新人・中途者」カテゴリーアーカイブ

変わる新卒採用トレンド「通年採用」がもたらす影響

経団連が2018年10月に表明した「就活ルール撤廃」により日本の新卒採用状況は転換期を迎え、経団連と大学の合意により2022年新卒から通年採用へ移行する方向だ。

日本の採用方法は新卒一括採用が主流であり、企業が横並びで採用活動を始め、4月1日に一斉に入社するのが一般的だ。一方、その対極に位置するのが通年採用であり、企業が年間を通して必要性に応じて、欲しい人材を自由に採用することである。採用が自由化になることで、優秀な学生に対して早期にアプローチができることや、卒業時期の違う海外の大学生、第二新卒人材等、採用できる人材の範囲が増える等のメリットが生じる。採用難による優秀な人材の獲得が困難を極めるなかで、その選択肢が増えることはプラスに働く。また、学生にとっては、年間あるいは大学1年生から、就職活動の一環として、多くの企業をゆっくり見極めることができるため、メリットとして捉えることができる。

一方、これらのメリットを裏返せば、通年採用により人材獲得競争がさらに熾烈化する可能性があり、特に中小企業にとっては厳しい競争を強いられる。例えば、早期に学生へアプローチができることで、優秀な人材を早い段階で確保することができるが、そこは知名度の高い企業や安定力の高い大企業が優位に働く。また、学生にとっては通年採用により就職活動ができる機会が増えるため、他企業の内定を獲得できる可能性は継続的に生まれる。中小企業が人材を確保したとしても、内定辞退を受ける確率が高まり再度募集をかける必要がある。また、新卒一括採用と違い通年採用は採用時期の明確な区切りが無いため、採用活動期間が長期化することでコストが増える懸念も生じる。

通年採用により新卒募集のプロモーション方法も変化する。一括採用とは違い採用期間に明確な区切りがないため、常に採用に関する情報発信を行う必要がある。そのためには、求職メディアへの広告出稿だけではなく、自社の採用Webページの充実が不可欠である。特に中小企業の場合は、「企業風土」「理念や経営者の想い」「仕事内容」「やりがい」「職場環境」など、学生が重視する価値観に焦点を当てることで、給料や安定性だけではなく、自社の仕事環境に興味を抱いてもらうことが重要だ。 印刷会社には様々な業務がある。印刷業務は学生でも容易に想像できるだろうが、企画からデザイン加工まで一貫して携わることで世界に一つだけのモノを作ったり、デジタル施策と融合したプロモーション支援をしたりなど、印刷会社には印刷「プラスα」の魅力がある。こうした業務の広がりや、仕事の社会的意義を学生に伝え、さらに実際に働いている「人」を織り交ぜながら訴求していくと説得力が増す。そうした情報を、採用Webページを起点に、学生が接触するインスタグラム、Twitter、Facebook等のSNSやユーチューブ等の動画で能動的に発信することで、通年で訴求していくことは効果的である。

中小企業にとって、通年採用は厳しい競争下に直面するが、2022年以降は避けては通れないテーマとなる。印刷業界向けに通年採用に関する対策セミナーを企画し最新情報と対策について考察していきたい。

CS部 塚本 直樹

<関連講座>
●内定者教育に最適な通信教育「新入社員コース

秋の新入社員フォローアップセミナー

デジタル印刷の基礎を知ろう

~デジタル印刷機の特長を活かした使い方~

デジタル印刷機が実用化されてから20余年が経過するが、その出荷額は印刷市場規模全体の3%~4%程度と言われている。印刷物の小ロット・多品種化が進み、多くの印刷会社が保有しながらも、生産機として機能できていないケースが多いのである。その背景には、オフセット印刷との品質の違いやコストの問題、さらには営業面でのアプローチなどにも課題があるとのことである。しかしながら、デジタル印刷システムの技術面、仕組みなどを正確に理解できている印刷会社はどのくらいあるだろうか。なぜそのような品質なのか、なぜオフセットとは違うのか、なぜコストは高いのかなど、良い面、悪い面を含め、保有する特長を正しく知ることが、デジタル印刷機を上手く活用する上で重要なポイントなるのではなかろうか。本セミナーでは、デジタル印刷技術の基礎知識とその特長を解説し、営業スタッフが自社の技術を顧客視点で提供するためのヒントをつかんでもらいたい。是非ご参加いただきたい。

カリキュラム

1.デジタル印刷技術の基礎知識編
・デジタル印刷技術とその機能や特長
・デジタル印刷機で起こる代表的なトラブルとは
・加飾加工を含めた周辺技術の動向
・デジタル印刷関連技術の進展と対応商材の拡大

2.オフセット印刷とデジタル印刷の比較
・印刷技術による強み弱み
・デジタル印刷とオフセット印刷との協業利用

3.新たな営業展開の可能性
・顧客視点で考える印刷ビジネスのあり方

 

開催日程・開催時間

2019年10月15日(火)  13:00-17:00

対象

・若手営業マン、企画担当者、デザイナー
・もう一度デジタル印刷について勉強したい方

定員

40名(最少催行人数 5名)

講師

宮本 泰夫  (株)バリューマシーンインターナショナル 取締役副社長

【プロフィール】

1993年より東洋インキ製造株式会社、HP Indigo社製デジタルオンデマンド印刷機の技術、アプリケーション開発、ならびにデジタルフロントエンドの企画、開発を担当。
2001年より印刷系ITベンチャーにてシステム開発、ソリューション開発責任者としてオンデマンド印刷のアプリケーション開発に従事。
2003年同社退職し、バリューマシーンを設立、現在に至る。デジタル印刷ならびにバリアブル印刷・Web-to-Printを中心としたビジネスコンサルティングを数多く手掛ける。


 

会場

公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京都杉並区和田1-29-11
東京メトロ 丸の内線 徒歩5分

参加費

(税込)
JAGAT会員 13,200円/ 一 般  17,600円

お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

●FAXでのお申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216
までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

基礎から学ぶ製本加工

提案力アップで受注アップ!

印刷会社やデザイナーは顧客のニーズを把握し、成果につながる最終形を提案することで受注機会を増やすことが求められています。印刷物を最終製品にするのは製本加工であり、エンドユーザーに刺さる効果的な製品を短納期、低コストで実現するためには製本加工の正しい知識が必要です。このセミナーでは製本加工を基礎から学習し、簡単な実習や工場見学を通じて実践的なで使えるスキルを高めます。
また、ここでしか見られない最先端のデジタル加工技術や紙加工品のトレンドなどもご紹介させていただきます。まったく製本加工を知らない方でもわかりすく楽しく学べる初心者から中級者向けの内容になっています。奮ってご参加ください。

 

カリキュラム

■製本・加工の基礎知識
 ・基本事項の学習、製本加工のポイント
■製本実習
 ・紙の折り方について
 ・本を分解し構造を知る
■工場の見学
 ・上製・並製本ライン・PUR製本、デジタル加飾
■最新のトレンドとアイデア加工
 ・これまでの加工とこれからの加工
 ・アイデア加工の実例

 

開催日時

2019年10月16日(水)13:00~17:00

受講対象

営業、デザイナー、企画 ・制作スタッフ

講師

加藤 隆之  加藤製本(株)  代表取締役社長

1967年生まれ、早大卒業後に産経新聞入社、甲府支局にて金丸信・元副総理やオウム真理教 の取材を担当した後、本社整理部にて紙面の編集を担当し、主に社会面、1面の編集や阪神 淡路大震災、地下鉄サリン事件などの号外を作成し、新聞組版のオペレーションを製作オペレータ の後ろで見ているうちに自然と覚え、取材から編集、組版までのスキルを習得する。その後、社会部 にて医療、教育など生活に関する幅広い分野の取材をする傍ら料理のエッセイも担当。平成10年に 加藤製本に入社。日本文学振興会理事、新潮文芸振興会理事なども務める。

 

会場 ※会場はJAGATではありませんのでご注意ください。

加藤製本株式会社 研修室
東京都新宿区水道町4-3
★東京メトロ 有楽町線 江戸川橋駅4番出口 徒歩5分
★東京メトロ 東西線 神楽坂駅神楽坂口 徒歩6分 

 

参加費

(税込)
JAGAT会員 13,200円/ 一 般  17,600円

お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

●FAXでのお申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216
までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

2019/10/16 基礎から学ぶ製本加工 お申込み

セミナー名:基礎から学ぶ製本加工
開催日:2019年10月16日(水) 13:00-17:00
参加費:JAGAT会員:13,200円(税込)/一般:17,600円(税込)
詳細案内ページ

・申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
・申込フォームにメールアドレスを入力した後「Enter」ボタンを押すと、フォームの内容が送信されてしまいます。恐れ入りますが、「Tab」ボタンを使う、マウスを使うなどの方法でカーソル移動をお願いします。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール()またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

0.参加費用

JAGAT会員(13,200円)一般(17,600円)

■参加人数

1.会社の情報

■社名(例:公益社団法人日本印刷技術協会) ※必須

■シャメイ(例:ニホンインサツギジュツキョウカイ)

郵便番号(例:166-8539)

■住所1(例:東京都杉並区和田1-29-11)

■住所2(例:印刷技術協会ビル3F)

2.お申込み担当者情報

お申込みされる方と参加される方が異なる場合は、請求書をお送りする方の情報をご登録ください。

■部署名(例:総務部)

■役職名(例:課長)

■お名前(例:印刷 太郎) ※必須

申込者は参加しない

■メールアドレス(例:taro_insatsu@jagat.or.jp) ※必須

このメールアドレスに登録完了メールが送られます。

■FAX(例:03-3384-3168)

FAX受講証をご希望の場合は、この番号に受講証が送られます。

3.お申込担当者以外の参加者情報

お申込みされる方と参加される方が一緒の場合は、本欄は入力不要です。

【参加者1】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 花子)

■メールアドレス(例:hana_insatsu@jagat.or.jp) 

【参加者2】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

【参加者3】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

■その他備考

4.受講証の受け取り

受講証について、ご希望の受け取り方法をお選びください。
※複数名でお申込みの場合:「FAXで受け取る」を選択すると、参加者ごとに参加証を受け取れます。
メールで受け取る(受領メールを印刷する)FAXで受け取る

5.JAGATからのご案内について

よろしければJAGATからセミナー開催案内や関連のご案内を送付させていただきます。
不要の方はチェックを入れてください。
JAGATからの案内を希望しない


お申込みありがとうございます。登録完了メールをお送りいたしました。
しばらくしてもメールが届かない場合は、お手数ですが再度ご登録いただくか、
webmaster@jagat.or.jpまでお問合せください。

2019/10/15 デジタル印刷の基礎を知ろう お申込み

セミナー名:デジタル印刷の基礎を知ろう
開催日:2019年10月15日(火) 13:00-17:00
参加費:JAGAT会員:13,200円(税込)/一般:17,600円(税込)
詳細案内ページ

・申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
・申込フォームにメールアドレスを入力した後「Enter」ボタンを押すと、フォームの内容が送信されてしまいます。恐れ入りますが、「Tab」ボタンを使う、マウスを使うなどの方法でカーソル移動をお願いします。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール()またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

0.参加費用

JAGAT会員(13,200円)一般(17,600円)

■参加人数

1.会社の情報

■社名(例:公益社団法人日本印刷技術協会) ※必須

■シャメイ(例:ニホンインサツギジュツキョウカイ)

郵便番号(例:166-8539)

■住所1(例:東京都杉並区和田1-29-11)

■住所2(例:印刷技術協会ビル3F)

2.お申込み担当者情報

お申込みされる方と参加される方が異なる場合は、請求書をお送りする方の情報をご登録ください。

■部署名(例:総務部)

■役職名(例:課長)

■お名前(例:印刷 太郎) ※必須

申込者は参加しない

■メールアドレス(例:taro_insatsu@jagat.or.jp) ※必須

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3.お申込担当者以外の参加者情報

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【参加者1】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 花子)

■メールアドレス(例:hana_insatsu@jagat.or.jp) 

【参加者2】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

【参加者3】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

■その他備考

4.受講証の受け取り

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2019年度秋のフォローアップ研修

2019年度「秋のフォローアップ研修」を開催します! 新人・若手社員および中途社員のフォローアップにぜひお役立てください。

●2019年度秋のフォローアップ研修●

無題_4 10/8(火) 新人・若手社員フォローアップセミナー
新人・若手社員「基礎力向上」講座  満員御礼
無題_4 10/9(水) 新人・若手社員フォローアップセミナー
必修!基礎から学ぶ印刷技術 
無題_4 10/10(木) 新人・若手社員フォローアップセミナー
DTPの基礎総点検 NEW
無題_4 10/15(火) 新人・若手社員フォローアップセミナー
デジタル印刷の基礎を知ろう 
無題_4 10/16(水) 新人・若手社員フォローアップセミナー
基礎から学ぶ製本加工 
無題_4 10/17(木) 新人・若手社員フォローアップセミナー
印刷営業の基本プロセスと実務知識 
無題_4 10/28(月) 新人・若手社員フォローアップセミナー
印刷見積り基礎講座【講義編】 
無題_4 10/29(火) 新人・若手社員フォローアップセミナー
印刷見積り基礎講座【演習編】 

 

DTPの基礎総点検

 

~DTP工程を復習して新たな知識を身につける~

DTPは技術の進歩と共に覚えるべき事項も増え続けています。こうしたことを全部マスターするのは大変ですが、基本的事項を押さえておけば多方面に応用できることもたくさんあるはずです。

このセミナーでは、DTPの工程概要からソフトの機能、データの入出力に関するチェックポイントを確認して、印刷用データ作成のために必要となる専門的知識や注意点について解説します。
DTPや印刷に関わっていて制作に関する基本的なルールや知識を再点検したい方、いまさら仕事仲間に聞けないで困っている方などいませんか。
より高品質な印刷物を制作するためのデータ作成にきっと役立ちます。
奮ってご参加ください。

開催日時

2019年10月10日(木) 13:00~17:00


講師

影山 史枝
(株)スイッチ DTP スペシャリスト

東北芸術工科大学非常勤講師
JAGAT エキスパート資格講座インストラクター
(著書)
「クロスメディアエキスパート受験サポートガイド」(執筆)


内容

1.DTP 概要
1) DTP によるデータ制作の流れ
2) 制作環境(ハード・OS・ソフト)

2.素材データ
1) グラフィックデータ
・DTP で扱うグラフィックデータの種類
(ビットマップ、ベクター、ファイル形式)
・画像データ(データの確認、解像度、色補正・修正、CMYK 変換)
・図版データ(色、アピアランス、透明)
2) 文字データ
・DTP で扱う文字(文字コード、フォント、テキストデータ)
・フォントの取り扱い(Adobe Fonts、アウトライン化、フォント管理)
・文字組版の基礎知識(組版ルール、アプリケーションソフトの組版処理)

3.レイアウトデータ
1) 印刷基礎知識
・インキ(CMYK、特色、オーバープリント、リッチブラック)
・RIP 処理、網点、線数、解像度、デジタル印刷処理
・印刷用紙、工程に応じた処理(トンボ、面付け、表面加工、折り、製本)
2) Illustrator データ
3) InDesign データ
4) Microsoft Office データ

4.入稿データのチェックポイント
1) ネイティブ入稿とPDF 入稿
2) ネイティブ入稿データのチェック
3) PDF 入稿データのチェック
(PDF/X-1a、PDF/X-4、Office からのPDF)

 

対象

・もう一度DTPの基礎を勉強したい方
・企画、制作、営業担当で出力トラブルを防ぎ、技術面を強化したい方
・他業種、他業務から移られた方

定員

定員 30名(最少催行人数6名)

会場

公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京都杉並区和田1-29-11
東京メトロ 丸の内線中野富士見町駅下車 徒歩5分

参加費

JAGAT会員 13,200円 / 一般 17,600円

お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

FAXでのお申し込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216
までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

新入社員研修は社会人へのマインドチェンジを担う

今年も印刷業界には多くの新入社員が入社してきた。JAGATで開催されている新人研修にも、印刷会社の新人たちが連日訪れ、賑わいを見せている。
入社後、会社が実施する新人教育は、仕事を進めていく上で必要な知識や技術の習得だけでなく、仕事や組織への理解を深め、社会人としての心構えやルールを身につけることによって、新しい環境に対する不安を減らすという意味でも大切だ。配属前の導入教育の期間は、新入社員にとって、学生から社会人への切り替えの期間でもある。

社会人へのマインドチェンジ
学生から社会人へのマインドチェンジを行う上で高めたい意識・スキルには以下の3つがある。
1.ビジネスマナー
2.コミュニケーション力
3.結果を出すための目的達成意識

学生時代と異なり、組織の中では、与えられた環境の中で、成果を出すことが求められる。良い人間関係を築き、スムーズに仕事を進めるために必要なのがマナーとコミュニケーションだ。組織のルールやマナーが実践でき、上司や先輩とスムーズにコミュニケーションがとれるようになれば、信頼関係が生まれ、成長を促すことにつながる。ビジネスマナーとコミュニケーションスキルを習得することは、社会人として最も基本のスキルだ。

結果を出せるようになるための意識を育てる
さらに、学生と社会人を分ける大きな差は、組織の一員として「結果」を出すことが求められることにある。インプットに多くの時間を費やした学生時代に比べ、会社の中ではどれだけアウトプットできたかが評価対象になる。仕事の進め方や姿勢、日々の行動の結果がそのまま仕事の質や量となってあらわれてくる。目的を達成するため、何をすればよいのかを意識することが、結果を出せるようになるために必要だ。

印刷会社の社員として、何を考え、どう行動すれば、社内外からの信頼を得ることができるのか。お客様が何を求めているのか。組織の一人として、何を与えることが出来るのか。
入社後の新人教育の期間はそのような社会人としての意識を育む時間でもある。
新入社員は会社の成長を支える財産である。これからの印刷ビジネスを広げてゆく人材として、自らの能力を伸ばし、自信をもって仕事に取り組んでいってほしい。

印刷新人教育に必要な体験型人材育成の重要性

新入社員のモチベーション向上、早期離職の防止、即戦力化を図る上で重要な体験型人材育成の重要性とは。

4月1日の朝、新調されたスーツに身を包まれた新社会人がいつもの満員電車に加わる。緊張、期待、挑戦、不安など様々な感情が車内を新鮮な風で彩り、また新たな1年が始まるなぁ~と実感し背筋もピンと張り直る時期が今年も訪れた。

■新人教育に力を入れる企業の増加

新卒採用市場は、依然として売り手(学生)優位市場が続いている。企業の人事担当者は、優秀な人材の確保、内定辞退、ミスマッチによる早期退職の防止に努める必要がある。
マイナビ調べ(2020年卒マイナビ学生就職モニター調査 2月の活動状況)では、企業を選ぶときに特に注目するポイントは「社員の人間関係が良い(43.7%)」が最も高く、次いで高いのが「自分が成長できる環境がある(39.2%)」だ。成長できる仕事やスキルアップのための人材育成の機会を与えることが、新入社員のモチベーション向上、早期離職の防止、即戦力化を図る上で重要なポイントとなる。

JAGATも4月より新入社員向けの研修を開催し、印刷業界の新たな仲間が多数訪れている。売り手市場のため、1社当たりの新入社員数は減っているが、ひとりに対する研修投資を増やしている企業が多い印象だ。中小印刷企業は、何年ぶりかの採用や、年間の採用数も数名であれば多い方であり、新入社員の入社は企業にとって特別であり育成に力を入れる企業が増えるのは当然である。

一般的には、ビジネスマナー、印刷基礎知識、自社の工場研修を4月中に行い、5月頃から現場に配属されるケースが多い。しかし中小印刷企業の現場は、ぎりぎりの人数で仕事をこなしているため現場での十分な新人教育の時間をとれないことや、毎年新卒社員を採用していない企業は教育慣れしていないなどの課題を持つ。そこで中小企業も外部の研修機関を利用しての新人教育を行うケースが増えている。また、大企業と違い採用人数が若干名のため、ひとり一人に集中して教育投資を行うことができる。4~6月を教育期間と捉えて、数カ月も外部の研修機関に新人を派遣するケースもあり、こうした新人向けの長期研修には厚労省の助成金「人材開発支援助成金」も活用しやすく利用ケースは増えている。

★人材開発支援助成金
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

■体験学習×新人教育

ただし、長期研修に派遣する上で課題となるのが受講する新人のモチベーションの維持である。昔は講義を一方的に聞く知識習得型のスタイルが主流であったが、時代の流れとともに変わり、今の新入社員に適した研修スタイルは「体験型」である。財務研修であればゲーム性の高いマネジメントゲーム、新規事業立案であればグループワークショップによる仮想企画コンテストなど、体験型コンテンツの人気が高い。体験型研修は、ただ面白いからモチベーションを維持できるのではなく、講義で学んだことを実体験して活用することで知識を血肉にしやすいメリットがある。また、架空の事例による体験ではなく、より現実的な体験であれば教育効果は高くなる。

★アクティブ・ラーニング「リアル体験×学習プログラム」が織りなす高い学習効果
https://www.jagat.or.jp/archives/57962

印刷営業であれば、印刷営業のプロセスとしてヒアリングから企画、見積作成、プレゼンテーション、印刷物の仕様書作成、デザイン依頼、データ入稿、印刷出力、納品までの一連の流れがある。印刷営業のプロセスは複雑であり講義を受けただけでは、実感が湧かないことが多い。実際に印刷物を発注してくれているクライアント企業に協力を仰いで、このプロセスを実体験しながら研修を行うことで、よりリアルな体験学習をすることができる。

JAGATも印刷企業の新人向けの長期研修として、「印刷営業20日間集中ゼミ」を開催し5月で47期目の開講を迎える。(今年は既に例年を上回る人数の参加を予定しており、長期に渡る研修への新人派遣で即戦力化を狙う企業が増えている。)
今回は、カリキュラムを大幅にリニューアルし、「知識×実践で体系的に営業プロセスを学ぶ」をコンセプトに、リアル体験学習として中野区にあるワインダイニングバー「I‘m Chicken(アイムチキン)」の集客用印刷物の制作を題材に、ヒアリングから企画、見積作成、プレゼンテーション、印刷物の仕様書作成、デザイン依頼、データ入稿、印刷出力、納品までの一連の流れを実体験するプログラムを加えた。

<印刷営業プロセスのリアル体験学習題材>

山梨ワインと鳥料理が主力のワインダイニングバーに対する営業支援の体験
 ●店 名  :I‘m Chicken(アイムチキン)
 ●住 所  :東京都中野区本町5-41-8 (中野富士見町駅から徒歩3分)
 ●営業時間 :18:00~翌1:00(LO:24:00)
 ●座 数  :24席
 ●業 態  :居酒屋、イタリアン、鳥料理

★ 知識×実践で体系的に営業プロセスを学ぶ流れ

印刷技術、営業知識を学び、その知識を実際のワインダイニングバーのフィールドスタディで活用することで、印刷営業のプロセスを肌感覚で理解してもらうのが狙いである。新たに印刷業界へと入る新入社員は業界としても重要な資産である。そうした人材のモチベーションを高め少しでも早く戦力にするための側面支援をしていくのは、JAGATの役割の一つと考える。こうした体験型学習のアプローチも増やしていきたい。

教育サポートチーム 塚本 直樹

●第47期 印刷営業20日間集中ゼミ(リニューアル)5月開講