模擬問題最新版の販売を開始しました。
2021年8月22日(日)開催
第56期試験に臨まれる方は、最新版での演習をお勧めします。
『DTPエキスパート公式模擬問題』定価2,600円
下記Webページよりご注文いただけます。
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公益社団法人日本印刷技術協会(略称:JAGAT、本社:東京都杉並区、会長:塚田司郎)は、2021年3月14日に実施した第31期試験をもってクロスメディアエキスパート認証試験を休止します。
クロスメディアエキスパート認証制度は、クロスメディアビジネスを推進する人材の育成を目的として2006年に創設されました。
以来、31回の試験を実施しています。近年はマーケティングに比重を置き、企画・提案力を習得する手段として、印刷関連企業などでご活用いただいてきました。延べ受験者数は約4,000人、合格者累計は1,401人となっています。
しかし、印刷業界においてクロスメディアビジネスは広く定着しつつあり、一定の役割を全うしたことから、本認証試験をいったん休止することとなりました。
なお、JAGATは、引き続きセミナー・研修制度の充実を図り、印刷業界において「デジタル×紙×マーケティング」を推進する人材の育成に努めます。
・2021年8月以降の本試験、および更新試験は実施しません
・2021年5月時点で認証されている資格は、引き続き有効です。
JAGATからのご案内を引き続き差し上げる場合がございますことを悪しからずご了承ください。
・従来通り、実施します
・次期試験日:2021年8月22日(日)申請期間:2021年6月22日(火)~7月30日(金)
本件に関するお問合せは、JAGAT資格制度事務局までお願いします。
2021年3月に実施しました下記試験の合格発表は、
2021年5月20日(木)
にWeb上で行う予定です。
【対象試験】
第55期DTPエキスパート認証試験
第31期クロスメディアエキスパート認証試験
発表まで今しばらくお待ちください。
DTPエキスパート認証試験に向けて、学科ポイント解説による対策講座を開催します。
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コロナ禍による「緊急事態宣言」が初めて発出されたのは2020年4月であり、それから1年余が過ぎた。外出自粛や大規模イベントの中止など、生活者への影響は多大なものとなっている。一方、このような状況下で成長しているビジネスもある。
例えば、フードデリバリーは、スマートフォンからメニューを選び、注文するだけで、自宅まで配送してもらうサービスである。複数店舗のメニューを一覧し、注文できる出前・宅配のWebサイトは、10年以上前から存在していた。しかし、2016年にUber EATSが日本に上陸したことで脚光を浴び、フードデリバリー市場全体の活性化につながった。
それまで「出前を頼む」となると、自宅や職場にあらかじめ保管された「メニュー表」の中から食べたいものを選び、直接、飲食店に電話で注文する必要があった。しかし、出前を受け付ける飲食店や対象地域はかなり限定されており、近所の中華料理店・蕎麦店などの一部である。それ以外では、ピザや寿司の宅配専門店程度であった。
現在のフードデリバリーサービスは、 飲食店にとって 追加投資なしに注文を受けることができ、売上を増やせる機会である。事前にメニューを印刷して、近所に配布することも必要ない。注文時の電話対応や配達、料金を受け取るために釣り銭を用意することも不要で、デリバリーサービスが代行してくれる。
スマートフォンのアプリでは、近隣でデリバリー可能な店舗とメニューが一覧表示され、利用者は幅広い中から好きなものを簡単に注文することができる。
そして、2020年より巣ごもり需要などで、利用者・登録店ともに急増し、フードデリバリー市場全体が拡大する状況となっている。当初は、スマートフォンやネットショッピングに馴染みのある若者が中心とされていたが、ファミリー・高齢者世帯など幅広い年齢層の利用が増えているようだ。
同様に、2020年に市場が拡大したものに、ネットスーパーと食材宅配サービがある。
ネットスーパーは、自宅からスマートフォンのアプリで注文するだけで、買い物を済ませられるサービスである。宅配や店舗受け取りなど、配送方式も多様化している。外出自粛などの影響で、新規登録者数が2倍から3倍に伸長した事業者もあるという。
食材宅配サービスは、生活者のライフスタイルや年齢層に合わせたセットを用意し、さまざまなニーズに応えている。たとえば、栄養バランスや減塩などに配慮した健康サポート食品、子育て世帯に向けた離乳食・幼児食シリーズや忙しい主婦の手間を減らす簡単料理パッケージなどもあり、多くの支持を集めている。
コロナ禍によって、レストランなどで外食する機会が減少している。そのため、自宅で調理を行う内食(ないしょく・うちしょく)、惣菜や弁当などを購入して自宅で食べる中食(なかしょく)の需要が大きくなっている。
食材調達を担うネットスーパーや食品宅配サービスの進化によって、生活者の意識と行動スタイルは大きく変化していくだろう。一過性の現象と見る向きも多いが、多様な年齢層の利用者が増えており、今後も定着していく可能性が高いといえる。
フードデリバリーサービスやネットスーパー・食材宅配サービスは、以前から存在はしていたが、それほど大きな潮流とまではいえないものであった。
しかし、生活者の行動様式が変化したことで浸透し、定着しつつある。イノベーター理論でいうアーリーアダプター(新製品や新技術、流行に敏感で自ら判断し購入する層)から、アーリーマジョリティ(新製品に慎重で価格・品質を重視する層)に進展したといえるのではないか。
このような行動様式は、コロナ禍が収束したとしても、定着すると考えられる。このような変化に常に注意を払い、適応していくことが必要といえるだろう。
(JAGAT 研究調査部 千葉 弘幸)
デザインレイアウトの依頼を受けたとき、発注者・制作者間で共通認識を持つべき項目とは何だろう?目的に対してブレのない成果につながる印刷物を作るために必要なスキルをエキスパート資格で学ぶ。
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あなたは、首都圏にある中堅総合印刷会社のX社に勤務するクロスメディアエキスパートである。X社は、商業印刷物やSP企画・制作、Webサイトの構築・運用のサービスを顧客企業に提供している。X社にはデザイン制作、およびWebコンテンツや映像・動画の企画制作を専門とする系列子会社があり、グループ総従業員数は約270名である。
名古屋市に本社を構え、中古衣料や玩具、雑貨、ブランド品などを買取・販売するリサイクルショップチェーンを展開しているA 社は、X社が過去に取引を行った顧客企業である。同社のチラシ・パンフレット・POPの製作や Web サイトの一部を手がけた実績もある。
営業担当者より「A社はブランド戦略を見直し、新たな消費者とのコミュニケーションの方法を模索している」との報告があった。そこでX社では、営業部門や企画部門、制作部門に所属する数名で、A社提案プロジェクトを立ち上げることになった。クロスメディアエキスパートであるあなたは、本プロジェクトのリーダーを任命された。
X社は本プロジェクトにて提案書を作成し、2021年4月2日にA社へ提出する予定である。
A社について調査を進めたところ、X社の競合企業Y社がインターネットやSNSを活用した企画提案を行う準備をしているとの情報が入った。X社では、営業担当者が中心となり、社長と専務(兼マーケティング・コミュニケーション室長)との面談(※ヒアリング報告書参照)を実施した。A社は、コミュニケーション戦略を立案するにあたり、社外からの優れた提案を取り入れ、実施を検討する方針である。
概要:A社からの提案依頼に伴う、ヒアリング調査
日時:2021年3月1日 11時~12時
対応者:駿河社長、豊島専務(兼マーケティング・コミュニケーション室長)
内容 下記に記載
ブランド名 | 取扱い品 | 利用者層 | 店舗数 | |
---|---|---|---|---|
1 | トイ・ドリーム | 子供向け玩具 | 若いファミリー層 | 3店舗 |
2 | ジョイジョイ・ゲーム | カードゲーム・ボードゲーム・ゲーム機・ゲームソフト | ゲーム好きの中高生、社会人。男性客多い。 | 15店舗 |
3 | あめりか屋 | カジュアルファッション・古着・靴、インテリア雑貨など | カジュアルファッションを好む若者 | 10店舗 |
4 | JJジュエリー | 貴金属、ブランド品 | 30代以上の女性社会人 | 2店舗 |
ブランド名 | 取扱い品 | 利用者層 | 店舗数 | |
---|---|---|---|---|
1 | SHERRY’s | 女性向けのファッション古着・靴やバッグからインテリア雑貨、小物、ブランド品など | 中高生~30代社会人まで幅広い女性層を想定 | 2年間で 5店舗 |
※「リサイクル通信(リフォーム産業新聞社発行)」より要約
チャレンジ(挑戦)&クリエイティブ(創造)
駿河 善治(するが よしはる) 49歳
1993 年にW大学商学部を卒業。
小学校から大学まで、サッカー部で活躍。大学時代はW大学サッカー部の主将。
趣味は30歳から始めた将棋。アマチュア初段の実力を持つ。得意戦法は居飛車穴熊。
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 |
---|---|---|
売上高 | 3,010,500 | 3,254,000 |
売上原価 | 1,540,450 | 1,830,150 |
売上総利益 | 1,470,050 | 1,423,850 |
販売費及び一般管理費 | 1,338,200 | 1,380,000 |
営業利益 | 131,850 | 43,850 |
営業外収益 | 260 | 15,000 |
営業外費用 | 8,050 | 1,200 |
経常利益 | 124,060 | 57,650 |
A社が顧客コミュニケーションにおいて取り組むべき課題を3件、優先度の高い順に記述しなさい。
A社に提案する施策のメインターゲットとその理由を記述しなさい。
(1)本提案において施策発信のメインとなるメディアとその選定理由
(2)本提案において施策発信のメインとなるコンテンツとそのねらい・意図
(3)本提案の施策において複数メディア間の連携を誘導するしくみ
(4)本提案の施策において共有・拡散を促すしくみ
(5)A社の競合他社への差別化対策
A社に提案する施策を3件にまとめ、記述しなさい。
施策の実施スケジュールを記入しなさい。
スケジュール項目に即した概算見積を記入しなさい。
提案書のタイトル(およびサブタイトル)を記述しなさい。
提案書の序文を「ですます調」で記述しなさい。
問4に記述した施策のまとめとして、下記項目を「ですます調」で記述しなさい。
[自社(X社)の強み・X社を採用する意義]
[施策内容の総合的な効果・まとめ]
本日より更新試験が開始となります。
【試験実施期間】2021年4月1日(木)~4月30日(金)
【取り組み方法】更新試験専用サイトにログインし、サイト上で試験に取り組む。
試験専用サイトへのログイン情報は、主連絡先メールアドレスあてお送りしました。
ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から、エキスパートIDおよびご登録の主連絡先メールアドレスを入力いただくと、パスワードを自動再通知いたします。 IDは、エキスパートIDと共通です。
※試験専用サイトへのログインパスワードは、エキスパート資格者サイトのパスワードとは異なりますのでご注意ください。
その他取り組み方法についてご不明な点は、下記も併せてご参照ください。
更新試験実施推奨環境と取り組みかた
2021年2月、『新版DTPベーシックガイダンス~DTPエキスパートカリキュラム準拠』を発刊した。
本書は以前から販売していたDTPの入門書『DTPベーシックガイダンス』を改訂したものである。DTPに関する基礎的な知識にフォーカスし、豊富な図版を掲載、初心者にもわかりやすい言葉で解説している。
DTPは、Desktop Publishingの略で、日本語では「卓上出版」と訳されることが多い。
しかし、Desktopにはもう一つの意味があり、メニューバーやアイコンが並ぶOSの初期画面のことを指すことがある。つまり、DTPとは、PCだけでPublishing(出版)を完結することを表している。
国内でDTPが導入されたのは、1990年代である。欧米のアプリケーションが日本語化され、話題になった。しかし、当時はフォント環境やカラー品質などの出力環境に制約があり、誰もが使える状況ではなかった。ソフトウェアの完成度もけして高くなく、クラッシュすることも珍しくなかったのである。さらに、欧米発のソフトウェアは日本語組版レベルが低く、縦組みは非実用的であった。
雑誌などの定期刊行物や書籍、大量ページの総合カタログなどの制作工程で、DTPが本格的に採用され、普及したのは、2000年代の半ば頃だろう。この頃には、ネットワーク環境も整備され、一般のオフィスでもPCの導入台数が飛躍的に増えていた。ソフトウェアの完成度も高くなり、実用化レベルといえる。
DTPの普及と同時に進展したのは、印刷工程のデジタル化である。
DTP以前は、写真原稿(ポジフィルム)を製版スキャナーでスキャンし、CMYKにセパレーションしていた。1990年代には一般用のデジタルカメラが発表されたが、画素数も粗く印刷業務には使えないとされていた。その後、高精細・高品質化が進展し、2000年代の後半頃に主流となったのである。フィルムという中間材料や現像コストの存在が、デジタル化を後押ししたと考えられる。
印刷工程では、2000年前後頃にCTPの導入が進んだことで、フィルム製版やPS版に焼き付ける刷版工程が不要となった。同時に平台校正機が徐々になくなり、デジタルデータを出力するインクジェットプルーフなどに置き換わっていった。
さらには、Japan ColorやICCプロファイルを利用した標準印刷の考え方が広まることとなった。
印刷データ制作のデジタル化がほぼ完成したことで、電子写真方式やインクジェットなどの本格的なデジタル印刷機器の導入も増えていった。デジタル印刷機器が本格的に導入され始めたのは2000年代の終わりころではないだろうか。
このように、DTPが実用化されたこと、印刷工程のデジタル化が進んだことで、現在の印刷工程があるといえる。
DTPシステムが発展途上の時期には、トラブルを回避するための暗黙知やノウハウが必須であった。
また、毎年のように新しいデジタル技術が登場するため、最新の技術動向や知識をキャッチアップする必要があった。
そのため、DTPや印刷工程の解説書、用語集なども多数、発刊されていたのである。
現在は、DTP・印刷工程は成熟しつつあり、ワークフローの大きな変化を伴う技術革新は少なくなっている。
しかし、初めて印刷業界に関わった方、他の分野から印刷業務に関わるようになった方には、基礎的な知識をしっかり身に付けていただきたい。
DTPエキスパートエキスパート認証試験は、そのための手段としてたいへん有効である。多くの業界人がこの試験を通じて、幅広い知識を習得してきた。基礎的な知識を網羅することができ、印刷工程全体を見通す力を習得できる。
『新版DTPベーシックガイダンス』を通して、これらの学習を進めてもらいたい。DTPの経験者にとっても知識の再整理に役立つだろう。
(JAGAT 千葉 弘幸)
コロナ以降、いつの間にか多くのSaaS(ベンダーが提供するクラウドサーバ上のソフトウェアをユーザーが利用するサービス)を日常利用している。
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