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2025年4月実施更新試験申請受付開始

2025年4月に実施する更新試験の申請受け付けを開始しました。

更新試験概要

【更新対象者】
・DTPエキスパート・マイスター
エキスパートIDが下記で始まる方 〔M9503-****〕,〔M9707-****〕,〔M9911-****〕,〔M0115-****〕,〔M0319-****〕,〔M0523-****〕,〔M0727-****〕,〔M0931-****〕,〔M1135-****〕,〔M1339-****〕,〔M1543-****〕, 〔M1747-****〕,〔M1951-****〕〔M2155-****〕または〔M2359-****〕

・DTPエキスパート
エキスパートIDが下記で始まる方 〔E2155-****〕,〔E2359-****〕

お知らせ案内の申請期間及び実施期間に誤記がございました。お詫びして訂正いたします。

正しくは、以下更新試験案内ページおよび個別にご案内している更新案内メール等に記載の通りです。

第63期更新試験のご案内

申請期間
2024年2月8日(木)~ 3月1日(金)2025年2月5日(水)~ 2月28日(金)

試験実施期間>
2025年2月5日(水)~ 2月28日(金)☞2025年4月1日(火)~4月30日(水)

受験申請

有資格者サイトマイページより申請手続きを行ってください。

その他詳しくは、こちらからもご覧いただけます。

【page2025】JAGATコーナー『DTPあるあるカルタ』展示販売

DTPエキスパート認証制度最新情報展示を行います!
~eラーニング教材デモと『マイスターBOOK』『DTPあるあるカルタ』の展示・販売~

page会場特別価格および特典などご用意しています。
6月リリース予定のeラーニング講座のデモも行う予定です。
page展来場事前登録のうえ、ぜひご来場ください。

DTPエキスパート最新情報展示

【開催期間】 2月19日(水)~2月21日(金) 10:00〜17:00
【会場】東京・池袋サンシャインシティコンベンションセンター 4階ホールB JAGATコーナー
【参加方法】page2025事前登録のうえ会場へお越しください。
【参加費】無料

関連記事)
制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』

page2025展示会場にて『マイスターBOOK』著者樋口泰行氏セミナー開催

page2025展示会場内にて、『DTPエキスパート・マイスターBOOK』編著者、DTPエキスパート問題作成委員である樋口泰行氏のセミナーを開催します。

デザイン制作に普遍的に活用できる手法を中心に、今後の印刷ビジネスの展開に必須となるデザイン制作コンセプトの立て方などを含め解説します。

デザイン制作者だけでなく、印刷発注者との接点となる企画職・営業職の方にもヒントとなるセミナーです。ぜひご参加ください。

『DTPエキスパート・マイスターBOOK』著者が語る! 
 普遍的デザインスキル

【開催日時】 2月20日(木) 16:30〜17:00
【会場】page2025展示会場 4階ホールB特設会場
【参加方法】page2025事前登録のうえ会場へお越しください。
【参加費】無料

会場では樋口氏インタビューを含む弊会会報誌抜き刷り冊子を配布予定です

制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』❸

そうしたニッチな領域での共感が、かるたゲームというかたちを介して醸成され、話題につながっているようだ。デザインフェスタのブースでは、読み札絵札を手に取りながらわいわいがやがやとまさに「あるある!」の歓声が上がる場面が何度もあったという。

「作ってみて感じたのは、思っていたよりもDTPに興味を持っている人は幅広いんだな、ということ。企画当初はデザイナーとDTP制作者のみを想定していたのですが、実際に発売してみると、Webデザイナーや同人誌の制作者、あとは編集者の方などにも刺さったようで、そういう方面でも需要があると感じました。」(武内さん)

印刷発注に携わる過程で「あるあるカルタ」に出てくるような場面を経験したことがあっても、用語を含め状況を正確には理解していないことも多い。こうした層にも響いたことが広がりを生んでいる。

「新人からベテランまで幅広い層の方に楽しんでいただけるように考えて制作しました。商品制作前のシミュレーションでは前職印刷会社のベテラン社員の方々にテストプレイをしてもらい意見を集めたのですが、制作後のテストプレイでは新人社員にやってもらったところ、楽しいというだけでなく、とても勉強になった、という反応があり、想定外の成果が得られました。

さっと見るだけでもじっくり読み直していただいても、じわじわと味わいが感じられるような、そんな楽しみ方をしてもらえればと思います。(武内さん)

ユーザー一番人気札!

作者一押し札はこれ!

人を巻き込み
多くのフィードバックを形にする

DTPエキスパート取得での学びを、DTP制作に留まらずご自身の強みであるコミュニケーション力や柔軟な発想力と結び付け、あらたなフェーズに展開されている。

今後は、『たのしいDTP』で実務に役立つアイディア商品を開発していきたいと考える傍ら、個人の活動として印刷業で得た紙に関する知識を活かして紙の雑貨類の商品開発も行いたい、とのビジョンを持つ。

様々な立場の方との関わりを大切にし、垣根を設けずに声を受け止める武内さんの姿勢は、新商品・サービスを開発する際に大きな意味を持つと実感した。

(JAGAT 丹羽 朋子)

『たのしいDTP』
ユニット名には、「DTP業務には辛い場面もたくさんあるけれど、楽しい面を捉える自負心を持ち続けたい」という意味が込められている。
https://madomadods.theshop.jp/

DTPエキスパート認証試験 詳細は ▶こちら

本記事のアイディアを授けてくださったDTPエキスパート問題作成委員 樋口泰行先生登壇のミニセミナーをpage2025会場で実施します。

page2025[DTPエキスパート・マイスターBOOK発刊記念セミナー]
開催日時:2月20日(木)16:30~17:00
参加無料 page2025事前登録のうえ会場へお越しください。

制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』❷

『DTPあるあるカルタ』誕生の背景にあるのは自らの仕事に対する自負と共感

 

さてDTP制作者の間で話題沸騰中ともいえる「DTPあるあるカルタ」であるが、商品化経緯とその魅力を実物で遊び方を含め指南していただきながら伺った。

「実をいうと商品化ありきで企画したわけではないんです。前職の印刷会社を退職するときに、上司や同僚の皆さんへこれまでの感謝の気持ちを表したいなと思っていました。以前から先輩方と雑談で『自分たちの仕事のあるあるカルタってあったらいいよね』と話していたこともあって、ではこれを会社の皆さんへのプレゼントにしようと思い立ち、試作版として制作したものが元となっています。」(武内さん)


『DTPあるあるカルタ』
Webショップで販売中
https://madomadods.theshop.jp/

その後元同僚と3名で『たのしいDTP』というコラボレーションユニットを組み、本格的に商品化した。DTP制作者やグラフィックデザイナーなど販売ターゲットが多く集まるデザインフェスタでの発売を目標に設定し、制作を開始。フェスタの1か月前から商品内容をWebやYouTubeで公開するなどして宣伝活動を展開した。アカウント設置後2カ月でフォロワーが500人を超え、デザインフェスタ会場では2日間で50個を売り上げたという。

読み札と絵札には、例えば『し:自分の机よりスウォッチと段落スタイルの片づけ優先』といったある種職業病ともいえるような制作者の日常を少しだけ自虐的に表現したものなど、言葉にしたくてもしえなかった制作者ならではの感覚を短いフレーズとほのぼのとしたイラストで表現している。DTPデザイン実務を長年経験しているベテランデザイナーをも、『おっとこれを言ってくれたか!』と思わせる心憎い演出が軽妙にちりばめられている。

『DTPあるあるカルタ』は楽しみ方満載!

DTP制作あるあるネタを読み札と絵札で表現したかるたゲームです。

【特徴❶】

    全46組の読み札絵札には、DTP制作者が誰しも一度は感じる「あるある」ネタを遊び心のあるイラストともに表現!

【特徴❷】

    読み札の裏面には「あるある」が生じる場面をワンポイント解説!

【特徴❸】

    一組ごとの頭文字には内容に応じてすべて異なる書体を使用!

その他、絵札の裏面が巨大パズルになっていたりと、楽しめる工夫が詰まっている。札ごとに異なる46種類の書体あてクイズはマニア白熱必至だ。

進化するDTPエキスパート

DTPエキスパート認証試験は、『DTPエキスパート・カリキュラム』で規定された範囲に基づいて出題されている。このカリキュラムは、認証制度の創設時に第1版を発行して以来、2年ごとに改訂を重ねてきた。

このたび、最新版として DTPエキスパート・カリキュラム 第16版が公開された。

カリキュラム改訂は、 主 にこの2年間に新たに出題された項目や内容の反映である。つまり、新たな技術・サービスやビジネス環境、社会情勢などに応じた内容となっている。そのほか、カリキュラムの全体構成・内容について、随時、見直しを図っている。

今回は、以下の項目が追加されており、これらのポイントと背景について触れてみたい。

和文書体

国内で日常的に使用されているもっとも代表的な和文書体の明朝体とゴシック体、各々の由来と特徴、用途。

書体選択手法

書体は、どのような基準で選択すべきか。媒体の特性や想定される読み手にとって適切な書体とは何か。同じ書体ファミリーでもウエイトによってどのような差異があるか。

合成フォント機能

InDesignやIllustratorに搭載されている「合成フォント」の機能や用途。和欧文フォントのバランス調整が容易で、効率よくフォント設定ができる。
元々は電算写植において、和欧混植の作業効率化のために搭載されていた機能。後にユーザーの声を反映してInDesignに搭載された。

特色印刷と2色印刷

特色印刷・2色印刷(ダブルトーン)とは何か。プロセスインキ・プロセス印刷との違い。どのような用途で使われ、どのような効果があるか。

紙幣の印刷と偽造防止技術

国内では年間約30兆枚の紙幣が発行されており、紙幣はもっとも身近な印刷物だといえる。2024年、20年ぶりに新紙幣が発行された。世界有数の高度な印刷技術が取り入れられ、偽造防止が図られている。

生成AI

生成AIによって、さまざまな分野の高度なコンテンツ生成が実現できる。デザイン・印刷分野でも、活用が広がっている。

ISMS認証とプライバシーマーク制度

ISMS認証とプライバシーマーク制度は、ともに情報セキュリティ分野の公的認証制度であり、さまざまな分野、業界で定着している。これらの概要と特徴、印刷業界における意義・活用方法など。

試験を受験しようとする方々は、過去の問題集や受験参考書を購入して勉強を始めるケースが多いようだ。しかし、最も参考になるのは、実はカリキュラムを熟読することである。

DTPエキスパート・カリキュラムでは、出題範囲やレベルが、平易、かつ簡潔に記述されている。
DTPや印刷の技術的な解説だけでなく、印刷を取り巻く環境、現在の印刷ビジネスに求められる要素や今後の方向性を理解することができる。

このカリキュラムを熟読することで、エキスパート試験の出題傾向やレベルが総合的に理解できる。例えば、情報デザインやマーケティングなどの新しい分野では何が重要なのか把握することもできる。その後に、さらに細かい分野を掘り下げて勉強すると良いだろう。

DTPエキスパート・カリキュラム第16版は、Webページでも全文を公開している。

エキスパート試験を受験する際は一読することをお薦めしたい。

DTPエキスパートカリキュラム 第16版

(資格制度事務局 千葉 弘幸)