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2.書体の変遷(1)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

書体の起源:2.書体の変遷(1)

 

(1)古文の時代(夏,殷,周)

*甲骨文とは殷代に亀の甲や獣骨などの断片に刻まれた文字であり,主として占卜などの宗教的なものに使われた文字である。直線,折線による構成で簡潔な字画から原始的な文字といわれるが,シンプルでシンメトリーの素朴さの中で漢字の字体構成の原点がここにある。次の時代の金石文へ続く骨組みを備えている。

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*金石文とは周代は青銅器文明の時代であり,儀式用の青銅器に鋳込まれた文字で,鍾鼎文とも呼ばれる。石刻文字で最古の石鼓文を含めて金石学が生まれているように,絵文字から進化した原始文字としての特色といえる多彩で装飾的に富んだユニークな形で表わされている。約三千年の歳月を経ているが,自然の趣があり,興味のある書体群である。古文の研究に貴重な資料といわれる。

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(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

1.書体の概要

※本記事の内容は掲載当時のものです。

書体の起源:書体の概要

 

1.書体の概要

文字は約五千余年前,中国の黄河流域で言葉を伝達・記録するための符号として社会環境などの変化に対応して推移し発展してきた。一方書体は,亀の甲や牛の骨・青銅の器・版木彫刻の文字・毛筆などの用具の書など,文字を記録する媒体によって多彩な様式が生まれる。書体は時代背景や作者の個性が反映す書風などが相俟って,それぞれの書体が完成したものである。書体の変遷は篆書,書,楷書,行書,草書と段階的に推移してきたのではなく,過渡期的な書体があり時代を経て洗練されたものである。後に篆書,隷書,楷書,行書,草書の書体(スタイル・書風)として完成し名称がつけられたものであるが,各書体には固有の字体をもち,書体と字体はともに推移しているのである。

現在の明朝,ゴシック体は,字を記録する媒体に適応してきた歴史的書体の推移のなかで,現代のメディアに適応した読み書きの代表的な印刷書体とし発展し使用されている。

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 (印刷情報サイトPrint-betterより転載)

包装資材用ロール紙に対して、表面を分ける必要は?(012)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

包装資材用ロール紙に対して、表面を分ける必要は?(012)

【概要】
 包装資材用ロール紙(グラビア印刷)に対して、表面をあえて分ける必要がありますか?両面コート紙上質紙では一見差がないように思われるのですが。

 【解決方法】
 両面コート紙は別にして、紙の表裏で印刷の効果は一般に違ってきます。印刷効果の違いは、要求される品質レベルなどによっても異なり、近年、紙の表裏の性質の差も小さくなっています。(両面フェルト方式の採用により改善された。)
従って、実用上、特に表裏の区別をしなくても、結果として、印刷物に違いがないこともあります。
  ただし,ロール紙(巻き取り紙)では表裏がはっきりしているので,区別する方がよいでしょう。表面に重要な方の紙柄を刷っておけば間違いはありません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ナンデモQ&A

ナンデモQ&Aとは     
用語や環境問題など,幅広く印刷に関する疑問にお答えするページです

印刷産業:印刷機の台数,印刷会社の売上など。

環境問題:エコマーク,リサイクル,特殊加工されたゴミの分類など。

オフセット印刷: 印刷に関する基礎用語や基本的な仕組みについて。

文字組版:書体やフォントの由来など。

グラフィックス: CGRとUCRの違い,画像処理など。

特殊印刷 :日常、身近にありながら、あまり気づかれていない印刷物を紹介。

後加工:印刷物の表面加工・製本・その他加工について。

 知的財産権:小説などの著作物の著作権範囲,デジタルデータの著作権など。

その他

技術系と販促系情報を統合するメディア型のもう一つの基幹システムを生み出す

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:技術系と販促系情報を統合するメディア型のもう一つの基幹システムを生み出す

 

三菱電機名古屋製作所は,「MELSEC(メルセック)」ブランドで知られるシーケンサを始め,FA機器製品のトップメーカーである。同社は顧客関係性の強化を基軸とする「MTC 総合情報サービス」プロジェクトの中で,データベース・パブリッシング・ソリューション「DBDBシステム」を導入した。なぜ印刷・組版工程にまで及ぶデータベース化が必要なのか,その推進責任者であるFAシステム部メルセックテクニカルセンター長飯田裕一氏に聞いてみた。

 「シーケンサとは,工場の自動化ライン構築に使われるコントローラで,当社のアイテム数は生産終了品も含めると3000機種以上,国内では50%を越えるトップシェアを獲得している。そして管理される情報量は3000機種×(印刷物やWebなどの媒体数)でそのメディア制作には莫(ばく)大なコストと手間が掛かる。シーケンサは,顧客の用途に応じて複数の製品を組み合わせられ,製品寿命は10~20 年の長期にわたる物である。つまり,多種多様な仕様が実在し,生産中止後でも故障やシステム変更の問い合わせに迅速に対応する必要がある。製品情報を一元的に管理し,必要情報を瞬時に検索でき,印刷メディア制作にもマルチに活用できるワンソース化=DBシステムが求められていた。業界トップの当社が着手しなければ何も始まらないとの思いから,実行に移す決定をしました」(飯田氏)。

 基幹系データ,各部門に個別に構築されたレガシーな情報管理システム,製品規格書・設計書・製品仕様書・図面,新製品情報やテレフォンセンター向け資料とQ&A情報,海外規格取得情報,Web公開やCALS情報に至るまで統合するタフな編集工学的アプローチによってワンソース化するのである。まさに技術系情報と販促系情報を統合するもう一つの基幹システムの構築である。

 「技術情報を整理,管理,発信するために何から何までやるのがわれわれの部門。カタログや製品仕様書,技術資料ができて当たり前という評価。今回のDB化への挑戦は何よりも,業務の価値そのものを引き上げたい。その意識革命をやり切るんだという思いがわれわれのエネルギー源だったといえます」(飯田氏)。

このプロジェクトを全面バックアップしたのは三菱電機インフォメーションシステム事業本部技術企画部121ビジネス推進センターである。同推進センター長の西館博章氏は次のように語る。 「名古屋製作所の挑戦は,業界トップメーカーとしてのプライドでもある。成功すれば業態を問わず,グループ内外の事業体,部門は動機付く。支援システムを作るべきだ。問題解決へのソリューションについてSIチームと議論し,業務主体の責任体制の明確化がシステムの基本コンセプトになると考えた。製品データベース化はわれわれの本分である。これとシームレスに連携できて,メディア制作工程では手作業を一切入れない自動レイアウトや自動組版の可能性を調査した。組版系のシステムではRDB連携を機能的標準とし,カスタマイズ性にも優れていたシンプルプロダクツのWAVEに白羽の矢が立った。三菱電機として構想していたワンtoワン・オンデマンドカタログ制作を実現する上で,『DBDBシステム』の開発着手はこの自動組版エンジン実装でリアリティをもちました」(西館氏)。

顧客関係性強化のためのオン・デマンド化へ
「DBDBシステム」導入の成功
 「MTC 総合情報サービス」は「DBDBシステム」を導入して,いよいよ活性化した。
 「私どものお客様は,単純に価格だけの比較で製品の購入を決定することはできない。性能や拡張性など,さまざまな項目を他社製品と比べていただく必要もあり,お客様ごとの実情を一番よく知っている販売店や代理店が,データベースからそのお客様にとって訴求性の高い情報を引き出し,競合との比較表などを手軽に作ってご提案できれば,セールスの効果を大幅に高められる。『MTC 総合情報サービス』の中で,製品スペック・データベースと自動組版システムがシームレスに連携し,必要に応じて最適な印刷物を個別に提供できるシステムには,大いなる可能性がある。DBDBシステムの製品スペックDBには,印刷物誌面レイアウトの意思決定を行える機能が組み込まれた。  機能特長,スペック・性能仕様などのデータをフォーマットに従って入力すれば,印刷用の自動レイアウト工程に直接連携できる。媒体制作データとして印刷会社に設置されたWAVEシステムに自動的に送信され,校正リスクも最小化した。 WAVEは校正時に修正された赤字を自動的にデータベースへフィードバックする機能を実現しているので,細部にわたるデータチェックが及ばないでいる製品情報があったとしても,最後には印刷工程で正規化された情報を反映してデータ価値を高める。一元的管理が保証できるのは大きなメリットとなっている。入稿原稿の作成などの作業を簡便化できたこと,製品情報を一元的にまとめたデータベース上で修正指示を更新できるようになったこと,印刷工程での工数をムダにせずフィードバックできること,この土台はお客様に対して,要望される情報を,従来よりもスピーディかつ正確にお届けできる環境が整えられたことを意味する。今後は,ワンソースをマルチユースし,電話やファックスによる問い合わせ対応,Webやiモード,CD-ROMへのメディア展開なども日程化している」(飯田氏)。

■関連情報
株式会社シンプルプロダクツ
三菱電機株式会社

ユーザレポート募集中

 『プリンターズサークル』2003年4月号より

(2003年5月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

XML技術により、大幅なコスト削減を実現する「求人受付システム」

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:XML技術により、大幅なコスト削減を実現する「求人受付システム」

 

ネイティブXMLストレージ(Well-formed XML完全対応のネイティブXMLデータベース)を提供する株式会社メディアフュージョンは,企業の求人に対する応募データの管理から応募者への各種通知,面接結果の管理などの人材採用時の一連の求人受付フローに係るコストを大幅に削減する「求人受付システム」を開発した。

開発のきっかけ-応募者データの整理に追われる毎日
  本システムは,開発会社であるメディアフュージョン社の求人受付の事務担当者からの強い要望に基づき企画・開発されたものである。なぜこのような求人受付のシステムが必要であったのか,採用事務を担当している総合管理部谷村育子氏に聞いた。
  「理由は大きく2つあります。一つは業務の効率化です。当社ではホームページ上での人材募集やハローワークや外部機関からの紹介による人材募集を行っていますが,景気低迷が続く中,企業求人に対する応募者はここ数年増加の一途をたどっています。当社も例外ではありません。特に企業の求人受付業務は,履歴書の受付から応募者への連絡,書類審査,応募者への連絡など多岐にわたるうえ,個人情報を取り扱うので大変神経を使う業務でミスも許されません。毎日送られてくる応募書類を職種別などで区分し,面接にかかる一連の手続きや不採用者への履歴書の返送など事務作業に追われると一日があっというまに過ぎてしまいます。何か業務の効率化ができる方法はないかと考えておりました。
  もう一つは,応募フォームを適時変更したかったからです。応募者から送られてくる定型の履歴書には,私どもが聞き出したい情報がすべて記載されておりません。各企業によって応募者に聞きたい項目があると思います。しかし採用担当者が自由に応募フォームを作成し,それをデータとして一元管理するとなると従来のシステムで対応するのは難しく,フォームの変更に当たってその都度システムの再設計を依頼するなど,時間とコストがかかり,さらに手間もかかるといわれ半ばあきらめかけていました」(谷村氏)

本システムの特徴-XMLストレージの採用で作業の効率化と柔軟なフォーム変更を可能に
 このような不満・要望を聞き,プロジェクトを立ち上げたのが,これまでXMLをベースにした多くのシステムを手がけてきたメディアフュージョン社ソリューショングループである。リーダーの稲岡氏に本システム開発に当たって留意した点などについて聞いた。
  「このシステムの大きな特徴は『応募者のフォームを自由に作成,変更できる』という点です。このシステムでは,採用担当者が普段使い慣れたマイクロソフト社のWord やExcel,あるいはサン・マイクロシステムズ社のStarSuiteのビジネスアプリケーションを使って自由に応募フォームを作成することができるうえ,フォームの変更にともなうシステム変更を一切必要としないというのが特徴です」(稲岡氏)
  なぜそのようなことが可能なのか,稲岡氏は以下のように説明する。
  「それは本システムがネイティブXMLストレージ『Yggdrasill EsTerra(イグドラシル エステラ)』を採用しているからです。従来のRDBを利用したシステムだと,データ構造が変わるたびにデータベースを修正する必要があり,作業が非常に面倒で時間とコストがかかるというデメリットがありました。本システムでは,Well-Formed XMLに完全対応したネイティブXMLストレージを採用しているため,応募フォームの変更に伴うシステム変更を一切必要としません。
  応募者がアップロードした応募データは自動的にXML形式で変換抽出され,各応募者のファイルとセットでネイティブXMLストレージ「Yggdrasill EsTerra」に格納されます。この時,内部的に扱われるデータはXML化されるため,たとえフォームが変更されても柔軟に対応し,かつ拡張性に富むデータ管理が可能となるというわけです。
  履歴書フォームの特定の項目にXML情報を埋め込むのは,ドラックアンドドロップで簡単に行えます。
  手順として,まず応募者は採用企業が作成したフォームを所定のサイトからダウンロードし,それに必要事項を入力します。これを再び所定のサイトへアップロードすることによって電子申請を行います。フォームがサイトに送られてくると,「Yggdrasill EsTerra」に格納されます。一度格納されたデータは,Webブラウザを通じてリアルタイムに閲覧できます。履歴書に記載された年齢,希望職種などフォームに設定した項目別に検索を行う,あるいはワークフロー管理によって,応募者へのメール連絡,結果通知などの自動処理が可能です。採用担当者の必要とする多角的な検索を可能にするため,検索対象となる項目も応募フォーム内の任意の個所に自由に設定できます」(稲岡氏)

本システムの導入-必要な人材の早期採用と採用業務の効率化の実現
  本採用受付システムの発売に先駆け,メディアフュージョン社総合管理部では,自社の求人受付システムとして一部運用を開始している。
  「応募者の方に当社のWebサイトからダウンロードして頂いている応募フォームも,私が実際に作成したものです。履歴書などはこれまでファイル名で識別するしか方法がありませんでしたが,このシステムではXMLを利用し,各指定項目にXML情報を埋め込んでいるため項目ごとでのピンポイント検索が可能で,履歴書などの大量の応募書類の検索が非常に楽になりました。フォームは普段使用しているソフトで簡単に作成できましたので,電子申請システムといっても複雑な操作は不要で,システムに関して素人の私のような者でも,操作が簡単でした。このシステム導入後,応募者の方に対しては,より迅速に誠意をもって対応できるようになったと思います。今後は,さらに多くの方に当社の求人にご応募いただけるように求人活動を積極的に行っていきたいです。採用担当者の作業時間の短縮や優秀な人材の早期確保のためにこのようなシステムのニーズは高いのではないでしょうか」(谷村氏)

 

■関連情報
株式会社メディアフュージョン

ユーザレポート募集中 

 『プリンターズサークル』2003年5月号より

(2003年6月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

Edian Wingによる自動組版とXMLによる新たなワークフロー提案

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:Edian Wingによる自動組版とXMLによる新たなワークフロー提案

学習参考書制作に活用で効率アップ
株式会社 ニューキャスト
名古屋市中区新栄3丁目5番5号 アークビル7・8F
TEL:052-261-6365 FAX:052-261-6507
http://www.newcast.co.jp/
newcast@newcast.co.jp

 学習参考書などの制作を始め,情報処理・Web制作と幅広く事業展開されているニューキャスト。EdianWingを制作の中心にすることで,効率アップも可能になったとのこと。
  パブリッシングの世界におけるXMLの取り組みについても,開始して約3年になる。

  高品質の組版を納品するために
 学習参考書は「理解しやすいレイアウト」や「本を開いたときの印象」を重要視しているため,クライアントの要求レベルが非常に高くなっています。そのような中で,EdianWingの最大のメリットは「品質の良さ」「自動組への対応力」そして「再利用への対応力」と考えています。例えば,「文字に下線を引く」場合。線の太さや文字からの距離など,要求は細かく厳しいです。パーソナルユースのDTPソフトで無理やりやろうとすると,時間も掛かり,品質も安定しませんが,EdianWingなら当たり前のようにできます。もちろん文字そのものへの要求も厳しいです。例えばプラスやイコールなどの記号類。「もう少し大きい方がいい」などの微妙な要求にこたえるためには外字対応になります。Macintoshの場合,外字環境を統一するには1台ずつセットアップしなければなりませんが,EdianWingはサーバで共有化されているので,それらの作業が不要。品質に加え管理面での効果も大きくなります。
  私たちは,EdianWingの信頼性を評価して,統一された高い品質の組版をクライアントに納品することを目指しています。

  XMLパブリッシング
 DTPとXMLの研究・提案をクライアントに向けて行ううちに,クライアントの側でも理解が深まりました。ある時,クライアントから,学習参考書の制作に当たり,「データベース化したい」との依頼を受けました。データベースを組み合わせた自動組版は最も得意とするところだったため,XMLでのデータベース化を選択,併せてXMLのメリットを最大限に生かせるワークフローを提案しました。
  XMLを使っての自動化ということで,XMLのメリットを発揮するため,また,作業効率も考えて,校正を各問題単位で行うようにお願いしました。クライアントにとっては,従来と違う制作方法に戸惑う部分があったようですが,XMLを使ったワークフローは,組版業者・クライアントに時間短縮という多大なメリットと将来への可能性を生み出しました。
  たとえ一部分だけでも自動化できると,全然違いますので,今回の成功で,クライアントの方でもさらに効率的なワークフローを考えられると思います。例えばある見出しに体裁を付けるのに,書体・文字サイズ・色を1つずつ手で作業していくのと,文字を流すだけですべてが組み上がるという統一した組版がなされているのとでは,校正作業に掛かる時間が軽減されます。
  「すべてデータベースからの自動処理」これが私たちが目指すところです。

 
データベースパブリッシングで総合カタログ制作(株式会社サブヒロモリ様の例)
株式会社 コトブキ企画
大阪市北区中崎西4-3-12
TEL:06-6372-5669 FAX:06-6372-0586
http://www.kotonet.co.jp/

 システム開発の背景
  現状の総合カタログは,MS-Access*1のレポート機能を使ってPDFからモノクロ印刷されています。問題点としては,「デザインの自由度が低い」「並び替えやページ切り替えが不自由である」「編集に膨大な時間が費やされる」といったことが挙げられます。さらに要望としては,写真を大きく取り扱い,カラー化。巻末にバーコード入りインデックスページを付け,顧客への訴求力を増す。商品の改廃が頻繁にあるため,制作のランニングコストを抑え年2回制作したいということがあります。商品データを有効に活用し,印刷物と印刷物以外のメディアへ手軽で安価に展開する方法はないかと要望がありました。

  システムの概要
  商品データの入稿は,基幹系データベース(DB)からのデータにカタログ用の情報を付加したExcelデータとします。ライフサイクルが短い商品もあるため,期間を設けてデータを入稿し,タイムラグの少ない最新データに保ちます。
  自動組版は,データ形式やデータの規模,予算などを考慮してDBはMS-Access,プログラム言語はVBA*2,自動組版機はEdianWingを使用します。編集方法は,商品分類や商品名をキーとして要件定義し,商品並び替え,ページ切り替えをプログラムにて自動制御します。巻末インデックスはカタログのページ情報を基に自動作成します。
  マルチメディアへの展開は,MS-AccessからXMLデータを書き出し,Webサーバ上でクライアントからの入力に応じてXSLTを切り替え,要件に沿ったさまざまなレイアウトでの出力に対応します。また,ローカル環境でXSLTを用いてHTMLファイルに変換することで,ブラウザを使ったCD-ROMカタログの制作を容易にします。
  システムの特長
  システムの特長は,要件に即してRDBとXMLのそれぞれを得意部分を組み合わせています。
  RDBはデータ検索,抽出,並び替えなどを高速に実行できます。そして,定型レイアウトパターンに対して,高速かつ容易に自動組版ができます。一方XMLは,XSLTを変更することで容易にデザインパターンを変えることが可能です。XMLの各ノードに応じて複数テンプレートを用意し,それらを組み合わせ,顧客要望に応じて,表示内容やレイアウトを容易に変更することができます。また,XMLデータは印刷用のRDBから自動的に発生させますので,個別に作成した時に生じる入力ミスによる事故などを未然に防ぐことができ,校正に掛かる費用と時間が軽減されます。

  今後の展開
  商品カタログに使用したデータはXMLへ変換するので,修正データを基幹システムへフィードバック,ほかの業務用DBへの転用など,汎用的に用いることが可能です。またWebサイト構成によって,単純な受発注システムから基幹系システム,ロジスティックシステムなどのバックエンドシステムとの連携によりCRM/SCMといった中大規模のシステム構築に発展することが可能です。
  自動組版システムは,総合カタログ以外に商品分類やテーマごとの個別カタログ,販促用チラシ作成へ応用し,よりターゲットを絞った訴求効果の高い販促アイテムを制作できます。

  *1:MS-Access=マイクロソフトが開発したデータベースソフト。
  *2:VBA=マイクロソフトが開発した,自社のアプリケーションのための共通マクロ言語。Visual Basicに基づいた言語。

 

 関連情報
キヤノンシステムソリューションズ株式会社

ユーザレポート募集中 

 『プリンターズサークル』2003年6月号より

(2003年7月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

DTP開発のノウハウをXMLの普及に

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:DTP開発のノウハウをXMLの普及に

 

近年,データベースの最新技術として脚光を浴びているXML。これに関する参考書を買ったり,セミナーを受けたりして勉強をした人も多いだろう。しかし,そんな人たちの頭に浮かんでくる「?」マークの文字。いったい何の役に立つのだろう,と疑問を感じる人が大半を占める。その証拠に,業界で騒がれている割には普及しているなどとは,とても言うことはできない。それには大きな原因として,〔1〕XML周辺アプリケーションの少なさ,〔2〕XML導入コスト高,〔3〕実運用例の少なさ,などがある。
XMLにアプローチしている企業のほとんどが,データベース系の企業であるのに対して弊社では,印刷(組版)側からXMLにアプローチしている。弊社は20数年Windows DTPを開発してきた。そのノウハウを生かし,XML周辺アプリケーションおよびシステムの提案・開発を行いXML普及に全力を注ぐ。

XML基礎アプリケーション「XmlWork」
2003年2月にXML基礎ツールとして「XmlWork」(エックスワーク)を発表した。これはツリー型XMLエディタとして開発。機能を強化し簡易サーバ機能も備わった。主な機能として以下に挙げる。
●リンク画像のリアル表示
●IEプレビュー
●Excel連携機能(ExcelのXML化など)
●FTP機能
●ノード検索および抽出(簡易サーバ機能)
●CSVなどデータの読み込み・書き出し
 このXmlWorkは,単にデータを作成することを目的とせず,柔軟にXMLシステムに対応させることを重要ポイントとして開発された。例えば,XmlWorkから自動組版を実行する。さらに,XmlWorkをエンジンとして使い,VisualBasic(VB)でコントロール。大量のXMLデータを自動編集することもできる。無料体験版あり。
 価格:68,000円(スタンダード版)
ほかにプロ仕様のプロフェッショナル版あり

フィット型ワンソースマルチユースシステム〔1〕
       ~定款・約款・規約~
 定款・約款・規約などのデータはルールに従ったデータ構造をもち,XML文書として管理することが最適である。しかし,単にXML文書にするだけでは面白みに欠ける。
 定款データの注目すべきポイントは,「定期的にデータが改正される」ところにある。データを改正すると同時に,改正個所の履歴(新旧改正表)を作成することができないのか。A社の提案によりXMLベースの定款システムを開発した。
 開発ポイントは,ユーザにXMLを意識させないこと。VBで入力フォームを設計し,裏でXmlWorkが動作させることにより柔軟性に富んだXMLデータを作成することが可能である。
これらXML文書を自動組版で印刷物作成,XSLでWeb表示させることにより編集コストも大幅に削減することができるだけでなく,改正作業がスムーズに流れる。

フィット型ワンソースマルチユースシステム〔2〕
       ~人材派遣業務~
 弊社では2年ほど前から通信販売などの商品データをXML化し,雑誌およびWeb更新の編集コストを大幅に削減することに成功している。
ある日,弊社とつながりがある人材派遣業の有限会社オフィスフルールの大目木代表取締役が「スタッフのスケジュールデータの乱雑さに困っている」と悩みをこぼしたことに始まり,XMLをデータフォーマットとした安価に利用できるスケジューリングシステムの設計を開始した。
 人材派遣業のスタッフと通信販売業の商品。データベースとして見た時,等価であることは理解できるであろう。これまでのシステムを応用すれば安価に組み上げることができる。
もちろん,このシステムに印刷も絡む。スタッフのプロフィールシート,発注書,請求書など。これらの印刷は,一般企業にあるであろうWordやExcelをVBでコントロールし自動編集を行うことにより導入コストを下げることができる。
これまで,スタッフの個人データ,スケジュールデータ,プロフィールシート用データ,Webデータなど,それぞれにおいてさまざまなデータフォーマットで存在し,そのデータの更新は,電話&ファックスなどアナログ的であった。これらのデータを社内サーバ上でXMLデータ化することによりマネジメント業務の効率がアップすることになる。
それだけではない。1人に1台携帯電話を,一家に1台PCを持つと言われるこの時代,スタッフの最新スケジュールデータがWebサーバをとおしてデータ共有することにより,常に最新の情報をクライアント(派遣の要求する側)に提示することができ,Web上から派遣の発注も受けることができる。
 (関連情報:オフィスフルール)

弊社が目指すもの
XML関連のシステムを開発してきて分かったこと。XMLは汎用性が高いデータフォーマットであるゆえに,設計手法は無限にある。かと言って,救世主的な存在ではない。XML化に不向きなシステムもある。しかし,電子政府構想にXMLが採用されているように,世界がデータフォーマットとして採用しているのも事実である。
 弊社では,印刷物およびWebを中心に作業効率がアップさせるフィット型ワンソースマルチユースシステムを構築し,多くの実運用例を提案することを目指す。
お問い合わせ
〒574-0046 大東市赤井1-2-10 ポップタウン本館 DBI 506号 TEL 072-806-3551
有限会社フィット
Eメール:info@fit2001.com

ユーザーレポート募集中 

『プリンターズサークル』2003年8月号より

(2003年9月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

原稿作成,赤字指示の負担を軽減する製品カタログ制作の新しいワークフローを採用

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:原稿作成,赤字指示の負担を軽減する製品カタログ制作の新しいワークフローを採用

製品データベースワンソース化の必要性
  私たちのような制作会社には,今まで以上に,ホームページ,CD-ROM,印刷物をワンソースから作成するために必要な「製品データベース一元化」を実現する提案力が求められています。
  そして,これと同じく重要なのが,印刷発注企業の原稿作成負担を軽減し,赤字要因をあらかじめ排除するようなワークフローの構築提案です。
  YKK AP株式会社様の商品カタログ制作のワークフローを例に,印刷発注企業と受注企業の両者の原稿作成負担と赤字指示負担・赤字修正負担を軽減するための一つの方法をご紹介します。

達成目標は,原稿作成と赤字指示負担の軽減
  ドア・窓・エクステリアなどの建築・建材を取り扱うトップメーカーであるYKK AP様は,例えば,春・秋発行の「シリーズカタログ」と年に1回発行する「総合カタログ」などのように,定期的に改訂発行されるものを含め,住宅用だけに限定しても何十種類もの商品カタログを制作しています。
  新規に作成する場合の原稿作成の膨大な負担のほかに,改訂時にも「今回の改訂時までの販売終了商品・新商品・スペック変更商品を調べ,必要修正個所を洗い出し,すべてを印刷物と突き合わせて赤字指示を入れる」という作業が必要であり,担当者の原稿作成に掛かる時間と手間は膨大です。
  そこで,「製品データベースを構築して自動レイアウトする」「商品価格は校正紙と価格データを突き合わせながら赤字指示を行っていては間違いの危険が大きく面倒なので,プログラムで価格データをマッチング処理して自動更新する」という手法を採用しました。

原稿作成支援と製品DBの構築
「製品データベース」の構築
  →作成するカタログと掲載する製品情報をデータベース(DB)で管理します(Microsoft Accessを使用)。
■製品情報管理
  製品情報は,「シリーズカタログ」「総合カタログ」の双方に,最新の情報でレイアウト処理できるように管理します。DBの専用入力画面「ドアマスター」入力ツールを使用し,製品データの追加・修正・削除を行います。
■ページ台割設定
  カタログごとのレイアウトパターン,ページに配置する製品・オプション表の設定は,DBの専用入力画面「ページマスター」入力ツールを使用し,設定を行います。
  原稿作成担当者は,ページに配置する商品名を指示するだけで,製品のスペック情報の原稿作成をする必要はありません。

自動レイアウト処理・価格マッチング処理
1)オプション表のパーツ管理と自動入れ替え
 →各ページに共通して使用されるオプション表をDBでパーツ管理します。
  製品に付属する「オプション表」は,同一の表を複数ページで使用するため,パーツデータを作成し配置します。修正が入った場合は,元のパーツデータを修正し自動再配置を行います((株)シンプルプロダクツ製WAVE2002を使用)。
2)レイアウト処理プログラム
 →製品DBからの自動レイアウト処理。
  DBの専用画面から,作成するカタログを選択し,自動レイアウト処理を実行します。
  「ドアマスター」で更新された最新の製品情報を,「ページマスター」で設定されたレイアウトパターン・配置情報に従い,ページアップを行います(WAVE2002を使用)。
3)価格マッチング処理プログラム
 →レイアウト済みデータの価格を自動更新。
  レイアウト済みデータの製品価格欄には,マッチング処理用の記号が埋め込まれています。YKK AP様が管理する「最新の価格データ」と価格マッチング処理プログラムを用いて,価格欄の記号を最新価格に自動更新します(WAVE2002を使用)。
 今後は,ASP=インターネット回線を利用して,YKK AP様および当社(制作会社)の両方からのデータ更新ができるように発展させ,改訂作業の一層の効率化を図っていく開発計画です。

■関連情報
株式会社 フレイマーグループ
YKK AP株式会社

ユーザーレポート募集中 

 『プリンターズサークル』2003年12月号より

(2004年1月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

XMLデータベースによるワンソースマルチユースを目指す

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ユーザレポート:XMLデータベースによるワンソースマルチユースを目指す

 

XMLを中心とした提案型営業への展開
 東京文久堂は,2002年10月に文久堂(新潟市)の東京本部が分離独立して創業。同社は,名簿,規定集,書籍,報告書,会社案内,パンフレットなどを対象とし,プリプレス部分とオンデマンドプリンタによる出力を手掛け,印刷やそれ以後の下流工程が必要な場合は外注を利用している。
 東京本部時代から,単に印刷を受注するのではなく,XMLを利用してWebを含む企画までも行うトータルメディアプロバイダーを目指し,先進的な取り組みを行っている。
その取り組み例の一つである「随時アップデート対応型案内」(制作した瞬間に陳腐化するという宿命をもつ会社案内を,随時アップデート可能にするサービス)は,オンデマンドアワード2003のCAPベンチャーズ賞を受賞し,「顧客側でのプリントも可能であり,社内でプリントした印刷物をサービスすることに固執する旧来の印刷業とはポイントの置き方も異なっている新世代のプリントプロバイダーである」と高く評価されている。
このようなXMLを利用した新しい取り組みは,すべて社長である林田桂一氏のアイデアで,このような取り組みを始める前に林田氏は,XMLを1年半勉強されていた。

従来のシステム
 モリサワのシステムを導入する前は,あるベンチャー企業の自動組版ソフトを利用していた。このソフトは,XMLの構造やレイアウトが変わるごとの対応に非常に高いスキルが必要で,自社内では対応できなかったため,メーカーのカスタマイズに頼っていた。1件1件はさほど高額ではなかったし,機能拡張されたことで徐々に安価にはなっていたが,先々も費用が発生し続ける点と,それだけ費用を掛けても自社内にノウハウが蓄積していかないことに林田氏は強く問題を感じていた。このような時期に,モリサワではスタイルタグ対応型の編集ソフトMC-B2でXMLの自動組版を実現するB2-xmlのオプションソフトを発表し,林田氏にも紹介している。
XMLから組版データへの変換をプログラムではなく変換テーブルを利用し,しかも双方向変換までが可能という点や,索引の自動生成機能などから同社の抱える問題を解決できそうだと,高く評価していただいたが,これまでのシステムを利用しやすくするためにある程度の規模の投資を行っているし,システムとして問題なく稼働していることもあり,置き換えまでには至らなかった。

MDS-GAIJIの紹介
このような状況から,モリサワのシステムに大きく傾くのは,昨年のプリンテック展にてMDS-GAIJIを紹介してからである。
 当時,同社ではある大規模な名簿の案件において,「オートベリファイシステム」による入力を行っていた。これはWeb上の入力画面から,2人が同じ原稿を入力し,内容が不一致のデータだけを校正することで,入力・校正を効率化するものである。入力作業が倍になるので無駄のように思われるが,入力と同じにほぼ校正が終わるので,実際に4カ月分の作業を3カ月で終わらせるという効率化を実現している。これも林田氏のアイデアで,XML技術が利用されている。しかし,このシステムはWeb上で入力・閲覧することをポイントにしているため,外字の入力に大変困っていた。これは,WebブラウザがそのPC上の書体を利用して表示する技術で,外字を表示するには,各PCに外字書体を登録するか,外字を図形化して扱う必要があるのだが,随時増加する外字を一斉に登録するのは困難であるし,図形化するとデータの管理体系を大きく変えなければいけないという問題を抱えているからだった。
ちょうど林田氏がこのことに悩んでいる時にプリンテック展が開催され,モリサワはまさしくこの問題を,書体データをHTMLにエンベッドすることで解決する技術と2万字を超える外字書体で構成されるMDS-GAIJIを展示していた。
モリサワのブースに来られた林田氏は,説明のさわりの半分も聞かないうちに「求めていたのはこれだ」と言われたのを今でも覚えている。

MDS-B2の評価
このことを契機として,XMLデータの自動組版にMDS-B2を採用する検討が本格的に始まった。MDS-B2は,編集ソフトMC-B2を核として,B2-xmlほか,データベースからの自動組版を実現するオプションソフト群で構成された製品である。
 前述のとおり,これまでの投資を一部は無駄にすることになるし,導入してもこれまでと同じ問題が出るようであったら話にならない。そこで,実際に問題なく操作できるかを確認するために社員2名を研修に出し,XMLから組版データへの変換作業やレイアウトの設計作業を行った。「他社と比べてはるかに操作性が容易で,自社内で取り組める」という報告によって採用が決定した。
いろいろなデータを扱う中では,XMLデータの加工を行うカスタマイズも必要にはなったが,汎用技術のXSLTによる対応であったので,最初はモリサワのサポートが必要であったものの,簡単な処理であるので,次からは見よう見まねでも対応できる。つまり,自社内にノウハウが蓄積できる対応を取ることができた。
これは,MDS-B2が一つのシステム内ですべてを完結させるものではなく,核となる編集ソフトにMC-B2が,エキスポートした組版テキストを再度インポートしても体裁が崩れないという,他社に例を見ない特徴を生かし,さまざまな加工をシステム外部で行える構造となっている。これにより,汎用の技術が利用でき,モリサワに依存しなくてもフレキシブルな対応が取れるようになっているからである。

XMLの対応
 東京文久堂のXML関連の取り組みは,ここに紹介したものだけではなく,さまざまな展開を図られている。詳しくは同社のWebサイトをご覧いただきたい。しかし,このような取り組みが一朝一夕に実現したわけではない。時には失敗もあったが,「XMLが普及する前ならば失敗も許されるが,普及してからだと失敗を恐れて取り組めなくなる」と林田氏は2年前になるが言われている。
XMLへの取り組みを考えられている方の中に,模様眺めであったり,簡単な仕組みだけを求める姿勢を感じる時があるが,簡単な仕組みはどこでも行えるのですぐに価格競争となってしまう。
 幸いと言うか,XML利用はまだ大きく花が開いている状態とは言い切れないので,まだ本格的なXML利用に参入のチャンスはある。
これを狙う時,東京文久堂の取り組み姿勢は大きな参考となるだろうし,それを文字と組版で支えるモリサワの技術を理解してもらえるはずである。

■関連情報
(株)モリサワ
(株)東京文久堂  
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『プリンターズサークル』2004年1月号より

(2004年2月)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)