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第34期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール 講師陣

印刷業界をはじめ各専門分野で活躍中の講師が担当します。

  【講師】 順不同(敬称略)

(株)story I  代表取締役
猪俣 恭子

webinomatasan大学卒財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチ                  
国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー

銀行で営業店勤務後、本部で行内研修の企画運営・講師兼人材育成業務を担当する。退職後、家業の印刷会社で営業、制作、工程管理に携わる。その間スクールで印刷・製版業界向け講師、およびDTPエキスパート認証資格試験合格対策講座の講師を担当する。特に印刷会社勤務時代は、現場で人を育てることの難しさを実感し、その後、コーチングを学び現場で実践しながら、本当の意味で人を育てるということを学ぶ。
現在は、コーチ・キャリアカウンセラー・講師として、JAGATをはじめ、数々の企業研修を担当し活躍中。
著書に「女性のためのリーダーシップ術」(幻冬舎/2014年刊)。
【担当講座】
*経営者に必要なリーダーシップ術

(株)アサプリホールディングス 代表取締役社長
松岡 祐司

matsuokasan.jpgアサプリホールディングス 代表取締役社長。従来の社風・独自性を尊重する「和の心を重んじた日本式M&A」により地域密着型の印刷会社3社他による企業グループを形成。
「グループ全社員の幸せを追求するとともに、地域・社会の進歩発展に貢献する」を一番の経営理念とし、付加価値を確保し社員を守るために会社の数字をすべて「見える化」し、毎日、夕方6時に全社員の携帯電話に日時決算のメール送信している。
【担当講座】
*経営理念を軸とした経営実践

(公社)日本印刷技術協会 研究調査部 部長 シニア・リサーチャー
藤井 建人                       

1995 年から出版流通グループで経営企画に従事。経営陣への助言業務、事業・経営計画策定、 経営分析、 事業・企業評価、M&Aなどに携わる。2003年中小企業診断士(現在休止)。2003 年から(社)日本印刷技術協会へ。主宰のプリンティング・マーケティング研究会を中心に活動。著書・共著に『印刷産業経営動向調査 2006 ~ 2010』『印刷白書 2008 ~ 2010』ほか。2009 年から全印工連「業態変革推進企画室」委員、2010 年から全印工連「産業戦略デザイン室」委員など。
【担当講座】
*社会変革と印刷業の問題・課題

知識融合化法認定法人 フュージョン(株) 代表取締役会長 
花井 秀勝

札幌市立大学経営審議委員
一般社団法人日本ダイレクトメール協会理事
札幌市IT普及推進振興協議会副理事長

AMAマーケティングスクール(USA)応用研究科修了後、北海道大学工学部勤務、札幌凸版印刷(株)入社。デパート流通業メーカーなどの販売促進を手がける一方エリアマーケティングのノウハウを利活用して、これまで細分化エリア分析システム、RFM顧客管理システム等様々なシステム研究提案開発を手掛ける。1991年には知識融合化法の適用による全国初の企画・コンサルティング・情報サービス・マーケティング会社フュージョン(株)を設立、代表取締役社長に就任、中小企業のマーケティングに関する販売促進コンサルティング等を推進。主に日本郵便・商工会議所・商工会・印刷組合等で500回以上講演する 通産省北海道局産業クラスター委員 札幌市IT経営戦略アドバイザリー委員などを務めた。
【著書】
「中小印刷業のためのマーケティング実戦集」 共著
「印刷会社のための企画書」 共著
「エリアマーケティング支援システム」全4巻 共著
「変わる印刷業」 共著
【担当講座】
*タイレクトマーケティングと印刷業の経営戦略

水上印刷(株) 取締役生産本部長
松崎 良樹

1968年愛媛県生まれ。1987年4月に水上印刷(株)入社。枚葉オフセット印刷のオペレーター任務に就き、水上印刷における印刷技術のコアであるテストチャートの印刷などに携わる。その後、現場の経験を生かし印刷及び加工部門の管理や生産管理、品質管理を担当。現在は印刷物の製造を行う多摩工場と、印刷物に関連する様々なサービスを行うロジスティクスセンターを含めた生産本部全体の管理を行う。
【担当講座】
*4S活動と改善事例の紹介、工場見学
 

 
(株)GIMS コンサルタント・中小企業診断士
寳積 昌彦

gimshouzumi2.jpg大学卒業後ハマダ印刷機械株式会社入社。各種印刷機、CTP等関連機器等多岐にわたる機械の営業担当を経て、営業管理・推進業務を担当。市場調査や製品開発企画とプロモーション、仕入商品・部材
の調達管理や販売・製造台数の予測などの業務に従事。その後、グラビア印刷会社朋和産業株式会社に入社し大手コンビニエンスチェーン、大手カフェチェーンの軟包材の営業を担当。
その後、中小企業診断士として独立し現在に至る。
【担当講座】
*会計基礎と原価計算の考え方
*人材を活かす人事制度および評価制度の構築
*講義/演習

(公社)日本印刷技術協会 研究調査部 
花房 賢

2351992 年に(社)日本印刷技術協会入職。研究調査部に所属、テキスト&グラフィックス研究会にて主にカラーマネジメントを担当。
2002 年より印刷業界における EDI/CIM の実現を睨んだ MIS に関する提言をすべく調査を行い、2006 年からJDF/EC 研究会を担当する。
2009 年より標準原価を活用した利益管理システムの啓蒙活動および導入の支援を行っている。
研究調査部 シニアリサーチャーを経て、2012年 教育コンサルティング部 部長となる。

【担当講座】
*見える化による原価管理と運用ポイント、自社原価算出演習

大東印刷工業(株) 代表取締役社長
佐竹 一郎

2361987年 大東印刷工業入社。営業職を兼務で89年DTP導入・立ち上げ。93年専務取締役。97年CTP導入によってプリプレスのデジタル化を完成。98年代表取締役専務。自社開発のERPによる業務管理システムを導入し「生産工程の見える化」に着手。03年ERPを進化させたMISによる「全業務情報の見える化」の成果で05年~08年まで約10%の経常利益率を得る。05年代表取締役社長就任。2012年完成の「東京スカイツリー」の真下で都市型印刷業の新たな業態を探求中。
【担当講座】
*徹底した見える化(数値化)による経営管理

凸版印刷(株)法務本部 知的財産部 部長
澤竹 正光

1991年3月東洋大学法学部卒、同年4月凸版印刷(株)総務部入社。KANBUsawatake2
2003年8月法務本部コンプライアンス部、2013年4月法務本部知的財産部に異動、現在に至る。
主な担当業務としては、コンプライアンス部ではコンプライアンス教育(行動指針の周知徹底)、規制法(独禁法、下請法、外為法等)対応、株主総会運営、全社リスクマネジメントなど。知的財産部では、国内特許及び海外特許権利化戦略の策定、特許・意匠・商標等の知的財産の権利化手続き及び管理など。
【担当講座】
*経営法務とコンプライアンス

 

(株)シー・レップ 代表取締役社長兼CCG代表
北田 浩之

KANBUkitada11932年創業の株式会社邦南堂(製本業)の3代目。
1990年印刷会社㈱ホーナンドーを独立起業、以後デザイン制作会社、ウェブ制作会社、イベント運営会社を順次設立、それぞれ独立採算によるグループ経営を特徴とする。
2007年、印刷メディアを核にしながら、『マーケット特化による販促創造・支援企業』を経営ビジョンに、得意先企業の認知・集客・販促の課題解決企業として事業を拡大。
【担当講座】
*経営革新のための戦略立案と実践
【受講者の方へのメッセージ】
本講座を受講することで、まずは自分にとって明日からはじめられる「経営」とは何かを見つけてほしい。実績が一つできれば、それが自信となり、次へとつなっがていく。
経営はすべて相関しているので、走りはじめたら、勝手に課題が舞い込み解決を迫られる内容には事欠かない。その時に、この講座で学んだことを思い出し、ノートを見直し、もう一歩前に出る決意をする。その努力と結果が素晴らしい経営者を創っていく。そんな、経営者の基盤をつくる研修となることを期待している。

 

(株)ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役

田中 信一

(社)日本経営士会認定 経営士
(社)全日本能率連盟認定 マスター・マネジメント・コンサルタント
ハーマンモデル認定ファシリテータ

tanaka1956年2月福井県生まれ。専修大学経済学部卒業。印刷会社就職後、1989年株式会社ビジネスコミュニケーション研究所を設立し代表取締役に就任。
印刷産業を中心に全国で講演、営業関係研修、コンサルティングを行っている。指導内容として「営業活動支援コンサルティング」「中・長期経営計画および年度経営計画の策定・実施コンサルティング」「営業管理職再生講座」「プロジェクト管理術」「営業革新」「業態変革」など多数。
著書として『消費・商品トレンド93-94』船井総合研究所(共著)、「こころときめく営業楽(学)1,2」「創注営業 実践バイブル」他がある。
【担当講座】
*営業戦略の策定
*顧客戦略の進め方
*競争優位の創り方

クラウドマネージメント協会 事務局長
原田 光治

haradasan

大手流通業、印刷業を経て30歳で印刷会社専門のコンサルティング会社を起業。これまでに指導した企業 は400社を超える。コンサルティングを基本事業とし、これまで日本で最も早くデジタル印刷事業を手がける他、インターネット事業、住宅関連事業、人材紹 介事業などあらゆるジャンルの事業に取り組んできた。現在は全国の優良印刷会社63社で協業化を図ることを目的にクラウドマネージメント協会を設立。その 事務局長として全国を飛び回り、現在全国の団体、大学など年間200日の講演活動を行っている。
【担当講座】
*印刷会社のクロスメディア戦略

(株)野毛印刷社 営業企画本部長 
田中 浩

noge_tanaka.jpg1971年横浜生まれ。1994年に新卒採用で野毛印刷社へ入社。半年の工務担当を経て、17年間営業職として、品質を求める美術・芸術・音楽、デザイナー、広告代理店、保険他、多岐にわたる業種の印刷物を手がける。2011年6月より、プリンティングコーディネータ兼工務課長として後進の営業同行と社内指示と共に、生産管理・購買・品質管理など、社内最適化に重点を置いている。
【担当講座】
*生産管理と現場マネジメント


(株)サンエー印刷 常務執行役員/研究開発部長
吉川 昭二

yoshikawa.jpg1957年東京生まれ。明治大学を卒業後、株式会社文祥堂入社、株式会社文祥堂印刷取締役を経て株式会社サンエー印刷入社。印刷会社に35年余勤務しプリプレス~印刷の品質管理やISO運用、製造工程の管理を行う。
JAGAT専任講師として、セミナーや全国印刷会社の企業診断・指導に携わり、分かりやすく歯切れのよい解説により、セミナー等では毎回好評を博している。また業界誌にも執筆を続けている。。
【担当講座】
*工場管理のポイント


(株)マルワ 代表取締役
鳥原 久資

1958年 名古屋市生まれ 愛知教育大学卒業後 小学校、中学校教諭として8年間勤務KANBUtorihara2
1989年株式会社丸和印刷入社 
1998年代表取締役社長就任
■ 公 職 
平成15年度   名古屋商工会議所若鯱会代表幹事
平成14年・15年度 愛知県印刷工業組合青年部会長
平成20年度~ 愛知県印刷工業組合副理事長
平成20年度~23年度  全国印刷工業組合業態変革推進委員
平成24年度~     全国印刷工業組合産業戦略デザイン室委員
講演実績
中部経済産業局、名古屋市 名古屋商工会議所、日本規格協会 中小企業大学校東京校、横浜市、中小企業家同友会、税理士会 他 
教育現場の経験を生かしたユニークな社員教育は他社からも大きな評価を得ており講演依頼が多い。また積極的な環境活動、CSR活動は地元の行政、商工会議所に認知され、外部から多くの見学者も訪れている。
【担当講座】
*社員が輝く人材育成
【受講者の方へのメッセージ】
同じ後継社長として私が歩んできたこと、実践してきた事を包み隠さずお話したいと思っています。試行錯誤で積み上げてきた社員教育は必ず大きな土産になると思います。そして何よりも元気と希望を提供できると思っています。お楽しみに・・・。

(公社)日本印刷技術協会  専務理事
郡司 秀明

21979年千葉大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社入社。主として画像技術を担当し、デジタル技術の発展に注力する。MD研究会のマスター、JPC副理事長、DTPエキスパート認証委員会副委員長、電塾本部運営委員を努める。2006年より公益社団法人 日本印刷技術協会 研究調査部部長。2015年より現職。
【担当講座】
*最新技術動向から見たこれからの印刷経営

(公社)日本印刷技術協会 会長
錦明印刷(株) 代表取締役社長
塚田 司郎

tsukada100×100東京都出身。1980年慶應義塾大学商学部卒業、錦明印刷(株)入社。1987年取締役営業部長、1992年専務取締役、1995年取締役副社長就任、2003年より現職。
2006年(社)日本印刷技術協会理事、2008年同協会常務理事、2011年より同協会副会長。全印工連・印刷産業ビジョン研究会委員、全印工連・業態変革推進企画室委員。
【担当講座】
*これからの印刷経営
【受講者の方へのメッセージ】
次の時代へ進むためには新しいチャレンジが必須です。 求められるのは経営者のリーダーシップと決断です。 現役経営者が自ら語る既成概念との戦いや葛藤を、 明るい未来を自ら創るための糧としてください。

 

第34期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール カリキュラム

カリキュラム
人材活性化

経営者のためのリーダーシップ術

株式会社story I   代表 猪俣恭子
リーダーのあり方が大きく変わってきている。「リーダーとしてのコミュニケーション」のいかんによって、会社の業績や生産性にも大きく影響を与える。
本講座では、これまでのリーダーシップにありがちだった「管理して、支持するマネージメント」ではなく、「部下が自ら考え、意欲と行動を引きだす」、コーチングを基礎としたリーダーシップ術を、ワークショップ形式で学ぶ。
1. 「指示命令」ではなく、「やる気」を引き出すマネジメント術
2. 「弱みの克服」ではなく「強み」を活かす考え方
3. 「すること」ではなく「ビジョン」を語る

 経営理念

経営理念を軸とした経営実践

株式会社アサプリホールディングス 代表取締役社長 松岡祐司
会社経営で最も重要なものは経営理念である。
「何のために働くのか?」常に「働く目的と経営理念」を全社員で共有することで、各社・各部門・各自までが一丸となって、経営方針のもと目標を達成することができる。印刷需要の減少が続く中、他社との差別化を行い利益を出せなければ、会社は存続できず、全社員の幸せを守れない。「見える化による経営管理」「経営理念の共有」「M&A戦略やIT活用戦略の差別化によるマーケットの拡大」を行うなかで得た実践事例をお話しする。

動向分析

社会変革と印刷業の問題・課題

(公社)日本印刷技術協会 研究調査部部長 シニア・リサーチャー 藤井建人
成熟化、高度情報化、老齢化する日本社会における印刷業の現状を分析する。
①印刷産業、②印刷市場、③印刷メディア、④印刷経営の4つの視点から振り返り、印刷ビジネスの最新トレンドを把握する。後半は、2017年の印刷ビジネスを考える。経済予測・印刷関連トピック・印刷経営者予想・生活者のライフスタイル変化など、印刷ビジネスを取り巻く各種与件を整理し、市場規模予想を提示する。

 マーケティングと経営戦略

ダイレクトマーケティングと印刷業の経営戦略

知識融合化法認定法人 フュージョン株式会社 代表取締役会長 花井秀勝
インターネットの進展と規制緩和・法改正によって、印刷ビジネスは新たな局面を迎えている。
ビッグデータ・クライアントデータの分析・解析・コンサルティング・運用、Web・ソーシャルメディアのクリエイティブ・製作、DMなどの印刷・封入封緘・保管発送など、取り組むべきビジネス範囲が格段に拡がっている。これらのビジネスで競争に勝ち残るには経営基盤の確立と社員教育の充実が不可欠である。
1. マーケティング視点で思考する戦略
2. 規制緩和・法改正による新たなる市場創出と対策
3. 人財の採用と育成と研修-社内組織と協業体制

 工場管理

4S活動と改善事例の紹介、工場見学

水上印刷株式会社 取締役生産本部長 松崎良樹
『きれいな工場でしか良い印刷物は作れない』をモットーに4S活動に取り組んでいる。QCDに加えてF(柔軟性)が必要であり、QCDに対しても、それ以上に対しても柔軟性を持って取り組んでいる。
不良撲滅のステップは①不良を流さない②不良を作らない③不良を作れない3つのステップである。
多能工化を生かすためジョブローテーションを組み、社内独自の機長認定制度を設けているなどの活動内容も紹介する。
1. 4S活動  2. 機械設備の保全  3.品質管理、不良削減の取組み  4.多能工化の推進

 財務分析

会計基礎と原価計算の考え方

株式会社GIMS シニアコンサルタント 寶積昌彦
会計に関する基本的な考え方を、印刷業に特有な勘定科目を中心に解説。原価慶安は、損益分岐点分析を中心に、総合原価計算、個別原価計算の考え方と概要について講義していく。

 人事・労務・賃金

人材を活かす人事制度および評価制度の構築

株式会社GIMS シニアコンサルタント 寶積昌彦
長期的視点に立った社内制度を構築し、経営にプラスになる組織体制をつくることは重要だ。経営資源の中でも最重要ともいえる会社組織人財を活かす人事制度、評価制度の構築について解説する。また、労務管理における法改正などのトピックについて紹介する。

経営戦略

講義/演習

株式会社GIMS シニアコンサルタント 寶積昌彦
講義内容に基づき「ビジョナリーカンパニー」「競争優位の戦略」「コアコンピタンス経営」「バランススコアカード」「ブルーオーシャン戦略」の達成を目的とした講義を受けた上で、自社にあてはめて考える演習を行う。

 経営管理

見える化による原価管理の運用ポイント、自社原価産出演習

JAGAT 研究調査部 花房賢
激しい価格戦争が続くなか、利益を確保するためには、自社の原価および生産性をより正確に把握するとともに、より精度の高い管理を実施することが求められている。
本講座では、社内製造原価の算出方法とそれを用いた原価管理の手法、そして問題点の発見、解決をするための運用ポイントを理解していただく。
「印刷会社の収益構造と見える化」「部門別、設備別時間当たりコストの算出方法」「原価管理の仕組み」「受注一品別収支把握に向けて」など先行企業の事例を紹介しながら解説する。

 経営管理

徹底した見える化(数値化)による経営管理

大東印刷工業株式会社 代表取締役社長 佐竹一郎
厳しい受注環境がつづくなか収益性重視の経営を志向する企業が増えている。
印刷業に限らず緻密なコスト管理の手法として注目されているのが「見える化」である。受注一品単位、あるいは部門単位での収支をつまびらかにし、そこを出発点にしてPDCAの改善サイクルをまわしていくことが重要だ。
実際原価を用いたコスト管理でリアルタイムに製造原価が計算され、受注一品単位のその時点の収支情報が全社で共有する「経営情報の見える化」と「利益重視に転換した背景」への取り組みを豊富な実践例を交えながら学ぶ。

 経営法務

経営法務とコンプライアンス

凸版印刷株式会社 法務本部 知的財産部 部長 澤竹正光
印刷業が情報産業として成長するために欠かせない、コンプライアンスの確立、営業活動における著作権問題、契約等の戦術的展開について学ぶ。
1. コンプライアンス経営の重要性
2. 情報管理の重要性(個人情報の管理 インサイダー取引違反の防止)
3. 独占禁止法、印刷と知的財産権
4. 印刷取引と契約(契約書の重要性、印刷データは誰のものか)
5. 印刷経営とかバナンス

 経営戦略

経営革新のための戦略立案と実践

株式会社シー・レップ 代表取締役 北田浩之
成熟した産業において、その商品力が衰えているなと感じた時、何を価値として提供できればお客様が発注したくなる要因となるか。経営者が真剣に考えなければならない。
既存のビジネスがうまくいかない。新しい何かを始めたい思いはある。しかし、何かを始めたからうまくいくわけではないし、うまくいく何かがあるわけでもない。だから何もしないではなく何かを始めよう。そして、始めた何かがうまくいくように試行錯誤を繰り返すことが次の何かにつながる。1990年の企業から今に至るまで、変化する外部環境にいかに対応してきたのか?また独自の社内制度や組織づくりなどのマネジメントの実践例を紹介する。

 営業戦略

営業戦略の策定

株式会社ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役 田中信一
印刷業における現状と課題を把握し、営業戦略策定に向けセオリーと戦略分析手法を理解する。「印刷業営業戦略の現状と課題」「経営計画における営業戦略の必然性」「営業戦略の定石(セオリー)を理解」を講義したうえで、自社の戦略を分析できる視点をもっていただく。

営業戦略

顧客戦略の進め方

株式会社ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役 田中信一
顧客獲得、維持拡大のためにどのような営業をすべきか?
本講座では既存顧客の深耕営業における重点ポイント、重要顧客別の年間行動計画づくりとフォロー、新規市場・新規顧客開拓営業の進め方を確認し、営業力強化の仕組みづくりを理解する。

営業戦略

競争優位の創り方

株式会社ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役 田中信一
ソリューション営業展開の仕組みづくりとして、①自社の売り物(ソリューション商品)の発見と整備、②設計と営業手順を講義。得意先ABC分析として、①顧客タイプに合わせた組織営業基本モデル、②組織営業展開の営業資源(担当役割)配分と個人営業力の強化計画を話す。

経営戦略

印刷会社のクロスメディア戦略

クラウドマネジメント協会 事務局長 原田光治
経営の視点で、印刷会社が印刷物以外のメディア制作に取り組むときの考え方、事業戦略の立て方、人材育成、組織・体制づくりを学ぶ。
1. インターネットメディアの成長と変化を読み取る
2. クロスメディア化を取り組むための人材教育と組織管理について
3. クロスメディアを実現させるオムニチャンネル戦略の具体的なフローづくり
4. クロスメディア戦略で重要な鍵を握るビジュアル&コンテンツの作成ポイント
5. クロスメディアに不可欠な効果測定の新たな手法について

 生産管理

生産管理と現場マネジメント

株式会社野毛印刷社 営業企画本部長 田中浩
オフ輪全盛で、仕事を取れば確実に儲かった時代は、もう二度とやってこない。大事なのは「受注額を増やすのは難しい」「自社だけ画期的な商品開発は難しい」「他社と同じ設備しか持っていない」という時代に、どう設けていくか?ということなのだ。
いかに原価を落として「同じ仕事を同じ価格で受注しても他所よりは我が社の方に儲けが出る」という体制にしなくてはいけない。
生産性向上、コストダウンを実現し、日々の生産活動をマネジメントするために、どのような視点を持ち、どのように現場を改善していけばよいのかポイントを学ぶ。

 工場管理

工場管理のポイント

株式会社サンエー印刷 常務執行役員 研究開発部 吉川昭二
印刷会社は「製造業」であるということが近年希薄になってきている。利益がたくさん出た昔は「工場は別に遊んでもいてもいい」というような風潮があり、また自社ですべての受注品目が生産できるわけでもないからというDNAがあること。そして印刷機器が成熟化しどこの現場も同じような設備となり、技術や経験での差が出にくいと思い込んでいるからだろう。しかし受注品で利益が出ない現在、現場での利益総出こそ残された源泉であるとともに、工場でのミス・ロスは大きな利益損出に直結している。改善活動を根付かせ、技術や生産性を上げる現場力向上のために何をすべきか、また現在の向上を取巻く環境にどう対応するかが経営の大きな問題である。幅広い課題をまとめ、平易にポイントを解説していきたい。

人材活性化

社員が輝く人材育成

株式会社マルワ 代表取締役社長 鳥原久資
「安く効率よりたくさん作る」今まで価値あるものとされた経済活動が、人口減少によって通用しなくなり、これからは「わけあり消費」 つまり「あなたから買いたい」が消費のキーワードとなる。それを作り出すのは”人”、企業でいえば社員である。
企業がいかに「やりがい」を社員に提供できるか、また社員がいかに「主体的」に行動できるかが大切な要素となる。キーワードは「絆」。社員が主体的に動く仕組み作りについて、自らの教育現場の経験を活かした実践事例を紹介する。
経営者に必要なコミュニケーションの極意もお話するので、ぜひ実践いただきたい。

技術動向

最新技術動向から見たこれからの印刷経営

(公社)日本印刷技術協会 専務理事 郡司秀明
東日本大震災後に日本の産業各社が印刷物に対する費用だけでなく、さまざまな費用を見直した。震災後取引条件がかなり変わった分野も多いだろうが、このような変化に対して会社の体質を変えなければならない。社会一般で起こっていること、自社周りのこと、お客様の業界ことをさまざまな切り口で考え、統計情報も参考にしながら、次の時代に進むためのチャレンジが必要だ。そこに求められるのは、経営者のリーダーシップと決断である。印刷企業の経営者でもある当協会会長による経営実践論と今後の展望を紹介する。

 特別講演

これからの印刷経営

錦明印刷株式会社 代表取締役 JAGAT会長 塚田司郎
東日本大震災後に日本の産業各社が印刷物に対する費用だけでなく、さまざまな費用を見直した。震災後取引条件がかなり変わった分野も多いだろうが、このような変化に対して会社の体質を変えなければならない。
社会一般で起こっていること、自社周りのこと、お客様の業界ことをさまざまな切り口で考え統計情報も参考にしながら、次の時代にすすめためのチャレンジが必要だ。そこに求められるのは、経営者のリーダーシップと決断である。印刷企業の経営者でもある当協会会長による経営実践論と今後の展望を紹介する。

第34期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール スケジュール

  日時 時間 内容
第1回 5月12日(金) 9:00-9:30 オリエンテーション
9:30-12:30 経営者のためのリーダーシップ術
13:30-17:00 経営理念を軸とした経営実践
5月13日(土) 9:00-12:00 社会変革と印刷業の問題・課題
13:00-17:00 経営方針とビジョン(講義と演習)
第2回 6月16日(金) 10:00-15:00 見える化による原価管理の運用ポイント、
自社原価算出演習
15:00-17:00 徹底した見える化(数値化)による経営管理
17:00-18:00 質疑応答・ディスカッション
6月17日(土) 10:00-12:00 最新技術動向から見たこれからの印刷経営
13:00-17:00 会計基礎と原価計算の考え方
経営戦略・競争戦略(講義と演習)
第3回 7月20日(木) 13:00-15:00 4S活動と改善事例の紹介
15:00-17:00 工場見学
7月21日(金) 9:00-12:00 経営法務とコンプライアンス
13:00-17:00 経営革新のための戦略立案と実践
17:00-18:00 質疑応答・ディスカッション
7月22日(土) 10:00-12:00 営業戦略の策定/競争優位の創り方
13:00-17:00 印刷会社のクロスメディア戦略
第4回 8月18日(金) 10:00-13:00 顧客戦略の進め方
14:00-18:00 ダイレクトマーケティングと印刷業の経営戦略
8月19日(土) 9:00-12:00 生産管理と現場マネジメント
13:00-18:00 工場管理のポイント
第5回 9月8日(金) 10:00-12:00 人材を活かす人事制度および評価制度の構築
13:00-15:00 社員が輝く人材育成
15:00-17:00 戦略を活かす組織形成(講義と演習)
9月9日(土) 9:00-15:00 講義のまとめ/戦略の検討(講義と演習)
15:00-16:00 これからの印刷経営
16:00-16:30 修了式

※記載内容は諸般の事情により変更となる場合もございます