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入社2年目・印刷基礎4講座

「印刷基礎の4講座」 6月に開催
  ~2020年入社社員のための基礎知識再確認~

 コロナ禍で多くの混乱の中入社した2020年度の新入社員。実際の勤務としてはテレワークも多く、職場で自然と身につけていったはずの雰囲気や考え方の習得機会を逃し、新入社員自体も不安な状態かもしれないなのではないだろうか。
 ある機関の調査によると、新人研修のプログラム内容については、6割近くが「習得してもらう内容・要素をやむを得ず減らした」としている。人事担当も新入社員の一人ひとりの特性を十分に把握しきれず、今後のどういう教育をしていったらいいかの不安をかかえているとこともあるだろう。このように十分な教育を受けられずに1年を過ごしてきたとしても、2年目以降からは更にある程度自分で自律し、自らモチベーションをあげていかないといけない。
 昨年の7月にJAGATでは印刷会社81社の経営者、人事担当者にアンケートを実施した。【図1】のように、印刷会社の経営者や人事担当者が今までより強化していく教育機会の提供方法は、研修機関主催のセミナー(44.4%)オンライン研修(42.0%)、資格試験取得(25.9%)を考えている。こうしたことをふまえて、JAGATでは2020年入社の方に基礎知識を再確認してもらうことを目的に「印刷基礎の4講座」開催する。1年前教育機会に恵まれなかった2年目社員に是非、教育機会を設けていただきたい。

【図1】   
    

【関連記事】
  コロナで失われた新卒2年目の教育機会を取り戻す!

『印刷基礎4講座』
 ~基礎を確認してワンステップアップ~ 続きを読む

印刷技術知識を深める実技研修会

4月に入ってから新入社員は社内で又は外部の新入社員講座に参加して勉強しながら、少しずつではあるが社会人としての意識をもち始めているころだろう。JAGATでも印刷技術基礎の習得・ビジネスマナーの基本確認・コミュニケーションスキル向上を柱としてこれから印刷会社で働く新入社員が知っておくべき基本的なことを解説している。

 

実技研修を通じて印刷知識をより早く身に付ける

「新入社員養成講座」では印刷の基礎知識とマナーを組み合わせた入門講座として、印刷業および関連産業の新入社員が多数参加した。「印刷製作入門講座(講義編)」はデザイン・制作・刷版・印刷・製本加工の製作工程分野と印刷材料について新入社員に必要とされる印刷技術知識を解説している。ここまでは、多くの会社でも行っている研修ではあるが、JAGATでは新入社員に印刷に対する理解をより深めてもらうことを目的に「印刷製作入門講座(実技編)」を開催している。
この研修は3日間にわたって行われる。1・2日目はMacintosh を使用したDTPの実習であり、3日目は、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実際の実習ではなく、印刷機の機構や印刷現場の作業についてサンプルを提示しながらの解説となる。
新入社員にとって専門用語が多い印刷技術知識を座学だけでは容易に理解できるものではないが、実技研修を通じてより早く印刷制作に対する知識を身に付けることができる。

DTPソフトを実際に体験

DTP実習ではMacintoshを使ってIllustratorで図版を製作し、Photoshopで写真の画像補正を行う。制作したパーツをInDesginで組版、レイアウト作業をして印刷用データを作成する。
印刷現場については、元印刷機械メーカーで機械修理や印刷障害対策に従事され、印刷現場の予防保全活動をしていた方を講師に迎え、その豊富な経験をふまえて印刷機の構造や印刷現場の作業について分かりやすくオンラインで解説する。さらに、会場でも印刷版、ブランケット、インキ、用紙見本などのサンプルを用意して実際に触れてもらうことによりオフセット印刷の特長を理解していただく。

参加者に望むこと

オフセット印刷機は鉄の塊であり頑丈な機械ではあるが、印刷物の仕上りに影響を与えるいろいろな変動要素があり素人が扱えるものではない。印刷現場に配属される人は講義を受けた知識を基礎に印刷作業に関わるスキルを積んで印刷オペレーターとしてのプロになってもらいたい。企画・デザイン・制作・営業に配属される人は直接印刷機を操作することはないが、自分が進行させているものが現場でどのように印刷されていくかを頭の中で思い浮かべながら仕事ができるようになってもらいたい。また、総務や事務職に配属された人は自社の工場にはどういう印刷機があり、現場の人はどういう作業があるかを理解してもらいたい。

                           (CS部 伊藤禎昭)

 

●4月14日(水)~16日(金) 10:00~17:00
「印刷製作入門講座(実技編)」

教えることで学ぶラーニングピラミッド

~社員の主体性を育てる~

社員教育において効果を上げるには、社員自身のそれぞれの主体性がカギを握る。「勉強しろ!」「努力しろ!」という掛け声だけでは効果は上がらない。目標とプロセスを共有すると同時に社員の主体性が重要になる。学びの場、教育の場を如何につくれるかが鍵を握る。学びの場は、知識を詰め込むことやセミナー等に参加せるだけでは効果は望めない。自分で課題を見出して気づきのプロセスを体験させることが大切だ。中でも“教えるプロセス”が高い効果が得られるとされる。自身が覚えた知識や課題を発見し解決できたことを他者に教えることだ。考えが整理され、主体性が発揮される。アメリカ国立訓練研究所が発表した研究結果で、7つの学習方法を学習の定着率順に並べたラーニングピラミッドでは、学習方法がしっかり頭に残るかを分類してピラミッド型にまとめている。ラーニングピラミッドを見ると、単に講義を受けているだけでは学習定着率が5%と低く、覚えたことを他の人に教えると学習定着率が90%になっている。つまり、受動的な環境ではなく、能動的になる環境が効果的だと示している。

  • Lecture(講義)…5%
  • Reading(読書)…10%
  • Audiovisual(視聴覚)…20%
  • Demonstration(実演説明)…30%
  • Discussion Group(議論し合うグループ)…50%
  • Practice Doing(練習)…75%
  • Teaching Others(他者に教える)…90%

一方、能動的な学習の場は、社会人になればなるほど少ないのが現状だ。リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2018」によれば、1年間に自分の意志で仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組みをした雇用者の割合は、33.1%という数字になったということだ。7割弱の人が学ぶ習慣を持っていないということになる。社員の学ぶ機会をどうつくっていくかは、企業の競争力を強化する上でも重要な課題となっている。そもそも教育は、educationと英訳される。educationとは何か?educoというラテン語から来たもので「人間の内部にもともと備わっている才能を引き出す」という意味だ。社員の学ぶ習慣をつくることは、企業の日常活動においても育むことができる。学びの機会は、何もセミナーや資格取得に限ったことではない。改善活動などの仕事の中にも機会は身近にある。様々な教育ソリューションもその上で効果が高まると考えられる。

(CS部 古谷芸文)

4月のセミナー開催予定 https://www.jagat.or.jp/cat3

コロナ禍で高まる学習意欲~ニューノーマル時代の学びの機会

コロナ禍は、我々の生活やビジネスなどあらゆる面において影響を及ぼしてきたが、このような状況において、人は学習意欲が高まるということがわかった。ニューノーマルといわれる時代に、さまざまなオンライン化が進んだが、学びの形態もそれが定着しつつあり、オンライン学習は新たな日常となるであろう。 続きを読む

実務を復習して若手営業のさらなるステップアップを

若手営業は業務を振り返って基本知識を確認し、不足部分を補いながら業務を進めることが自らの成長につながる。

 

業務知識の復習の機会を

新型コロナウイルスの影響で、若手営業教育も例年とは違って十分な時間をとれないまま各部署に配属を決めた企業も多い。それでも、若手営業はそれぞれの職場環境の中において、仕事の内容を一応ひと通り理解しているころだ。こういうときに、もう一度基本事項を復習できる機会があれば、さらに理解を深めるとともに今後の仕事の進め方を見直すこともできる。
JAGATでは若手社員の中でも営業マンを対象に印刷見積りの基礎と営業の基本プロセスをテーマとしたセミナーを3月に開催する。

 

復習の必要性

若手営業が今までの業務のやり方を見つめ直すことができれば、忘れていた知識を思い出しもう一度基本に戻ることができる。入社直後の研修では業界用語や仕事の実態がわからないため、単に聞くだけになりがちで、実感をともなう知識やスキルとして身につけることは難しい。その点、ある程度の実務経験を積んでから基本事項を学習すると、自らの体験と照らし合わせ、曖昧な部分も理解できるようになる。
また、配属されて実務に就いて時間が経過すると、不安が表面化して自信がぐらついてモチベーションが低下することもある。こうした場合も、業務を見直すことにより仕事に対する疑問点や迷いを解消させることもできる。会社がフォローアップ教育をしてあげることは社員育成に必要なことであり早期離職の防止にもつながる。

 

顧客との関係を密に

営業の仕事でノルマを達成することは大きな目標だ。いろいろな業務の中でも特に大切なことは見積もりに関することと顧客との人間関係づくりなどの日常活動だ。顧客は提出された見積書について説明を求めてくることがある。ここで曖昧な説明やミスがあっては信用を失い受注できなくなることもある。
例えば16ページのカタログを印刷する場合、全版または半裁の用紙に印刷することがある。これはページを面付けすることにより作業の効率をあげるためだ。よくある話で、「前回より1ページ(実際は両面で2ページ)増えただけなのに、見積もりの印刷金額ががなり上がった」というこという顧客もある。これは、作業の効率が悪くなりコストアップになったためである。逆に1ページ減ったからといって、コストダウンには繋がらない。ここで営業は、オフセット印刷はコピー機と違い面付けをして効率良く作業をしていることを含めて印刷工程の内容をしっかり説明し納得してもらわないといけない。また、こうしたことは営業が人間関係を構築できていれば顧客も説明内容を受け入れやすくなる。
顧客とのコミュニケーションを保つには印刷工程をしっかり理解した上で見積書を作成し、かつ普段からの顧客の意に沿った営業活動をしておくことが重要だ。これは決して簡単なことではない。やはり営業自身の業務内容を振り返って自分に足りない知識を見つけ、補充しながら自ら成長していくことが大切である。

(CS部 伊藤禎昭)

 

●関連セミナー
【オンラインセミナー】印刷見積り基礎講座(講義)
2021年3月18日(木)13:00~17:00

【オンラインセミナー】印刷営業の基本プロセスと実務知識
2021年3月22日(月)13:00~17:00

印刷営業マネージャースキルアップ講座

JAGATは「独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構」が実施する企業の労働生産性の向上を目的とした「生産性向上支援訓練」の事業取組団体として選定を受け、その一環として、印刷ビジネスに役立てて頂けるセミナーを提供します。

ねらい 

営業リーダーの役割を考え、チームで目標達成するために必要な知識や組織力強化のための具体的な手法をワークを交え、実践的に学ぶ。

開催日時 

研修は2日間の構成で開催いたします。
1日目:2021年 3月 4日(木) 11:00~18:00
2日目:2021年 3月 5日(金) 10:00~17:00

定員

15名  

詳細

カリキュラム

■目標達成における管理者の役割
 ・印刷営業マネージャーの役割
 ・メンバーのモチベーションを高める要素とは
 ・部下やメンバーのマネジメント方法
 ・対話で組織を活性化させる「コーチング指導」
 ◇演習:グループワーク、ロールプレイング

■組織力強化
 ・チームの意義と効果の確認
 ・理想のチームのつくり方
 ◇事例紹介、グループ討議
 ・組織力強化のためのチームマネジメント
 ・組織営業のプランニング方法
 ◇演習:グループワーク、ロールプレイング

受講対象

・営業リーダー/ 営業管理職 / 組織営業強化のための手法を学びたい方

受講資格

印刷会社及び関連業界企業に属している社員の方はすべて対象


講師

上妻 祐司 (こうづま ゆうじ)  

OD人事経営コンサルティング 代表
中小企業診断士

法政大学卒業後、共同印刷株式会社に入社。グループ長として商業印刷分野の法人営業に従事。航空会社、自動車会社、住宅メーカー、大学、官公庁、金融機関、出版社などを担当。営業戦略の策定、企画書の作成、販促物の受注・制作に携わる。
人事部教育課では、教育課長として教育プログラムの企画・開発および社内講師を行い、また、経営スタッフとして経営企画業務に従事。
その後、OD人事経営コンサルティングを立ち上げ、印刷業を中心とした製造業の経営支援、各種団体、民間企業を対象とした教育研修の講師に従事し、現在に至る。

 

会場

公益社団法人 日本印刷技術協会セミナールーム
東京都杉並和田1-29-11
東京メトロ 丸の内線 中野富士見町駅下車 
徒歩5分

参加費(税込) 

1名 5,500円

お申込 

Webからのお申込み 
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

■FAXでのお申込み 
annai-2

お申込書をプリントアウトし必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3168
までFAXにてお送りください。

◆申込締切 : 各コース開催日の10日前まで
※但し定員になり次第締め切ります。

お申込みが確認され次第、参加証をお送りさせていただきます。

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

オンラインイベント運営の背景、映像と音に慣れる

全国高等学校鉄道模型コンテストオンラインにみる背景

今年は、様々なイベントがオンライン化になっている。リアル会場で開催していたものをWeb上で展開するにはそれなりのノウハウが必要になる。

毎年8月に東京ビッグサイトで開かれていた「全国高等学校鉄道模型コンテスト」。今年は11月22、23日にYouTubeで生配信された。鉄道好きで知られるホリプロマネジャーの南田裕介さんやアナウンサーの久野知美さんが司会進行を務め、各校の作品を紹介しながら、学校や自宅にいる高校生とオンライン会議システム「Zoom」でやり取りしたという。(教育サイト朝日新聞EduA12月25日より)同コンテストには例年、140~150校ほどが参加しているが、今年のオンライン開催では、約100校がエントリーし、実際に参加したのは89校にとどまったというが、それでも89校が参加し、オンラインイベントが成功している。事務局によれば5年前から参加校には作品を紹介する動画を制作してもらい、コンテスト会場で流したりYouTubeで配信したりしてきた経験により、高校生の動画制作やプレゼンのスキルが総じて高かったことが背景にある。

成功のポイントは、配信手段も大事だが何を配信するか、コンテンツが重要になる。リアルと違うところは、音と映像のコンテンツだということだ。映像と音を学び、扱うことに慣れることが必要になってくる。企業活動では、外部スタッフに依頼(外注)することもあるが、単なる丸投げではいけない。当事者は、日常の中で見識を高める必要がる。良いものつくるには理解し把握することが肝心だ。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクを使ってみた。丸覚えより考えることが大事

音を収録するには、マイク(マイクフォン)が欠かせない。マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサ-マイクがある。しばしばユーチューバーの間では、コンデンサーマイクがお勧め商品として話題になることがある。感度が高く、微細な音まで拾うからだ。だからといって「感度が良い=質が良い」とは限らない。使う状況によっては変わる。

・ダイナミックマイク:電源不必要、丈夫で比較的湿度に強い、感度が低い(比較的安価)

・コンデンサーマイク:電源必要、振動や湿気に特に弱い、感度が高い(比較的高価)

例えば、ライブ会場や展示会場では、人ごみや物音などの雑音が多い環境だ。感度が高いことが仇となり、余計な音が妨げとなる。よってダイナミックマイク(ボーカルマイク)を選択することになる。感度が低めでしっかりしたマイクをしっかり近づけて使うのだ。機材を使いこなすコツは、手順を丸覚えをすることではなく、「慣れる」に加え、「何故か?」というロジックを考えることだ。当JAGATでは、page2021オンライン開催に向けて配信システムの構築と共に映像収録ノウハウについてもこの4月より試行錯誤の繰り返しながら体制を整えてきた。音の収録、マイクの選択一つとっても自問自答を繰り返してきた。page2021リアル&オンラインのハイブリッドで開催される。公開されるコンテンツは、会場、音と映像配信体制づくりも重要になる。

CS部 古谷芸文

page2021  https://www.jagat.or.jp/cat8_2021

page2021オンライン  https://www.jagat.or.jp/page2021online

JAGAT  オンラインセミナー   https://www.jagat.or.jp/cat3

印刷営業20日間集中ゼミ(2021/5/10~6/4)

 

体系的な知識習得とともに、実際のクライアントに対し、ヒアリングから企画~仕様書・見積書の作成~販促物の制作・印刷~プレゼンまでを体験するグループワークを通して、自ら考え、解決する力を養成します。
新人営業職だけでなく、後継者・中途入社社員の即戦力強化プログラムとして、ぜひお役立てください。

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