通信教育」カテゴリーアーカイブ

コロナ禍で高まる学習意欲~ニューノーマル時代の学びの機会

コロナ禍は、我々の生活やビジネスなどあらゆる面において影響を及ぼしてきたが、このような状況において、人は学習意欲が高まるということがわかった。ニューノーマルといわれる時代に、さまざまなオンライン化が進んだが、学びの形態もそれが定着しつつあり、オンライン学習は新たな日常となるであろう。 続きを読む

「コンペに勝つ」営業力とは

コンペの依頼があった場合、営業としては「まずは参加しなくては仕事が得られない」と思いがちだが、勝算がなければ辞退すべきであろう。負けてしまうと、それまでの多くの時間と手間が全くの無駄になってしまうからだ。では、コンペに勝つためには何が重要でそのために何をすべきなのだろうか

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内定辞退を防止するために有効なフォローアップ教育

新型コロナウイルスの影響で、次年度の採用控えが進み、売り手市場から買い手市場へと潮目が変わったともいわれるが、必ずしも優秀な人材確保が容易になったわけではない。また、せっかく苦労して確保した人材も、内定辞退されては元も子もない。内定辞退を防止するためには、様々なフォローアップが必要である。 続きを読む

新入社員の皆様へ~技術を学び印刷人としてお客様の信頼を得る

技術的知識を裏付けとして、お客様の目的に対し最適な選択、提案ができることが信頼を得ること、そして印刷物の品質保証の第一歩です。

新入社員の皆さんは入社後さまざまな研修を通じて、これから本格的に業務に取り組むための基礎づくりをされていらっしゃると思います。ビジネスマナーや、担当業務に必要な知識などを座学を通じて学ぶとともに、実践的なノウハウなどは上司の方や先輩方からOJTで身につけていくことと思います。

印刷会社に入社した皆さんであれば、印刷技術の基本を勉強する機会もあります。今まで聞き慣れない専門用語や業界用語も飛び交うので、はじめは戸惑いもあるでしょう。印刷技術には化学的な要素も非常にたくさんあり、文系の方にはとっつきにくい面もあります。もしかしたら、営業系や企画・デザイン、総務関係など、製造現場以外の職種に進む方にとっては、不要の知識と思ってしまうかもしれません。
しかし、印刷会社に勤務する方であれば職種を問わず誰もが、きちんとした基本的技術知識を持つことこそ、お客様に信頼され、会社全体の信用にかかわる大切なことであることを認識していただきたいと思います。

印刷物は、営業担当の方が受注してから納品されるまでには様々な工程があり、多くの部門、職種の人達が関わって制作が行われています。製造工程では、厳しい品質管理のもと各工程におけるプロフェッショナル達による進捗、管理を経て納品に至りますが、実は受注プロセスや企画・編集段階における営業などの担当者と、お客様のコミュニケーションも品質管理には欠かせない重要な要素であることを肝に銘じてください。
なぜなら、印刷物は一点一点仕様の違う製品で、スーツでいえば量販店などに並ぶ既製品ではなく、お客様ごとの注文によるオーダーメイドだからです。印刷品質とは、単に印刷物の正確さや色の美しさなどのことだけではなく、お客様の要望にきちんと沿うことで初めて担保されるものです。

さらに、お客様の最終的な要望とは印刷物を作ることではなく、その先に目的があることを知るべきです。例えばパンフレットを印刷するのは、その製品を多くの人に知らしめて購買につなげたい。チラシをばらまいて大勢に人を集めたいといった目的があります。特に、インターネットをはじめとするデジタルメディアの進展により、消費者の行動が変わり、マーケティング手法もデジタルを中心としたものに変化してきた現代において、紙の印刷物の価値や役割を新たに考えて、お客様の真の目的に対し効果があるものとしなければなりません。

印刷技術や制作工程の基本を学ぶということは、こうした印刷品質を、きちんと技術的背景をもってお客様に保証できるという意味で大切なのです。それは、必ずしも印刷機の仕組みやカラー印刷の原理をお客様に説明できるということではありません。技術的知識を裏付けとしてお客様の目的に対し最適な選択、提案ができることにより、お客様の望む効果が得られたり、問題解決ができるという点において、本当の信頼が得られるからなのです。

・・・JAGAT通信教育「よくわかる印刷技術・基本コース」添削課題解説より・・・

是非がんばって技術の勉強に励んでいただきたいと思います。

(JAGAT CS部 橋本 和弥)

【関連情報】
「在宅学習」に最適な!JAGAT通信教育 
・リニューアル「よくわかる印刷技術・基本コース」(5月新開講)
・「印刷業のための新入社員コース
・「印刷営業の基本と実務
◆各講座案内、お申し込み、資料請求、内容見本請求もこちらから 

こんな時代だからこそ勉強しよう

外出自粛が続く毎日。子どもたちに勉強しなさいと言う前に、大人もこの機会に本を読んだり、通信教育で勉強してみよう。

感染症やパンデミック関連書に関心が高まる

学校の臨時休業が決まった後は、学習ドリルや児童書などの売り上げが大幅に伸びたという。図書館や児童館などの施設も休館となり、自宅で過ごす子どもたちに勉強させたい、あるいは本を読む習慣をつけたいと、どこの親も考えたからだろう。書店の売り上げ拡大が期待されたが、緊急事態宣言が出てからは大手書店チェーンなどは休業せざるを得ない状況になっている。

在宅勤務が推奨され、通勤時間が大きく減少した今、読書の時間が増えた大人もいるはずだ。なかでも関心が高まっているのは、感染症やパンデミックを扱ったもので、アルベール・カミュ『ペスト』や小松左京『復活の日』、高嶋哲夫『首都感染』、石弘之『感染症の世界史』などが売れているという。

新型コロナウイルスに関するさまざまな情報が飛び交う中、俯瞰したところで現状を捉えなくてはという視点も生まれている。そうは言っても、一般市民にできることは限られているので、外出を控えて、家にいる時間を少しでも有意義にしようと勉強を始めた人も少なくないのではないか。

通信教育はいつの時代もあった

通信教育はこれまでもいろいろな場面で利用されてきた。例えば、『アンネの日記』に通信教育に関する記述があるのをご存知だろうか。食べ物や着る物にも不自由な隠れ家で、アンネと姉のマルゴーは速記やラテン語を通信教育で勉強しているのだ。そして、自分たちがいかに恵まれているかと述べている。

『あしたのジョー』の矢吹丈も通信教育を利用していた。丹下段平から送られてきたはがき「あしたのために(その1)」には、「ひじを左わきの下から はなさぬ心がまえで やや内角をねらい えぐりこむように打つべし」とある。はがきを破り捨てたものの、退屈に耐えかねて破片をつなげて、その言葉どおりに打ってみると、今までにない手応えを感じる。4ページにわたって打ち続けて、ジャブをマスターしたジョーは、通信教育によってボクシングを学び始めるのだ。

通信教育は対面学習が難しい場合の代替手段ではあるが、受講者のやる気によっては、マンツーマンの指導よりも成果を上げる場合もある。2020年度は予期せぬ形で始まったが、事態が収束する日に備えて、新入社員も中堅社員も知識や技能の習得に努めてほしい。

(JAGAT CS部 吉村マチ子)

関連情報
印刷産業に特化した JAGAT通信教育では、印刷人に必要な知識の整理ができるようなコースをそろえています。

『みんなの印刷入門』を通信教育で!

印刷人として必要な印刷技術全般の基本的知識を学ぶJAGAT通信教育「印刷技術・基本コース」は、長きに渡り新人・初心者向け人気講座として多数の企業に採用され、毎年多くの受講者が修了しているが、この度テキストを『みんなの印刷入門』に変更し、全面改訂版としてリリースする。

印刷ビジネスを取り巻く環境が激変する状況下、現代にふさわしいコンセプトのもと新しい印刷の入門書を作ろうと、各界の専門家による制作委員会を立ち上げたのが2018年2月であった。
委員会において読者対象の想定、デジタル時代の印刷入門書に必要なコンテンツをはじめ、体裁など本のテイストまで議論し、執筆分担、編集作業をすすめ『みんなの印刷入門』というタイトルで初版を発行したのが2019年3月である。

本書はあえて必要部数だけ印刷製本して、小まめに内容をアップデートしていくということを一つのコンセプトとしており、そのためデジタル印刷を活用し増刷するたびに内容も更新する方針で来ている。おかげさまで好評をいただき順調な販売もあり、この4月には第5版を発刊したところである。

一方、JAGAT発足当時からある教育コンテンツの一つである通信教育講座の中で、入門者向けの「印刷技術・基本コース」は、同じ新人向けの「新入社員コース」に次いで受講者が多く、書籍(参考書)と集合研修、そして自己啓発的にOff-JTとして通信教育という組み合わせは、多数の印刷会社が合理的、効果的な新人教育として採用してきた。

「印刷技術・基本コース」は2001年に新開講し、その後も継続的な改訂を重ね2007年にはテキストを刷新するなど常に時代のニーズに対応してきたが、さすがに現テキストでは変化に追いついて行くことが難しい状況になってきた。

そこで、冒頭に紹介した常に最新版を目指す『みんなの印刷入門』をテキストにして「印刷技術・基本コース」を全面改訂することとし、いよいよ「よくわかる印刷技術・基本コース」として5月開講でリリースすることが決まったのでご報告する次第である。

この改訂により、印刷人であれば部門、職種に関わらず知っておくべき最新の印刷技術の基本はもちろんだが、旧版ではほとんど触れていないデジタル印刷機とその活用法などの新しい必須知識も学ぶことができる。

コロナウイルス感染者拡大にともなう非常事態宣言が発令される中、入社日を延期せざるを得ない、集合研修の予定が立たないなど、人事担当者の困っている声も多く聞く。

通信教育は自宅で受講者自身のペースで無理なく進められるため、出社日までの時間を有効活用する、在宅ワークの一環として学びの機会を得る、などとともに新入社員のモチベーションを維持するためにも活用が可能である。
御社の新人教育計画にリニューアルした「よくわかる印刷技術・基本コース」をはじめとする通信教育を取り入れることを検討されてはいかがだろう。

(CS部 橋本和弥)

 

 

【関連情報】
JAGAT通信教育 
 リニューアル「よくわかる印刷技術・基本コース」(2020年5月開講)
 「新入社員コース」
 各講座案内、お申し込み、資料請求、内容見本請求もこちらから 

在宅勤務を利用した人材育成

新型コロナウイルスの感染拡大にともなり在宅勤務の動きは強まる。
一方、この機会に人材育成に力をいれる企業も増えている。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今夜にでも緊急事態宣言が発令される可能性がある。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に、期間は4月8日から5月6日までとする方向だ。
それを受けて、企業の働き方は大きな転換期を迎え、4月8日以降にリモートワーク、在学勤務へシフトしていくだろう。一般社団法人日本テレワーク協会では、テレワークを緊急導入される企業等向けに、同協会の会員企業・団体によるテレワーク緊急導入支援プログラムを紹介し、期間限定の無償プログラムの提供に力を入れている。

こうした制度を有効活用しながら、企業はテレワークの運用に向けた準備を整える必要がある。

 

■新型コロナウイルス感染症対策:テレワーク緊急導入支援プログラムのご紹介
(日本テレワーク協会)

 

一方、3月から印刷関連企業へヒアリングを行っているが、在宅勤務の時間を有効活用して、人材育成に力を入れる企業が多い。この機会を投資期間と捉え、しかるべきタイミングで新たな一手を打つための溜めとしているようだ。利用する教育ツールも公開セミナーから、自宅で学習できる教育として、オンラインセミナー、e-ラーニング、通信教育の利用へシフトしている。
JAGATも印刷業界向けの通信教育や書籍を取り揃えているが、4月は新人向けの教育ツールとして、「新入社員コース」「印刷技術・基本コース」の利用が大きく増えている。
JAGAT通信教育を利用した受講者のアンケート結果によると、「通信教育を勉強している主な時間」の質問に対して、50%が休日、35%が帰宅後と回答している。隙間時間を有効に活用できる教育ツールなので、在宅勤務を利用して人材育成をするには利用しやすい。また、通信教育はテキストを読んで問題を解くので、成績表として社員の学習進捗状況を把握できる点は企業のメリットでもある。

 

ぜひ、在宅勤務を生かした人材育成に通信教育を利用するのはどうだろうか。

 

なお、経済産業省が4月6日に新型コロナウイルス感染症で影響を受けた企業に対する支援として、資金繰り支援を中心とした制度を発表している。

■(参考)経済産業省 新型コロナウイルス関連支援策

 

日々、多様な支援策が講じられるので、情報をウオッチしながら紹介していきたい。

CS部 塚本 直樹

 

通信教育のWebページ:https://www.jagat.or.jp/cat4

新入社員教育にも役立つ「JAGAT通信教育」のススメ

印刷産業に特化した JAGAT通信教育では、印刷人に必要な知識の整理ができるようなコースをそろえ、新入社員教育にも力を発揮している。

通信教育「印刷業のための新入社員コース」開講中

新型コロナウイルスの影響で入社式を中止する企業も多く、入社後すぐの新入社員研修を集合型から在宅型に切り替えるケースも増えている。JAGATでは新入社員教育にも役立つ通信教育を用意している。

JAGAT通信教育は印刷産業に特化し、「実務に即した内容を体系的に学習できること」を訴求ポイントとしている。
全15コースの中で最も古いのは、1995年開講の「印刷業のための新入社員コース」で、この4月には26年目を迎える。この間にどれくらいの新入社員や内定者が添削課題に取り組んでくれたのか。2017年度は413人、2018年度は388人が受講した。平均点60点以上が修了基準だが、受講者の90%以上が基準を満たし、修了証を獲得している。毎年8月以降に申し込みが増え、内定者向け教育として2月ごろにピークを迎えるが、2019年度は365人の申し込みがあった。

通信教育では、最新の技術動向を追いかけるよりも、基本的な知識を整理することに重点がおかれるが、定期的な見直しも必要である。
「印刷業のための新入社員コース」は、Ⅰ 印刷産業のアウトライン(印刷の役割、印刷の歴史など)、Ⅱ 印刷物はどのように作られるか(印刷技術の基本)、Ⅲ 印刷会社と印刷の仕事(印刷会社の仕組みなど)というオーソドックスな構成で、開講当時からそれほど大きく変わっていない。
ただし2014年11月に大改訂を行い、コンプライアンスや情報管理などの項目を拡充し、印刷メディアとデジタルメディアを対比することで、印刷メディアの魅力と今後の可能性を再確認できるようにした。

新テキストに合わせて「印刷技術基本コース」を大幅改訂中

「印刷業のための新入社員コース」を修了したあとに受講されることが多いのが「印刷技術基本コース」で、新年度に入ってから申し込みが増加することが予想される。
こちらは5月開講(4月下旬申し込み)分からテキストが『みんなの印刷入門』に切り替わることから、現在添削課題の改訂を進めている。

JAGAT通信教育の強みはやはり印刷産業に特化していることで、15コースの平均修了率は80%を超えるまでになっている。
いろいろな立場の受講者がテキストを読んで、理解できるように配慮されているか。一方的な表現になっていないか、専門用語の使用は適切か、難しい言葉や曖昧な表現はないか。今後も基本コースの改訂を進めることで、印刷業界の活性化にも寄与していきたい。

(JAGAT CS部 吉村マチ子)