップして10月4日から開催する。
詳細はhttps://www.jagat.or.jp/archives/37462をご覧ください。
(CS部古谷)
情報デザインとは、必要な情報を受けとる人が効果的に受信できるように、情報の発信者が準備する手段や手法のことをいいます。JAGAT創立50周年の『記念誌』制作のために過去の資料を調べていると、この発想が必要であることがわかってきました。【50周年記念】
新商品や新サービスの開発には、知識やノウハウを備えた人材育成の仕組みをどう整えるかが課題になっている。 続きを読む
会社まるごとギャラリー2017は、今年で5回目。作家さんたちの力を借りて、今年も新しい視点を「とり」入れて、そして「とり」こんでいきたいと思っています。
タイトルは「バードオブパラダイス」としました。
6人の作家(やまゆりの、山田裕介、ena田中絵奈、小川敦子、阿部美帆(kaikas’)、田中清隆)がそれぞれ過去に制作した作品に加えて、この展覧会のためのオリジナル作品を協力企業の社屋内外に展示します。昨年好評でした川名マッキーもワークショップで参加します。
会社まるごとギャラリーの展示会場は、山陽印刷・山装・坪倉興業・鶴見金網の4社となりました。また、ワークショップでは、金沢区の工場を回遊するものや、各企業からの廃棄物にアーティストが手を加えることで、新しい魅力を付け足したアップサイクルの発想を取り入れたもの等、今まで気が付かなかった工業団地ならではの魅力も引き出されているのではないかと思います。この機会にみなさまにはぜひ目撃者となっていただきたく、ご案内させていただきます。
『会社まるごとギャラリー2017「バードオブパラダイス」』展
会期 : 2017年9月30日(土)~10月28日(土)
一般公開(予約なしでご覧いただけます)
山陽印刷株式会社 営業日の午前中 2階ギャラリーのみ
株式会社山装 会期中の営業日の午前中
株式会社坪倉興業 会期中の営業日エントランスのみ(2015年制作 松尾玲央奈 常設展示)
鶴見金網株式会社 会期中の営業日エントランスのみ
★要予約:山陽印刷株式会社 10/4(水)・14(土)*・10/18(水)・28(土)*
★アポイント制で午前10時、午後2時よりギャラリーツアーを実施します。
*午前ギャラリーツアー、午後ワークショップ。タイムスケジュール・会場HPにてご確認ください。
会場 : 山陽印刷株式会社・株式会社山装・株式会社坪倉興業・鶴見金網株式会社
主催 : アーティストネットワーク+コンパス
後援 : 横浜市金沢市役所
助成 : 横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト2017
協力 : 山陽印刷株式会社、株式会社坪倉興業、株式会社山装、鶴見金網株式会社、株式会社南部フーズ、株式会社ニットー、株式会社横浜シーサイドライン、株式会社横浜八景島、玉家運輸倉庫株式会社、有限会社協和タイヤ商会、並木コミュニティハウス、(一社)横浜金沢産業連絡協議会、横浜シーサイドフォーラム、女子美術大学デザイン・工芸学科 プロダクトデザイン専攻エコデザイングループ、関東学院大学 人間共生学部 共生デザイン学科、株式会社セキド、株式会社中込製作所(敬称略)
お申し込み・お問い合せ/山陽印刷株式会社 内
アーティストネットワーク+コンパス
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦2-1-13
TEL.045-785-3434 www.anc3434.com
JAGATの行っている印刷産業経営動向調査では、経営戦略と業績の相関関係を探ろうということで、経営戦略を立てる際に関係するだろう項目について選択式のアンケートを行っている。『JAGAT info』8月号の特集では「印刷会社の業績と経営戦略」ということで、その調査結果の概要を報告している。
本日24日(木)、明日25日(金)とJAGATでは夏フェスを開催中です。早速レポート。ご来場お待ちしています。 続きを読む
「DTPエキスパートカリキュラム」は初版を公表してから24年が経過し、JAGAT50年の歴史の中で最も長期にわたって発行し続けている出版物と言える。前回に続いて2年ごとのカリキュラム改訂を取り上げて四半世紀を振り返えり、事務局奮戦記の最終回としたい。 続きを読む
創立50年を迎えて、現在JAGATでは様々なイベントや出版物を企画している。この50年間を振り返っているときにはずせないものの一つに「2000年の印刷産業ビジョン」がある。【50周年記念】
いままで印刷技術の進化につれてメディアも進化してきたということを述べてきたが2017年7月5日に(その参)、2017年7月19日に(その四)を記したが、いきなりDTPに飛んでしまったという声も聞かれるので、今回は(その参.五)と題して少し補完してみたい。 続きを読む