営業・企画系」カテゴリーアーカイブ

活用が広がるインフォグラフィックス

街中でインフォグラフィックスの手法を用いた媒体が多く見うけられる。印刷・制作会社にとって、この手法を取り入れてデザインができれば新たなビジネスチャンスの可能性もでてくる。

 

世の中で活用されているインフォグラフィックス

インフォグラフィックス(infographics)とは、情報(information)+図版(graphics)の造語で、言葉だけでは表現仕切れない事柄やデータを図解によって視覚化し、「わかりやすさ」を追求する表現手段のことである。最近これが注目されているのは、世の中に流通する情報量が多くなり、ひと目で言いたいことが分かるようにデザインされた「インフォグラフィックス」に対する要求が高まってきたからである。ここ数年日本国内でも情報を伝える方法として広く活用されている。例えば「2020年東京オリンピックに向けてピクトグラムの変更・追加」がニュースになっていたが、ピクトグラムもインフォグラフィックスの一つである。
街中にもインフォグラフィックスの実例はたくさんある。代表的なものとして地下鉄の路線図があり、案内図・サイン・ポスター・サイネージなどにも応用されている。他にもプレゼン用に用いられるにおけるチャート、グラフなどに活用されている。

整理して考えることが必要

一方で、見た目の美しさを追求しすぎるあまり、一般の人にとって「わかりづらい」「迷ってしまう」案内ボードやサイネージなども街中にある。広告媒体などを制作する際に考えるべき基本的なことは、どうやってデータや情報をまとめたらわかりやすく読み取ってもらえるのか?(情報の整理力)、どういう切り口の表現で視覚化すれば伝わるのか?整理した情報をどういうグラフィックで表現していけば簡潔に伝わるのかを考えること(視覚的表現力)である。
そのために、まずはデータをじっくり分析する、伝える内容や情報を整理しておく、一番伝えたい事に焦点を当てる、小・中学生でも理解できるようにイラストやグラフを使って数値を視覚化する、使用する色を限定すること、などを順序立てて考える必要がある。決まった形がない分まとまりのないデザインになりがちなので、あらかじめポイントを頭に入れ、作成中に迷わないように制作することが重要だ。インフォグラフィックスの特長は、文章だけでなくいかに「見せて伝えるか」である。

 

JAGATではインフォグラフィクスを活用した企画書の作り方を学べるセミナーを2020年1月17日に開催する予定である。ひと目でわかる表現方法を企画書でも活用できれば、クライアントに対する訴求力も増すことが期待できる。
このセミナーでは、クライアント企業の与件を挙げ、グループ分けをして個々が企画の具体的な内容を考えて、ワークショップを通じてインフォグラフィックスを活用した企画書制作の考え方を勉強してもらう。ワークショップのいいところは、限られた時間の中で自分がどれだけの知恵と力を出せるのかを確かめることができることだ。そして、他人の意見を理解する姿勢を学べて、社外の方々や講師とのつながりができる。印刷会社や制作会社のデザイナー・営業マンの方にお勧めの内容である。

(CS部 伊藤禎昭)

インフォグラフィックスを活用した企画書制作
 日時:2020年1月17日(金) 13:00~18:00
 場所:JAGAT セミナールーム (東京都杉並区和田1-29-11)

印刷工場の改善活動と人材育成を多能工化の視点で考える

多能工化は、改善活動や人材育成をしくみ化することで効果的に

印刷業の多くは受注型で多品種少量の傾向にある中、計画的な製造管理や受注管理が難しく、工程や個人のスキルによるムリ、ムダ、ムラによる生産性の低下が課題になっている。印刷工場における生産効率アップと働き方改革の課題解決策のひとつに多能工化がある。多能工とは、複数の異なる作業や工程に従事する技術や業務を身に付けたワーカーのことである。多能工化は、その多能工が組織の人材を教育・訓練する仕組みのことは周知のことであろう。肝心なことは、改善活動や人材育成をしくみ化する意識を持つことだ。

製造業に留まらない多能工化

多能工化の代表的な事例では、開発したのはトヨタ自動車と言われている。また、製造業にとどまらず、流通業やホテル業界でも取り入れられている。

<事例1>

多能工を生み出したトヨタ自動車では、複数の生産ラインで様々な工業用機械を扱うことに取り組む。作業員の少人数化に成功し、低コストで良質な自動車生産に成功した。

<事例2>

星野リゾートでは、社員は一人でフロント、客室、レストランサービス、調理(補助業務)の4つの業務を一日の中で担当している。業務にムラが無くなり、社員全体のチームワークの向上に繋がっている。

<事例3>

流通業のヤオコーやクイーンズ伊勢丹では、レジ担当、惣菜担当、品出し担当を業務の標準化により多能工化に取り組んで、効率アップと業績アップに繋げている。

多能工化のメリットとデメリット

<メリット>

  • 仕事量を平準化し、従業員への負荷を下げる業務負荷が均等になる。
  • 変化に強い組織づくりにつながる
  • 柔軟性が高い組織、業務対応ができるようになる。
  • チームワークが向上する。相互理解が進む

<デメリット>

  • 人員の育成に時間がかかる

→業績にどうつながるのかを検討する必要がある。

  • 人事評価制度の整備が必要。

→社員のモチベーション管理をどうするか

  • 組織としての目標設定の仕方などの見直しが必要になることもがある

<印刷技能者より印刷技術者育成を>

印刷工場における多能工化に取り組むことは、工場管理のPDCA(管理サークル)に取り組むことにもなる。なぜならば、個人ではなく組織での活動だからだ。組織力を活かすためには、作業の標準化や数値管理を含めた「みえる化」が必要になる。技能も必要だが技術を養う意識が重要だ。技能と技術の区別は曖昧な部分もあるが、同じものではない。技術と技能の違いは、広辞苑によれば「技術」は、科学を応用して自然の事物を改変・加工し、人間生活に役立てる技と記述してあり科学的思考がベースになっている。一方、「技能」は、技芸を行なう腕前で技量となっており勘や経験がベースとなってようだ。

例えば、過去の印刷技能者の育成では、経験や勘が中心で定性的な表現が多かったが、現在の印刷技術者の育成では、見た目は、濃度や色差を数値化するといったことで定量的な表現が必要になる。つまり、多能工化と品質管理・改善活動は、セットで効果が出せるのである。印刷工場の改善活動も多能工化に取り組むことで進むこともありそうだ。page2020セミナーでも印刷工場の改善活動と多能工化をテーマにした講座を開催予定。

CS部 古谷芸文

インフォグラフィックスを活用した企画書制作 ~受講者の声~

●前回開催時の受講者アンケートより●

 

Q.1本講座で最も印象に残った講義内容や言葉は何ですか?

●企画書はストーリーで考える

Q.2 講座内容、講師について感想、ご意見・ご要望

●自分の考え方の偏りと、クセに気付けた。日々自分を疑ってみたいと思うようになった
●営業だが、企画書作りに必要なことを教えていただいた

 

 

「AI×印刷ビジネス」の構想ができる人材の育成が重要

AI技術を活用したビジネスの構想とその可能性を判断し、技術者との橋渡しができる人材がAIビジネスを成功させる上で重要になる。

AIビジネスに求められる人材の能力と確保
AIをビジネスに活用する上で通るべきプロセスとして、①事業構想→②仮説検証→③開発→④運用の4段階がある。
技術が進展してもそれをビジネスにつなげられなければ市場は広がらない。AIの多くの失敗は、事業構想や活用アイデアの段階をおろそかにして、今ある技術から仮説検証を始めているケースが多い。AI技術を活用したビジネスの構想とその可能性を判断し、技術者との橋渡しができる人材(本稿ではアセスメント人材という)がAIビジネスを成功させる上で重要になる。
印刷会社におけるAI人材の方向性として、製造工程での効率化や、顧客へのマーケティングソリューションにおけるAIの活用方法を、AI開発事業者を交えて構想できるかどうかである。その第一歩が経営者による、従来発想とは違ったアセスメント人材の育成である。
印刷ビジネスや自社のソリューション領域を理解した上で、AIにできること、できないことを技術的な見地で見極める知識、AIを活用した業務プロセスを構想できる知識やリテラシーを学ぶことが重要だ。ただベースとなる技術人材として、仮説検証からプログラムを開発する能力、実際にプログラム運用する能力は高度な技術知識を要するため、専門教育を施さなければ育成することは難しい。
人材施策として、①コンサルタントやベンダーへの外注、②経験者・優秀者の採用、③社内育成の方法がある。①②に関しては、短期的な視点では成果を上げる可能性もあるが、高額なコストの観点から事業継続性が低い。また②に関しては、採用獲得競争が激しい。NECは研究職を対象に、2019年10月より新卒の年収が1000万円を超える可能性がある賃金制度の導入を発表した。従来のモデルから転換し、その時代の市場価値に応じて給与を決めていく。IoT、AI人材も市場の需要に対する人材が不足しているため、必然的に市場価値は高まり、それ相応の待遇で迎い入れる環境を整備することが重要になる。従って、今後、大企業を中心にこの流れは進むと考えられるので、中小印刷会社としてはこのモデルの選択は難しい。
③の育成は短期的な成果は見込めないが、コスト面、継続性を考えると現実的な選択肢となる。

印刷会社向けAIセミナーの報告
2019年8月、JAGATで「AI×印刷ビジネスアイディアソン~AI超入門ワークショップ~」を開催し、22名の参加者にAIの活用内容について事前アンケートを求めた。
AIの印刷ビジネスへの活用で多かったのが、「校正、検版、校閲の自動化および精度を高める」「デザインレイアウトの自動化、画像データの自動修正によるプリプレス作業の効率化とその精度を高める」との回答であった。ただ、クリエイティブへの応用には顧客やマーケットとの連携など現場の作業効率とは違った側面がある。予測系AIを活用した「販売予測による効果的なプロモーションツールと適正数量」の回答数も多い。顧客のさまざまなデータを基に、見込み顧客層と購買予測を立てることで、ターゲットに合わせた効果的なパンフレットやチラシのコンテンツと適正部数を提案することで、支援力を高めたいようだ。

事前アンケートでは、「経営者がAI についてよく言及するが、具体的なものとして見えてこない」「AIの活用に関して、印刷業界での事例についてあまり話が聞こえてこない」「AI 活用の人材育成について知りたい」との意見もあり、各社が模索の段階にあることもうかがえる。JAGAT は、多様な人材育成の機会を設け、印刷業界のAI リテラシーを醸成し、
新たな可能性を追求していきたい。

<page2020関連セミナー>
【S6】「AI×印刷」ビジネスアイディアソン
開催日:2020年2月6日(木)10:00~12:00
https://page.jagat.or.jp/session/detail_27.html

AIビジネス 超入門ワークショップ

~印刷ビジネスとの連携について考える~

■概要■ 

AIビジネスの市場が広がり、AIネイティブ化は大きく進展する。印刷業も、AIと関わる必然性が生まれる中で、「AI×印刷ビジネス」を構想し、AI活用の可能性を判断した上で、技術者との橋渡しができるアセスメント人材の育成が必要になる。本講座は、AIの基本知識を学びながら、印刷ビジネスとの連携の可能性について、演習を交えながら考えます。また、印刷会社としてのAI人材施策の方向性についても模索します。

 

■学べるスキル■

AIの基本的なビジネス会話ができるようになります
AIを印刷ビジネスにどう活用できるか思考できるようになります
AI人材施策のヒントを得られます。

 

■受講対象者■

・AI知識が0ベースの超初心者
・AI活用の勘所を知りたい方
・AIと印刷ビジネスの連携について考えたい方

 

■カリキュラム■

1)ビジネスに関する思考のフレームワーク
  ・市場を見よう!私たちのポジションは?
  ・ペルソナを決めよう!それって誰が嬉しいの?
  ・ビジネスモデルを作ろう!どこにあるお金を狙うの?
2)AIビジネスのための前提知識
  ・AIを作るために絶対必要!教師データとは?
  ・データを取得しよう!どうやってデータを集めるの?
  ・AIがあるorないの徹底比較!それってAIいらなくない?
3)AIビジネスアイディアプラン企画
  ・AIでできることを考える
  ・AIと事業やビジネスの連携を考える
  ・アイディアプラン作成及び発表
4)AI、データサイエンス人材戦略
  ・外注、コンサルに依頼する
  ・即戦力を採用する
  ・0から育成する

 

■講師■

一花 徳行
株式会社キカガク

【企業プロフィール】
株式会社キカガクは2017年1月に吉﨑亮介氏によって創立されました。主な業務としてAIや機械学習に関する教育事業を行っています。
メンバーは今年7月で13名。所在地は神田駅から徒歩3分。
創立まもなく日本マイクロソフト社公認のディープラーニングのトレーニング企業に選出。
オンラインオフライン含めると15000人以上の個人、企業が同社のトレーニングを受講しています。
【講師プロフィール】
キカガクでは短期セミナー、法人向け研修の講師を担当。もともと学習塾の運営を行っており教育には人一倍の熱意がある。「何もわからずおいてけぼりにされた」という事のないセミナーを目指しています。AIが当たり前になる世界を作りましょう!


永田 達哉
Navier株式会社 COO

【企業プロフィール】
Navier株式会社は2018年2月に創立されたAIスタートアップです。
独自の技術を活用した画像変換技術を、様々な産業において、実際のビジネスに応用できる形で提供しています。

【講師プロフィール】
NavierではCOOとして事業推進を主として担当。Navier参画以前は、外資系コンサルティング会社・M&Aアドバイザリー会社を経て、AIスタートアップに特化して投資を行うベンチャーキャピタルにて国内・海外のスタートアップ投資に従事。MBA(INSEAD)

 

■関連記事■

印刷業に必要なAIアセスメント人材

 

■日程■

2019年11月18日(月)11:00~18:00 

 

■受講料■

JAGAT会員 27,500円  一般:33,000円 (税込)

 

■定員■

 20名(最少催行人数5名)

 

■持参物■

1)ノートPC(外部ネットワークに接続可能なもの)

2)Microsoftアカウントを事前に取得

※望ましいスペック
・OS:Windows10 macOS
・CPU:core i 5 以上
・メモリ:4G 以上

 

■会場■

公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)セミナールーム
〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11
地下鉄丸の内線 中野富士見町駅 徒歩5分 (地図

 

■お申込み■

●Webからのお申込み

Web申込フォームに必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

●FAXでのお申込み

 

お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

2019/11/18 AIビジネス 超入門ワークショップ お申込み

セミナー名:AIビジネス 超入門ワークショップ
開催日:2019年11月18日(月)11:00~18:00
参加費:JAGAT会員:27,500円 一般:33,000円(税込)
詳細案内ページ

・申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
・申込フォームにメールアドレスを入力した後「Enter」ボタンを押すと、フォームの内容が送信されてしまいます。恐れ入りますが、「Tab」ボタンを使う、マウスを使うなどの方法で移動お願いします。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール()またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

0.参加費用

JAGAT会員(27,500円)一般(33,000円)

■参加人数

1.会社の情報

■社名(例:公益社団法人日本印刷技術協会) ※必須

■シャメイ(例:ニホンインサツギジュツキョウカイ)

郵便番号(例:166-8539)

■住所1(例:東京都杉並区和田1-29-11)

■住所2(例:印刷技術協会ビル3F)

2.お申込み担当者情報

お申込みされる方と参加される方が異なる場合は、請求書をお送りする方の情報をご登録ください。

■部署名(例:総務部)

■役職名(例:課長)

■お名前(例:印刷 太郎) ※必須

申込者は参加しない

■メールアドレス(例:taro_insatsu@jagat.or.jp) ※必須

このメールアドレスに登録完了メールが送られます。

■FAX(例:03-3384-3168)

FAX受講証をご希望の場合は、この番号に受講証が送られます。

3.お申込担当者以外の参加者情報

お申込みされる方と参加される方が一緒の場合は、本欄は入力不要です。

【参加者1】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 花子)

■メールアドレス(例:hana_insatsu@jagat.or.jp) 

■持参物について ※必須(確認のため☑をお願いします)
  ノートPCを持参する持参しない 

【参加者2】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

■持参物について ※必須(確認のため☑をお願いします)
  ノートPCを持参する持参しない 

【参加者3】

■部署名(例:企画営業部)

■役職名(例:主任)

■お名前(例:印刷 次郎)

■メールアドレス(例:jiro_insatsu@jagat.or.jp)

■持参物について ※必須(確認のため☑をお願いします)
  ノートPCを持参する持参しない 

■その他備考

4.受講証の受け取り

受講証について、ご希望の受け取り方法をお選びください。
※複数名でお申込みの場合:「FAXで受け取る」を選択すると、参加者ごとに参加証を受け取れます。
メールで受け取る(受領メールを印刷する)FAXで受け取る

5.JAGATからのご案内について

よろしければJAGATからセミナー開催案内や関連のご案内を送付させていただきます。
不要の方はチェックを入れてください。
JAGATからの案内を希望しない


お申込みありがとうございます。登録完了メールをお送りいたしました。
しばらくしてもメールが届かない場合は、お手数ですが再度ご登録いただくか、
webmaster@jagat.or.jpまでお問合せください。

印刷製品開発、マーケットインとプロダクトアウト

印刷製品は多種多様だ。市場規模の縮小傾向の中、新しい印刷製品やビジネスチャンスをつくり出すことは大きな課題である。現在、JAGATのセミナーでも「印刷製品のアイデア道場」を企画している。印刷加工製品の価値を広げるためのセミナーだ。製品の価値やビジネスチャンスを広げる上では、マーケティングが重要だ。捉え方としては、サービス(商品)としてのマーケティングと経営戦略での自社のマーケティングでの二つの視点を意識する必要がある。。
周知のとおり、サービス商品としては、顧客のプロモーションやマーケティング支援などが上げられる。一方、自社のマーケティングは、自社の経営理念、自社の強み、市場ドメインなどを確立し、組織的にビジネスに取り組むである。印刷会社のビジネス展開では、その業態も様々である。

<プロダクトアウトが古いわけではない>

少し前までは、印刷会社は自社の設備に合わせたプロダクトアウトではダメで、顧客志向のマーケットインの発想が重要との議論もあった。そもそも二元論が無意味ということもある。両方の視点を持つことが大切だ。例えば、「ロボット掃除機」「iPhone」「ウォークマン」「電子レンジ」などの革新的な商品は、プロダクトアウトで開発されたものだ。印刷業でも自社の設備を活かした商品開発でのプロモーションツールや建材、文具などの様々事例がある。
・マーケットイン:「ニーズ志向」
※顧客に価値を合わせる
・プロダクトアウト:「シーズ志向」
※顧客に価値を気づかせる
モノづくりに強み持つ印刷業では、マーケットインとプロダクトアウトの両方を取り入れた発想も重要だ。

<商品開発の決め手はアイデア>

決め手は、アイデアだ。モノや情報が溢れた時代では、ユーザーの想定を超えた製品やサービスが必要になる。一方、自社の強みを理解し、新鮮なアイデアは簡単に出せるものでもない。指示や命令だけで良いアイデアを出すことは難しい。教育や訓練が必要だ。知識のバリエーションを「型」として学びつつ、実際にアイデアを生むために取り組むべきことは何かを知る必要がある。近々にセミナー「印刷製品のアイデア道場」として開講する。

(CS部 古谷芸文)

印刷製品開発、マーケットインとプロダクトアウト

印刷製品は多種多様だ。市場規模の縮小傾向の中、新しい印刷製品やビジネスチャンスをつくり出すことは、課題のひとつだ。現在、JAGATのセミナーでも「印刷製品のアイデア道場」を企画している。ビジネスチャンスを広げる上では、マーケティングが重要だ。捉え方としては、サービス(商品)としてのマーケティングと経営戦略での自社のマーケティングがある。
周知のとおり、サービス商品としては、顧客のプロモーションやマーケティング支援などが上げられる。一方、自社のマーケティングは、自社の経営理念、自社の強み、市場ドメインなどを確立し、組織的にビジネスに取り組むである。印刷会社のビジネス展開では、その業態も様々である。

<プロダクトアウトが古いわけではない>

少し前までは、印刷会社は自社の設備に合わせたプロダクトアウトではダメで、顧客志向のマーケットインの発想が重要との議論もあった。そもそも二元論が無意味ということもある。両方の視点を持つことが大切だ。例えば、「ロボット掃除機」「iPhone」「ウォークマン」「電子レンジ」などの革新的な商品は、プロダクトアウトで開発されたものだ。印刷業でも自社の設備を活かした商品開発でのプロモーションツールや建材、文具などの様々事例がある。
・マーケットイン:「ニーズ志向」
※顧客に価値を合わせる
・プロダクトアウト:「シーズ志向」
※顧客に価値を気づかせる
モノづくりに強み持つ印刷業では、マーケットインとプロダクトアウトの両方を取り入れた発想も重要だ。

<商品開発の決め手はアイデア>

決め手は、アイデアだ。モノや情報が溢れた時代では、ユーザーの想定を超えた製品やサービスが必要になる。一方、自社の強みを理解し、新鮮なアイデアは簡単に出せるものでもない。指示や命令だけで良いアイデアを出すことは難しい。教育や訓練が必要だ。知識のバリエーションを「型」として学びつつ、実際にアイデアを生むために取り組むべきことは何かを知る必要がある。近々にセミナー「印刷製品のアイデア道場」として開講する。

(CS部 古谷芸文)J

組織営業に取組んで受注拡大を

重要顧客に対しては、ニーズに対応した提案が不可欠だ。そのためには個人営業力だけでなく組織営業を通じて営業部門の強化を図っていかないといけない。

 

【営業マンは孤軍奮闘】
営業マンは顧客の要求に応じて提案をしながらトラブルなく仕事をこなしていくと、顧客から信用も得られるようになってくる。信用されると、顧客の情報を早くもらえたり、競合他社の不満を聞けたり、提案を真剣に聞いて社内で推薦してくれることもある。営業マンが顧客情報は今後の受注につながる可能性があるのでとても重要なものだ。
しかし、いつも営業マンひとりだけに任せておいてはいけない。顧客を一面的にしか見ていないことが多いからだ。上司や役員が顧客を同行訪問して営業活動のやり方や顧客動向を多面的に見ておく必要がある。

【組織営業の活用で受注力アップ】
上司や役員が営業マンと同行訪問するケースとしては、(1) その立場を活かして商談を決めるための同行、(2)営業マンのレベルアップを図るための同行、(3)上司とは別に社内の専門分野の人と同行がある。
(1)は「上司や経営者と一緒だと商談をまとめるための武器になる」ことから、営業マンが直に同行を依頼するケースだ。上司や役員との同行により顧客からの信頼度が高まり、受注につながる可能性が高い。
営業マンを育てるためにタイミングをみて(2)のケースを多く取り入れている企業もある。ここで上司はビジネス上の最低限のマナーや行動ができているか、必要最低限の商品知識を備えているか、提出する資料が適切かなど営業マンの行動をチェックする。営業マンは上司の顧客との商談の進め方や会話の仕方、プレゼンテーションでの説明の仕方などのスキルを現場で学ぶことができる。
(3)のケースとして、デザイナーやシステムエンジニア、web担当者といった社内専門家と同行することも効果的だ。この目的は普段会っていない他部門の人と接触することである。ここで自社のソリューションを伝えて顧客のニーズを聞きだし、自社が提供できるサービを専門的な立場から提案できれば、新規受注の可能性もでてくる。

【同行営業で営業マンを育てる】
上司が同行する目的は営業マンに自ら学ぼうとする意思を高めてもらうことだ。営業マンによって器用な人もいれば、不器用な人もいる。上司としては同行する営業マンの得意とする部分、不得意な部分を十分に見極めながら教育し、顧客情報を的確に把握して指示できれば同行の効果をだすことができるだろう。

JAGATでは「組織で取り組む戦略営業体制と実践手順」と題して印刷営業管理職を対象としたセミナーを開催する。個人営業と組織営業の最適化を図りながら、組織営業を展開するための基本と実践について学んでいただく。自社営業部門の体制のあり方や部下の教育について課題を抱えている管理職の方に最適な内容となっている。
                                                                (CS部 伊藤禎昭)

●関連セミナー
テーマ:「組織で取り組む戦略営業体制と実践手順
日時:9月6日(金)10:00~17:00
場所:JAGATセミナールーム 東京都杉並区和田1-29-11