2020年8月30日全国6会場および指定講座会場にて実施したDTPエキスパート認証試験は、54回目を迎え、コロナ禍の学習需要影響を受け受験者数は対前年155%の大幅増加となった。
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「資格制度」カテゴリーアーカイブ
DTPエキスパート・マイスター実技試験の概要
DTPエキスパート・マイスター認証実技試験は、実技試験専用Webサイトより
- 実技試験要項
- 制作コンセプト書フォーマット
- 素材データ
を入手し、約4週間で課題制作に取り組んでいただきます。
期日までに
- 制作コンセプト書
- 印刷入稿用誌面データ
を実技試験専用Webサイトにアップロード提出します。
各提出物の趣旨を要項より抜粋します。
(要項記載内容は、試験ごとに異なります。以下はあくまで参考用に概略を一例として掲載するものです。)
制作コンセプト書の趣旨
デザインやコンセプトを論理的に解説するのが制作コンセプト書です。
全体のコンセプトはもちろん、それぞれの要素の概要を記述するものです。
- コンセプトを解説
ターゲットを視野に入れて、立案したコンセプトを誰にでも伝わるように論理的に解説してください。 - 要素の概要
要素についてデザイン面から解説してください。 - 要素の合理的管理
スタイルやアピアランスなど、修正しやすく合理的な管理について記述してください。
誌面データ(印刷入稿用データの趣旨)
DTPエキスパート・マイスターとしてふさわしい印刷物の目的を理解する能力と、目的に沿った印刷物制作を実現するデザイン性・表現力およびプロフェッショナルなデータ制作力を問います。
- 制作与件の理解および制作コンセプトの立案
制作の前提条件を理解し、適切かつ上質に表現するための制作コンセプトの立案ができているかを問います。
制作物の見た目の良さはもちろん、与えられた情報を合理的に整理できていること、ターゲットを見極めて、正しく伝えるべきことがきちんと伝わるものになっていることが求められます。
その方法論として、視線の誘導やグルーピング、バランスのよいレイアウト、適切な配色やテキストの取り扱いなど、デザインの本質を総合的に理解し、実践できているかを問います。 - DTPシステムの理解
OSやアプリケーションのバージョン、DTPアプリケーションやフォントの特性などを理解し、効率的かつ合理的に運用する力を問います。
制作コンセプト書の記述方法
後述の制作条件をもとに、以下を踏まえて制作コンセプト書にまとめてください。
- 制作コンセプト書は、発注者に対しデザインコンセプトを伝えるとともに、実作業者間でスタイルやアピアランスの指針について共通認識を示すものとします。
支給する制作コンセプト書ファイルの記述項目にある内容を記述し、見開きのPDFファイルにて提出してください。記述分量は支給ファイルの解答欄を目安にしてください。 - スタイルやアピアランス解説は、マニュアルのように手順や設定内容を逐一記述する必要はありません。
最終データを引き継ぐ作業者が、データ作成の全体像を理解できるものとします。
誌面データ(印刷入稿用データ)の作成
[雑誌記事] A4変形2ページ(見開き)をデザイン・レイアウトしてください。以下の詳細項目のすべてを満たすことが条件です。
- 仕様
月刊誌の記事誌面(見開き2ページ)をレイアウトし、誌面(印刷入稿用)データを制作します。月刊誌の仕様は、判型210mm╳285mm、中綴じ(右綴じ・右開き)、基本本文縦組み、ページ数は毎月160ページ程度です。 - ターゲット・雑誌ジャンル
ターゲットは20代後半〜40代の女性。ファッションや食から趣味まで網羅する総合ライフスタイル雑誌です。 - 記事内容と要望
特徴あるワインを紹介する記事。輸入ワインを日本でブレンドして販売するもので、低価格ながら高品質な商品の紹介ですが、ブレンドするワインについての知識を伝えることも条件とします。低価格の商品ですが品質重視の記事レイアウトになっていることを求めます。 - フォーマット等
単発企画ページのため、他ページのレイアウトフォーマットとの整合性は考慮しなくてよいこととします。ただしノンブルについては、指定箇所にスミベタもしくは白抜きで入ることを前提とします。 - 印刷仕様
オフセット印刷でスクリーン線数210線(PDFの最終画像解像度は300ppi)を予定しています。CMYKカラープロファイルはJapan Color 2011 Coatedを使用します。 - 提出用データ
見開き状態、断ち落とし3mmの日本式トンボ付き、PDF/X-1aまたはPDF/X-4で(Japan Color 2011 Coated)とします。 - 配布データの使用方法
●CMYK4色で制作してください。
●レイアウトの要素はテキストの他に写真、ロゴタイプ、QRコードなどがあります。
●写真はすべて使用し、うち1点main_Photo.jpgはアイキャッチとして大きく扱ってください。同じ商品の切り抜き写真も別の場所に入りますので、こちらの写真の商品は全体を見せず、ボトルの上部か下部、もしくは両方をトリミングしてください。また写真はすべて目的に応じトリミング、レタッチなどを行ってください。
●写真によってはキズや汚れがある場合があります。これらは取ってください。
●写真の拡大縮小は自由ですが、縦横比率を変えたり、上下左右の反転使用はしないでください。また出力線数と使用寸法に合わせた解像度(300ppi)のリサイズと倍率(レイアウト時は100%で配置)も調整してください。
USM処理も必ず行ってください。
●ロゴは「logotype.ai」というファイルをコピーして使用してください。サイズ変更は可能ですが、縦横比は変更しないでください。ファイル内に使用規定がありますので必ずこれを守ってください。
●テキストには修正すべき部分があります。指示された部分を修正するだけでなく、組み体裁や縦組みか横組みかに応じて、半角や全角、組み処理を行ってください。また、圏点処理なども指示通りにしてください。
支給素材データ
- テキストデータ
- 写真データ(5~7点)
- ロゴデータ
- イラストデータ
- QRコードデータ
など
【2021年2月】クロスメディアエキスパート論述対策講座申し込み
セミナー名:『クロスメディアエキスパート論述対策講座』
開催日:2021年2月18日(木) 10:00-17:30
参加費(税込):一般 14,300円 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者): 9,900円
参加費お振込み先:みずほ銀行 中野支店(普)202430 シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられます。その場合は、お手数ですが、メール(webmaster@jagat.or.jp)またはTEL(03-3384-3115)までお問合せください。
オンライン受講に必要な情報は、ご参加者欄に入力いただいたメールアドレスあてにご案内いたします。
DTPエキスパート、2段階制で受験者大幅増
DTPエキスパート認証試験は、2020年より2段階制に改定され、第53期(3月)と第54期(8月)の2回の試験を実施した。2段階制に改定したその後の状況について報告する。
前年同期比146%と大幅な受験者増
第54期試験は8月30日に学科試験が行われた。受験者には体調管理表の提出をはじめ、検温の実施、手指消毒とマスク着用の徹底、座席間隔の確保などを行い、コロナ感染対策に配慮した上で試験を実施した。
受験者数は、エキスパート:189名、マイスター:117名、アップグレード:3名であり、合計309名であった。2019年8月に実施した第52期試験は212名であり、前年同期比146%と大幅な受験者増となった。
内訳を見ると、新しく制定されたエキスパート受験者(学科試験のみ)が全体の61%となっている。
つまり、実技試験は必要ない、もしくは次回以降に受験する方が増えたことを表しており、2段階制の効果により受験者層が拡大したことが推定される。
営業部門の門戸を開くDTPエキスパート2段階制
DTPエキスパート認証試験は、文字・画像・色などのデジタル技術に強い人材を育成し、DTPを普及させるために創設された制度である。1994年以来、DTP・印刷に関する知識を問う学科試験、および課題を提出する実技試験から構成されていた。
しかし、創設から25年を越え、エキスパート試験を取り巻く状況は大きく変化した。近年では、企画・営業部門の方が30%前後となっている。
また、DTPエキスパート試験を受験する意義として、共通言語が身に付くことを挙げる方も多い。印刷業界では、営業部門と製造部門、および関係するデザイナーやクライアントとやり取りする際に、専門用語や業界特有の表現は欠かせない。若手社員や経験が少ない方は、それらの理解が深くないため、誤解が生じたり、不測の事態を招くこともある。
DTPエキスパートの学習を通じて幅広い知識を身に付けることで、業界特有の共通言語を理解し、どんな部門や立場の人とも、正しいコミュニケーションを取ることができる。
企画・営業部門の方のニーズに応えるには、独立した資格制度として学科試験を実施すべきという議論があり、エキスパート試験を監督する認証委員会でも了承された。
その結果が、DTPエキスパートとDTPエキスパート・マイスターの2段階試験である。
2段階制試験の今後
新しいDTPエキスパート試験では、実技試験は行わない。マイスター試験は、従来と同様に学科・実技の両方を受験する。
2つの試験で実施される学科試験は、同時に実施され、内容も同一である。DTPエキスパートが簡易版という意味ではない。
例えば、初回はDTPエキスパート(学科試験)を受験し、次回以降に実技試験(アップグレード試験)にチャレンジし、マイスター取得を目指す2段階方式を選ぶこともできる。
アップグレード試験の受験には期限はなく、半年後でも数年後でもチャレンジすることができる。
また、マイスター試験を受験し、学科試験に合格していれば、実技試験が不合格でもDTPエキスパートの資格を取得することになる。
DTPエキスパート(学科試験)の学習を通じて、印刷工程の全体像、入稿データや品質面の注意事項、その背景などを正確に理解することができる。営業部門の方でも、全体の制作工程や進行状況を理解、把握することができる。
実技試験を受験しなくても、DTPエキスパートの取得を目指して学習することで、その意義を実感できるはずである。
DTPエキスパートの2段階制は、その機会を利用して知識や技術を身に付けたいという人のための手段である。うまく活用し、実務に役立ててもらえると幸いである。
JAGAT 研究調査部 千葉 弘幸
第19回東京障害者技能競技大会(東京アビリンピック)出場募集開始
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 東京支部主催 東京障害者技能競技大会(東京アビリンピック)は、令和3年2月6日(土)に開催されます。
競技大会概要および出場者募集について、下記に掲載されています。
9/19(土)開始更新試験案内メール配信
更新試験の取り組み案内メールを配信しました。
更新試験の取り組みは、下記更新試験専用サイト上で行っていただきます。
サイトには、エキスパートID(4桁ハイフン4桁の数字)と専用パスワードが必要です。
パスワードは、9/17(木)配信の取り組み案内メールにてお知らせしています。
メールの未着などによりパスワードが不明な場合
更新試験専用サイトログインページより、ご自身で取得していただけます。
ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から、エキスパートIDおよびご登録の主連絡先メールアドレスを入力いただくと、パスワードを自動再通知いたします。
※試験専用サイトへのログインパスワードは、エキスパート資格者サイトのパスワードとは異なりますのでご注意ください。
試験実施期間
2020年9月19日(土)10:00~10月16日(金)23:59まで
更新試験実施
※推奨環境
更新試験専用サイトログイン画面の『体験版はこちら』にて、事前にお取り組み環境での動作確認が可能です。
その他取り組み方法について詳しくは、こちらからご覧ください。
お問い合わせ
CBT 方式試験のシステムや取り組み方に関するお問い合わせ
株式会社 イー・コミュニケーションズ サポート窓口
TEL 03-3560-3905 E-MAIL cbt-support@e-coms.co.jp
受付期間:試験期間内のみ対応 受付時間:平日10:00~17:00
更新試験制度内容に関するお問い合わせ
JAGAT資格制度事務局
TEL (03)3384-3115
E-MAIL expert@jagat.or.jp
対応時間:平日9:00~17:30
Web会議システムとウェビナーの普及
企業のテレワーク化が進み、社内会議や研修などでWeb会議ツールが活用されている。
これまで、遠隔地をつなぐ会議や研修などで利用された仕組みの代表的なものにテレビ会議システムがある。しかし、専用回線やビデオカメラ・集音マイク・大型モニターなどの機材が必要で、参加者はこれらが設置された会議室に集合しなければならなかった。また、ほとんどは映像・音声を通信するだけのシステムである。
現在、広く利用されているWeb会議システムは、インターネットに接続されたパソコン、またはタブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスさえあれば、容易に利用できるものである。場所を選ばず、自宅からでも問題なく参加できる。また、映像・音声の通信だけではなく、資料・アプリケーションの共有やチャット機能、録画・レポート機能も備えられている。
まさにテレワークに適したツールだと言える。
Web会議システムは、オンラインセミナー(ウェビナー)やオンライン授業のツールとして利用されることも多い。運営側は会場を準備する必要がなく、参加者は会場へ移動せずにどこからでも参加できるというメリットがある。
通常のウェビナーは、告知した日時に配信するリアルタイム型か、参加者の都合で視聴できるオンデマンド型のどちらか、または複合型で実施されている。
欧米では、ウェビナーにはコンテンツマーケティングの側面があると捉えられており、特にB2Bにおいて効果的だとされている。
製品やサービスに関して興味を引くような内容のウェビナーを企画し、SNSやメルマガなどを通じて、 広く開催を告知する。ウェビナーを通じて製品やサービスに関する理解や関心を深めるだけでなく、確度の高い見込み客を獲得することができる。参加者自身がウェビナーの内容や感想をSNS等で情報発信することも期待できる。会場が不要のため、低コストにて開催でき、遠隔地からの参加も数多く見込める。コンテンツは再利用することも、用途に応じて編集し2次利用することも可能である。
見込み客に実際に会える通常のセミナーとは別に、ウェビナーにはウェビナーのメリットがあると言える。
今後も、否応なくテレワークやオンラインセミナー・オンライン授業は定着していくだろう。また、ウェビナーを通じたコンテンツマーケティングも取り入れる企業が増えて行くと考えられる。
(研究調査部 千葉 弘幸)
エキスパート認証試験開催報告
2020年8月30日(日)に第54期エキスパート認証試験・第30期クロスメディアエキスパート認証試験を実施した。
受験申請者総数は、DTPエキスパート331名(前期からの特例振替25名含む)、クロスメディアエキスパート43名となった。
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2020年9月実施更新申請受付~9/8まで延長
★更新申請受付を~9/8まで延長します★
資格者マイページからの受験料お支払い手続きおよびご入金を9/8中に完了してください。
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2020年9月実施更新試験の申請受付を開始しました。
下記要項にて実施いたします。
更新対象者
エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方
DTPエキスパート
〔9402-****〕,〔9606-****〕,〔9810-****〕,〔0014-****〕,〔0218-****〕,〔0422-****〕,〔0626-****〕,〔0830-****〕,〔1034-****〕, 〔1238-****〕,〔1442-****〕,〔1646-****〕,〔1850-****〕
クロスメディアエキスパート
〔0602-****〕,〔0806-****〕,〔1010-****〕,〔1214-****〕,〔1418-****〕,〔1622-****〕,〔1826-****〕
申請受付期間と受付方法
2020年8月11日(火)~ 9月1日(火)
2020年8月上旬オープンの新エキスパート有資格者サイト上で申請受付
★資格者基本台帳をリニューアルオープンしました★
【エキスパート資格者サイト】
資格者の方のご登録情報の確認・修正を始め、更新試験の申請~受験料お支払いまで
資格者マイページ上で行っていただけるようになりました。
- 【新エキスパート資格者サイト】に初めてログインするときは、ご自身でパスワードを設定していただきます。
ログイン画面の【パスワードをお忘れの方】よりパスワードを設定のうえ、ログインしてください。 - エキスパート資格者サイトの受験料決済は、収納代行会社「SMBC決済ステーション」を利用しています。
原則資格者1名ごとのお支払いシステムとなっています。
■企業様等で複数名の受験料をまとめてお支払いになるときは■
上記申請手続き前に、とりまとめご担当の方よりJAGAT資格制度事務局まで、
[更新者のエキスパートID/氏名/メールアドレス]とともにご一報ください。
(JAGAT資格制度事務局 e-mail: expert@jagat.or.jp)
その他操作方法について詳しくは、下記よりご覧ください。
【第54期DTPエキスパート認証更新申請に関するご案内】
【第30期クロスメディアエキスパート認証更新申請に関するご案内】
試験実施期間と実施方法
2020年9月19日(土)~10月16日(金)
CBT方式試験専用サイト上で実施
更新対象者の方には、8/11中にご登録の連絡先メールアドレスあてにご案内をお送りします。
本試験東京会場昭和女子大学試験会場への案内図
2020年8月30日試験は予定通り開催いたします。
東京会場 昭和女子大学にて受験の方は、大学8号館5階が会場となります。
正門を入り直進すると右手にあります。
東京会場では、建物入り口で検温を行います。
時間には余裕をもってご来場ください。